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after the night

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「まあ落ち着けって。理一郎さんの理は理性の理なの。こんな風に見えて結構考えてるってことだよ」
「俺の気持ちは考えないんですか?」
「だから、そもそもおこちゃまの考えなんて間違ってる事のが多いじゃん?」
 ぶち、と鉄の中の何かが切れた音がして、掴んでいた服を引きはがす。
「ええ!?なんで破くの?!この服高かったのに!」
「馬鹿アホ間抜け。間違ってていいなら今すぐ襲って抱きつぶして俺のモノにします」
「ちょちょちょ、ちょっと待てって鉄!目が本気じゃん!」
「いつだって俺は本気ですって言ってるでしょうが」
 言いながら、鉄が首筋に食いついてきた。大きな口が食む様はまるで肉食獣が草食獣の息の根を止めるかのように思える。
 この大きく若く、更には鍛えているため屈強な体の鉄に本気を出されれば、同性の理一郎であっても容易く負けてしまうだろう。
 セックス事体はすきだ。気持ち良いから。
 しかし、まともにしてやりたいと心から望んでいる鉄に抱かれるのは話が違う。どうしたものかと首の痛みに理一郎が耐えていた時だった。
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