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2night--ホテヘル
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「ほら、続きはここでね。えっと、これでいいかなあ」
「え?ちょっ、まだやるんですか?!」
「当たり前でしょ。好きじゃん、目隠し」
部屋の隅に転がっていたアイマスクを軽く叩くと、佐々木に装着してきた。全く見えないし前回の使用者も気になる所であるが、今口に出すのは少々空気が読めなさすぎるだろう。
「ほら、佐々木サンは寝転んでるだけで良いから」
とん、と胸のあたりを軽く押され、後ろに倒れ込んだ。柔らかな布団が佐々木を受けてお目てくれたが、真っ暗闇になると不安で気弱な自分が出てくるようで、理一郎のいう通りにしないといけない、従わないといけないという気持ちが沸き上がってきた。
「あ、よ、汚れちゃいませんか?」
「ダイジョブ、オレも全部脱ぐからさ」
理一郎が寝ている布団を汚しては申し訳ないと思って口にした言葉を理一郎は勘違いしたのか唯一身に着けていた下着を取っ払う音がした。
そうじゃなくて……と、言葉を続けたかったが、下着を脱いだ途端に鼠径部を舐めあげられてそれどころではなくなってしまった。声を出すのを抑えるために、シーツを掴んで耐えるしかない。
温かい舌は陰嚢へも伸びていき、口の中にすっぽりと収まった。
「うわっ」
「いひゃい?」
「い、いえ、……き、気持ち良いです……」
口に含みながらの会話はどうにも気恥ずかしい。全裸の理一郎が自分のを口にしているのだと思うとクるものがあった。
声を耐えようと、近くにあった枕を手繰り寄せ、顔を埋めてみるが、失敗だった。枕から、しみついた理一郎の匂いがしたからだ。
「ふふ、タマ好きなんだ。またおっきくなったよ」
「うぅ……」
確かにそこも気持ちがいいのだけれど、多分理一郎の香りを嗅いだせいで硬くしているだなんて恥ずかしすぎる。枕に顔を埋めて、うめき声をあげる事しかできない。
「じゃあこのままお口に出しちゃう?それともスマタのが良い?」
「……で……ます」
「え?」
「スマタお願いします!」
ここまで来ればやれることはやってもらおう。多分何をされても理一郎になら気持ちが良い筈だ。
「はいよー。ローション無いから本調子じゃないけど、久々に腰振ってみるね」
腰骨に温かいものが触れた。太ももだろうか。つい、手を伸ばし、すりすりとさすって見る。
「ンっ……ちょっとぉ、急に触んないでっ」
「すすすすみません!」
不意打ちの可愛い声はヤバかった。
「いいよぉ、オレ男だから太もも硬いけど、しっかり持ってて。――動くね」
すりすりとした肌は、確かに女の子の体よりは硬いけれど、佐々木に比べると随分とすべすべだった。ぎゅっと太ももに手を当てていると、理一郎が前後に腰を揺らし始めるのがわかった。ローション代わりの唾液がくち、くち、と音を立てている。
「ン、ぁっ……」
「どう?ちょっと入れてるみたいっしょ?」
「は、はい!き、気持ち良いです!」
視界を奪われると、他の感覚が研ぎ澄まされるとは聞いていたが、佐々木は体験談としてこの時理解した。
頭の中にはあられもない姿の理一郎が、いやらしく腰を動かしている様子が延々とリピートされ続けている。アイマスクを取って、そんな彼の姿を目の当たりにしたくてたまらない。
アイマスクを取ろうと手を顔に近づけると、その手を理一郎に掴まれて、そのまま布団に押さえつけられてしまった。
「だーめ、つけたまま。ほら、えっちぃ音、もっと聞いて」
「んぐっ……っ、あ、あ、ダメです、キてます!」
逆レイプされているような、倒錯した快感に陰茎が一層快感を増す。
理一郎の口から漏れる吐息、陰部がこすれる淫靡な音、触れている体温。全て持っていかれる。イきたくて、イくのが勿体なくて頭の中がぐるぐるする。
「良いよ、いっちゃえっいっちゃえ!――」
「ん、ふ、……イきますっ――!んぁっ」
乳首に吸い付かれながら腰をグラインドさせられれば、快感の波を止める手立てなどなく、佐々木は呆気なく達してしまった。
腹部分に、生ぬるい液体を感じながら、乱れた息を整える。
「ほら、イけたじゃん」
「……取って良いですか?」
「ハハ、オレ素っ裸だけど良い?」
「当たり前じゃないですか!」
乱暴にアイマスクを剥ぎ取った佐々木は、へにゃりとなった陰茎の上に跨ったままの理一郎の姿だ。桜色の乳首がぷっくりとしていて、出したばかりだというのに下半身に熱が通りそうだ。
チラリ、と理一郎の陰部に目をやれば、無毛のそこに彼の容姿とは不釣り合いなモノがしっかりと勃起していた。分かってはいたが、理一郎は紛れも無く男である。
イったばかりで脳がまだふわふわしている。男だろうが女だろうが目の前にいる理一郎への気持ちが膨れ上がってくる。
無言のままの佐々木を心配して、理一郎は顔を近づけてきた。
「ご、ごめんごめん。オレちょっと遊び過ぎたかな?佐々木サン目隠しすると反応良いし、なんか可愛くてオレも興奮しちゃって……さ、佐々木サン……?」
佐々木は理一郎の肩に両手を置き、ゆっくり体を起すと、その瞳を見つめた。大きな目に映る自分自身の姿は、熱に浮かされているようにも見えた。
無意識に、いや、本能がそうさせたのか、佐々木は肩を掴んだまま、薄く開いた理一郎の唇を引き寄せた。
その時だった。
「え?ちょっ、まだやるんですか?!」
「当たり前でしょ。好きじゃん、目隠し」
部屋の隅に転がっていたアイマスクを軽く叩くと、佐々木に装着してきた。全く見えないし前回の使用者も気になる所であるが、今口に出すのは少々空気が読めなさすぎるだろう。
「ほら、佐々木サンは寝転んでるだけで良いから」
とん、と胸のあたりを軽く押され、後ろに倒れ込んだ。柔らかな布団が佐々木を受けてお目てくれたが、真っ暗闇になると不安で気弱な自分が出てくるようで、理一郎のいう通りにしないといけない、従わないといけないという気持ちが沸き上がってきた。
「あ、よ、汚れちゃいませんか?」
「ダイジョブ、オレも全部脱ぐからさ」
理一郎が寝ている布団を汚しては申し訳ないと思って口にした言葉を理一郎は勘違いしたのか唯一身に着けていた下着を取っ払う音がした。
そうじゃなくて……と、言葉を続けたかったが、下着を脱いだ途端に鼠径部を舐めあげられてそれどころではなくなってしまった。声を出すのを抑えるために、シーツを掴んで耐えるしかない。
温かい舌は陰嚢へも伸びていき、口の中にすっぽりと収まった。
「うわっ」
「いひゃい?」
「い、いえ、……き、気持ち良いです……」
口に含みながらの会話はどうにも気恥ずかしい。全裸の理一郎が自分のを口にしているのだと思うとクるものがあった。
声を耐えようと、近くにあった枕を手繰り寄せ、顔を埋めてみるが、失敗だった。枕から、しみついた理一郎の匂いがしたからだ。
「ふふ、タマ好きなんだ。またおっきくなったよ」
「うぅ……」
確かにそこも気持ちがいいのだけれど、多分理一郎の香りを嗅いだせいで硬くしているだなんて恥ずかしすぎる。枕に顔を埋めて、うめき声をあげる事しかできない。
「じゃあこのままお口に出しちゃう?それともスマタのが良い?」
「……で……ます」
「え?」
「スマタお願いします!」
ここまで来ればやれることはやってもらおう。多分何をされても理一郎になら気持ちが良い筈だ。
「はいよー。ローション無いから本調子じゃないけど、久々に腰振ってみるね」
腰骨に温かいものが触れた。太ももだろうか。つい、手を伸ばし、すりすりとさすって見る。
「ンっ……ちょっとぉ、急に触んないでっ」
「すすすすみません!」
不意打ちの可愛い声はヤバかった。
「いいよぉ、オレ男だから太もも硬いけど、しっかり持ってて。――動くね」
すりすりとした肌は、確かに女の子の体よりは硬いけれど、佐々木に比べると随分とすべすべだった。ぎゅっと太ももに手を当てていると、理一郎が前後に腰を揺らし始めるのがわかった。ローション代わりの唾液がくち、くち、と音を立てている。
「ン、ぁっ……」
「どう?ちょっと入れてるみたいっしょ?」
「は、はい!き、気持ち良いです!」
視界を奪われると、他の感覚が研ぎ澄まされるとは聞いていたが、佐々木は体験談としてこの時理解した。
頭の中にはあられもない姿の理一郎が、いやらしく腰を動かしている様子が延々とリピートされ続けている。アイマスクを取って、そんな彼の姿を目の当たりにしたくてたまらない。
アイマスクを取ろうと手を顔に近づけると、その手を理一郎に掴まれて、そのまま布団に押さえつけられてしまった。
「だーめ、つけたまま。ほら、えっちぃ音、もっと聞いて」
「んぐっ……っ、あ、あ、ダメです、キてます!」
逆レイプされているような、倒錯した快感に陰茎が一層快感を増す。
理一郎の口から漏れる吐息、陰部がこすれる淫靡な音、触れている体温。全て持っていかれる。イきたくて、イくのが勿体なくて頭の中がぐるぐるする。
「良いよ、いっちゃえっいっちゃえ!――」
「ん、ふ、……イきますっ――!んぁっ」
乳首に吸い付かれながら腰をグラインドさせられれば、快感の波を止める手立てなどなく、佐々木は呆気なく達してしまった。
腹部分に、生ぬるい液体を感じながら、乱れた息を整える。
「ほら、イけたじゃん」
「……取って良いですか?」
「ハハ、オレ素っ裸だけど良い?」
「当たり前じゃないですか!」
乱暴にアイマスクを剥ぎ取った佐々木は、へにゃりとなった陰茎の上に跨ったままの理一郎の姿だ。桜色の乳首がぷっくりとしていて、出したばかりだというのに下半身に熱が通りそうだ。
チラリ、と理一郎の陰部に目をやれば、無毛のそこに彼の容姿とは不釣り合いなモノがしっかりと勃起していた。分かってはいたが、理一郎は紛れも無く男である。
イったばかりで脳がまだふわふわしている。男だろうが女だろうが目の前にいる理一郎への気持ちが膨れ上がってくる。
無言のままの佐々木を心配して、理一郎は顔を近づけてきた。
「ご、ごめんごめん。オレちょっと遊び過ぎたかな?佐々木サン目隠しすると反応良いし、なんか可愛くてオレも興奮しちゃって……さ、佐々木サン……?」
佐々木は理一郎の肩に両手を置き、ゆっくり体を起すと、その瞳を見つめた。大きな目に映る自分自身の姿は、熱に浮かされているようにも見えた。
無意識に、いや、本能がそうさせたのか、佐々木は肩を掴んだまま、薄く開いた理一郎の唇を引き寄せた。
その時だった。
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