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Moving On

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 ゴールデンウィークの合宿が成功し、海生代高校のテニス部メンバーはそれぞれが己が鍛錬を積む。そして最終日を迎えた。

 3日目の田覚による怒涛のボール打ち練習は第2・第3コートで練習する高校生達の顔を引き攣らせた。この日は最終という事もあり、杉田と、西野、そして峰沢の計らいによって、海生代と関東中山女子大高等部女子テニス部、永新第2高校の男子テニス部とのレギュラー陣との合同練習も行われることになった。

 「おいおい、合同練習とかマジかよ。仕事が多いな。(こいつは影村君に応相談だな。)」

 「田覚コーチ!よろしくおねがいします!」
 「お、来たな。君が部長の槇谷君か。で、そっちが?」

 「お初にお目に掛かりむあっす!永新第2高校男子テニス部のエースッ!植島どぇす!」

 辺りが静まり返る。田覚はベースラインに向かって軽く手を差し伸べてそれを上下に振る。

 「おぉ、そうかそうか。じゃあ今からぶっ殺してやるから、海生代の連中と列に並べぇ時間がねぇんだ。」

 「ヒィィー!」

 「田覚コーチ!よろしくおねがいします!」

 「君が渚ちゃんと里宮ちゃんな!お手は柔らかくはないからしっかりついてこい。」

 「はい!(今お手柔らかにが強制キャンセルされた気がするわ。)」
 「はい!(お手柔らかくない...面白い...。)」


 田覚は高校生のノリを流れるようにいなして永新第2高校のレギュラー達を列に並ばせる。田覚の練習メニューは、海生代の面々がこれまでラケットで練習できなかった分のボール数を一気に打たせて、今までの遅れ分を少しでも取り戻すというものだった。とにかく時間がない。ありとあらゆる想定を考慮して組まれた練習メニュー。基本練習度外視というそれは、泣こうが喚こうが失敗しようが何やろうが前へ次へと突きすすむ状況だった。

 「竹下!お前切り返しが苦手だな!少しだけオープンスタンス気味で対処してみろ!山瀬!ストロークのパワーがないなら深いコースを狙って行け。強く打たなくてもいいからネットの3メートル上を通してスピン掛けてみろ!高峰!ダウンザラインを覚えろ!攻撃の幅を広げるんだ!岡部!ネット前に落ちたボールは貯めて打つのもいいが、試合の場合は高めのライジングで仕留めろ!相手が反撃の準備しちまうぞ!」

 「ひえー!海生代の練習やべぇな!」
 「でも楽しいわこれ!さすがプロのコーチだ!」
 「植島ノリノリだな。」
 「榊原がアワ吹いて倒れたぞー!」
 「バラッちゃ―――ん!」


 「槇谷!バックハンドの時重心が上がってるぞ、前足を踏み込め!植島!スライスは切るだけじゃない!押し切れ!ラケットで押してそのまま滑らせるようにラケット面を横にするんだ!渚!ボールが腰の位置に来るまで待つんじゃない!高めのバックハンドが苦手なら回り込んでフォアハンドぶっ込め!里宮!両手フォアハンドの切り替えはボールと距離を詰める前にやるんだ!ボール打って打って打ちまくれ!とにかく数打って感覚を養うんだ!この後2対1の試合形式の練習をどんどん回していくぞ!」


 「に、2対1!?」
 「死ぬ...死ぬ...もう打てません...もう打てません...」

 一本気は最後の一球を打つと力尽きた。

 「い、一木ぃぃぃ!」

 田覚は怒涛の勢いで各選手の特徴や悪い点の洗い出し、改善の仕方と理由を言いながら球出しする。テンポが速く次々に球出しを行う。酒井と佐藤と照山、そして峰沢も球拾いに駆り出される。

 「先生もうダメ...」
 「翔子先輩!峰沢先生玉拾いでダウンしてるよぉ!」
 「なっさけないわね!GW明けに重森とバトルんだからしっかりしてくださーい!」

 「うぉぉぉ!ぬぉぉぉお!重森ぃぃい!覚えてろぉぉお!」

 「次の日全身シップまみれコースだなあれ。」
 
 峰沢はやけくそになってボールを拾ってはカゴへと入れていた。照山はこの日、影村が賞金を持って現れる予定の為、高峰と会計の準備もしていた。


 影村はテニス用品が入った縦長の軍用布袋を持ち、早朝の東京から電車に乗って茂原駅へと向かっていた。白子のテニスリゾート地帯で待つ照山達と合流するためである。彼は竹下と田覚を訪ねた時のような厳つい格好で茂原駅の改札口を潜る。

 「うわぁぁぁ!こわいよぉぉぉ!ママァ!うわぁぁぁ!」
 「.........。」
 「あぁ!ご、ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!すいません!この子ただ見てただけなんですぅぅ!」
 「い、いや、俺何もやってない...」
 「うわぁぁぁ!」
 「しょうがねぇな...ほら、これで怖くないだろ。悪いな。泣かせちまって。」

 影村がサングラスを外すとその精悍な表情で泣いている子供の頭を撫でる。泣き止んだ子供を見た彼は、その母親に一礼頭を下げだ。タクシー乗り場までつくと、運転手に白子のリゾート地帯にある月の丘荘まで行くように頼んだ。

 「お、お客さん...そっち系の人はちょっと...」
 「気にするなパンピーだ。ちゃんと金も払うから行ってくれ。」

 とても今年で16歳になる少年とは思えない身長と体格、そして厳ついファッションセンス。とにかく行く先々の人々から反社会勢力(ヤクザかマフィア)の一員ではないかなどと疑われてしまう。原因は彼の厳ついサングラスだった。彼は気に入っているのだが仕方がないと困惑しながらサングラスを外し、VネックのTシャツの襟に引っかけた。

 「あぁ、なんだ。お客さんただでさえ怖いんだからそれやめておいた方がいいですよ?」
 「...あ、あぁ。(海外のアウトローにそれ言ったらぶっ飛ばされるぞ。)」

 タクシー運転手の言葉を不思議に思う影村。海外にいた時はこれが普通だったし何も言われなかったためである。因みにこのファッションセンスはジャックとアンディの入れ知恵である。13歳の当時、日本人がよく犯罪者に狙われ、金銭目当ての暴行事件が相次いでいた為、日本人には見えないような格好をさせるという目的だった。

 「そこを右ですね。月の丘荘に到着です。2,890円です。」
 「...おう。」

 影村は荷物を確認すると、タクシーを降りた。タクシーが去っていくと、日差しが強かったので、彼はサングラスをかけてテニスコートへと歩き始める。コートには学生達が群がり各々が切磋琢磨していた。影村は木陰で斜め立ちで壁にもたれて腕を組んで第1コートの状況を見ていた。

 「...。(仕上がってんじゃねぇか。天才。)」
 「...あ、あの、どちら様ですか?」
 「..あ。」
 「ヒッ!」
 「いや、影村っす。」
 「...こっわ。」
 「ひどくない?」


 影村の前に照山が現れた。彼の素顔を見たことがなかった照山は影村の顔を見ると目を細めた。芸能人でいう竹野内豊が堀を深くしたような顔をしていた彼に、彼女は厳つい中年男性が来たのかと思ってしまったようだ。

 「影村君、そんな顔してたのね。何時も前髪で隠れてるから。直そう。」
 「あぁ、すまない。」

 影村は髪を束ねていたゴムを取り、前髪を下ろす。照山は素顔を見せた影村も漢らしく精悍でよかったが、見慣れた彼でないと他のメンバー達が怖がってしまうと思い、彼にいつもの姿になる様に助言する。

 「これでいいか?」
 「うん。いつもの影村君だ。」

 影村は溜息をつくと布袋から封筒を取り出して照山に渡した。コートから午前の部が終わった生徒達がぞろぞろと出てくる。第2、第3コートで練習していた生徒達は程よく練習した状態だったため、元気が有り余っているのか皆会話が弾んでいた。

 「...ぁ...ぁ...。」
 「...ぅ...ぅう...。」
 「...水...水を...ください...」

 影村は永新第2高校の男子テニス部員達がまるでゾンビのようにユラユラと肩を揺らしながら、第1コートから歩いていく姿を目撃する。

 「...照山先輩。アレなんすか?」
 「死にかけ?」
 「まぁ、いい。誰にも見られてないところで高峰と会計頼みます。おそらく足りているかと。」
 「えぇ、任せて。練習していく?」
 「いや、俺の分は入っていないので。飯も食ってきました。」
 「夕食は...」

 「おぉ、影村君。いいところに来た。」

 照山が影村に夕食の話を持ち掛けようとしたところ、田覚が声をかけてきた。影村は田覚の方を見る。田覚が影村の前へと歩いてきた。

 「合同練習したのか?」
 「え、えぇ...なんか2日目に練習試合やって顧問同士が意気投合しちゃったみたいで。」
 「あ、あぁ。」

 影村はゆっくりと田覚の方を見る。田覚はどこか不味そうな顔をする影村を見ると笑い始めた。

 「はっはっは。気にするなって、俺も楽しかったし、追加料金は取らないよ。照山さん。帰り影村くん借りてっていいかい?」
 「は、はい...では請求書は峰沢先生へお願いします。」
 「わかった。郵送で送っとくよ。」
 「料金は振り込みですね。わかりました。」
 「あぁ、田覚さん。」
 「どうした?影村君。」
 「.........。(コウコウこれでアレがアレで。)」
 「え、いいの?延長分払うって...。」
 「あぁ、今日コートが使える時間いっぱいまでだ。照山先輩、今日最後の残り3時間分を頼んだ。」
 「え!?か、影村君、大丈夫なの?」
 「封筒の中確認してくれ。」
 
 第1コートから海生代の面々が出てきた。高峰は影村と目を合わせると頷いて歩いてきた。彼は影村と肩を組む。そして小声のチャラくないトーンで真面目に話し始めた。

 「お疲れ。」
 「あぁ。」
 「で、東京はどうだった?」
 「あぁ、稼ぎは照山に渡した。」
 「そうか。どれ位行った?」
 「もう来月まで何とかってやつだ。」
 「このまま外に出稼ぎに出るのも苦労するだろうし。次のミーティングで今後を話したほうがいい。負担も大きいし、高額賞金になると、プロとも戦わなきゃいけないだろうしな。」
 「あぁ...正直試合三昧で疲れている。」
 「明日の日曜日ゆっくり休むんだ。」

 「Dankeschön.ありがとう

 「ちょ、何語(笑)」
 
 高峰は影村の背中をポンと叩くと、月の丘荘へと戻っていった。第1コートから竹下が出てくる。影村は何事もなかったかのように、今用事を片付けて練習を見に来ましたと言わんばかりに竹下へ手を振った。その隣には佐藤の姿もあった。

 「影村君!大丈夫だった!?」
 「あぁ、すまないな佐藤。ばあさんが死んだだけだ。葬式の場所が遠かった。今戻ったところだ。」
 「フフ、大変だったね。」
 「なに、おかげで練習できなかったからな。インターハイ期待してるぞ天才。」
 「フフ、任せてよ。」
 「俺はこの後、顧問と照山先輩にちょっと話がある。さっきコーチと話した。今日の最後まで練習してくれるそうだ。」
 「本当かい!?フフ、ようやくまともに練習できるから嬉しいよ。」

 「ねぇ、影村君!次のインターハイ、影村君も出るんでしょ!?一緒に練習してこうよ。」
 「...今回出るのは竹下、高峰、山瀬、そして主将と副主将だ。」
 「....え。」
 「俺は俺でやることがあるんだ。なに、来年以降は実費払ってでも出場するさ。」
 「...よかった。でも、冬の選抜もあるわよ。」
 「竹下が掻っ攫っていくだろ。佐藤はしっかりあいつを支えてやるんだ。」
 「イエッサー!」

 佐藤はアイドルスマイルを影村へと向ける。そんな佐藤を他の学校の男子達が好奇の目で見ながら昼食へと向って行った。影村を見た他の学校の生徒達は、びっくりして逃げるように走って月の丘荘へと逃げて行った。
 
 「影村君、圧が強いよ。」
 「フフ、それじゃあ先戻ってるね。」
 「あぁ...。」

 影村は佐藤に言われると後頭部をポリポリと掻いて溜息をついた。影村の頭の中では次の段取りがあった。部活動報告会へ同席して、重森の無理難題を突っぱねなければならない。その為には峰沢を交えて2・3年生と話をする必要があった。

 「影村君。おまたせー。」
 「おう!ご苦労様!部長の俺がやれることは少しでもいい成績を残すことだ!」
 「あ、あぁ...」

 「反応うっす!」
 「岡部の事は気にするな。この酒井が取押えてしんぜよう。」
 「オレガナニヤッタッテイウンダー!」

 「影村ぁ!漢だよぉぉ!お前マジで漢だよぉ!」
 「照山先輩。山城先輩からチャラさがなくなってるぞ。」

 「よう、おつかれさん。賞金額見て焦ったぜ。どこからそんな大金集めてきたんだ?」
 「東京だ。高峰も山瀬と行ってみればいい。結構稼げるぞ。」
 「真面目か。」

 昼休みの木陰の下、峰沢を含めた6人はゴールデンウィーク明けの部活動報告会に向け対策を話し合った。照山は手帳を取り出してメモの用意をしつつ進行を始める。

 「まず、今後の森重先生の要求を予測するわ。」

 「顧問の俺から言わせてもらおう。おそらく竹下君は、次のインターハイで本戦出場に確実に食い込んでくる。そこで彼女は言うでしょう。“竹下君が全国5人の天才であることには間違いありません。全中の実績もかんがみて確実に全国大会のトーナメント表に名を連ねるでしょう”と。」

 「...それでそれで。」

 照山は猛スピードでメモを取り始める。

 「で、更に彼女は“しかし、竹下君だけ突出して強いというだけで、他の部員の子達の実力はどうでしょうか”と。そして、“竹下君以外の部員の子達がそれなりの実力を有しているのならば納得がいきます。”と。」

 「ほうほう...。」

 「挙句の果てには渋い顔してこう言うでしょう。“他の部員の子達が県大会に出られるクラスであれば男子テニス部へコート1面だけは返上しましょう”と。」

 「んぎぃぃぃぃ!あの糞ババア!思い出しただけで、もっチョー腹立っつぅぅぅぅ!」
 「押さえろ山城。」
 「しかし主将!」
 「いいから。まぁ、しかし、他人からものを奪っておいて、それを取り返せる条件をちらつかせるとはな。悪魔以外の何者でもない。」

 影村は、回りくどい方法でないと事が進まない状況に苛立ちが募らせる。彼は立ち上がる。その昔ローマンに教わった、“ハイパーめんどくさいやつをドストレートで粉みじんにする方法”を実践することにした。

 「Mr.ナガサワ。会議でだめなら、直接潰せばいい。」
 「影村君だめぇぇ!重森先生を殺すなんて!」
 「いや、誰もそんなことは...」
 「そうだぞ影村!絶対にダメだ!墓穴が必要になるだろう!...ウェ~イ☆」
 「あ、あぁ。」

 「山城、最後絶対喜んでるよな。(影村君、俺の名前間違えたのはスルーの方向なのね。)」

 ともかく、重森の対策会議は始まった。昼からの練習の間、影村、照山、峰沢、酒井の4人は時間が許す限り部活動報告会の対策を話し合った。重森はかなり手ごわい相手である。そんな彼女を突き崩すには、守るだけでは駄目である。攻めには攻めをである。後にコーチの田覚を巻き込んでの熾烈なコート奪還作戦が発展することを、この時彼らは予想できたであろうか。いや、できなかったであろう。
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