8 / 20
小動物系ロリメイド、アン登場!
ムメイさんはモブ以上にはなりたくない!#8
しおりを挟む
「誰が聞いてるかもわからないのに口に出すんじゃねえって言ってんだろうが」
ギブ!ギブ!
息が出来なくなってもがき始めると、ムメイさんは舌打ちをしながら俺の口を塞いでいた手をおろした。ゲホゲホと涙目で咳き込む俺を横目に、途中まで運んだ袋を元の場所に戻そうと踵をかえす。
「は、はあっ……あのっ……ムッ」
「次ここで私の名前出したら殺す」
名前を言いかけたところで口を塞がれた。塞ぐまでの動作がコンマレベルで速い。
俺がコクコクと頷いてみせると、ムメイさんはもう一度舌打ちしてから手を下ろした。
「アンさん!その袋は捨てちゃダメなんです!焼き芋に使うから!」
「はあ?芋に?」
ムメイさんは訝しげな顔で俺を見上げた。ムメイさんに見上げられてると思うとなんか変な感じ。
「芋を焼くのになんで落ち葉が必要なんだよ。芋はオーブンで焼くなり鍋で蒸すなりして食べるもんだろ?」
ムメイさんってもしかして焼き芋自体ご存知でない?
「芋をですね、落ち葉の下に包むように入れて蒸し焼きにするんです。俺とアンさんがいた世界ではそうやって焼いて食べる芋のことを焼き芋って呼んでるんですよ」
身振り手振りで説明してみせる。それでもあまりピンとこないようだった。ていうか、異世界じゃ焼き芋なんてしないのかもしれない。
ムメイさんは落ち葉入りの袋を木陰に置き直すと気怠そうにあくびをした。そうだった。本来、今日のムメイさんの仕事は朝食の調理担当だったから午後は仕事がないはずだ。
「アンさん、午後ってお時間あります?」
説明で伝わらないなら実際に見てもらえばいい。
「お時間あったらアンさんも一緒に焼き芋しませんか?」
ムメイさんはモブ以上にはなりたくない!#8
どうしてこうなったのかわからない。
俺は今、ムメイさんに連れられてアンさんの部屋の扉の前に立っている。さっきまで庭で焼き芋の話をしてたはずなのに。なのになんで俺はアンさんの部屋に連れてこられてるの?ていうか本物のアンさんはどうしたの?
「あの。ここ、アンさんの部屋ですよね?」
俺がそう訊ねるとムメイさんは不機嫌そうに答えた。
「あ?アンがアンの部屋に入らなきゃおかしいだろうが」
「そ、そうですね」
よく考えてみたら中身はムメイさんとはいえ、姿はアンさんなんだからアンさんの部屋に戻るのは当たり前のことなんだよな。
ムメイさんはアンさんの部屋のドアノブに鍵を挿して開けると、何食わぬ顔でずんずんと足を踏み入れていった。他人の部屋に本人の許可なく勝手に入るってなかなか抵抗が……。
「なにもたもたしてんだよ。早く入れよ」
ムメイさんは俺の腕を引っ張って部屋の中に押し込むと、流れるように室内から施錠した。鍵を閉めると同時に変身魔法が解かれる。さっきまでどこからどう見てもアンさんそのものだったムメイさんの姿が、いつもの丈の長いメイド服に銀縁メガネの姿に変わる。
俺たちは室内の様子を伺った。カーテンは閉め切ったまま、室内の照明はつけられていない。もしかして留守なのか?
ムメイさんは人差し指を立ててシーッとジェスチャーしてから部屋の奥に向かって歩いていく。何をする気なんだ?他人の部屋に勝手に入ってシーッって、泥棒じゃあるまいし。
内心そんなことを思いつつも、俺もムメイさんの後に続いて部屋の奥へと進む。室内にはあちこちにぬいぐるみやかわいらしい雑貨が置かれている。この前もハンカチに刺繍がされてたりしたし、かわいいものが好きなのかもしれない。
ところでもう一つ気づいたことがある。部屋の奥に置かれたベッドの方から穏やかな寝息が聞こえてくる。もしかしなくてもアンさんってまだ寝てる……?
人一人分膨らんでいる布団は見えるが、肝心のアンさんの姿は見えない。ムメイさんはベッドの前で立ち止まると、掛け布団をゆっくりとめくった。布団の中にはクマのぬいぐるみを抱きしめながら、すうすうと規則的な呼吸を繰り返しているアンさんの姿があった。
ていうかクマでかいな。これじゃぬいぐるみを抱きしめてるのか、ぬいぐるみに抱きしめられてるのかわからない。かわいい。
アンさんはまだ夢の中だった。布団をめくられようが起きる気配は一ミリもない。アンさんが眠っていることを確認すると、ムメイさんはそっと布団をかけ直した。
あれ?起こしに来たわけじゃなかったのか。
それから俺の手を掴むとアンさんから背を向けて歩き出す。部屋の真ん中あたりまで来たところでムメイさんはなにやらボソボソと呟き始めた。
「テレポート+α wtsnhy……」
今テレポートって言った?テレポートってなんだっけ。
考える間も無く、部屋の景色が一瞬で切り替わる。さっきのアンさんの部屋とは打って変わって、支給品の家具くらいしか置かれていない無機質な部屋。
「あの、今度はどこへ?」
部屋の間取りと家具から考えて屋敷内のどこかだとは思うんだけど。
ムメイさんがパチンと指を鳴らした瞬間に部屋の照明に明かりが灯る。そのままツカツカとベッドまで歩いて行くと、ベッドの上に腰掛けた。
「私の部屋だけど?」
ム、ムメイさんの部屋?!
「え?!なんで俺たちムメイさんの部屋にいるんですか?!」
あたりをキョロキョロと見回す。
だってさっきまでアンさんの部屋にいたよな?!
ムメイさんは俺の姿を呆れた顔で見ていた。
「魔法一つでそんな驚くかあ?さっき転送魔法使っただろ。それでアンの部屋から私の部屋に移動しただけ」
なるほど。テレポートなんたらっていうのは転送魔法のことだったのか。
「まあ聞き取れなくてもしょうがないか。魔法は高度になればなるほど呪文も複雑になる。その呪文が使えるレベルに達してなければ普通は聞き取ることすらできないからな」
へえ。だから最初の基本魔法の『テレポート』までしか聞き取れなかったわけだ。
「お前みたいな雑魚レベルはMPが足りないから、聞き取れたとしても意味がないがな」
うるせえ。鼻で笑いながら言うな。
「まあ座れよ」
す、座れってどこに?床?まさかムメイさんの隣に?
ソワソワしながら立っていると、ムメイさんは俺の右後ろのあたりを指で指した。
「お前はそっちな」
指で指された先にあったのは、ベッドの近くに設置された書き机とセットで置かれた一人用の椅子。
ですよねー。ラブコメだったら隣に座れって言われるところだけど、この人とそんなことが起きるわけがない。起きなくて良いけど!起きたら困るから!
そんなことを考えていたらムメイさんとバッチリ目があった。眉間に皺。訝しむような目。思わず、反射的に目を逸らす。
「お前、なんか失礼なこと考えてただろ?」
「とんでもないです!そんなこと一ミリも考えてません!」
バ、バレてる。そして本当は一ミリどころか一センチくらいは考えてました。ムメイさんとラブコメしたくないの他にも、床とか言われるかと思ったけど、意外とまともなところに座らせてくれるんだな~とか思ってました。
ていうかなぜわかる?まさか心の中まで読めるなんて事ないよな……?
「まあいいや、そういうことにしといてやる」
ふー、危ねえ。ムメイさんの前でやらかしたら、この異世界転生生活さえも強制終了されかねないからな。
気を取り直して、座るように促された椅子に腰掛けた。机は綺麗に整頓されてるし、掃除もよく行き届いている。もしかしたらムメイさんって几帳面な人なのかもしれない。
というか、そもそも部屋の中に物自体がほとんど無いんだよな。ここの屋敷で働き始めてそんなに長くなかったりするのかな。
「やっと座ったか」
俺が椅子に座ったことを確認すると、ムメイさんは足を組み直して膝の上に手を置いて話し始めた。
「話しておかないとお前はまた余計なことを言いかねないからな。面倒なことになる前に先にいろいろ教えてやることにする。私の目的の邪魔をされても困るし。邪魔者だとわかった時点で消すけど」
なんか最後に恐ろしい言葉が聞こえた気がするけど?
「一回しか話さねえから耳かっぽじって聞いとけよ」
ギブ!ギブ!
息が出来なくなってもがき始めると、ムメイさんは舌打ちをしながら俺の口を塞いでいた手をおろした。ゲホゲホと涙目で咳き込む俺を横目に、途中まで運んだ袋を元の場所に戻そうと踵をかえす。
「は、はあっ……あのっ……ムッ」
「次ここで私の名前出したら殺す」
名前を言いかけたところで口を塞がれた。塞ぐまでの動作がコンマレベルで速い。
俺がコクコクと頷いてみせると、ムメイさんはもう一度舌打ちしてから手を下ろした。
「アンさん!その袋は捨てちゃダメなんです!焼き芋に使うから!」
「はあ?芋に?」
ムメイさんは訝しげな顔で俺を見上げた。ムメイさんに見上げられてると思うとなんか変な感じ。
「芋を焼くのになんで落ち葉が必要なんだよ。芋はオーブンで焼くなり鍋で蒸すなりして食べるもんだろ?」
ムメイさんってもしかして焼き芋自体ご存知でない?
「芋をですね、落ち葉の下に包むように入れて蒸し焼きにするんです。俺とアンさんがいた世界ではそうやって焼いて食べる芋のことを焼き芋って呼んでるんですよ」
身振り手振りで説明してみせる。それでもあまりピンとこないようだった。ていうか、異世界じゃ焼き芋なんてしないのかもしれない。
ムメイさんは落ち葉入りの袋を木陰に置き直すと気怠そうにあくびをした。そうだった。本来、今日のムメイさんの仕事は朝食の調理担当だったから午後は仕事がないはずだ。
「アンさん、午後ってお時間あります?」
説明で伝わらないなら実際に見てもらえばいい。
「お時間あったらアンさんも一緒に焼き芋しませんか?」
ムメイさんはモブ以上にはなりたくない!#8
どうしてこうなったのかわからない。
俺は今、ムメイさんに連れられてアンさんの部屋の扉の前に立っている。さっきまで庭で焼き芋の話をしてたはずなのに。なのになんで俺はアンさんの部屋に連れてこられてるの?ていうか本物のアンさんはどうしたの?
「あの。ここ、アンさんの部屋ですよね?」
俺がそう訊ねるとムメイさんは不機嫌そうに答えた。
「あ?アンがアンの部屋に入らなきゃおかしいだろうが」
「そ、そうですね」
よく考えてみたら中身はムメイさんとはいえ、姿はアンさんなんだからアンさんの部屋に戻るのは当たり前のことなんだよな。
ムメイさんはアンさんの部屋のドアノブに鍵を挿して開けると、何食わぬ顔でずんずんと足を踏み入れていった。他人の部屋に本人の許可なく勝手に入るってなかなか抵抗が……。
「なにもたもたしてんだよ。早く入れよ」
ムメイさんは俺の腕を引っ張って部屋の中に押し込むと、流れるように室内から施錠した。鍵を閉めると同時に変身魔法が解かれる。さっきまでどこからどう見てもアンさんそのものだったムメイさんの姿が、いつもの丈の長いメイド服に銀縁メガネの姿に変わる。
俺たちは室内の様子を伺った。カーテンは閉め切ったまま、室内の照明はつけられていない。もしかして留守なのか?
ムメイさんは人差し指を立ててシーッとジェスチャーしてから部屋の奥に向かって歩いていく。何をする気なんだ?他人の部屋に勝手に入ってシーッって、泥棒じゃあるまいし。
内心そんなことを思いつつも、俺もムメイさんの後に続いて部屋の奥へと進む。室内にはあちこちにぬいぐるみやかわいらしい雑貨が置かれている。この前もハンカチに刺繍がされてたりしたし、かわいいものが好きなのかもしれない。
ところでもう一つ気づいたことがある。部屋の奥に置かれたベッドの方から穏やかな寝息が聞こえてくる。もしかしなくてもアンさんってまだ寝てる……?
人一人分膨らんでいる布団は見えるが、肝心のアンさんの姿は見えない。ムメイさんはベッドの前で立ち止まると、掛け布団をゆっくりとめくった。布団の中にはクマのぬいぐるみを抱きしめながら、すうすうと規則的な呼吸を繰り返しているアンさんの姿があった。
ていうかクマでかいな。これじゃぬいぐるみを抱きしめてるのか、ぬいぐるみに抱きしめられてるのかわからない。かわいい。
アンさんはまだ夢の中だった。布団をめくられようが起きる気配は一ミリもない。アンさんが眠っていることを確認すると、ムメイさんはそっと布団をかけ直した。
あれ?起こしに来たわけじゃなかったのか。
それから俺の手を掴むとアンさんから背を向けて歩き出す。部屋の真ん中あたりまで来たところでムメイさんはなにやらボソボソと呟き始めた。
「テレポート+α wtsnhy……」
今テレポートって言った?テレポートってなんだっけ。
考える間も無く、部屋の景色が一瞬で切り替わる。さっきのアンさんの部屋とは打って変わって、支給品の家具くらいしか置かれていない無機質な部屋。
「あの、今度はどこへ?」
部屋の間取りと家具から考えて屋敷内のどこかだとは思うんだけど。
ムメイさんがパチンと指を鳴らした瞬間に部屋の照明に明かりが灯る。そのままツカツカとベッドまで歩いて行くと、ベッドの上に腰掛けた。
「私の部屋だけど?」
ム、ムメイさんの部屋?!
「え?!なんで俺たちムメイさんの部屋にいるんですか?!」
あたりをキョロキョロと見回す。
だってさっきまでアンさんの部屋にいたよな?!
ムメイさんは俺の姿を呆れた顔で見ていた。
「魔法一つでそんな驚くかあ?さっき転送魔法使っただろ。それでアンの部屋から私の部屋に移動しただけ」
なるほど。テレポートなんたらっていうのは転送魔法のことだったのか。
「まあ聞き取れなくてもしょうがないか。魔法は高度になればなるほど呪文も複雑になる。その呪文が使えるレベルに達してなければ普通は聞き取ることすらできないからな」
へえ。だから最初の基本魔法の『テレポート』までしか聞き取れなかったわけだ。
「お前みたいな雑魚レベルはMPが足りないから、聞き取れたとしても意味がないがな」
うるせえ。鼻で笑いながら言うな。
「まあ座れよ」
す、座れってどこに?床?まさかムメイさんの隣に?
ソワソワしながら立っていると、ムメイさんは俺の右後ろのあたりを指で指した。
「お前はそっちな」
指で指された先にあったのは、ベッドの近くに設置された書き机とセットで置かれた一人用の椅子。
ですよねー。ラブコメだったら隣に座れって言われるところだけど、この人とそんなことが起きるわけがない。起きなくて良いけど!起きたら困るから!
そんなことを考えていたらムメイさんとバッチリ目があった。眉間に皺。訝しむような目。思わず、反射的に目を逸らす。
「お前、なんか失礼なこと考えてただろ?」
「とんでもないです!そんなこと一ミリも考えてません!」
バ、バレてる。そして本当は一ミリどころか一センチくらいは考えてました。ムメイさんとラブコメしたくないの他にも、床とか言われるかと思ったけど、意外とまともなところに座らせてくれるんだな~とか思ってました。
ていうかなぜわかる?まさか心の中まで読めるなんて事ないよな……?
「まあいいや、そういうことにしといてやる」
ふー、危ねえ。ムメイさんの前でやらかしたら、この異世界転生生活さえも強制終了されかねないからな。
気を取り直して、座るように促された椅子に腰掛けた。机は綺麗に整頓されてるし、掃除もよく行き届いている。もしかしたらムメイさんって几帳面な人なのかもしれない。
というか、そもそも部屋の中に物自体がほとんど無いんだよな。ここの屋敷で働き始めてそんなに長くなかったりするのかな。
「やっと座ったか」
俺が椅子に座ったことを確認すると、ムメイさんは足を組み直して膝の上に手を置いて話し始めた。
「話しておかないとお前はまた余計なことを言いかねないからな。面倒なことになる前に先にいろいろ教えてやることにする。私の目的の邪魔をされても困るし。邪魔者だとわかった時点で消すけど」
なんか最後に恐ろしい言葉が聞こえた気がするけど?
「一回しか話さねえから耳かっぽじって聞いとけよ」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
異世界転生したら悪役令嬢じゃなくイケメン達に囲まれちゃいましたっ!!
杏仁豆腐
恋愛
17歳の女子高生が交通事故で即死。その後女神に天国か地獄か、それとも異世界に転生するかの選択肢を与えられたので、異世界を選択したら……イケメンだらけの世界に来ちゃいました。それも私って悪役令嬢!? いやそれはバッドエンドになるから勘弁してほしいわっ! 逆ハーレム生活をエンジョイしたいのっ!!
※不定期更新で申し訳ないです。順調に進めばアップしていく予定です。設定めちゃめちゃかもしれません……本当に御免なさい。とにかく考え付いたお話を書いていくつもりです。宜しくお願い致します。
※タイトル変更しました。3/31
義弟の為に悪役令嬢になったけど何故か義弟がヒロインに会う前にヤンデレ化している件。
あの
恋愛
交通事故で死んだら、大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまった。けど、、ヒロインじゃなくて攻略対象の義姉の悪役令嬢!?
ゲームで推しキャラだったヤンデレ義弟に嫌われるのは胸が痛いけど幸せになってもらうために悪役になろう!と思ったのだけれど
ヒロインに会う前にヤンデレ化してしまったのです。
※初めて書くので設定などごちゃごちゃかもしれませんが暖かく見守ってください。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる