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桃の章
守ってくれる
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ピピピピピピピピ
「…ん~、はっ!!」
また寝坊か!?あっ昨日より一分早く起きれた!光くんはまだ隣で寝ていたから必死に起こす。ネクタイに無駄な時間をかけず、朝ごはんをしっかり食べてギリギリで寮を出た。
「おはよう、唯。」
「一仁おはよう。」
「今日もギリギリだね。貸して、ネクタイやるから。」
「ありがと。でも今日は昨日より早く起きたからちゃんと朝ごはん食べたんだよ。」
「はい、…なんか唯、今日いつもと匂いが違うね。」
「え?、あぁ、昨日大浴場に行ったんだ。みんなで行ったの、すっごい広くてね、それで「そうなんだ、でも大浴場なんて、人前で裸を晒すのはいただけないな、唯は綺麗で魅力的なんだから、襲われてしまうよ。あのシャンプーだって隼人さんが選んだいいやつだからあっちの方がいいと思うな、匂いもあっちの方が好き。」
一仁の勢いが凄い。そんなに大浴場ヤダかな?
「でも、Ωしかいないよ? みんなもいるし襲われるなんてそんな…」
「Ωに大柄な人がいないとも限らないでしょ。とにかく、お風呂は部屋のを1人で入ること、わかった?」
一仁の圧が凄い、心做しか怒っているようにも見えて少し怖い。
「えっ、あ、うん。わかった。」
「うん。」
一仁は満足したのかいつもの優しい顔に戻った。お風呂は部屋のでも全く問題ないからいい、一仁の機嫌が治ったようでよかった。一仁に嫌われるのは僕は絶対に耐えられないから。
教室の前で一仁と別れた。
教室に登校し出席だけとってすぐに体育館に移動する。新歓は生徒会の催しのようで、生徒会の先輩達がルール説明をしてくれた。相変わらず凄い人気だ。僕もちょっとキャーとかいってみようかな、あはは。
「静粛に。これから生徒会主催、新入生歓迎会を行う。今年はスタンプラリーだ。学園の至る所にスタンプがある、全部で20種類だ。個人で頑張るもよし、仲間と協力するも良し、頑張って集めてくれ。20種全て集めた者には生徒会から豪華景品を贈ろう。最後に注意事項だ、学園内は風紀が見回りをしているが影で事故、揉め事等ないように。何かあったらすぐに人を呼べ。そしてΩの生徒はΩだけで行動しないように。以上だ、頑張ってくれ。」
生徒会長の話が終わるとみんなわらわらと動き始めた。
「よし、じゃあ俺らは別行動な。頑張れよ、唯ー。」
「え!、ちょっとまってよ。」
一人になってしまった。こんなαばっかりの場所で放置されて不安なことこの上ない。
「か、一仁は……」
一先ず一仁を探す、が一仁は大勢のΩとβに囲まれていた。あれ、僕一人? 一度壁際に避難する。そうしたら数人のαが話しかけてきた。
「一人? 一緒にやらない?」
「Ω一人は危ないからね。」
「可愛い顔してるね、俺と一緒に回ろう。」
囲まれて身動きが取れない、心臓も早くなってる。
「うぅ、無理、やめて。助けて、かずひとぉ。」
すると威圧感がなくなり好きな匂いに抱きしめられる。
「大丈夫?、ごめんね、唯。目離した。今日、一緒にいよう。」
「うん。」
俯きながら頷く。頭を撫でていた一仁の手が首の後ろを触る。
「ひゃあ。くすぐったい。」
一仁が何も言わない。恐る恐る顔をあげるといつの間にか他のαはいなくなっていた。前言ってくれた、守るっていうの覚えててくれたのかな。すごく嬉しい。
「じゃあ、いこっか。」
体育館を出ていく一仁について行った。
「…ん~、はっ!!」
また寝坊か!?あっ昨日より一分早く起きれた!光くんはまだ隣で寝ていたから必死に起こす。ネクタイに無駄な時間をかけず、朝ごはんをしっかり食べてギリギリで寮を出た。
「おはよう、唯。」
「一仁おはよう。」
「今日もギリギリだね。貸して、ネクタイやるから。」
「ありがと。でも今日は昨日より早く起きたからちゃんと朝ごはん食べたんだよ。」
「はい、…なんか唯、今日いつもと匂いが違うね。」
「え?、あぁ、昨日大浴場に行ったんだ。みんなで行ったの、すっごい広くてね、それで「そうなんだ、でも大浴場なんて、人前で裸を晒すのはいただけないな、唯は綺麗で魅力的なんだから、襲われてしまうよ。あのシャンプーだって隼人さんが選んだいいやつだからあっちの方がいいと思うな、匂いもあっちの方が好き。」
一仁の勢いが凄い。そんなに大浴場ヤダかな?
「でも、Ωしかいないよ? みんなもいるし襲われるなんてそんな…」
「Ωに大柄な人がいないとも限らないでしょ。とにかく、お風呂は部屋のを1人で入ること、わかった?」
一仁の圧が凄い、心做しか怒っているようにも見えて少し怖い。
「えっ、あ、うん。わかった。」
「うん。」
一仁は満足したのかいつもの優しい顔に戻った。お風呂は部屋のでも全く問題ないからいい、一仁の機嫌が治ったようでよかった。一仁に嫌われるのは僕は絶対に耐えられないから。
教室の前で一仁と別れた。
教室に登校し出席だけとってすぐに体育館に移動する。新歓は生徒会の催しのようで、生徒会の先輩達がルール説明をしてくれた。相変わらず凄い人気だ。僕もちょっとキャーとかいってみようかな、あはは。
「静粛に。これから生徒会主催、新入生歓迎会を行う。今年はスタンプラリーだ。学園の至る所にスタンプがある、全部で20種類だ。個人で頑張るもよし、仲間と協力するも良し、頑張って集めてくれ。20種全て集めた者には生徒会から豪華景品を贈ろう。最後に注意事項だ、学園内は風紀が見回りをしているが影で事故、揉め事等ないように。何かあったらすぐに人を呼べ。そしてΩの生徒はΩだけで行動しないように。以上だ、頑張ってくれ。」
生徒会長の話が終わるとみんなわらわらと動き始めた。
「よし、じゃあ俺らは別行動な。頑張れよ、唯ー。」
「え!、ちょっとまってよ。」
一人になってしまった。こんなαばっかりの場所で放置されて不安なことこの上ない。
「か、一仁は……」
一先ず一仁を探す、が一仁は大勢のΩとβに囲まれていた。あれ、僕一人? 一度壁際に避難する。そうしたら数人のαが話しかけてきた。
「一人? 一緒にやらない?」
「Ω一人は危ないからね。」
「可愛い顔してるね、俺と一緒に回ろう。」
囲まれて身動きが取れない、心臓も早くなってる。
「うぅ、無理、やめて。助けて、かずひとぉ。」
すると威圧感がなくなり好きな匂いに抱きしめられる。
「大丈夫?、ごめんね、唯。目離した。今日、一緒にいよう。」
「うん。」
俯きながら頷く。頭を撫でていた一仁の手が首の後ろを触る。
「ひゃあ。くすぐったい。」
一仁が何も言わない。恐る恐る顔をあげるといつの間にか他のαはいなくなっていた。前言ってくれた、守るっていうの覚えててくれたのかな。すごく嬉しい。
「じゃあ、いこっか。」
体育館を出ていく一仁について行った。
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