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第66章:"光の聖女"が全力で俺の学園生活を闇に閉ざそうとしてきやがります(絶望)①
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「そう言えばうちとしたことが、今度の件の詫びがまだやったな」
竜崎は何かに気づいたように両手を合わせると、つかつかと俺に歩み寄ってきた。
「色々あって遅くなってもうたけど、すまんかったな、天代真人はん。うちの者が見当違いのケンカふっかけて、えらい迷惑かけてもうた。このとおりや、堪忍してくれんか」
そう言って、俺に向かって深々と頭を下げる。
俺は面食らった。ケンカをふっかけてきたのは竜崎ではなく小柄な指抜きグローブ野郎の方なので、彼女に謝られても反応に困るのだが。
それにしても"うちの者"ときたか。言い方が随分仰々しい気がするな……前世で魔王軍だった頃の名残、だろうか?
竜崎は顔を上げると、今度は場の片隅で苦虫を噛みつぶしたような表情を浮かべている小吉焔の元へ近づいていき、その左耳を右手の親指と人差し指でおもむろにつまみ上げた。
「ぐぇっ!? お、お嬢、何するんすか!」
苦情を聞き流しつつ、そのまま小吉の小柄な体躯を俺の前まで引きずってくる。そこでやっと耳を解放したかと思うと、間髪を入れず同じ右手で前世の部下の頭頂部をわし掴みにした。
「ほら、しょーきち、あんたも謝るんや。うちにばっかやらせて、張本人が知らんぷりしとるんやない」
「うわあ……や、やめてください! 俺もう17ですよ、こんな子供みたいな扱いは、っていたた! わかりました、わかりましたって!!」
竜崎に無理矢理頭を下げさせられる元竜人。完全に悪さをしでかして母親に叱られる子供、といった図である。前世の上司には、いまだに(文字通り)頭が上がらないらしい。
「光琉ちゃんもすまんかったなあ。このごんたくれのせいで、えらい嫌な思いしたやろ」
「へ、何のこと?」
小首をかしげる光琉。
「そか、あの放送は中等部までは流れてへんのやな……」
竜崎の誠意は妹には響かなかったようだが、代わりに俺の記憶を刺激した。
「思い出したぞ。光琉お前、何スマホの中に日記と称してあることないこと……というかないこと9割書いてんだよ! 俺がいつ、お前を「子猫ちゃん」(実際に口にするだけで鳥肌が立つな!)なんて呼んだ!?」
「な、なななな、なんでにいちゃんがそれ知ってんの、まさかあたしのスマホ勝手にのぞいたの!? サイッテー、それはさすがに"るーるいはん"でしょ、夫婦の仲にも礼儀ありだよ!!」
ギャーギャーうるさい妹に、俺は事の経緯を説明した。
かくかくしかじか。
「あ、あたしのスマホがあ!?」
光琉は驚愕の叫び声をあげると、制服の上からおのれの身体のあちこちをパタパタと叩き始めた。
「ほ、ほんとだ、ない……あたしのスマホがないわあああああ!!!」
◯スタと身体が入れ替わった◯リッシュ嬢のようなテンションで取り乱す我が妹様。というか、今頃気づいたんかい。
「し、しかもあたしの日記が校内放送で読み上げられた!? なんてことなの、オトメのヒメゴトが。そんなの「フライ箸の損壊」だわッ!!」
「「プライバシーの侵害」、な?」
久々に聞いた気がするな、光琉のトンチキ翻訳。まあ作中時間は、本編開始からまだ1日そこそこしか経って……いや、何でもない。
「そんなハジをかかされたんじゃ、あたしもうオヨメに行けないじゃない。にいちゃん、オトコらしく責任とってよね!」
「なぜ俺の責任になっとるか。ま、まあ、無理に他家の嫁にいくこともないだろうが……じゃなくて!」
明後日の方向に脱線しかけた会話の流れを、無理矢理軌道修正する。
「いいか、一番の非はあんなハタ迷惑な放送をしでかした野郎にあるにしても、だ」
チラリと小吉に一瞥を送る。可能な限り嫌味ったらしく。
「そもそもあんなねつ造日記をツラツラ書いてたお前もお前だ! おかげで俺たち兄妹がふしだらな関係だって誤解が、校内中に拡まっちまったろうが!」
「そ、そんな噂が! あたしとにいちゃんが、フシダラナカンケーだなんて!!……フシダラな……カンケー……」
光琉はそれまで無駄に高速回転していた舌に急ブレーキをかけると、腕組みして何やら考えこみはじめた。どうでもいいが、ここまで"考えるポーズ"が似合わない中学生も珍しいだろう。
やがて、(おそらく普段は無縁であろう)思考の海への潜水を終え、現実世界へと浮上した妹は。
「……にいちゃん、過ぎてしまったことはしょーがないよ」
急にものわかりがよくなってやがった! きれいな◯ャイアンばりの豹変である。
「人の口にトはたてられないってもいうしさ、噂は噂で受け入れるしかないと思うの」
「待てコラ、何こんな時だけすまし顔してんの!? いつもの駄々っ子ムーヴはどうした、今こそ万年反抗期の本領を発揮する時だろうが!」
「あたしもいつまでもコドモじゃないの、にいちゃんと違ってオトナになったのよ。ここは素直に妹の成長を喜んで欲しいものだわ、別に「キセージジツを仕立て上げてもらえてラッキー!」とか思ってるわけじゃないからね?」
「例によって本音が漏れ出てんぞ!」
め、女狐聖女め、風評被害を欲望のために逆用しようとしてやがる。こわっ!
「学校中に知れ渡ってしまったんだもの、もうあきらめるしかないわよ。いつまでも偽りの仮面をかぶって生きていくわけにもいかないしね。さ、あたしたちもこれからは本当の自分をさらけ出して行きましょ、「真実はいつもひとつ!」なんだよ?」
「どさくさ紛れにおのれの妄想を真実に格上げしようとしてんじゃねえ!」
「ていうかその校内放送、高等部にしか流れてないんでしょ? もったいないなあ。そだ、どうせなら同じ内容を中等部でも流して」
「やーーめーーてええええええ」
簡単に自分のプライバシーを切り売りしようとするんじゃあない! このアマ、自爆にためらいが無さすぎる。
どうやら俺にとって最大の災厄は、前世の宿敵たちではなく実の妹だったようである。"光の聖女"の手によって、明日からの学園生活がいよいよ闇に閉ざされようとしている。誰かたすけて。
「……な、なんやメルティアはん、前世とはちょっと性格違わへんか?」
俺と光琉のやり取りを傍らで聞いていた竜崎が、当惑したような声を出した。ようやく我が妹の本性に気がついたらしい。
「ええ、大いに変わったわね。とても同一人物とは思えないわ」
奥杜の相槌には、これ以上ない実感がこもっていた。
「ま、うちも他人のことはよう言えんか。それにあんたやサリス……真人はんも、前世とは性格かけ離れとるようやしな」
その点は自覚している。前世の姿が思い出せない小吉については何とも言えんが、この場に集まった他の4人は4人とも、前世とはまるで別人になっている。
……いや、まぎれもなく"別人"なのか。やはり前世は前世でしかなく、今の人格はあくまでこれまでの現世の人生で培われてきたものに他ならない、ということだろうか。
「ええやないの、今生の聖女さまは親しみやすうて。うちはすっかり気に入ってもうたわ」
妹の本性を、竜崎は意外なほど好意的に受け止めたようだ。親しみやすい、かなあ。
「もの好きね……まあ、近寄り難さとは無縁のキャラクターであることは認めるわ」
奥杜まで何やらツンデレじみた反応を示す。皆、光琉に対して甘すぎない? やはりここは兄として、俺だけでも厳しく接しなければならんな、うん。
竜崎は何かに気づいたように両手を合わせると、つかつかと俺に歩み寄ってきた。
「色々あって遅くなってもうたけど、すまんかったな、天代真人はん。うちの者が見当違いのケンカふっかけて、えらい迷惑かけてもうた。このとおりや、堪忍してくれんか」
そう言って、俺に向かって深々と頭を下げる。
俺は面食らった。ケンカをふっかけてきたのは竜崎ではなく小柄な指抜きグローブ野郎の方なので、彼女に謝られても反応に困るのだが。
それにしても"うちの者"ときたか。言い方が随分仰々しい気がするな……前世で魔王軍だった頃の名残、だろうか?
竜崎は顔を上げると、今度は場の片隅で苦虫を噛みつぶしたような表情を浮かべている小吉焔の元へ近づいていき、その左耳を右手の親指と人差し指でおもむろにつまみ上げた。
「ぐぇっ!? お、お嬢、何するんすか!」
苦情を聞き流しつつ、そのまま小吉の小柄な体躯を俺の前まで引きずってくる。そこでやっと耳を解放したかと思うと、間髪を入れず同じ右手で前世の部下の頭頂部をわし掴みにした。
「ほら、しょーきち、あんたも謝るんや。うちにばっかやらせて、張本人が知らんぷりしとるんやない」
「うわあ……や、やめてください! 俺もう17ですよ、こんな子供みたいな扱いは、っていたた! わかりました、わかりましたって!!」
竜崎に無理矢理頭を下げさせられる元竜人。完全に悪さをしでかして母親に叱られる子供、といった図である。前世の上司には、いまだに(文字通り)頭が上がらないらしい。
「光琉ちゃんもすまんかったなあ。このごんたくれのせいで、えらい嫌な思いしたやろ」
「へ、何のこと?」
小首をかしげる光琉。
「そか、あの放送は中等部までは流れてへんのやな……」
竜崎の誠意は妹には響かなかったようだが、代わりに俺の記憶を刺激した。
「思い出したぞ。光琉お前、何スマホの中に日記と称してあることないこと……というかないこと9割書いてんだよ! 俺がいつ、お前を「子猫ちゃん」(実際に口にするだけで鳥肌が立つな!)なんて呼んだ!?」
「な、なななな、なんでにいちゃんがそれ知ってんの、まさかあたしのスマホ勝手にのぞいたの!? サイッテー、それはさすがに"るーるいはん"でしょ、夫婦の仲にも礼儀ありだよ!!」
ギャーギャーうるさい妹に、俺は事の経緯を説明した。
かくかくしかじか。
「あ、あたしのスマホがあ!?」
光琉は驚愕の叫び声をあげると、制服の上からおのれの身体のあちこちをパタパタと叩き始めた。
「ほ、ほんとだ、ない……あたしのスマホがないわあああああ!!!」
◯スタと身体が入れ替わった◯リッシュ嬢のようなテンションで取り乱す我が妹様。というか、今頃気づいたんかい。
「し、しかもあたしの日記が校内放送で読み上げられた!? なんてことなの、オトメのヒメゴトが。そんなの「フライ箸の損壊」だわッ!!」
「「プライバシーの侵害」、な?」
久々に聞いた気がするな、光琉のトンチキ翻訳。まあ作中時間は、本編開始からまだ1日そこそこしか経って……いや、何でもない。
「そんなハジをかかされたんじゃ、あたしもうオヨメに行けないじゃない。にいちゃん、オトコらしく責任とってよね!」
「なぜ俺の責任になっとるか。ま、まあ、無理に他家の嫁にいくこともないだろうが……じゃなくて!」
明後日の方向に脱線しかけた会話の流れを、無理矢理軌道修正する。
「いいか、一番の非はあんなハタ迷惑な放送をしでかした野郎にあるにしても、だ」
チラリと小吉に一瞥を送る。可能な限り嫌味ったらしく。
「そもそもあんなねつ造日記をツラツラ書いてたお前もお前だ! おかげで俺たち兄妹がふしだらな関係だって誤解が、校内中に拡まっちまったろうが!」
「そ、そんな噂が! あたしとにいちゃんが、フシダラナカンケーだなんて!!……フシダラな……カンケー……」
光琉はそれまで無駄に高速回転していた舌に急ブレーキをかけると、腕組みして何やら考えこみはじめた。どうでもいいが、ここまで"考えるポーズ"が似合わない中学生も珍しいだろう。
やがて、(おそらく普段は無縁であろう)思考の海への潜水を終え、現実世界へと浮上した妹は。
「……にいちゃん、過ぎてしまったことはしょーがないよ」
急にものわかりがよくなってやがった! きれいな◯ャイアンばりの豹変である。
「人の口にトはたてられないってもいうしさ、噂は噂で受け入れるしかないと思うの」
「待てコラ、何こんな時だけすまし顔してんの!? いつもの駄々っ子ムーヴはどうした、今こそ万年反抗期の本領を発揮する時だろうが!」
「あたしもいつまでもコドモじゃないの、にいちゃんと違ってオトナになったのよ。ここは素直に妹の成長を喜んで欲しいものだわ、別に「キセージジツを仕立て上げてもらえてラッキー!」とか思ってるわけじゃないからね?」
「例によって本音が漏れ出てんぞ!」
め、女狐聖女め、風評被害を欲望のために逆用しようとしてやがる。こわっ!
「学校中に知れ渡ってしまったんだもの、もうあきらめるしかないわよ。いつまでも偽りの仮面をかぶって生きていくわけにもいかないしね。さ、あたしたちもこれからは本当の自分をさらけ出して行きましょ、「真実はいつもひとつ!」なんだよ?」
「どさくさ紛れにおのれの妄想を真実に格上げしようとしてんじゃねえ!」
「ていうかその校内放送、高等部にしか流れてないんでしょ? もったいないなあ。そだ、どうせなら同じ内容を中等部でも流して」
「やーーめーーてええええええ」
簡単に自分のプライバシーを切り売りしようとするんじゃあない! このアマ、自爆にためらいが無さすぎる。
どうやら俺にとって最大の災厄は、前世の宿敵たちではなく実の妹だったようである。"光の聖女"の手によって、明日からの学園生活がいよいよ闇に閉ざされようとしている。誰かたすけて。
「……な、なんやメルティアはん、前世とはちょっと性格違わへんか?」
俺と光琉のやり取りを傍らで聞いていた竜崎が、当惑したような声を出した。ようやく我が妹の本性に気がついたらしい。
「ええ、大いに変わったわね。とても同一人物とは思えないわ」
奥杜の相槌には、これ以上ない実感がこもっていた。
「ま、うちも他人のことはよう言えんか。それにあんたやサリス……真人はんも、前世とは性格かけ離れとるようやしな」
その点は自覚している。前世の姿が思い出せない小吉については何とも言えんが、この場に集まった他の4人は4人とも、前世とはまるで別人になっている。
……いや、まぎれもなく"別人"なのか。やはり前世は前世でしかなく、今の人格はあくまでこれまでの現世の人生で培われてきたものに他ならない、ということだろうか。
「ええやないの、今生の聖女さまは親しみやすうて。うちはすっかり気に入ってもうたわ」
妹の本性を、竜崎は意外なほど好意的に受け止めたようだ。親しみやすい、かなあ。
「もの好きね……まあ、近寄り難さとは無縁のキャラクターであることは認めるわ」
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