85 / 94
第63章:来てほしくない時にかぎって必ずあらわれるんですよ、ヤツは!(悲鳴)
しおりを挟む
「このまま締め殺してくれるぞ!」
などという展開に進むことはなかった。竜崎星良の抱擁からは、まるで敵意を感じない。心底親愛の情からの行動だということが、体温を通して伝わってきた。
「本物や、ほんまもんのサリスはんや! 久しぶりやなあ、それこそ前世ぶりや。ほんまに、ほんまに会いたかったんやで、あんたに。あん時の礼もよう言えんままやったし、それこそ一日千秋の思いやった。ようやく念願かなって、今めっちゃうれしいわ!」
予想外の展開に、思考が瞬時フリーズする。
え、待って、これどういうこと? なんで星竜姫がこんなフレンドリーなんだ? てっきりこれから凄絶な死闘に突入するもんだとばかり思ってたから、気持ちの切り替えが追いつかないんだけど。
というか、竜崎が口にした「会いたかった」って文字どおりの意味なのか、皮肉でも「これでようやくお前を殺せる」とか続く感じのやつでもなく!?
「お、お嬢!? サリス貴様、その汚らわしい手をお嬢から離せ、なれなれしく抱きついてるんじゃあない!!」
地面から見当違いの苦情が飛んでくる。いや、あんたの爬虫類EYEには世界がどう映ってんだ!? どう見ても抱きついてきてるのはこの"お嬢"さんの方だろうが、こっちはあまりの成り行きで腕のやり場に困ってんだよ!
……落ち着け。一旦深呼吸だ。
この場はひとまず、俺に抱きついている当人に疑問をぶつけてみるしかない。
「え、ええと……あんたの前世はフェイデアにいた星竜姫ヴィンゼガルドなん……です、よね?」
ついつい敬語になってしまう。こちらに敵意を示されない以上、年長者相手にぞんざいな口調を続けるのも気が引けたのだ。
「せやで、さっきから言うとるやないの」
「と、いうことはですよ……サリスとはて、敵同士なわけですよね? 何遍も殺し合ったわけですし」
「はあ、何でそうなるんや!?」
意外かつ心外、といった調子に満ち満ちた声だった。密着したまま俺の顔を見上げ、不満そうに眉をしかめてくる。
どうでもいいけど、そろそろ離れてくんないかなあ。
「ひょっとしてまだ、桜庭……ヤンキー連中差し向けたこと怒っとるん!? ごめんて、あれはごめんて!」
「いや、別にそういうわけじゃ……」
「今日中にでもあいつら全員始末してどっかに沈めるから、堪忍してえや」
「そんな不穏極まりないことしないでくれます!? ほんっと、気にしてないんで!!」
やはりというか、このスポーツウーマンも倫理観がバグっとるようだ。四黎侯の生まれ変わりだと考えればむしろ当然、なのか?
「じゃあなんで!? そ、そら確かに、魔王様が討伐されてまうまでは殺るか殺られるかの間柄やったけど……え、待って、まさかそこまでの記憶しかないんか、うちのこと!?」
「そこまでって……その先があるん、すか?」
勇者と星竜姫の関係が変化していた? そんな可能性は考えもしなかった。
「うわあ、マジかあ。どうりでうちがヴィンゼガルドだと気づいた後も、臨戦態勢を解かへんわけやわ……ちゅーことは何か、うちが今からあんたに攻撃を仕掛けるとか思っとったんか?」
「ええ、まあ」
「そんなことするわけないやろ! あんたは、勇者サリスはうちらを助けてくれた恩人やないの!!」
「恩人!?」
さっきから意外感の連続で、脳がパンクしそうだ。
サリスがヴィンゼガルドを助けたって? まるでおぼえていない。一体いつ、どういう形で?
サリスは何より魔族を憎んでいた男だ。その憎悪が、魔軍と戦う原動力だったと言っていい。そのサリスが、魔軍で幹部をつとめていた竜人の姫に恩をほどこすとは……ちょっと信じられないどころか、想像もできないな。
「ちがう、貴様は恩人などではない!」
よろよろと起きあがりながら反駁の声をあげたのは、言うまでもなく前世名不詳の男・小吉焔である。いつの間にか竜人形態は解け、こちらもどこからどう見ても普通の人間だった。
「お嬢……姫! こんな男にだまされないでください。我々魔軍に参加した竜人が辛酸を舐めたのは、すべてこいつのせいではないですか! それだけじゃない、戦後集落を襲撃して貴女や同胞を殺りくしたあの勇者――"狂戦士"も、きっとこの男が手引きして……」
「しょーきち、ええ加減にせえ!」
竜崎が鋭く叱責し、興奮する小吉をだまらせる。
「それはあんたの思い違いやって、何遍言えばわかるんや。魔王軍が負けたんはお互いに生存をかけた対等の闘争やった、恨み言を吐いてもはじまらん。それに"狂戦士"の件に、サリスはんは無関係や。弱って満足に戦えもしない集団をだまし討ちするような腐った男やない、勇者サリスはな。うちが保証したるわ」
どうも主従の間で見解が食い違っているようだ。だまし討ちするような卑怯者と目されるのは心外ながら、俺としては小吉の主張する話の方がまだ「あり得そう」に思える。さりとて、竜崎が嘘をついているようにも見えない。
そもそもヴィンゼガルドは生粋の武人肌だ。虚言を弄して何かを企むような姑息さとは無縁だろう。まあそれを言ったら、急に抱きついてくるような奴でもなかったと思うが……狷介で沈着、「クールビューティ」を絵に描いたような闘姫だったと記憶してるんだがなあ。
性格が前世とは微妙に(?)変化するのは、もはや転生体のお約束らしい。
いずれにせよ、前世の記憶がまだ不完全な俺には判断のくだしようがない。途方に暮れて天を仰いだ。雲ひとつない蒼穹が広がっている。
その片隅で。煌。真昼の明るい空にあってなお輝きも鮮やかな、一条の流星が突如現出した……
「オーノーだズラ!」
発作的に悲鳴が口をついて出た。俺はあの流星を知っている。既視感がありすぎる! 今この場に最もいてほしくない存在、もつれた事態を更なる混沌へ落とし込むこと請け合いの聖女を自称する天才的トラブルメーカーが、間もなく(それこそ瞬きする暇もないほどすぐに!)この場にやってくるのである。
何だよこの展開、昨日奥杜から校舎裏に呼び出された時と酷似、ほぼほぼ繰り返しじゃねえかよ! 阿呆作者め、「お約束」と「ワンパターン」の区別もつかんのか。おかげでいつも主役が苦労する羽目に陥るんだろうが。
とにかくこの状況はまずい。非常にまずい! どうにかして密着する竜崎を引き離さねばという危機感から、俺の心臓は早鐘と化したが……言うまでもなく手遅れだった。
視界の中で流星は急激に巨大化した、かと思えば俺らのかたわらを文字どおり光速で通り過ぎ、何も植えられていない花壇の上に轟音と共に着地した。
やっぱりこの世で光より速いものは存在しないんだなあ。わかっていたことだが、その事実にこれほどの無情を感じたのは生まれてはじめてである。
濛々とあがった砂煙が晴れてくると、その向こうに陽の光を浴びてかがやく黄金の髪があらわれる。
「にいちゃん、大丈夫!? 助けにきたよ、敵におそわれてるって……きい、て……」
焦りと不安に揺れていた光琉の声が、突如石化した。竜崎星良に抱きつかれている俺を目撃したことが原因なのは、疑う余地がない。
当初こそ憂いを帯びていた翡翠色の瞳も、見る見る点になっていく。衝撃で思考が一時的にマヒしたのだろう。
あ、これヤバい。直後に「プッツン」する表情だ。◯ャンプ主人公たちが覚醒の前ふりでよく見せるあれである。
昨日奥杜と会っていた折も光琉は飛んできたが、あの時の奥杜はせいぜい俺の手を握っただけだった。しかも"瞬燐"を使う前に、すでに"光望"をもちいてその様子を監視していたらしい。
今日の場合、ここでの出来事を事前に把握していた雰囲気ではない。"光望"で見られている気配も感じなかった。純粋に敵に呼び出された俺を心配し、救いの手を差し伸べるべく矢も盾もたまらず"瞬燐"で駆けつけてみれば、いきなりボーイッシュで健康的な美人と浮気に勤しんでいる現場を目の当たりにした(※光琉視点)。そんなところか。こう書くと前日よりはるかに怒りを掻き立てられそうなシチュエーションだね、はは。
……あれ、俺にとって本作はじまって以来最大のピンチじゃね、これ?
などという展開に進むことはなかった。竜崎星良の抱擁からは、まるで敵意を感じない。心底親愛の情からの行動だということが、体温を通して伝わってきた。
「本物や、ほんまもんのサリスはんや! 久しぶりやなあ、それこそ前世ぶりや。ほんまに、ほんまに会いたかったんやで、あんたに。あん時の礼もよう言えんままやったし、それこそ一日千秋の思いやった。ようやく念願かなって、今めっちゃうれしいわ!」
予想外の展開に、思考が瞬時フリーズする。
え、待って、これどういうこと? なんで星竜姫がこんなフレンドリーなんだ? てっきりこれから凄絶な死闘に突入するもんだとばかり思ってたから、気持ちの切り替えが追いつかないんだけど。
というか、竜崎が口にした「会いたかった」って文字どおりの意味なのか、皮肉でも「これでようやくお前を殺せる」とか続く感じのやつでもなく!?
「お、お嬢!? サリス貴様、その汚らわしい手をお嬢から離せ、なれなれしく抱きついてるんじゃあない!!」
地面から見当違いの苦情が飛んでくる。いや、あんたの爬虫類EYEには世界がどう映ってんだ!? どう見ても抱きついてきてるのはこの"お嬢"さんの方だろうが、こっちはあまりの成り行きで腕のやり場に困ってんだよ!
……落ち着け。一旦深呼吸だ。
この場はひとまず、俺に抱きついている当人に疑問をぶつけてみるしかない。
「え、ええと……あんたの前世はフェイデアにいた星竜姫ヴィンゼガルドなん……です、よね?」
ついつい敬語になってしまう。こちらに敵意を示されない以上、年長者相手にぞんざいな口調を続けるのも気が引けたのだ。
「せやで、さっきから言うとるやないの」
「と、いうことはですよ……サリスとはて、敵同士なわけですよね? 何遍も殺し合ったわけですし」
「はあ、何でそうなるんや!?」
意外かつ心外、といった調子に満ち満ちた声だった。密着したまま俺の顔を見上げ、不満そうに眉をしかめてくる。
どうでもいいけど、そろそろ離れてくんないかなあ。
「ひょっとしてまだ、桜庭……ヤンキー連中差し向けたこと怒っとるん!? ごめんて、あれはごめんて!」
「いや、別にそういうわけじゃ……」
「今日中にでもあいつら全員始末してどっかに沈めるから、堪忍してえや」
「そんな不穏極まりないことしないでくれます!? ほんっと、気にしてないんで!!」
やはりというか、このスポーツウーマンも倫理観がバグっとるようだ。四黎侯の生まれ変わりだと考えればむしろ当然、なのか?
「じゃあなんで!? そ、そら確かに、魔王様が討伐されてまうまでは殺るか殺られるかの間柄やったけど……え、待って、まさかそこまでの記憶しかないんか、うちのこと!?」
「そこまでって……その先があるん、すか?」
勇者と星竜姫の関係が変化していた? そんな可能性は考えもしなかった。
「うわあ、マジかあ。どうりでうちがヴィンゼガルドだと気づいた後も、臨戦態勢を解かへんわけやわ……ちゅーことは何か、うちが今からあんたに攻撃を仕掛けるとか思っとったんか?」
「ええ、まあ」
「そんなことするわけないやろ! あんたは、勇者サリスはうちらを助けてくれた恩人やないの!!」
「恩人!?」
さっきから意外感の連続で、脳がパンクしそうだ。
サリスがヴィンゼガルドを助けたって? まるでおぼえていない。一体いつ、どういう形で?
サリスは何より魔族を憎んでいた男だ。その憎悪が、魔軍と戦う原動力だったと言っていい。そのサリスが、魔軍で幹部をつとめていた竜人の姫に恩をほどこすとは……ちょっと信じられないどころか、想像もできないな。
「ちがう、貴様は恩人などではない!」
よろよろと起きあがりながら反駁の声をあげたのは、言うまでもなく前世名不詳の男・小吉焔である。いつの間にか竜人形態は解け、こちらもどこからどう見ても普通の人間だった。
「お嬢……姫! こんな男にだまされないでください。我々魔軍に参加した竜人が辛酸を舐めたのは、すべてこいつのせいではないですか! それだけじゃない、戦後集落を襲撃して貴女や同胞を殺りくしたあの勇者――"狂戦士"も、きっとこの男が手引きして……」
「しょーきち、ええ加減にせえ!」
竜崎が鋭く叱責し、興奮する小吉をだまらせる。
「それはあんたの思い違いやって、何遍言えばわかるんや。魔王軍が負けたんはお互いに生存をかけた対等の闘争やった、恨み言を吐いてもはじまらん。それに"狂戦士"の件に、サリスはんは無関係や。弱って満足に戦えもしない集団をだまし討ちするような腐った男やない、勇者サリスはな。うちが保証したるわ」
どうも主従の間で見解が食い違っているようだ。だまし討ちするような卑怯者と目されるのは心外ながら、俺としては小吉の主張する話の方がまだ「あり得そう」に思える。さりとて、竜崎が嘘をついているようにも見えない。
そもそもヴィンゼガルドは生粋の武人肌だ。虚言を弄して何かを企むような姑息さとは無縁だろう。まあそれを言ったら、急に抱きついてくるような奴でもなかったと思うが……狷介で沈着、「クールビューティ」を絵に描いたような闘姫だったと記憶してるんだがなあ。
性格が前世とは微妙に(?)変化するのは、もはや転生体のお約束らしい。
いずれにせよ、前世の記憶がまだ不完全な俺には判断のくだしようがない。途方に暮れて天を仰いだ。雲ひとつない蒼穹が広がっている。
その片隅で。煌。真昼の明るい空にあってなお輝きも鮮やかな、一条の流星が突如現出した……
「オーノーだズラ!」
発作的に悲鳴が口をついて出た。俺はあの流星を知っている。既視感がありすぎる! 今この場に最もいてほしくない存在、もつれた事態を更なる混沌へ落とし込むこと請け合いの聖女を自称する天才的トラブルメーカーが、間もなく(それこそ瞬きする暇もないほどすぐに!)この場にやってくるのである。
何だよこの展開、昨日奥杜から校舎裏に呼び出された時と酷似、ほぼほぼ繰り返しじゃねえかよ! 阿呆作者め、「お約束」と「ワンパターン」の区別もつかんのか。おかげでいつも主役が苦労する羽目に陥るんだろうが。
とにかくこの状況はまずい。非常にまずい! どうにかして密着する竜崎を引き離さねばという危機感から、俺の心臓は早鐘と化したが……言うまでもなく手遅れだった。
視界の中で流星は急激に巨大化した、かと思えば俺らのかたわらを文字どおり光速で通り過ぎ、何も植えられていない花壇の上に轟音と共に着地した。
やっぱりこの世で光より速いものは存在しないんだなあ。わかっていたことだが、その事実にこれほどの無情を感じたのは生まれてはじめてである。
濛々とあがった砂煙が晴れてくると、その向こうに陽の光を浴びてかがやく黄金の髪があらわれる。
「にいちゃん、大丈夫!? 助けにきたよ、敵におそわれてるって……きい、て……」
焦りと不安に揺れていた光琉の声が、突如石化した。竜崎星良に抱きつかれている俺を目撃したことが原因なのは、疑う余地がない。
当初こそ憂いを帯びていた翡翠色の瞳も、見る見る点になっていく。衝撃で思考が一時的にマヒしたのだろう。
あ、これヤバい。直後に「プッツン」する表情だ。◯ャンプ主人公たちが覚醒の前ふりでよく見せるあれである。
昨日奥杜と会っていた折も光琉は飛んできたが、あの時の奥杜はせいぜい俺の手を握っただけだった。しかも"瞬燐"を使う前に、すでに"光望"をもちいてその様子を監視していたらしい。
今日の場合、ここでの出来事を事前に把握していた雰囲気ではない。"光望"で見られている気配も感じなかった。純粋に敵に呼び出された俺を心配し、救いの手を差し伸べるべく矢も盾もたまらず"瞬燐"で駆けつけてみれば、いきなりボーイッシュで健康的な美人と浮気に勤しんでいる現場を目の当たりにした(※光琉視点)。そんなところか。こう書くと前日よりはるかに怒りを掻き立てられそうなシチュエーションだね、はは。
……あれ、俺にとって本作はじまって以来最大のピンチじゃね、これ?
0
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
虚弱な兄と比べて蔑ろにして来たクセに、親面してももう遅い
月白ヤトヒコ
恋愛
毒親に愛されなくても、幸せになります!
「わたしの家はね、兄上を中心に回っているんだ。ああ、いや。正確に言うと、兄上を中心にしたい母が回している、という感じかな?」
虚弱な兄上と健康なわたし。
明確になにが、誰が悪かったからこうなったというワケでもないと思うけど……様々な要因が積み重なって行った結果、気付けば我が家でのわたしの優先順位というのは、そこそこ低かった。
そんなある日、家族で出掛けたピクニックで忘れられたわたしは置き去りにされてしまう。
そして留学という体で隣国の親戚に預けられたわたしに、なんやかんや紆余曲折あって、勘違いされていた大切な女の子と幸せになるまでの話。
『愛しいねえ様がいなくなったと思ったら、勝手に婚約者が決められてたんですけどっ!?』の婚約者サイドの話。彼の家庭環境の問題で、『愛しいねえ様がいなくなったと思ったら、勝手に婚約者が決められてたんですけどっ!?』よりもシリアス多め。一応そっちを読んでなくても大丈夫にする予定です。
設定はふわっと。
※兄弟格差、毒親など、人に拠っては地雷有り。
※ほのぼのは6話目から。シリアスはちょっと……という方は、6話目から読むのもあり。
※勘違いとラブコメは後からやって来る。
※タイトルは変更するかもしれません。
表紙はキャラメーカーで作成。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる