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マリアナ沖海戦
第51話 攻撃続行
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「第三艦隊から第八艦隊までの六個艦隊から出撃した三一二機の天山は敵の三個機動部隊を攻撃。一二隻の空母と六隻の巡洋艦、それに二六隻の駆逐艦にイ号一型丙無線誘導弾を命中させました。このうち、一二隻の空母につきましてはそのすべてに対して最低でも一〇発以上の命中を得ています。そして、これらのうち五隻の空母とそれに九隻の駆逐艦の沈没が確認されています。なお、撃沈した空母ですが、これらはそのいずれもが『インデペンデンス』級と思しき小型空母です」
航空参謀の報告に、第一機動艦隊司令長官の小沢中将はイ号一型丙無線誘導弾が挙げた戦果に対し、胸中で感嘆の声を上げる。
イ号一型丙無線誘導弾は威力こそ九一式航空魚雷に及ばないものの、しかし一方で命中率の高さは圧倒的だ。
今回は初期不良が頻発したことで、命中前に脱落するイ号一型丙無線誘導弾が続出したという。
しかし、それでもなおこれだけの結果を残したのだ。
従来の雷爆同時攻撃であったのなら、おそらくここまでの戦果は挙がらなかっただろう。
ただ、一方で米艦のタフさについて、これを考えさせられるところもあった。
天山は一撃のもとに五隻の小型空母を撃沈したが、しかしこれは当たり前だ。
一万トン級巡洋艦を改造した小型の船体に、五〇〇キロ爆弾を内包した一トン近い弾体を、それも一〇発以上も同時に突き込まれたのであればとてもではないが浮いていられない。
問題なのは「エセックス」級空母のほうだった。
こちらもまた「インデペンデンス」級空母と同様に一〇発以上のイ号一型丙無線誘導弾を叩き込まれた。
それなのにもかかわらず、ただの一隻も沈んではいない。
もし立場を変えて、「赤城」や「加賀」が同じ数のイ号一型丙無線誘導弾を被弾していれば、おそらくは助からなかっただろう。
「エセックス」級空母のダメコン能力の高さとそれに伴う将兵の練度に対しては、それこそ敵ながらあっぱれと言うしかなかった。
小沢長官がそのようなことを考えていることも知らず、航空参謀は報告を続ける。
「なお、撃破した艦艇のほうですが、七隻の大型空母についてはそのいずれもが航行不能かあるいは極低速しか出せなくなっています。また、巡洋艦や駆逐艦についても被弾した多くの艦が航行能力に何らかの支障を生じさせているものとみられます」
五〇〇キロ爆弾の威力は大きい。
特に小型の巡洋艦や駆逐艦などは一発でもイ号一型丙無線誘導弾を食らえば、よほど当りどころに恵まれない限り、戦闘力や機動力の大半を喪失してしまうだろう。
逆に当りどころが悪ければ、それこそ一発轟沈も有り得た。
「それから、第一次攻撃隊ならびに第二次攻撃隊に参加した零戦は空中戦でF6Fを二〇〇機撃墜、さらに一〇〇機あまりを撃破しています。また、防空戦闘にあたった四五六機の零戦とそれに一〇八機の二式水戦ですが、こちらは四〇〇機を撃墜し、さらに一〇〇機以上を撃破しています」
第一次攻撃隊それに第二次攻撃隊の零戦はF6Fとの死闘を制し、天山の突撃路を啓開した。
また、防空戦闘にあたった零戦と二式水戦は米攻撃隊を完封し、友軍艦艇を敵の空襲から守りきった。
殊勲を挙げた零戦それに二式水戦はともに誉発動機を搭載していた。
その誉発動機はこれまでにない精緻な構造で、その製造には良質のパーツと高い工作精度が求められた。
科学水準が低い日本にとっては、いささかばかりその手に余るエンジンが、それでも高い稼働率を維持しているのはひとえにドイツのおかげだと言えた。
高品質な電装系部品や潤滑油、それに高性能の工作機械が日欧交通線を通じてドイツからもたらされているからこそ、扱いの難しい誉の稼働率が予想外に高いレベルで維持されているのだ。
そして、その恩恵は誉発動機にとどまらず、レーダーやソナー、それに聴音機や射撃照準装置など、それこそ多岐に及んでいる。
その究極とも言える存在がイ号一型丙無線誘導弾だった。
「一方、こちらの損害ですが、零戦は一八三機、天山のほうは三一機が未帰還となっています。なお、零戦の搭乗員のうちで四七名が友軍艦艇に救助されています。これらはそのいずれもが防空戦闘に参加した者たちです。なお、二式水戦については、被害の報告は入ってきておりません」
零戦は二割を超える機体が未帰還、一方で天山のそれは一割にも満たない。
これまでの戦いでは艦爆や艦攻の未帰還率が高く、一方で艦戦のそれは低い傾向にあった。
しかし、今回は真逆となっている。
零戦隊のほうは自分たちと同等かあるいはそれ以上の戦力を持つF6Fとの戦いを強いられた。
第一次攻撃隊を零戦で固めるなどした戦術的奇襲が奏功し、F6Fを相手に優位に戦いを進めたが、それでも相当な犠牲を強いられたのだ。
防空戦闘についても、こちらが一方的に相手を撃滅したように思えたが、しかしF6Fとの戦いに敗れたり、あるいはSB2CやTBFの防御機銃によって返り討ちにあったりした機体も少なくなかったのだろう。
一方で、天山の被害が比較的軽微なもので済んだのはイ号一型丙無線誘導弾を使用したからだった。
米艦の多くは真っ先に自分たちに迫ってくるイ号一型丙無線誘導弾の撃墜に躍起となり、天山のほうは二の次とされた。
逆に、天山が雷撃や緩降下爆撃を実施していれば、とてもこの程度の被害では済まなかっただろう。
「零戦と天山について、すぐに使える機体はどのくらい残っている」
「零戦は五四七機、天山のほうは二一九機が使えます」
これまでの経験から、小沢長官の問いかけを予想していたのだろう。
航空参謀が打てば響くかのごとく即答する。
零戦の稼働機が六割を下回っているのに対し、逆に天山のほうはそれが七割を超えている。
こちらもまた、これまでの戦いとは真逆の傾向を示していた。
「天山はすべてイ号一型丙無線誘導弾を装備することとする。零戦は各空母ともに二個小隊を残し、残りは爆装させたうえで天山に同道させる。
第三艦隊、それに第四艦隊と第五艦隊は乙一、第六艦隊と第一遊撃部隊は甲一、第七艦隊と第二遊撃部隊は甲二、それに第八艦隊と第三遊撃部隊は甲三をその目標とする」
本来、敵艦を確実に沈めるのであれば、水線下に破孔を穿つ魚雷が望ましい。
しかし、雷撃の場合は敵艦と指呼の距離にまで肉薄する必要がある。
そうなると、被弾機が続出するので天山はかなりの損害を覚悟しなければならない。
しかし、イ号一型丙無線誘導弾であれば、誘導を終えた時点でさえ四〇〇〇メートルの間合いが確保できる。
四〇〇〇メートルの距離があれば、高角砲はともかく機関砲や機銃の命中率はそれほど高いものではない。
それに、「エセックス」級空母はそのいずれもがすでに一〇発以上のイ号一型丙無線誘導弾を食らって気息奄々の状態だ。
別に魚雷ではなくとも十分にとどめを刺せるはずだった。
小沢長官の方針に異を唱える者はいなかった。
すでに二〇〇人を大きく上回る搭乗員を失っているのだ。
被害が少なくて済むのであれば、それに越したことはなかった。
航空参謀の報告に、第一機動艦隊司令長官の小沢中将はイ号一型丙無線誘導弾が挙げた戦果に対し、胸中で感嘆の声を上げる。
イ号一型丙無線誘導弾は威力こそ九一式航空魚雷に及ばないものの、しかし一方で命中率の高さは圧倒的だ。
今回は初期不良が頻発したことで、命中前に脱落するイ号一型丙無線誘導弾が続出したという。
しかし、それでもなおこれだけの結果を残したのだ。
従来の雷爆同時攻撃であったのなら、おそらくここまでの戦果は挙がらなかっただろう。
ただ、一方で米艦のタフさについて、これを考えさせられるところもあった。
天山は一撃のもとに五隻の小型空母を撃沈したが、しかしこれは当たり前だ。
一万トン級巡洋艦を改造した小型の船体に、五〇〇キロ爆弾を内包した一トン近い弾体を、それも一〇発以上も同時に突き込まれたのであればとてもではないが浮いていられない。
問題なのは「エセックス」級空母のほうだった。
こちらもまた「インデペンデンス」級空母と同様に一〇発以上のイ号一型丙無線誘導弾を叩き込まれた。
それなのにもかかわらず、ただの一隻も沈んではいない。
もし立場を変えて、「赤城」や「加賀」が同じ数のイ号一型丙無線誘導弾を被弾していれば、おそらくは助からなかっただろう。
「エセックス」級空母のダメコン能力の高さとそれに伴う将兵の練度に対しては、それこそ敵ながらあっぱれと言うしかなかった。
小沢長官がそのようなことを考えていることも知らず、航空参謀は報告を続ける。
「なお、撃破した艦艇のほうですが、七隻の大型空母についてはそのいずれもが航行不能かあるいは極低速しか出せなくなっています。また、巡洋艦や駆逐艦についても被弾した多くの艦が航行能力に何らかの支障を生じさせているものとみられます」
五〇〇キロ爆弾の威力は大きい。
特に小型の巡洋艦や駆逐艦などは一発でもイ号一型丙無線誘導弾を食らえば、よほど当りどころに恵まれない限り、戦闘力や機動力の大半を喪失してしまうだろう。
逆に当りどころが悪ければ、それこそ一発轟沈も有り得た。
「それから、第一次攻撃隊ならびに第二次攻撃隊に参加した零戦は空中戦でF6Fを二〇〇機撃墜、さらに一〇〇機あまりを撃破しています。また、防空戦闘にあたった四五六機の零戦とそれに一〇八機の二式水戦ですが、こちらは四〇〇機を撃墜し、さらに一〇〇機以上を撃破しています」
第一次攻撃隊それに第二次攻撃隊の零戦はF6Fとの死闘を制し、天山の突撃路を啓開した。
また、防空戦闘にあたった零戦と二式水戦は米攻撃隊を完封し、友軍艦艇を敵の空襲から守りきった。
殊勲を挙げた零戦それに二式水戦はともに誉発動機を搭載していた。
その誉発動機はこれまでにない精緻な構造で、その製造には良質のパーツと高い工作精度が求められた。
科学水準が低い日本にとっては、いささかばかりその手に余るエンジンが、それでも高い稼働率を維持しているのはひとえにドイツのおかげだと言えた。
高品質な電装系部品や潤滑油、それに高性能の工作機械が日欧交通線を通じてドイツからもたらされているからこそ、扱いの難しい誉の稼働率が予想外に高いレベルで維持されているのだ。
そして、その恩恵は誉発動機にとどまらず、レーダーやソナー、それに聴音機や射撃照準装置など、それこそ多岐に及んでいる。
その究極とも言える存在がイ号一型丙無線誘導弾だった。
「一方、こちらの損害ですが、零戦は一八三機、天山のほうは三一機が未帰還となっています。なお、零戦の搭乗員のうちで四七名が友軍艦艇に救助されています。これらはそのいずれもが防空戦闘に参加した者たちです。なお、二式水戦については、被害の報告は入ってきておりません」
零戦は二割を超える機体が未帰還、一方で天山のそれは一割にも満たない。
これまでの戦いでは艦爆や艦攻の未帰還率が高く、一方で艦戦のそれは低い傾向にあった。
しかし、今回は真逆となっている。
零戦隊のほうは自分たちと同等かあるいはそれ以上の戦力を持つF6Fとの戦いを強いられた。
第一次攻撃隊を零戦で固めるなどした戦術的奇襲が奏功し、F6Fを相手に優位に戦いを進めたが、それでも相当な犠牲を強いられたのだ。
防空戦闘についても、こちらが一方的に相手を撃滅したように思えたが、しかしF6Fとの戦いに敗れたり、あるいはSB2CやTBFの防御機銃によって返り討ちにあったりした機体も少なくなかったのだろう。
一方で、天山の被害が比較的軽微なもので済んだのはイ号一型丙無線誘導弾を使用したからだった。
米艦の多くは真っ先に自分たちに迫ってくるイ号一型丙無線誘導弾の撃墜に躍起となり、天山のほうは二の次とされた。
逆に、天山が雷撃や緩降下爆撃を実施していれば、とてもこの程度の被害では済まなかっただろう。
「零戦と天山について、すぐに使える機体はどのくらい残っている」
「零戦は五四七機、天山のほうは二一九機が使えます」
これまでの経験から、小沢長官の問いかけを予想していたのだろう。
航空参謀が打てば響くかのごとく即答する。
零戦の稼働機が六割を下回っているのに対し、逆に天山のほうはそれが七割を超えている。
こちらもまた、これまでの戦いとは真逆の傾向を示していた。
「天山はすべてイ号一型丙無線誘導弾を装備することとする。零戦は各空母ともに二個小隊を残し、残りは爆装させたうえで天山に同道させる。
第三艦隊、それに第四艦隊と第五艦隊は乙一、第六艦隊と第一遊撃部隊は甲一、第七艦隊と第二遊撃部隊は甲二、それに第八艦隊と第三遊撃部隊は甲三をその目標とする」
本来、敵艦を確実に沈めるのであれば、水線下に破孔を穿つ魚雷が望ましい。
しかし、雷撃の場合は敵艦と指呼の距離にまで肉薄する必要がある。
そうなると、被弾機が続出するので天山はかなりの損害を覚悟しなければならない。
しかし、イ号一型丙無線誘導弾であれば、誘導を終えた時点でさえ四〇〇〇メートルの間合いが確保できる。
四〇〇〇メートルの距離があれば、高角砲はともかく機関砲や機銃の命中率はそれほど高いものではない。
それに、「エセックス」級空母はそのいずれもがすでに一〇発以上のイ号一型丙無線誘導弾を食らって気息奄々の状態だ。
別に魚雷ではなくとも十分にとどめを刺せるはずだった。
小沢長官の方針に異を唱える者はいなかった。
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