29 / 67
第二次ミッドウェー海戦
第29話 見えざる深手
しおりを挟む
挑発めいた予告状や、あるいは連合艦隊司令長官の山本大将自らが囮になるなど、奇策が多かったMI作戦だったが、しかし予想以上の成果をもってこれを終了する運びとなった。
第一航空艦隊と第二航空艦隊、それに第三航空艦隊と第一艦隊は太平洋艦隊それにミッドウェー基地に対して痛撃を与えた。
連合艦隊は太平洋艦隊を相手に一度に四隻もの空母を葬るという快挙を成し遂げたのだ。
それ以外の戦果も大きかった。
四隻の空母の護衛にあたっていた八隻の巡洋艦とそれに一四隻の駆逐艦を撃沈した。
一方で、二隻の駆逐艦を取り逃がしてしまったが、しかし戦場においてパーフェクトゲームを期待するのは酷が過ぎるというものだろう。
なにより大きかったのは、日本側のほうで失われた艦が一隻も無いという事実だった。
このことが、米海軍に大きな衝撃を与えていることは間違いのないところだろう。
ただ、日本側も複数の艦艇が損傷したり、あるいは少なくない艦上機を失ったりするなど、相応のダメージは被っている。
しかし、それでも米側の被害に比べれば、軽微とは言えないまでもかなりマシなレベルであることもまた事実だった。
当然のこととしてミッドウェー海戦の戦捷は、いち早く国民に告知されていた。
マーシャル沖海戦、それにインド洋海戦に続く大勝利に日本国中は沸きに沸いている。
また、同盟国のドイツやイタリアからも祝電が相次いでいる。
その最中、連合艦隊司令長官の山本大将は海軍大臣の嶋田大将からの呼び出しを受けて海軍省に出頭していた。
「ミッドウェーでの囮役、まことにご苦労だったな。お前が米機動部隊を誘引、撃滅してくれたおかげで本土の安全性も飛躍的に高まった。関係者らは皆、枕を高くして寝ることが出来ると喜んでいる」
上機嫌の嶋田大臣が山本長官の活躍を寿ぐ。
海軍の重鎮として、B25による帝都爆撃には心を痛めていた当事者の一人だったせいか、その言葉には実感が込もっていた。
「確かに、我々は四隻の米空母を撃沈した。これで残っているのは『レンジャー』一隻のみとなったから、母艦航空戦力の格差は決定的だ。ただ、このアドバンテージも長くはもたん。貴様も知っているだろうが、早ければ年末、遅くとも年明け早々には米軍の新型空母が完成する。この空母は『ヨークタウン』級をも凌ぐ大型空母なのだそうだ。もし、この空母の数が揃いだしたら、それこそ我々の勝機は皆無となる」
あと半年ほどで始まる米海軍の新型空母の竣工ラッシュ。
それは、二大洋艦隊整備法案に基づくものであり、確定事項だ。
同法案によれば、昭和一八年と一九年にそれぞれ三隻、さらに昭和二〇年以降に五隻の新型空母が整備されるものとしている。
しかし、開戦劈頭に生起したマーシャル沖海戦で米軍は空母とその艦上機が持つ威力を実感したはずだ。
だから、新型空母の建造ペースは加速はされても鈍ることは決して無い。
そして、米国の工業力を考えれば、新型空母の竣工は大幅に前倒しされると考えるべきだった。
また、追加建造も多数にのぼることだろう。
そして、そのことに対して山本長官は憂慮の念を抱いている。
「米国と事を構えるにあたっては、短期決戦早期和平しかない。それが貴様の持論だったな。しかし、現状を考えればそれは無理な話だろう」
嶋田大臣の言わんとしていることは、山本長官にも理解できた。
海軍大臣は軍政を司るとともに、人事についてもまたその職掌としている。
そして、嶋田大臣はその人事から帝国海軍の問題点を読み取ることが出来た。
「搭乗員の損耗だな」
山本長官の短い指摘に、嶋田大臣が小さくうなずきつつ話を続ける。
「その通りだ。開戦以降、我々は勝利を続けている。これは紛れもない事実だ。しかし、その一方で搭乗員の損耗は深刻だ。一般将兵と比べた場合、搭乗員の死傷率は大げさではなく一桁多い。特に艦爆ならびに艦攻の搭乗員のそれは深刻だ。戦前に入念な訓練を受けたベテラン、そのうちのすでに半数近くを失っている」
マーシャル沖海戦やインド洋海戦、それにミッドウェー海戦で連合艦隊が勝利を挙げることができたのは、ひとえに空母とその艦上機隊のおかげだ。
彼らの働きがあったからこそ、連合艦隊は連勝街道をひた走ることがかなった。
しかし、その原動力ともいえる艦上機隊に暗雲が広がっている。
各空母の艦爆隊それに艦攻隊では名人や達人、あるいは神様と呼ばれる准士官や下士官が相次いで戦死し、また少佐や大尉といった将来の海軍航空を担うはずの幹部搭乗員も相当数失われている。
このままではジリ貧というか、むしろすでに崖っぷちに立たされていると言ってもよかった。
「俺はこの秋にはハワイへ殴り込みに行くつもりだった」
自身の考えを吐露する山本長官に、嶋田大臣は口を挟まず次の言葉を待つ。
「だが、それが無理なことは承知している。確かに空母とそれに載せる艦上機に不足は無い。だが、搭乗員がいなければ、それらはただの張り子の虎にしか過ぎん」
帝国海軍では空母の増勢が進んでいる。
最近では建造途中で空母へと改造された「日進」が就役を果たし、さらに来月には貨客船を改造した「飛鷹」が竣工する予定だ。
また、南方地域からの資源輸送が順調なこともあり、艦上機の生産も捗っている。
だが、肝心の搭乗員が決定的に不足している。
開戦前に教育態勢を拡充したことで頭数だけは揃っているのだが、しかし一定技量の水準に達している者に限って言えば、現状は明らかに足りていない。
特に狭い飛行甲板に離発着可能な人材は、その不足が著しい。
もし、マーシャル沖海戦以降に「赤城」と「加賀」それに「蒼龍」と「飛龍」が搭乗員養成の任務を放棄して作戦行動に終始していたとすれば、状況はさらに悲惨なものになっていたことだろう。
「帝国海軍がもっと早く航空主兵に移行してくれていればなあ」
ボヤくような口調の山本長官に、嶋田大臣としては同意の首肯を返すしかなかった。
第一航空艦隊と第二航空艦隊、それに第三航空艦隊と第一艦隊は太平洋艦隊それにミッドウェー基地に対して痛撃を与えた。
連合艦隊は太平洋艦隊を相手に一度に四隻もの空母を葬るという快挙を成し遂げたのだ。
それ以外の戦果も大きかった。
四隻の空母の護衛にあたっていた八隻の巡洋艦とそれに一四隻の駆逐艦を撃沈した。
一方で、二隻の駆逐艦を取り逃がしてしまったが、しかし戦場においてパーフェクトゲームを期待するのは酷が過ぎるというものだろう。
なにより大きかったのは、日本側のほうで失われた艦が一隻も無いという事実だった。
このことが、米海軍に大きな衝撃を与えていることは間違いのないところだろう。
ただ、日本側も複数の艦艇が損傷したり、あるいは少なくない艦上機を失ったりするなど、相応のダメージは被っている。
しかし、それでも米側の被害に比べれば、軽微とは言えないまでもかなりマシなレベルであることもまた事実だった。
当然のこととしてミッドウェー海戦の戦捷は、いち早く国民に告知されていた。
マーシャル沖海戦、それにインド洋海戦に続く大勝利に日本国中は沸きに沸いている。
また、同盟国のドイツやイタリアからも祝電が相次いでいる。
その最中、連合艦隊司令長官の山本大将は海軍大臣の嶋田大将からの呼び出しを受けて海軍省に出頭していた。
「ミッドウェーでの囮役、まことにご苦労だったな。お前が米機動部隊を誘引、撃滅してくれたおかげで本土の安全性も飛躍的に高まった。関係者らは皆、枕を高くして寝ることが出来ると喜んでいる」
上機嫌の嶋田大臣が山本長官の活躍を寿ぐ。
海軍の重鎮として、B25による帝都爆撃には心を痛めていた当事者の一人だったせいか、その言葉には実感が込もっていた。
「確かに、我々は四隻の米空母を撃沈した。これで残っているのは『レンジャー』一隻のみとなったから、母艦航空戦力の格差は決定的だ。ただ、このアドバンテージも長くはもたん。貴様も知っているだろうが、早ければ年末、遅くとも年明け早々には米軍の新型空母が完成する。この空母は『ヨークタウン』級をも凌ぐ大型空母なのだそうだ。もし、この空母の数が揃いだしたら、それこそ我々の勝機は皆無となる」
あと半年ほどで始まる米海軍の新型空母の竣工ラッシュ。
それは、二大洋艦隊整備法案に基づくものであり、確定事項だ。
同法案によれば、昭和一八年と一九年にそれぞれ三隻、さらに昭和二〇年以降に五隻の新型空母が整備されるものとしている。
しかし、開戦劈頭に生起したマーシャル沖海戦で米軍は空母とその艦上機が持つ威力を実感したはずだ。
だから、新型空母の建造ペースは加速はされても鈍ることは決して無い。
そして、米国の工業力を考えれば、新型空母の竣工は大幅に前倒しされると考えるべきだった。
また、追加建造も多数にのぼることだろう。
そして、そのことに対して山本長官は憂慮の念を抱いている。
「米国と事を構えるにあたっては、短期決戦早期和平しかない。それが貴様の持論だったな。しかし、現状を考えればそれは無理な話だろう」
嶋田大臣の言わんとしていることは、山本長官にも理解できた。
海軍大臣は軍政を司るとともに、人事についてもまたその職掌としている。
そして、嶋田大臣はその人事から帝国海軍の問題点を読み取ることが出来た。
「搭乗員の損耗だな」
山本長官の短い指摘に、嶋田大臣が小さくうなずきつつ話を続ける。
「その通りだ。開戦以降、我々は勝利を続けている。これは紛れもない事実だ。しかし、その一方で搭乗員の損耗は深刻だ。一般将兵と比べた場合、搭乗員の死傷率は大げさではなく一桁多い。特に艦爆ならびに艦攻の搭乗員のそれは深刻だ。戦前に入念な訓練を受けたベテラン、そのうちのすでに半数近くを失っている」
マーシャル沖海戦やインド洋海戦、それにミッドウェー海戦で連合艦隊が勝利を挙げることができたのは、ひとえに空母とその艦上機隊のおかげだ。
彼らの働きがあったからこそ、連合艦隊は連勝街道をひた走ることがかなった。
しかし、その原動力ともいえる艦上機隊に暗雲が広がっている。
各空母の艦爆隊それに艦攻隊では名人や達人、あるいは神様と呼ばれる准士官や下士官が相次いで戦死し、また少佐や大尉といった将来の海軍航空を担うはずの幹部搭乗員も相当数失われている。
このままではジリ貧というか、むしろすでに崖っぷちに立たされていると言ってもよかった。
「俺はこの秋にはハワイへ殴り込みに行くつもりだった」
自身の考えを吐露する山本長官に、嶋田大臣は口を挟まず次の言葉を待つ。
「だが、それが無理なことは承知している。確かに空母とそれに載せる艦上機に不足は無い。だが、搭乗員がいなければ、それらはただの張り子の虎にしか過ぎん」
帝国海軍では空母の増勢が進んでいる。
最近では建造途中で空母へと改造された「日進」が就役を果たし、さらに来月には貨客船を改造した「飛鷹」が竣工する予定だ。
また、南方地域からの資源輸送が順調なこともあり、艦上機の生産も捗っている。
だが、肝心の搭乗員が決定的に不足している。
開戦前に教育態勢を拡充したことで頭数だけは揃っているのだが、しかし一定技量の水準に達している者に限って言えば、現状は明らかに足りていない。
特に狭い飛行甲板に離発着可能な人材は、その不足が著しい。
もし、マーシャル沖海戦以降に「赤城」と「加賀」それに「蒼龍」と「飛龍」が搭乗員養成の任務を放棄して作戦行動に終始していたとすれば、状況はさらに悲惨なものになっていたことだろう。
「帝国海軍がもっと早く航空主兵に移行してくれていればなあ」
ボヤくような口調の山本長官に、嶋田大臣としては同意の首肯を返すしかなかった。
120
お気に入りに追加
217
あなたにおすすめの小説
戦神の星・武神の翼 ~ もしも日本に2000馬力エンジンが最初からあったなら
もろこし
歴史・時代
架空戦記ファンが一生に一度は思うこと。
『もし日本に最初から2000馬力エンジンがあったなら……』
よろしい。ならば作りましょう!
史実では中途半端な馬力だった『火星エンジン』を太平洋戦争前に2000馬力エンジンとして登場させます。そのために達成すべき課題を一つ一つ潰していく開発ストーリーをお送りします。
そして火星エンジンと言えば、皆さんもうお分かりですね。はい『一式陸攻』の運命も大きく変わります。
しかも史実より遙かに強力になって、さらに1年早く登場します。それは戦争そのものにも大きな影響を与えていきます。
え?火星エンジンなら『雷電』だろうって?そんなヒコーキ知りませんw
お楽しみください。
江戸時代改装計画
城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」でヨロ
歴史・時代
皇紀2603年7月4日、大和甲板にて。皮肉にもアメリカが独立したとされる日にアメリカ史上最も屈辱的である条約は結ばれることになった。
「では大統領、この降伏文書にサインして貰いたい。まさかペリーを派遣した君等が嫌とは言うまいね?」
頭髪を全て刈り取った男が日本代表として流暢なキングズ・イングリッシュで話していた。後に「白人から世界を解放した男」として讃えられる有名人、石原莞爾だ。
ここはトラック、言うまでも無く日本の内南洋であり、停泊しているのは軍艦大和。その後部甲板でルーズベルトは憤死せんがばかりに震えていた。
(何故だ、どうしてこうなった……!!)
自問自答するも答えは出ず、一年以内には火刑に処される彼はその人生最期の一年を巧妙に憤死しないように体調を管理されながら過ごすことになる。
トラック講和条約と称される講和条約の内容は以下の通り。
・アメリカ合衆国は満州国を承認
・アメリカ合衆国は、ウェーキ島、グアム島、アリューシャン島、ハワイ諸島、ライン諸島を大日本帝国へ割譲
・アメリカ合衆国はフィリピンの国際連盟委任独立準備政府設立の承認
・アメリカ合衆国は大日本帝国に戦費賠償金300億ドルの支払い
・アメリカ合衆国の軍備縮小
・アメリカ合衆国の関税自主権の撤廃
・アメリカ合衆国の移民法の撤廃
・アメリカ合衆国首脳部及び戦争煽動者は国際裁判の判決に従うこと
確かに、多少は苛酷な内容であったが、「最も屈辱」とは少々大げさであろう。何せ、彼らの我々の世界に於ける悪行三昧に比べたら、この程度で済んだことに感謝するべきなのだから……。
皇国の栄光
ypaaaaaaa
歴史・時代
1929年に起こった世界恐慌。
日本はこの影響で不況に陥るが、大々的な植民地の開発や産業の重工業化によっていち早く不況から抜け出した。この功績を受け犬養毅首相は国民から熱烈に支持されていた。そして彼は社会改革と並行して秘密裏に軍備の拡張を開始していた。
激動の昭和時代。
皇国の行く末は旭日が輝く朝だろうか?
それとも47の星が照らす夜だろうか?
趣味の範囲で書いているので違うところもあると思います。
こんなことがあったらいいな程度で見ていただくと幸いです
暁のミッドウェー
三笠 陣
歴史・時代
一九四二年七月五日、日本海軍はその空母戦力の総力を挙げて中部太平洋ミッドウェー島へと進撃していた。
真珠湾以来の歴戦の六空母、赤城、加賀、蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴が目指すのは、アメリカ海軍空母部隊の撃滅。
一方のアメリカ海軍は、暗号解読によって日本海軍の作戦を察知していた。
そしてアメリカ海軍もまた、太平洋にある空母部隊の総力を結集して日本艦隊の迎撃に向かう。
ミッドウェー沖で、レキシントン、サラトガ、ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットが、日本艦隊を待ち構えていた。
日米数百機の航空機が入り乱れる激戦となった、日米初の空母決戦たるミッドウェー海戦。
その幕が、今まさに切って落とされようとしていた。
(※本作は、「小説家になろう」様にて連載中の同名の作品を転載したものです。)
日本が危機に?第二次日露戦争
杏
歴史・時代
2023年2月24日ロシアのウクライナ侵攻の開始から一年たった。その日ロシアの極東地域で大きな動きがあった。それはロシア海軍太平洋艦隊が黒海艦隊の援助のために主力を引き連れてウラジオストクを離れた。それと同時に日本とアメリカを牽制する為にロシアは3つの種類の新しい極超音速ミサイルの発射実験を行った。そこで事故が起きた。それはこの事故によって発生した戦争の物語である。ただし3発も間違えた方向に飛ぶのは故意だと思われた。実際には事故だったがそもそも飛ばす場所をセッティングした将校は日本に向けて飛ばすようにセッティングをわざとしていた。これは太平洋艦隊の司令官の命令だ。司令官は黒海艦隊を支援するのが不服でこれを企んだのだ。ただ実際に戦争をするとは考えていなかったし過激な思想を持っていた為普通に海の上を進んでいた。
なろう、カクヨムでも連載しています。
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
架空戦記 旭日旗の元に
葉山宗次郎
歴史・時代
国力で遙かに勝るアメリカを相手にするべく日本は様々な手を打ってきた。各地で善戦してきたが、国力の差の前には敗退を重ねる。
そして決戦と挑んだマリアナ沖海戦に敗北。日本は終わりかと思われた。
だが、それでも起死回生のチャンスを、日本を存続させるために男達は奮闘する。
カクヨムでも投稿しています
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる