26 / 67
ミッドウェー海戦
第26話 飛行機は数
しおりを挟む
作戦が開始される前、第一航空艦隊と第二航空艦隊、それに第三航空艦隊には直掩としてそれぞれ七二機の零戦が用意されていた。
それらは上空警戒と即応待機の二直態勢を基本としていた。
零戦の航続力それに空母の離発着能力に限りがある以上、当然の措置とも言えた。
ただ、このうち三航艦のほうはそのローテーションを崩し、すべての零戦を上空にあげていた。
これは、三航艦がすでにミッドウェー基地から発進した爆撃機による空襲を受けていたからだ。
実際に空襲にさらされるような状況になってしまえば、さすがに零戦を無為に飛行甲板に留め置き続けることはできない。
零戦は九九艦爆や九七艦攻とは違って爆弾や魚雷は搭載していないものの、しかし一方で大量のガソリンや銃弾をその胴体や翼の中に飲み込んでいる。
中でもガソリンの爆発威力は大きい。
零戦が艦上にあるうちに被弾するようなことがあっては、それこそ目も当てられない。
三航艦に米機の攻撃が集中したのは、機動部隊の中で同艦隊が最もミッドウェー島に近い位置にあったことが理由だった。
その三航艦に来襲したのはミッドウェー基地所属の一六機のSBDドーントレスと一一機のSB2Uヴィンディケーター、それに六機のTBFアベンジャーとそれに四機のB26マローダーだった。
これらは一丸となって襲来したのではなく、飛行隊ごとに三航艦に対して攻撃を仕掛けてきた。
少数機による五月雨式の空襲だったこともあり、三航艦の零戦隊は容易にこれら機体を撃破していった。
それと、三航艦は他にも一七機のB17フライングフォートレスによる爆撃を受けた。
ただ、B17が命中率の低い水平爆撃を用いたことで三航艦の艦艇に被害は無かった。
しかし、一方の三航艦のほうもまた、B17が高高度から侵入してきたこともあってそれらすべての機体を取り逃がしている。
その乱戦の最中、一航艦と二航艦、それに三航艦宛てに緊急電が飛び込んでくる。
機動部隊の前衛に位置する第一艦隊の旗艦「大和」からのものだった。
「電探に感有り。距離九〇キロ。米機動部隊から発進した艦上機と思われる」
「大和」からの一報を受けた一航艦の南雲長官とそれに二航艦の小沢長官は上空警戒中の零戦を迎撃に向かわせる。
それとともに、即応待機中の零戦に対しても出撃を命じた。
「大和」の電探が捉えたのは四隻の米空母から発進した艦上機群だった。
第一六任務部隊の「エンタープライズ」と「サラトガ」それに第一八任務部隊の「ホーネット」からF4Fワイルドキャットが一二機にSBDが三六機、それにTBDデバステーターが一二機。
同じく第一八任務部隊の「ワスプ」からF4Fが一二機にSBDが三六機。
合わせて二二八機からなる一大攻撃隊だが、しかしその進撃の様は異様だった。
それら機体は艦隊ごとはもちろん、母艦単位でまとまることさえ出来ておらず、飛行隊単位かひどいのものだと中隊単位で飛行していた。
米軍の母艦航空隊は、そのいずれもが十分な編隊集合それに編隊飛行の訓練を受けておらず、それゆえに大編隊を組むことが出来なかった。
そして、それは兵力の逐次投入にも似た、いかにもまずいやり方のように思える。
実際にはその通りなのだが、しかし一方の迎撃側から見れば非常に的が絞りづらいものでもあった。
それらの中で、真っ先に姿を現したのはそれぞれF4Fの護衛を伴った「エンタープライズ」雷撃隊とそれに「サラトガ」雷撃隊だった。
これを迎え撃ったのは二航艦の上空警戒組だった。
「飛龍」隊と「蒼龍」隊それに「瑞穂」隊の合わせて二四機の零戦が同じく二四機のF4Fを雷撃隊から引き剥がす。
その間に「千歳」隊が「エンタープライズ」雷撃隊を、「千代田」隊が「サラトガ」雷撃隊を襲撃する。
敵戦闘機の存在を気にしないで済むようになった「千歳」隊それに「千代田」隊の零戦のほうは鬼の居ぬ間に洗濯とばかりに次々にTBDを平らげてく。
ただでさえ鈍重な機体に、そのうえ一トン近い重量物を抱えているTBDに、零戦の魔手から逃れる術は無かった。
一方、一航艦の上空警戒組はSBDで編成された爆撃隊や索敵爆撃隊を相手取っていた。
三六機の零戦は「ホーネット」爆撃隊ならびに索敵爆撃隊、それに「ワスプ」爆撃隊と同じく索敵爆撃隊からなる七二機のSBDを付け狙う。
単純な数ではSBDが二倍優勢だが、しかし急降下爆撃機が戦闘機にかなうはずもない。
ただ、不幸中の幸いだったのは、これらの近くに「ワスプ」戦闘機隊が存在していたことだ。
味方の急報を受け、一二機のF4Fが駆けつける。
そして、同じ数の零戦を爆撃隊から引き離すことに成功した。
このことで、一航艦の上空警戒組は「ホーネット」爆撃隊それに索敵爆撃隊しか阻止することが出来ず、「ワスプ」爆撃隊それに索敵爆撃隊はこれを見逃す形になってしまった。
上空警戒組にわずかに遅れて戦闘空域に到達した二航艦の即応待機組だが、こちらは「サラトガ」爆撃隊ならびに索敵爆撃隊を攻撃した。
三六機同士の攻防だが、しかし同じ数の零戦に襲われては、SBDに勝ち目は無かった。
「サラトガ」所属のSBDは瞬く間にその数を減じ、生き残ったのは早々に爆弾を捨てて避退していったわずかな機体のみだった。
一航艦の即応待機組は「ワスプ」爆撃隊それに索敵爆撃隊に襲いかかった。
一度は友軍戦闘機隊のおかげで危地を脱したかに見えた「ワスプ」隊だったが、しかしいつまでも幸運は続かないという戦場のジンクスには抗えなかった。
一方、一航艦それに二航艦の直掩隊の阻止戦をかいくぐった「エンタープライズ」爆撃隊と索敵爆撃隊、それに「ホーネット」雷撃隊ならびに戦闘機隊は三航艦をその視野に入れるまでの位置に進出した。
しかし、そこで自分たちと同じかそれ以上の数の零戦に急襲される。
これら機体は三航艦所属の零戦だった。
これまで、三航艦はミッドウェー基地から飛び立った爆撃機や雷撃機の攻撃を受けていた。
ただ、相手が少数なうえに、しかも五月雨式に襲撃してきたことで撃退は容易だった。
戦闘が終わった時点で直掩隊の零戦の稼働機は六〇機あまりにまでその数を減じていた。
しかし、それでも迎撃を実施するには十分だった。
そして、「大和」が敵艦上機の編隊を探知した時点で、三航艦を指揮する桑原長官は直掩隊の零戦のうちで銃弾と燃料に不安のある機体はすぐに補給するよう指示。
そうすることで、米攻撃隊を待ち構える態勢を整えたのだった。
それと、桑原長官は一航艦それに二航艦の直掩隊が米艦上機を撃ち漏らした場合、生き残ったそれらは間違いなく三航艦に向かってくるものと考えていた。
なにせ、三航艦は先程までミッドウェー基地航空隊を相手取っていたのだ。
敵は十分過ぎるほどに自分たちの存在と位置を承知している。
そして、その予想は的中し、少なくない爆撃機や雷撃機がこちらに向かってきた。
しかし、彼らの目的が達成させることは無かった。
その要因については考えるまでも無かった。
四隻の米空母は、おそらくは二〇〇機を超える攻撃隊を放ったはずだ。
しかし、こちらもまた二〇〇機を大きく超える零戦でそれらを迎え撃った。
戦爆雷連合が、ほぼ同じ数の戦闘機の防衛網を突破することなど、よほど機体性能かあるいは搭乗員の技量が隔絶でもしていない限りは不可能だ。
(やはり、飛行機は数だな)
航空の専門家を自負する桑原長官は、改めてその真理を噛み締めていた。
それらは上空警戒と即応待機の二直態勢を基本としていた。
零戦の航続力それに空母の離発着能力に限りがある以上、当然の措置とも言えた。
ただ、このうち三航艦のほうはそのローテーションを崩し、すべての零戦を上空にあげていた。
これは、三航艦がすでにミッドウェー基地から発進した爆撃機による空襲を受けていたからだ。
実際に空襲にさらされるような状況になってしまえば、さすがに零戦を無為に飛行甲板に留め置き続けることはできない。
零戦は九九艦爆や九七艦攻とは違って爆弾や魚雷は搭載していないものの、しかし一方で大量のガソリンや銃弾をその胴体や翼の中に飲み込んでいる。
中でもガソリンの爆発威力は大きい。
零戦が艦上にあるうちに被弾するようなことがあっては、それこそ目も当てられない。
三航艦に米機の攻撃が集中したのは、機動部隊の中で同艦隊が最もミッドウェー島に近い位置にあったことが理由だった。
その三航艦に来襲したのはミッドウェー基地所属の一六機のSBDドーントレスと一一機のSB2Uヴィンディケーター、それに六機のTBFアベンジャーとそれに四機のB26マローダーだった。
これらは一丸となって襲来したのではなく、飛行隊ごとに三航艦に対して攻撃を仕掛けてきた。
少数機による五月雨式の空襲だったこともあり、三航艦の零戦隊は容易にこれら機体を撃破していった。
それと、三航艦は他にも一七機のB17フライングフォートレスによる爆撃を受けた。
ただ、B17が命中率の低い水平爆撃を用いたことで三航艦の艦艇に被害は無かった。
しかし、一方の三航艦のほうもまた、B17が高高度から侵入してきたこともあってそれらすべての機体を取り逃がしている。
その乱戦の最中、一航艦と二航艦、それに三航艦宛てに緊急電が飛び込んでくる。
機動部隊の前衛に位置する第一艦隊の旗艦「大和」からのものだった。
「電探に感有り。距離九〇キロ。米機動部隊から発進した艦上機と思われる」
「大和」からの一報を受けた一航艦の南雲長官とそれに二航艦の小沢長官は上空警戒中の零戦を迎撃に向かわせる。
それとともに、即応待機中の零戦に対しても出撃を命じた。
「大和」の電探が捉えたのは四隻の米空母から発進した艦上機群だった。
第一六任務部隊の「エンタープライズ」と「サラトガ」それに第一八任務部隊の「ホーネット」からF4Fワイルドキャットが一二機にSBDが三六機、それにTBDデバステーターが一二機。
同じく第一八任務部隊の「ワスプ」からF4Fが一二機にSBDが三六機。
合わせて二二八機からなる一大攻撃隊だが、しかしその進撃の様は異様だった。
それら機体は艦隊ごとはもちろん、母艦単位でまとまることさえ出来ておらず、飛行隊単位かひどいのものだと中隊単位で飛行していた。
米軍の母艦航空隊は、そのいずれもが十分な編隊集合それに編隊飛行の訓練を受けておらず、それゆえに大編隊を組むことが出来なかった。
そして、それは兵力の逐次投入にも似た、いかにもまずいやり方のように思える。
実際にはその通りなのだが、しかし一方の迎撃側から見れば非常に的が絞りづらいものでもあった。
それらの中で、真っ先に姿を現したのはそれぞれF4Fの護衛を伴った「エンタープライズ」雷撃隊とそれに「サラトガ」雷撃隊だった。
これを迎え撃ったのは二航艦の上空警戒組だった。
「飛龍」隊と「蒼龍」隊それに「瑞穂」隊の合わせて二四機の零戦が同じく二四機のF4Fを雷撃隊から引き剥がす。
その間に「千歳」隊が「エンタープライズ」雷撃隊を、「千代田」隊が「サラトガ」雷撃隊を襲撃する。
敵戦闘機の存在を気にしないで済むようになった「千歳」隊それに「千代田」隊の零戦のほうは鬼の居ぬ間に洗濯とばかりに次々にTBDを平らげてく。
ただでさえ鈍重な機体に、そのうえ一トン近い重量物を抱えているTBDに、零戦の魔手から逃れる術は無かった。
一方、一航艦の上空警戒組はSBDで編成された爆撃隊や索敵爆撃隊を相手取っていた。
三六機の零戦は「ホーネット」爆撃隊ならびに索敵爆撃隊、それに「ワスプ」爆撃隊と同じく索敵爆撃隊からなる七二機のSBDを付け狙う。
単純な数ではSBDが二倍優勢だが、しかし急降下爆撃機が戦闘機にかなうはずもない。
ただ、不幸中の幸いだったのは、これらの近くに「ワスプ」戦闘機隊が存在していたことだ。
味方の急報を受け、一二機のF4Fが駆けつける。
そして、同じ数の零戦を爆撃隊から引き離すことに成功した。
このことで、一航艦の上空警戒組は「ホーネット」爆撃隊それに索敵爆撃隊しか阻止することが出来ず、「ワスプ」爆撃隊それに索敵爆撃隊はこれを見逃す形になってしまった。
上空警戒組にわずかに遅れて戦闘空域に到達した二航艦の即応待機組だが、こちらは「サラトガ」爆撃隊ならびに索敵爆撃隊を攻撃した。
三六機同士の攻防だが、しかし同じ数の零戦に襲われては、SBDに勝ち目は無かった。
「サラトガ」所属のSBDは瞬く間にその数を減じ、生き残ったのは早々に爆弾を捨てて避退していったわずかな機体のみだった。
一航艦の即応待機組は「ワスプ」爆撃隊それに索敵爆撃隊に襲いかかった。
一度は友軍戦闘機隊のおかげで危地を脱したかに見えた「ワスプ」隊だったが、しかしいつまでも幸運は続かないという戦場のジンクスには抗えなかった。
一方、一航艦それに二航艦の直掩隊の阻止戦をかいくぐった「エンタープライズ」爆撃隊と索敵爆撃隊、それに「ホーネット」雷撃隊ならびに戦闘機隊は三航艦をその視野に入れるまでの位置に進出した。
しかし、そこで自分たちと同じかそれ以上の数の零戦に急襲される。
これら機体は三航艦所属の零戦だった。
これまで、三航艦はミッドウェー基地から飛び立った爆撃機や雷撃機の攻撃を受けていた。
ただ、相手が少数なうえに、しかも五月雨式に襲撃してきたことで撃退は容易だった。
戦闘が終わった時点で直掩隊の零戦の稼働機は六〇機あまりにまでその数を減じていた。
しかし、それでも迎撃を実施するには十分だった。
そして、「大和」が敵艦上機の編隊を探知した時点で、三航艦を指揮する桑原長官は直掩隊の零戦のうちで銃弾と燃料に不安のある機体はすぐに補給するよう指示。
そうすることで、米攻撃隊を待ち構える態勢を整えたのだった。
それと、桑原長官は一航艦それに二航艦の直掩隊が米艦上機を撃ち漏らした場合、生き残ったそれらは間違いなく三航艦に向かってくるものと考えていた。
なにせ、三航艦は先程までミッドウェー基地航空隊を相手取っていたのだ。
敵は十分過ぎるほどに自分たちの存在と位置を承知している。
そして、その予想は的中し、少なくない爆撃機や雷撃機がこちらに向かってきた。
しかし、彼らの目的が達成させることは無かった。
その要因については考えるまでも無かった。
四隻の米空母は、おそらくは二〇〇機を超える攻撃隊を放ったはずだ。
しかし、こちらもまた二〇〇機を大きく超える零戦でそれらを迎え撃った。
戦爆雷連合が、ほぼ同じ数の戦闘機の防衛網を突破することなど、よほど機体性能かあるいは搭乗員の技量が隔絶でもしていない限りは不可能だ。
(やはり、飛行機は数だな)
航空の専門家を自負する桑原長官は、改めてその真理を噛み締めていた。
132
お気に入りに追加
215
あなたにおすすめの小説
GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲
俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。
今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。
「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」
その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。
当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!?
姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。
共に
第8回歴史時代小説参加しました!
第一機動部隊
桑名 裕輝
歴史・時代
突如アメリカ軍陸上攻撃機によって帝都が壊滅的損害を受けた後に宣戦布告を受けた大日本帝国。
祖国のため、そして愛する者のため大日本帝国の精鋭である第一機動部隊が米国太平洋艦隊重要拠点グアムを叩く。
戦神の星・武神の翼 ~ もしも日本に2000馬力エンジンが最初からあったなら
もろこし
歴史・時代
架空戦記ファンが一生に一度は思うこと。
『もし日本に最初から2000馬力エンジンがあったなら……』
よろしい。ならば作りましょう!
史実では中途半端な馬力だった『火星エンジン』を太平洋戦争前に2000馬力エンジンとして登場させます。そのために達成すべき課題を一つ一つ潰していく開発ストーリーをお送りします。
そして火星エンジンと言えば、皆さんもうお分かりですね。はい『一式陸攻』の運命も大きく変わります。
しかも史実より遙かに強力になって、さらに1年早く登場します。それは戦争そのものにも大きな影響を与えていきます。
え?火星エンジンなら『雷電』だろうって?そんなヒコーキ知りませんw
お楽しみください。
第二艦隊転進ス 進路目標ハ未来
みにみ
歴史・時代
太平洋戦争末期 世界最大の46㎝という巨砲を
搭載する戦艦
大和を旗艦とする大日本帝国海軍第二艦隊 戦艦、榛名、伊勢、日向
空母天城、葛城、重巡利根、青葉、軽巡矢矧
駆逐艦涼月、冬月、花月、雪風、響、磯風、浜風、初霜、霞、朝霜、響は
日向灘沖を航行していた
そこで米潜水艦の魚雷攻撃を受け
大和や葛城が被雷 伊藤長官はGFに無断で
作戦の中止を命令し、反転佐世保へと向かう
途中、米軍の新型兵器らしき爆弾を葛城が被弾したりなどもするが
無事に佐世保に到着
しかし、そこにあったのは………
ぜひ、伊藤長官率いる第一遊撃艦隊の進む道をご覧ください
ところどころ戦術おかしいと思いますがご勘弁
どうか感想ください…心が折れそう
どんな感想でも114514!!!
批判でも結構だぜ!見られてるって確信できるだけで
モチベーション上がるから!
自作品 ソラノカケラ⦅Shattered Skies⦆と同じ世界線です
【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部
山本 双六
歴史・時代
たくさんの人が亡くなった太平洋戦争。では、もし日本が勝てば原爆が落とされず、何万人の人が助かったかもしれないそう思い執筆しました。(一部史実と異なることがあるためご了承ください)初投稿ということで俊也さんの『re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ』を参考にさせて頂きました。
これからどうかよろしくお願い致します!
ちなみに、作品の表紙は、AIで生成しております。
正しい歴史への直し方 =吾まだ死せず・改= ※現在、10万文字目指し増補改訂作業中!
城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」でヨロ
歴史・時代
二度の世界大戦を無事戦勝国として過ごすことに成功した大日本帝国。同盟国であるはずのドイツ第三帝国が敗北していることを考えたらそのさじ加減は奇跡的といえた。後に行われた国際裁判において白人種が今でも「復讐裁判」となじるそれは、その実白人種のみが断罪されたわけではないのだが、白人種に下った有罪判決が大多数に上ったことからそうなじる者が多いのだろう。だが、それはクリストバル・コロンからの歴史的経緯を考えれば自業自得といえた。
昭和十九年四月二日。ある人物が連合艦隊司令長官に着任した。その人物は、時の皇帝の弟であり、階級だけを見れば抜擢人事であったのだが誰も異を唱えることはなく、むしろその采配に感嘆の声をもらした。
その人物の名は宣仁、高松宮という雅号で知られる彼は皇室が最終兵器としてとっておいたといっても過言ではない秘蔵の人物であった。着任前の階級こそ大佐であったが、事実上の日本のトップ2である。誰が反対できようものか。
そして、まもなく史実は回天する。悪のはびこり今なお不正が当たり前のようにまかり通る一人種や少数の金持ちによる腐敗の世ではなく、神聖不可侵である善君達が差配しながらも、なお公平公正である、善が悪と罵られない、誰もに報いがある清く正しく美しい理想郷へと。
そう、すなわちアメリカ合衆国という傲慢不遜にして善を僭称する古今未曾有の悪徳企業ではなく、神聖不可侵な皇室を主軸に回る、正義そのものを体現しつつも奥ゆかしくそれを主張しない大日本帝国という国家が勝った世界へと。
……少々前説が過ぎたが、本作品ではそこに至るまでの、すなわち大日本帝国がいかにして勝利したかを記したいと思う。
それでは。
とざいとーざい、語り手はそれがし、神前成潔、底本は大東亜戦記。
どなた様も何卒、ご堪能あれー……
ああ、草々。累計ポイントがそろそろ10万を突破するので、それを記念して一度大規模な増補改訂を予定しております。やっぱり、今のままでは文字数が余り多くはありませんし、第一書籍化する際には華の十万文字は越える必要があるようですからね。その際、此方にかぶせる形で公開するか別個枠を作って「改二」として公開するか、それとも同人誌などの自費出版という形で発表するかは、まだ未定では御座いますが。
なお、その際に「完結」を外すかどうかも、まだ未定で御座います。未定だらけながら、「このままでは突破は難しいか」と思っていた数字が見えてきたので、一度きちんと構えを作り直す必要があると思い、記載致しました。
→ひとまず、「改二」としてカクヨムに公開。向こうで試し刷りをしつつ、此方も近いうちに改訂を考えておきます。
江戸時代改装計画
城闕崇華研究所(呼称は「えねこ」でヨロ
歴史・時代
皇紀2603年7月4日、大和甲板にて。皮肉にもアメリカが独立したとされる日にアメリカ史上最も屈辱的である条約は結ばれることになった。
「では大統領、この降伏文書にサインして貰いたい。まさかペリーを派遣した君等が嫌とは言うまいね?」
頭髪を全て刈り取った男が日本代表として流暢なキングズ・イングリッシュで話していた。後に「白人から世界を解放した男」として讃えられる有名人、石原莞爾だ。
ここはトラック、言うまでも無く日本の内南洋であり、停泊しているのは軍艦大和。その後部甲板でルーズベルトは憤死せんがばかりに震えていた。
(何故だ、どうしてこうなった……!!)
自問自答するも答えは出ず、一年以内には火刑に処される彼はその人生最期の一年を巧妙に憤死しないように体調を管理されながら過ごすことになる。
トラック講和条約と称される講和条約の内容は以下の通り。
・アメリカ合衆国は満州国を承認
・アメリカ合衆国は、ウェーキ島、グアム島、アリューシャン島、ハワイ諸島、ライン諸島を大日本帝国へ割譲
・アメリカ合衆国はフィリピンの国際連盟委任独立準備政府設立の承認
・アメリカ合衆国は大日本帝国に戦費賠償金300億ドルの支払い
・アメリカ合衆国の軍備縮小
・アメリカ合衆国の関税自主権の撤廃
・アメリカ合衆国の移民法の撤廃
・アメリカ合衆国首脳部及び戦争煽動者は国際裁判の判決に従うこと
確かに、多少は苛酷な内容であったが、「最も屈辱」とは少々大げさであろう。何せ、彼らの我々の世界に於ける悪行三昧に比べたら、この程度で済んだことに感謝するべきなのだから……。
出撃!特殊戦略潜水艦隊
ノデミチ
歴史・時代
海の狩人、潜水艦。
大国アメリカと短期決戦を挑む為に、連合艦隊司令山本五十六の肝入りで創設された秘匿潜水艦。
戦略潜水戦艦 伊号第500型潜水艦〜2隻。
潜水空母 伊号第400型潜水艦〜4隻。
広大な太平洋を舞台に大暴れする連合艦隊の秘密兵器。
一度書いてみたかったIF戦記物。
この機会に挑戦してみます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる