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少女期〜来るべき時に、備えあれば憂いなし〜
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ミーティアは今日も図書室に籠って勉強に励んでいた。
というのも、王立学園では成績優秀な生徒には奨学制度があると知ったからだ。
やっとのことで担保に取られていた土地の半分を買い戻したが、まだ半分も残っている。ナンシーとロイの姉弟が増えたものの、相変わらず屋敷は人手不足だし、貯金もままならないため、入学は無理だと半分以上諦めていたミーティアに、ヴァランタイン侯爵であるギルバートが教えてくれた。
「ミーティア、私が後見人なんだ、君とウィリアムの学費ぐらい、工面することはなんでもないよ」
応接間で優雅に長い脚を組んで紅茶を一口飲んだギルバートは、変わらない男ぶりでミーティアに微笑んだ。
「いくらなんでも、小父様にそこまで甘えられませんわ」
「君ならそう言うと思ったがね」
ミーティアの返事は想定内だとでも言うように、ゆっくりとした動作でカップを置いたギルバートは、菫色の目を細めてミーティアを見た。
「君に良いことを教えよう。王立学園では、成績優秀な者には授業料免除という制度があるんだよ。私に甘えられないというのなら、そちらを目指してみてはどうかな?」
「ほ、本当ですか?!」
「あぁ、全ての貴族が裕福とは限らないからね。陛下がお心を砕いてくださったと聞いている。何より、優秀な人材が育たなければ国の損失だからね」
さすが賢王と名高いエルドァード陛下だ。そんな制度があることさえ知らなかったミーティアは、授業料免除と言う言葉に、俄然燃えた。
その日から、領地視察は母と弟に任せて、ひたすら勉学に励んでいるのだ。残りは僅か一年しかない、ここで挫けるわけにはいかない。あの【華と風の輪舞曲(ロンド)】をこの目でしかと見なければ、なんのために生まれ変わったのかわからないではないか。
今更だが、説明しよう。ミーティアであるミコトがハマりにハマり倒した乙女ゲーム【華と風の輪舞曲(ロンド)】はファランダール王立学園を舞台にした、恋愛AVGである。
攻略対象は全部で5人。ヒロインは、ふわふわとしたピンクの髪を持ち、はちみつ色の瞳を持つ少女だったと記憶している。
その世界があと一年で現実となる。
前世での生涯成績は中の中、平凡の中のザ・平凡だったが、いくつかのスチルに伴う台詞を今でも諳んじることが出来るほどのハマりっぷりだったミーティアにとって、臨場感たっぷりの4Dなんて目じゃない、リアルで体感出来るかもしれないとなれば、勉強など屁でもなかった。
「うーーん……」
思った以上に頑張っていたらしい、首を回すとコキコキと音がした。
「お嬢様、ただいまお茶をご用意いたしますね」
「ありがとう、ナンシー」
ナンシーが気を利かせてお茶を用意しに行ってくれている間に、図書室の中の背表紙を何の気なしに眺めていく。
すると、今までなぜ視界に入らなかったのか不思議に思うくらい、立派な装丁の本が下段に鎮座していた。
(あら?……今までこんな本、あったかしら……)
ミーティアはその本を手に取ると、埃を払う。見たところ、そんなに古い本というわけではなさそうだったが、埃の被りっぷり具合から、もう何年も、誰も手に取っていないことは明らかだった。
興味を惹かれたミーティアは、その本を捲るーーーー。
その本に書かれていたのは、神の子ファランの眷属とも言うべき、七賢者にまつわる物語だった。
マッコール家の始祖、ローランド。
ヴァランタイン家の始祖、ヴァロア。
ギャラハード侯爵家の始祖、コンスタンス。
ヒュロス侯爵家の始祖、アンスタシオン。
オブスティシー伯爵家の始祖、ラージェリ。
マロリス伯爵家の始祖、グラジオス。
リーベラ伯爵家の始祖、ラヴィリオス。
ファランの子である、ファランダールに仕えし眷属たち。眷属にはそれぞれ役割が与えられ、その地での繁栄と引換えに永遠の契約が結ばれたと書いてあった。
……永遠の契約?そんな話、父から聞いたことがない。永遠の契約とは、一体何を意味しているのだろう?
「お嬢様?」
ナンシーの声に我に返ったミーティアは、返事をするとその本を手に勉強中の机へと戻った。
*****
「ジルベルト」
藍色の髪の少年がジルベルトを呼び止めた。
ジルベルトは現在、ファランダール王立学園に通っている。今日の授業は終わり、ジルベルトは事務棟へと急いでいた。
「どうしたんだ、トビアス」
「いや、いそいそとどこに行くのかと思ってな」
ジルベルトの手には手紙が握られている。
「手紙を出しに行くところだが、何か用か」
「いや、別に?……もしかして、愛しの従妹殿への手紙か?」
「なっ……違う、祖父へ宛てて書いたものだ!」
「へぇ……?」
言うが早いか、ジルベルトの手から手紙を奪う。
「ちょ、返せ!」
「嘘つきめ、オルヴェノク宛なんてどこにも書いてないじゃないか」
「いいから返せよ!」
トビアスの手から手紙を奪い返したジルベルトの顔は真っ赤だ。
「べ、別に、大した内容じゃない、この学園の規律を、来年入学するあいつに教えてやろうと思っただけだ」
「ふぅ~ん……」
「なんだよ!なんなら読んでみればいいじゃないか」
「そんなにムキにならなくてもいいだろう?そもそも、ご令嬢宛の私信を読もうとするほど野暮じゃない」
「だ、だから!」
「あぁ、わかった、わかった。からかって悪かったな。早く行かないと今日の分は締め切られるぞ?」
返事も返さず、ジルベルトは事務棟へと走って行ってしまった。
トビアス・リーベラは七賢者の一翼、リーベラ伯爵家の嫡男だ。ジルベルトとは入学以来、なんだかんだとつるんでいる一人で、ジルベルトの口から時々聞くミーティアに密かに興味を持っていた。
あの堅物ジルベルトが顔を真っ赤に……。
「クックック……」
思わず笑いが零れる。
早く会ってみたいものだ、あの堅物がその名を呼ぶ時、一体どんな顔をするのだろうと、トビアスは想像するだけでおかしくて仕方がなかった。
*****
「お嬢様、お手紙が届いております」
ナンシーがそう言って、自室の丸テーブルに手紙を置いてくれた。
「あら……」
ミーティアは呟くと、渡されたペーパーナイフで丁寧に封を切った。
ジルベルトが学園に入ってから、たまに手紙が届くようになっていた。学園での生活を綴ったものが大半で、ミーティアが入学する時に困らないようにという配慮なのか、なんとかという教師がこうだとか、この場所には近づかないほうがいいだとか、まるで小舅のようにいちいち書いてくる。
ただ、ジルベルトの学園での様子が楽しそうで、ミーティアとしても学園の様子が垣間見えて、益々やる気スィッチが刺激されるのだった。
……ミーティアは知らない、なぜジルベルトが手紙を出してくるのか。残念すぎることに、二次元嫁しか愛したことがないミーティアには、想像することすら出来なかった。
というのも、王立学園では成績優秀な生徒には奨学制度があると知ったからだ。
やっとのことで担保に取られていた土地の半分を買い戻したが、まだ半分も残っている。ナンシーとロイの姉弟が増えたものの、相変わらず屋敷は人手不足だし、貯金もままならないため、入学は無理だと半分以上諦めていたミーティアに、ヴァランタイン侯爵であるギルバートが教えてくれた。
「ミーティア、私が後見人なんだ、君とウィリアムの学費ぐらい、工面することはなんでもないよ」
応接間で優雅に長い脚を組んで紅茶を一口飲んだギルバートは、変わらない男ぶりでミーティアに微笑んだ。
「いくらなんでも、小父様にそこまで甘えられませんわ」
「君ならそう言うと思ったがね」
ミーティアの返事は想定内だとでも言うように、ゆっくりとした動作でカップを置いたギルバートは、菫色の目を細めてミーティアを見た。
「君に良いことを教えよう。王立学園では、成績優秀な者には授業料免除という制度があるんだよ。私に甘えられないというのなら、そちらを目指してみてはどうかな?」
「ほ、本当ですか?!」
「あぁ、全ての貴族が裕福とは限らないからね。陛下がお心を砕いてくださったと聞いている。何より、優秀な人材が育たなければ国の損失だからね」
さすが賢王と名高いエルドァード陛下だ。そんな制度があることさえ知らなかったミーティアは、授業料免除と言う言葉に、俄然燃えた。
その日から、領地視察は母と弟に任せて、ひたすら勉学に励んでいるのだ。残りは僅か一年しかない、ここで挫けるわけにはいかない。あの【華と風の輪舞曲(ロンド)】をこの目でしかと見なければ、なんのために生まれ変わったのかわからないではないか。
今更だが、説明しよう。ミーティアであるミコトがハマりにハマり倒した乙女ゲーム【華と風の輪舞曲(ロンド)】はファランダール王立学園を舞台にした、恋愛AVGである。
攻略対象は全部で5人。ヒロインは、ふわふわとしたピンクの髪を持ち、はちみつ色の瞳を持つ少女だったと記憶している。
その世界があと一年で現実となる。
前世での生涯成績は中の中、平凡の中のザ・平凡だったが、いくつかのスチルに伴う台詞を今でも諳んじることが出来るほどのハマりっぷりだったミーティアにとって、臨場感たっぷりの4Dなんて目じゃない、リアルで体感出来るかもしれないとなれば、勉強など屁でもなかった。
「うーーん……」
思った以上に頑張っていたらしい、首を回すとコキコキと音がした。
「お嬢様、ただいまお茶をご用意いたしますね」
「ありがとう、ナンシー」
ナンシーが気を利かせてお茶を用意しに行ってくれている間に、図書室の中の背表紙を何の気なしに眺めていく。
すると、今までなぜ視界に入らなかったのか不思議に思うくらい、立派な装丁の本が下段に鎮座していた。
(あら?……今までこんな本、あったかしら……)
ミーティアはその本を手に取ると、埃を払う。見たところ、そんなに古い本というわけではなさそうだったが、埃の被りっぷり具合から、もう何年も、誰も手に取っていないことは明らかだった。
興味を惹かれたミーティアは、その本を捲るーーーー。
その本に書かれていたのは、神の子ファランの眷属とも言うべき、七賢者にまつわる物語だった。
マッコール家の始祖、ローランド。
ヴァランタイン家の始祖、ヴァロア。
ギャラハード侯爵家の始祖、コンスタンス。
ヒュロス侯爵家の始祖、アンスタシオン。
オブスティシー伯爵家の始祖、ラージェリ。
マロリス伯爵家の始祖、グラジオス。
リーベラ伯爵家の始祖、ラヴィリオス。
ファランの子である、ファランダールに仕えし眷属たち。眷属にはそれぞれ役割が与えられ、その地での繁栄と引換えに永遠の契約が結ばれたと書いてあった。
……永遠の契約?そんな話、父から聞いたことがない。永遠の契約とは、一体何を意味しているのだろう?
「お嬢様?」
ナンシーの声に我に返ったミーティアは、返事をするとその本を手に勉強中の机へと戻った。
*****
「ジルベルト」
藍色の髪の少年がジルベルトを呼び止めた。
ジルベルトは現在、ファランダール王立学園に通っている。今日の授業は終わり、ジルベルトは事務棟へと急いでいた。
「どうしたんだ、トビアス」
「いや、いそいそとどこに行くのかと思ってな」
ジルベルトの手には手紙が握られている。
「手紙を出しに行くところだが、何か用か」
「いや、別に?……もしかして、愛しの従妹殿への手紙か?」
「なっ……違う、祖父へ宛てて書いたものだ!」
「へぇ……?」
言うが早いか、ジルベルトの手から手紙を奪う。
「ちょ、返せ!」
「嘘つきめ、オルヴェノク宛なんてどこにも書いてないじゃないか」
「いいから返せよ!」
トビアスの手から手紙を奪い返したジルベルトの顔は真っ赤だ。
「べ、別に、大した内容じゃない、この学園の規律を、来年入学するあいつに教えてやろうと思っただけだ」
「ふぅ~ん……」
「なんだよ!なんなら読んでみればいいじゃないか」
「そんなにムキにならなくてもいいだろう?そもそも、ご令嬢宛の私信を読もうとするほど野暮じゃない」
「だ、だから!」
「あぁ、わかった、わかった。からかって悪かったな。早く行かないと今日の分は締め切られるぞ?」
返事も返さず、ジルベルトは事務棟へと走って行ってしまった。
トビアス・リーベラは七賢者の一翼、リーベラ伯爵家の嫡男だ。ジルベルトとは入学以来、なんだかんだとつるんでいる一人で、ジルベルトの口から時々聞くミーティアに密かに興味を持っていた。
あの堅物ジルベルトが顔を真っ赤に……。
「クックック……」
思わず笑いが零れる。
早く会ってみたいものだ、あの堅物がその名を呼ぶ時、一体どんな顔をするのだろうと、トビアスは想像するだけでおかしくて仕方がなかった。
*****
「お嬢様、お手紙が届いております」
ナンシーがそう言って、自室の丸テーブルに手紙を置いてくれた。
「あら……」
ミーティアは呟くと、渡されたペーパーナイフで丁寧に封を切った。
ジルベルトが学園に入ってから、たまに手紙が届くようになっていた。学園での生活を綴ったものが大半で、ミーティアが入学する時に困らないようにという配慮なのか、なんとかという教師がこうだとか、この場所には近づかないほうがいいだとか、まるで小舅のようにいちいち書いてくる。
ただ、ジルベルトの学園での様子が楽しそうで、ミーティアとしても学園の様子が垣間見えて、益々やる気スィッチが刺激されるのだった。
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