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第一章【太陽編】
二人の王子
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◆
──リ、オン
ごぼり、ごぼりと液体が泡立つ様な音に混じって、クラウディアの声が、あれだけ聞きたかった声が聞こえてきた。
戻ってきたのだ。
帰ってきたのだ。
「僕の為に、還ってきてくれたんだね」
リオンは嬉しそうに呟いて、後ろを振り向く。
果たして其処には、リオンが期待していたようにクラウディアの姿があった。
記憶にあった姿とはまるで違っていたが、リオンはゆっくりとクラウディアに向かって歩みよっていく。
──リィィィィ、オオォン
ぼろりとクラウディアの眼球が零れ落ちた。
黄色く変色し濁ったそれは、リオンの目にはまるで満月のように見える。
──黙って抱きしめるべきか、それとも愛していると囁いて抱きしめるべきか
リオンはそんな事で少しだけ悩み、やがて笑みを浮かべて「なんて幸せな悩みなんだろう」と嬉しくなった。
──決めたぞ、僕は
・
・
・
◆
時は遡る。
ホラズム王国には二人の王子がいた。
一人は第一王子であるエドワード、もう一人は第二王子であるリオンだ。
前者が光であるなら、後者は影であった。
前者が太陽であるなら、後者は月であった。
エドワードが自身のことをどう考えていたかは定かではないが、少なくともリオンは自身のことを影であり月であると自覚していた。
「兄上、どうすれば僕は兄上のようになれますか」
「兄上には苦手なことがあるのですか。僕は剣が苦手です。あの鋭い切っ先を見ると体が震えてしまうのです」
「先日、学園で試験があったのですが、兄上に言われた通り夜はしっかり眠って朝勉強をしていたら、覚えたことを忘れずにいられたおかげで良い点数が取れました!ありがとうございます」
リオンはエドワードを心から尊敬していたのだ。
エドワードはリオンを特別に可愛がっていたわけではないが、事あるごとにリオンに助言を与えた。
これは当時の王族同士の関係としては少し珍しいことだった。
よくも悪くも、王族というのは完璧を目指さなくてはならず、自身の器に瑕があれば可能な限り自力でそれを消すことが奨励されていたからだ。
助力を求められたとして、軽々にそれに応じるというのも恥ずべきこととされていた。
しかし、エドワードは二人の残酷なまでの能力の差を理解していた。
ゆえに、弟が決して自身の王位継承権を脅かす存在ではないと考え、王族としてではなく兄として弟を助けていた。
しかし結果的にエドワードのこの選択は、リオンをより苦しめることとなる。
◆
「リオン様、少し話がありますの」
ある日、学園の授業が終わった後、婚約者であるイザベラ公爵令嬢がつっけんどんにリオンを呼び出した。
彼女はフェルナン公爵家の次女である。
イザベラの生家、フェルナン公爵家は王国屈指の名門であり、その財力と影響力は王家すら凌駕すると評されていた。
公爵家は広大な領地を所有し、経済や軍事において圧倒的な力を持っていたため、多くの貴族や領民は彼らに忠誠を誓い、その威光を恐れたのだ。
このため、王家と公爵家の間には微妙な緊張関係が存在し、公爵家は実質的に王家に匹敵する権力を持っていた。
リオンにとってイザベラとの婚約は単なる個人的な問題にとどまらず、公爵家の重圧を背負うことを意味している。
要するに、頭が上がらないということだった。
・
・
・
リオンはサロン室に呼び出され、イザベラとその取り巻き達の前に立たされていた。
着席を促す声もない。
「イザベラ、話っていうのは……?」と、リオンがおずおずと尋ねる。
取り巻き達が嘲弄の笑みを浮かべているのを、リオンは見ないように努めた。
イザベラはリオンをしばらく立たせたまま、ようやく着席を促す。
そしてリオンが座ったのを確認してから、口を開いた。
「ここ最近の学園でのリオン様の成績は芳しくありませんわね。学業はダメ、と。では実技はどうかしらと思えば、剣もダメと。模擬試合では連戦連敗だそうですわね」
イザベラはつまらなそうに言った。
彼女の言い方にはやや悪意のある誇張が含まれていたが、概ね事実であったため、リオンは言い返すことができない。
彼自身もイザベラの指摘を認めていたし、何よりも彼女の自信に満ちた態度に気圧されていたからである。
「少しは言い返したらどうなのです?まあ、それはともかく、わたくし、一つ気に食わないことがありますの」
イザベラは嫋やかな人差し指を立て、それをゆっくりと口元に持って行った。
この所作は貴族の令嬢の間で流行っているジェスチャーで、「私の話を聞きなさい」という意味を持つ。
また、主に上位者から下位者に向けて使われ、両者の間の格差を際立たせる陰湿な意味合いもあった。
「それはね、リオン様がエドワード様の助力を得ているということですわ。王族としての誇りはないのかしら?王族とは、最も尊い貴族を意味しますのよ。そして、その尊さを支えるものは自身の矜持と実力でなければなりません。然るに、リオン様はどうも王族とは何かをいまいち理解されていないようですわね」
正論だった。
ただしそこには相手を慮る意思のない、冷たい正論であった。
正論は一般的には誤りを正すための指針として示されるものだが、時に野蛮な武器としても使われる。
リオンはその野蛮な正論に打ちのめされ、言葉を失った。
「お姉様がうらやましいですわ。太陽の王子と婚約できたのだから。その点、わたくしにあてがわれたのは……」
イザベラはその先を言わなかった。
しかし言外に漂う毒花の芳香は、確実にリオンの精神を蝕んでいった。
──リ、オン
ごぼり、ごぼりと液体が泡立つ様な音に混じって、クラウディアの声が、あれだけ聞きたかった声が聞こえてきた。
戻ってきたのだ。
帰ってきたのだ。
「僕の為に、還ってきてくれたんだね」
リオンは嬉しそうに呟いて、後ろを振り向く。
果たして其処には、リオンが期待していたようにクラウディアの姿があった。
記憶にあった姿とはまるで違っていたが、リオンはゆっくりとクラウディアに向かって歩みよっていく。
──リィィィィ、オオォン
ぼろりとクラウディアの眼球が零れ落ちた。
黄色く変色し濁ったそれは、リオンの目にはまるで満月のように見える。
──黙って抱きしめるべきか、それとも愛していると囁いて抱きしめるべきか
リオンはそんな事で少しだけ悩み、やがて笑みを浮かべて「なんて幸せな悩みなんだろう」と嬉しくなった。
──決めたぞ、僕は
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◆
時は遡る。
ホラズム王国には二人の王子がいた。
一人は第一王子であるエドワード、もう一人は第二王子であるリオンだ。
前者が光であるなら、後者は影であった。
前者が太陽であるなら、後者は月であった。
エドワードが自身のことをどう考えていたかは定かではないが、少なくともリオンは自身のことを影であり月であると自覚していた。
「兄上、どうすれば僕は兄上のようになれますか」
「兄上には苦手なことがあるのですか。僕は剣が苦手です。あの鋭い切っ先を見ると体が震えてしまうのです」
「先日、学園で試験があったのですが、兄上に言われた通り夜はしっかり眠って朝勉強をしていたら、覚えたことを忘れずにいられたおかげで良い点数が取れました!ありがとうございます」
リオンはエドワードを心から尊敬していたのだ。
エドワードはリオンを特別に可愛がっていたわけではないが、事あるごとにリオンに助言を与えた。
これは当時の王族同士の関係としては少し珍しいことだった。
よくも悪くも、王族というのは完璧を目指さなくてはならず、自身の器に瑕があれば可能な限り自力でそれを消すことが奨励されていたからだ。
助力を求められたとして、軽々にそれに応じるというのも恥ずべきこととされていた。
しかし、エドワードは二人の残酷なまでの能力の差を理解していた。
ゆえに、弟が決して自身の王位継承権を脅かす存在ではないと考え、王族としてではなく兄として弟を助けていた。
しかし結果的にエドワードのこの選択は、リオンをより苦しめることとなる。
◆
「リオン様、少し話がありますの」
ある日、学園の授業が終わった後、婚約者であるイザベラ公爵令嬢がつっけんどんにリオンを呼び出した。
彼女はフェルナン公爵家の次女である。
イザベラの生家、フェルナン公爵家は王国屈指の名門であり、その財力と影響力は王家すら凌駕すると評されていた。
公爵家は広大な領地を所有し、経済や軍事において圧倒的な力を持っていたため、多くの貴族や領民は彼らに忠誠を誓い、その威光を恐れたのだ。
このため、王家と公爵家の間には微妙な緊張関係が存在し、公爵家は実質的に王家に匹敵する権力を持っていた。
リオンにとってイザベラとの婚約は単なる個人的な問題にとどまらず、公爵家の重圧を背負うことを意味している。
要するに、頭が上がらないということだった。
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リオンはサロン室に呼び出され、イザベラとその取り巻き達の前に立たされていた。
着席を促す声もない。
「イザベラ、話っていうのは……?」と、リオンがおずおずと尋ねる。
取り巻き達が嘲弄の笑みを浮かべているのを、リオンは見ないように努めた。
イザベラはリオンをしばらく立たせたまま、ようやく着席を促す。
そしてリオンが座ったのを確認してから、口を開いた。
「ここ最近の学園でのリオン様の成績は芳しくありませんわね。学業はダメ、と。では実技はどうかしらと思えば、剣もダメと。模擬試合では連戦連敗だそうですわね」
イザベラはつまらなそうに言った。
彼女の言い方にはやや悪意のある誇張が含まれていたが、概ね事実であったため、リオンは言い返すことができない。
彼自身もイザベラの指摘を認めていたし、何よりも彼女の自信に満ちた態度に気圧されていたからである。
「少しは言い返したらどうなのです?まあ、それはともかく、わたくし、一つ気に食わないことがありますの」
イザベラは嫋やかな人差し指を立て、それをゆっくりと口元に持って行った。
この所作は貴族の令嬢の間で流行っているジェスチャーで、「私の話を聞きなさい」という意味を持つ。
また、主に上位者から下位者に向けて使われ、両者の間の格差を際立たせる陰湿な意味合いもあった。
「それはね、リオン様がエドワード様の助力を得ているということですわ。王族としての誇りはないのかしら?王族とは、最も尊い貴族を意味しますのよ。そして、その尊さを支えるものは自身の矜持と実力でなければなりません。然るに、リオン様はどうも王族とは何かをいまいち理解されていないようですわね」
正論だった。
ただしそこには相手を慮る意思のない、冷たい正論であった。
正論は一般的には誤りを正すための指針として示されるものだが、時に野蛮な武器としても使われる。
リオンはその野蛮な正論に打ちのめされ、言葉を失った。
「お姉様がうらやましいですわ。太陽の王子と婚約できたのだから。その点、わたくしにあてがわれたのは……」
イザベラはその先を言わなかった。
しかし言外に漂う毒花の芳香は、確実にリオンの精神を蝕んでいった。
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