35 / 55
第三章 大団円
【本当のハネムーンまで162時間~晩餐会~】
しおりを挟む
午後六時。
……なんだかんだしたあとひと眠りした私達は、ブラックフォーマルに着替える。
男性はブラックスーツに蝶ネクタイ。女性はカクテルドレスだ。
「うーん……」
あらためてクローゼットの中身を見て逡巡する。
髪を切り、染めたのは昨日だ。
なのに、ワードローブは今の私に似合うようなものばかり。
勿論、今日の晩餐会に相応しいものがずらり。また、年齢的にも格式的にも適い、かつエレガントでセクシーなものばかり。
さすがのチョイスである。
「私の旦那様が有能すぎる件……」
晩餐室は金と銀を基調としているそうなので、小物を合わせることにした。
日本人は童顔に見られがち。
なので背伸びはせず。
髪と同じピンク色のドレスにした。
髪の色はそのまま。
……染め直さないといずれ、チョコとイチゴのお菓子みたいな頭になっちゃうけど、いいや日本ではないし。
外国だと入れ墨をしているセレブとか、スキンヘッドのプリンセスもいらっしゃるそうだから、あまり目立たないことを願う。
マーメイドラインのドレスは裾にいくにつれ、紫色へと移りゆく。人魚のひれのように幾重にも重なり合う。
クローゼットから同色パンプス、そしてシルバーのショールを羽織ってみた。
ピンクトルマリンやタンザナイトでピンクから紫のグラデーションになったチョーカーとイヤリング、ブレスレットをつける。
今日もコンタクトを着用する。
でも、視力は悪くないのにコンタクトレンズをしょっちゅう装着するのは面倒だから、明日からはしない。あくまで、今日のコンセプトに合わせた結果なのだ。
手には口紅やハンカチを入れた、銀色のクラッチバッグ。
髪にはタンザナイトやアメジストがあしらわれたカチューシャをつける。
まつげは青く、口紅はピンクラメ。髪もメイクも自分でやりました。
「どうです、今日の私は?」
旦那様の前でくるりと回転してみた。
透也君が私を見て、目を細める。
「円佳。今宵の君も美しい」
透也君は私の頬に唇でそっと触れた。
「優美なトルコ桔梗のようだ」
彼の賛美の瞳に照れてしまう。
私のほうこそ、心臓が飛び出そうになる。
フォーマルを身に着け、髪を撫でつけた透也君はゴシップ誌が評する通り、どこかの王子様にしか見えない。
冴え冴えとした視線に見つめられると、いつまでも慣れることがなくて、ドキドキしてしまう。
だがしかし!
私だって、伊達に嘉島家の総帥夫人の英才教育を受けてきたわけではないのだ。
「ありがとう、透也君も素敵よ」
私はにっこりと笑って見せた。
……あとで。
私のメディカルセンサーをモニターしていたお医者様から、このとき跳ね上がった心拍数のことで透也君に報告があったのは言うまでもない。
執事さんにお茶を淹れていただきながら、船長の迎えを待った。透也君は秘書さんとスケジュールを語り合っている。
透也君から視線を寄越されのだけど、なんというか『あとで、美味しく頂くよ』と予告されているような気になる。
ドレスの下の裸を見られているようで、私は気をそらした。
いやん。
もっと見つめて。
気がついたら素晴らしい夕暮れになっていて、インターフォンが鳴った。
「どうぞ」
副船長さんがお迎えくださって、お話をしながら船内を移動する。
晩餐室のドアを開けると、主だった乗組員の方が整列されていた。
副船長が一人一人について、役職と名前を紹介されていく。
私達もにこやかに挨拶した。しっかりとお名前と顔を覚え込む。
……あれ。
もうお一組はどうされたのだろう。
それに船長がいらっしゃらない。
「……公国君主、マティアス公爵陛下と、その妹君オーレリア殿下」
ドアがもう一度開き、二人の男女が船長にエスコートされて入ってきた。
船員の方々が最敬礼を行うのを見て、私は眼を見開いた。
透也君にはしなかった。
ちらと彼を見ると、人形のような微笑みを浮かべている。
戦闘態勢って、ことだ。
「やあ、透也。久しぶりだね」
「マティアス陛下、ご無沙汰しております」
二人はしっかりと握手を交わす。
そっか、普通は閣下だけど公爵は一国の君主で『王』扱いだから『陛下』なのね。そして、妹君は殿下、と。
それにしても、こういう場合の貴族の女性って『姫』が敬称になるのか、あとで調べておかなくちゃ。
公爵陛下は透也君とはまた違ったタイプの美青年だった。
年齢は二十六・七歳くらい。
透也君よりも更に大きく、二メートル近くある。陛下の髪の色はアッシュブロンド、瞳はグレイ。北欧の方っぽく見える。
優雅な佇まいは流石、一国の君主だなあ。
陛下もブラックスーツがお似合いである。
勿論、私のなかのベスト・オブ・ベストは透也君だけどね!
浮気しろって言われても小さい頃から旦那様の凄まじいほどの美貌を見てきているのだ、そんじょそこらの男性には堕とされません。
「妻の円佳です」
「公爵陛下、お目にかかれて光栄でございます。嘉島透也の妻でございます」
カーテシー(ヨーロッパ、およびアメリカで女性のみが行う挨拶の一種)をする。
「はじめまして、円佳。これからはよく会うだろうね」
そして、妹君との挨拶となった。
……………………綺麗っ!
男性に対しての美貌は透也君で免疫が出来ているから、見ほれた末の挙動不審になったりはしないけれど、妹君はっきり言って美女中の美女!
プラチナブロンドヘアにアイスグリーン・アイの妹君は、妖艶というよりはまるで妖精みたい。
骨格は華奢だけど凹凸が素晴らしい。
肌のみずみずしさから一七・八歳に見える。
でも、淡い水色のドレスをエレガントに着こなしているので、子供っぽくは見えない。
「お久しぶりです、オーレリア殿下」
透也君が言えば、妹君はぱあ、と花が開花したような笑顔になられた。
「本当よ。会いたかったわ、透也」
美女が満面の笑みになると、こんなに神々しいのか。
『百万ドルの笑顔』とはよく言ったものだ。このお姫様なら『一千万ドルの笑顔』に格上げしてもいいんじゃないかしら。
「円佳、マティウス陛下の妹君でオーレリア殿下であられる」
「はじめまして、オーレリア殿下」
彼女の手を仰ぐように、再びカーテシーをする。
背中をまっすぐ立てたまま、膝をかがめて頭の位置を公妹よりさげる。
日々、こういう挨拶をしている欧米の女性はエライなあ。
もっとも、東洋の挨拶も流儀はあるんだろうな。アジアの王族にお会いする機会も増えるだろうし、勉強しておこうっと。
「……よろしく」
顔は向いているのに、視線を絶妙に逸らされたまま呟かれた。
鈴を振るような、という形容詞の似合う声だったから、ぼそっと言ったとは世の男性陣は思わなかったろう。
実際、船長さん以下、船員さん達がデレデレだった。
……平然としているのは透也君と陛下だけで。
個人的には、ぶっきらぼうな女性という印象だった。
もしかしたら人見知りしているのかな。
やがて、船長と陛下による短めなスピーチがあった。
船長は船の性能や寄港地の説明だったり、陛下は感謝の意を述べて、皆でグラスを掲げた。
……なんとなく。
これって、透也君の役目だった気がする。王族だから、船長が彼にバトンを回したってことなのかな。
それをのぞけば和やかで、美味しい食事だった、と思う。
皆さん国籍はさまざまで、流暢な英語を話される。
なかにはカタコトの日本語で話しかけてくださる方もいらして、私はちゃんぽんで返事をした。
公爵陛下と透也君は素晴らしい英語で、満遍なく参加されている皆様に話題を振っている。
オーレリア殿下はマナー教本のように美しい所作で召し上がってらして、私もテーブルマナーのレッスンをしっかりやろうと思えた。
フランス料理が出たのだけれど、星のついたレストランと同じくらい美味しくて、私の顔がほころんじゃった。
「満足いただけて恐縮です、奥様。フレンチの星三つのシェフ、アラン氏をお迎えしております」
蕩けそうな顔をしてたのをチェックされていたらしく、孫を自慢するお爺ちゃんみたいな感じで船長が言われた。
ごっくん。
あ、あの、アラン氏ですと……?
お一人様のコースのお値段、日本円にして安くてもン万円で、予約が全然取れないレストランの?
「船の上では食事がなによりの楽しみだからね」
透也君がさりげなく教えてくれて。
「他にも中華料理、日本料理、イタリアン。全てのレストランに星付きの料理人を揃えております」
司厨長が挨拶にこられ、自慢される。
「流石、ですわね」
にっこりしてみせたけれど、顔が強張ってなかったかな。
最後に透也君が料理を褒めたたえたのち航海の無事を祈って、会は終わった。
……なんだかんだしたあとひと眠りした私達は、ブラックフォーマルに着替える。
男性はブラックスーツに蝶ネクタイ。女性はカクテルドレスだ。
「うーん……」
あらためてクローゼットの中身を見て逡巡する。
髪を切り、染めたのは昨日だ。
なのに、ワードローブは今の私に似合うようなものばかり。
勿論、今日の晩餐会に相応しいものがずらり。また、年齢的にも格式的にも適い、かつエレガントでセクシーなものばかり。
さすがのチョイスである。
「私の旦那様が有能すぎる件……」
晩餐室は金と銀を基調としているそうなので、小物を合わせることにした。
日本人は童顔に見られがち。
なので背伸びはせず。
髪と同じピンク色のドレスにした。
髪の色はそのまま。
……染め直さないといずれ、チョコとイチゴのお菓子みたいな頭になっちゃうけど、いいや日本ではないし。
外国だと入れ墨をしているセレブとか、スキンヘッドのプリンセスもいらっしゃるそうだから、あまり目立たないことを願う。
マーメイドラインのドレスは裾にいくにつれ、紫色へと移りゆく。人魚のひれのように幾重にも重なり合う。
クローゼットから同色パンプス、そしてシルバーのショールを羽織ってみた。
ピンクトルマリンやタンザナイトでピンクから紫のグラデーションになったチョーカーとイヤリング、ブレスレットをつける。
今日もコンタクトを着用する。
でも、視力は悪くないのにコンタクトレンズをしょっちゅう装着するのは面倒だから、明日からはしない。あくまで、今日のコンセプトに合わせた結果なのだ。
手には口紅やハンカチを入れた、銀色のクラッチバッグ。
髪にはタンザナイトやアメジストがあしらわれたカチューシャをつける。
まつげは青く、口紅はピンクラメ。髪もメイクも自分でやりました。
「どうです、今日の私は?」
旦那様の前でくるりと回転してみた。
透也君が私を見て、目を細める。
「円佳。今宵の君も美しい」
透也君は私の頬に唇でそっと触れた。
「優美なトルコ桔梗のようだ」
彼の賛美の瞳に照れてしまう。
私のほうこそ、心臓が飛び出そうになる。
フォーマルを身に着け、髪を撫でつけた透也君はゴシップ誌が評する通り、どこかの王子様にしか見えない。
冴え冴えとした視線に見つめられると、いつまでも慣れることがなくて、ドキドキしてしまう。
だがしかし!
私だって、伊達に嘉島家の総帥夫人の英才教育を受けてきたわけではないのだ。
「ありがとう、透也君も素敵よ」
私はにっこりと笑って見せた。
……あとで。
私のメディカルセンサーをモニターしていたお医者様から、このとき跳ね上がった心拍数のことで透也君に報告があったのは言うまでもない。
執事さんにお茶を淹れていただきながら、船長の迎えを待った。透也君は秘書さんとスケジュールを語り合っている。
透也君から視線を寄越されのだけど、なんというか『あとで、美味しく頂くよ』と予告されているような気になる。
ドレスの下の裸を見られているようで、私は気をそらした。
いやん。
もっと見つめて。
気がついたら素晴らしい夕暮れになっていて、インターフォンが鳴った。
「どうぞ」
副船長さんがお迎えくださって、お話をしながら船内を移動する。
晩餐室のドアを開けると、主だった乗組員の方が整列されていた。
副船長が一人一人について、役職と名前を紹介されていく。
私達もにこやかに挨拶した。しっかりとお名前と顔を覚え込む。
……あれ。
もうお一組はどうされたのだろう。
それに船長がいらっしゃらない。
「……公国君主、マティアス公爵陛下と、その妹君オーレリア殿下」
ドアがもう一度開き、二人の男女が船長にエスコートされて入ってきた。
船員の方々が最敬礼を行うのを見て、私は眼を見開いた。
透也君にはしなかった。
ちらと彼を見ると、人形のような微笑みを浮かべている。
戦闘態勢って、ことだ。
「やあ、透也。久しぶりだね」
「マティアス陛下、ご無沙汰しております」
二人はしっかりと握手を交わす。
そっか、普通は閣下だけど公爵は一国の君主で『王』扱いだから『陛下』なのね。そして、妹君は殿下、と。
それにしても、こういう場合の貴族の女性って『姫』が敬称になるのか、あとで調べておかなくちゃ。
公爵陛下は透也君とはまた違ったタイプの美青年だった。
年齢は二十六・七歳くらい。
透也君よりも更に大きく、二メートル近くある。陛下の髪の色はアッシュブロンド、瞳はグレイ。北欧の方っぽく見える。
優雅な佇まいは流石、一国の君主だなあ。
陛下もブラックスーツがお似合いである。
勿論、私のなかのベスト・オブ・ベストは透也君だけどね!
浮気しろって言われても小さい頃から旦那様の凄まじいほどの美貌を見てきているのだ、そんじょそこらの男性には堕とされません。
「妻の円佳です」
「公爵陛下、お目にかかれて光栄でございます。嘉島透也の妻でございます」
カーテシー(ヨーロッパ、およびアメリカで女性のみが行う挨拶の一種)をする。
「はじめまして、円佳。これからはよく会うだろうね」
そして、妹君との挨拶となった。
……………………綺麗っ!
男性に対しての美貌は透也君で免疫が出来ているから、見ほれた末の挙動不審になったりはしないけれど、妹君はっきり言って美女中の美女!
プラチナブロンドヘアにアイスグリーン・アイの妹君は、妖艶というよりはまるで妖精みたい。
骨格は華奢だけど凹凸が素晴らしい。
肌のみずみずしさから一七・八歳に見える。
でも、淡い水色のドレスをエレガントに着こなしているので、子供っぽくは見えない。
「お久しぶりです、オーレリア殿下」
透也君が言えば、妹君はぱあ、と花が開花したような笑顔になられた。
「本当よ。会いたかったわ、透也」
美女が満面の笑みになると、こんなに神々しいのか。
『百万ドルの笑顔』とはよく言ったものだ。このお姫様なら『一千万ドルの笑顔』に格上げしてもいいんじゃないかしら。
「円佳、マティウス陛下の妹君でオーレリア殿下であられる」
「はじめまして、オーレリア殿下」
彼女の手を仰ぐように、再びカーテシーをする。
背中をまっすぐ立てたまま、膝をかがめて頭の位置を公妹よりさげる。
日々、こういう挨拶をしている欧米の女性はエライなあ。
もっとも、東洋の挨拶も流儀はあるんだろうな。アジアの王族にお会いする機会も増えるだろうし、勉強しておこうっと。
「……よろしく」
顔は向いているのに、視線を絶妙に逸らされたまま呟かれた。
鈴を振るような、という形容詞の似合う声だったから、ぼそっと言ったとは世の男性陣は思わなかったろう。
実際、船長さん以下、船員さん達がデレデレだった。
……平然としているのは透也君と陛下だけで。
個人的には、ぶっきらぼうな女性という印象だった。
もしかしたら人見知りしているのかな。
やがて、船長と陛下による短めなスピーチがあった。
船長は船の性能や寄港地の説明だったり、陛下は感謝の意を述べて、皆でグラスを掲げた。
……なんとなく。
これって、透也君の役目だった気がする。王族だから、船長が彼にバトンを回したってことなのかな。
それをのぞけば和やかで、美味しい食事だった、と思う。
皆さん国籍はさまざまで、流暢な英語を話される。
なかにはカタコトの日本語で話しかけてくださる方もいらして、私はちゃんぽんで返事をした。
公爵陛下と透也君は素晴らしい英語で、満遍なく参加されている皆様に話題を振っている。
オーレリア殿下はマナー教本のように美しい所作で召し上がってらして、私もテーブルマナーのレッスンをしっかりやろうと思えた。
フランス料理が出たのだけれど、星のついたレストランと同じくらい美味しくて、私の顔がほころんじゃった。
「満足いただけて恐縮です、奥様。フレンチの星三つのシェフ、アラン氏をお迎えしております」
蕩けそうな顔をしてたのをチェックされていたらしく、孫を自慢するお爺ちゃんみたいな感じで船長が言われた。
ごっくん。
あ、あの、アラン氏ですと……?
お一人様のコースのお値段、日本円にして安くてもン万円で、予約が全然取れないレストランの?
「船の上では食事がなによりの楽しみだからね」
透也君がさりげなく教えてくれて。
「他にも中華料理、日本料理、イタリアン。全てのレストランに星付きの料理人を揃えております」
司厨長が挨拶にこられ、自慢される。
「流石、ですわね」
にっこりしてみせたけれど、顔が強張ってなかったかな。
最後に透也君が料理を褒めたたえたのち航海の無事を祈って、会は終わった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる