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アヤメとレイカの効果ゼロと思われた、いかにも無意味そうな行動ーーしかし猫は茂みから勢いよく飛び出してきた。一体今までどこに潜んでいたのか……。
白くてもっちりとした猫はそのまま暁に飛びつき、にゃあーんと甘え声でごろごろーーでは終わらなかった。
「やめ……馬鹿猫!くそ、離れない……!」
ビリビリという不穏な音まで辺りに響き渡る。アヤメは心底申し訳なさそうに、でも晴れやかに言った。
「暁がホワイトショコラの好きなタイプで助かった。礼を言わせてくれ、あと今後もよろしく頼む」
「は……? こんな変態猫を? 変態はそこの竜だけで充分だっ」
「はは。黒猫君は変態を飼い慣らすのが上手だから、どんどん使ってください」
「お前が言うと冗談に聞こえないからやめろ」
心底嫌そうな暁と心底楽しそうなカナタ。何がともあれ一件落着し、白薔薇の宮に急ぐ。
白くてもっちりとした猫はそのまま暁に飛びつき、にゃあーんと甘え声でごろごろーーでは終わらなかった。
「やめ……馬鹿猫!くそ、離れない……!」
ビリビリという不穏な音まで辺りに響き渡る。アヤメは心底申し訳なさそうに、でも晴れやかに言った。
「暁がホワイトショコラの好きなタイプで助かった。礼を言わせてくれ、あと今後もよろしく頼む」
「は……? こんな変態猫を? 変態はそこの竜だけで充分だっ」
「はは。黒猫君は変態を飼い慣らすのが上手だから、どんどん使ってください」
「お前が言うと冗談に聞こえないからやめろ」
心底嫌そうな暁と心底楽しそうなカナタ。何がともあれ一件落着し、白薔薇の宮に急ぐ。
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