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陽光/月と太陽 編
4.プロキオン
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ベガ村を出た私達は、次の目的地であるプロキオンを目指して歩いていた。
移動手段に馬でもあればいいのだけれど、まだ馬が売っている店を見ていないし、そもそも馬がどこで買えるのか、外の世界を知らなかった私には分からない。
転移魔法という手段があるにはあるけれど、あれは魔力の消耗が激しい上に一度記憶した場所でなければ転移ができない。
魔力の消耗に関しては全く問題が無いけれど、これまでアルブ王国の外に出たことのなかった私は、転移できる場所が少な過ぎる。
というか、今思えば転移魔法で一度アルブ王国まで帰れば良かったのかもしれないけれど、あの時はそんな事を考えている余裕など無かった。
それに、帰ったところでサーナはもう居ない。
兎に角、今は自分達の足で歩く他ないのだ。
「このまま行けば、今日中にはプロキオンに着きそうだね!」
横を歩くシャロに疲れている様子はなく、軽快な足取りで道を進んで行く。
「ねえ、シャロ」
「なぁに?」
私はシャロに会ってから、ずっと気になっていたことがある。
彼女の持つ大きな盾、あれはどこで手に入れたものなのか?
ホーンスパイダーに放ったあの光は、聖剣の魔力解放とまるで同じであった。
あの盾には、何か特別なものを感じる。
「その盾、どこで手に入れたの?」
「この子は陽光アイネクレスト、アタシの相棒だよ! でも、物心ついた時からずっと一緒だったから、詳しいことは分かんないや」
陽光アイネクレスト、あの盾が目映い光を放った際、シャロが口にした言葉は盾の名前だったのか。
やはり、原理は聖剣と同じ……とは言え、歴史上にも盾の神器が存在したという話は聞いたことがない。
アルブから出たことのない私が世間知らずなだけで、実は聖剣以外でこんな武器があるのかもしれないけれど、なかなか興味深いものだ。
「そっか、綺麗な盾だなと思って」
「やったー! ベリィちゃんのロールケーキバーもかっこいいね!」
……ロールケーキバーって何?
「それ、ロードカリバーの事言ってる?」
「……あ、ごめん」
別に謝る必要は無い。
そもそも、この聖剣に名前を付けたのは誰なのか。
聖剣を生み出したとされる神様か、それとも私のご先祖様か。
正直誰でも良いけれど、私はロールケーキバーの方が可愛くて好きかもしれない。
それから途中で休憩を挟みつつ、日が傾き始めた頃に漸くプロキオンに到着した。
都市というだけあって、人の数はそれなりに多い。
私は素性を隠す為にフードを深く被り、シャロにくっ付いて行動した。
「プロキオンは、アストラ王国の首都シリウスと姉妹都市なんだよ! 何だかアタシ達みたいだね!」
「私、シャロの姉になった覚えは無いんだけど」
出会った時から感じていたけれど、シャロは距離感が近い。
他人と壁を作っていた私からすれば、そんな彼女の積極的なところに救われた部分はある。
「違うよ! アタシがお姉ちゃんだよぉ!」
……え?
それもそうか。
歳は私が上だから勘違いしていたけれど、どう見ても私のほうが小さかった。
少し癪だけど、反論しても虚しくなるのでやめておこう。
「ちょっと、そこの君」
不意に声をかけられたので後ろを振り返ると、そこに立っていたのは白い軍服を着た男性で、その左肩にはペールブルーのペリースがある。
「は、はい……!」
男の呼び掛けに、シャロはいつに無く緊張した様子で返事をする。
この男に見覚えでもあるのだろうか?
「シリウス自警団のエドガー・レトリーブだ。盾使いの君に少し聞きたいことがあるんだが、良いかな?」
シリウス自警団……聞いたことが無い。
シリウスという事は、あのシリウスからやって来た人達という事だろう。
どのような人達なのかは分からないけれど、彼らに私の正体を知られてはまずい。
「な、なんでしょう、か」
「驚かせてすまないね、そんなに硬くならないで。先程、俺達はベガ村に大蜘蛛という魔物の調査に行った。しかし村人によれば、既にその大蜘蛛は盾使いの冒険者によって倒されたと。その盾使い、もしかして君かな?」
なるほど、つまり彼はベガ村からシリウスへと変える途中でこのプロキオンに寄ったのだろう。
そこで話に聞いた盾使いに似た者を見かけ、声を掛けたというだけかもしれない。
「えっと……はい、たぶんアタシです。その盾使い」
「そうか、ありがとう。ところで少し気になったんだが、君の武器は盾だけであって、剣は使わない? 倒された大蜘蛛、剣のようなもので一突きにされた穴が空いていたんだが」
エドガーという男は、そう言ってチラッと私に視線を向ける。
「止めを刺したのは、君のほうかな?」
僅かに男の声色が変わった。
怪しまれている?
「……はい」
少しの間沈黙が続き、辺りに緊張感が漂う。
「……成る程。村人を守ってくれた事、心より感謝する。突然声を掛けて済まなかったね。それでは、失礼す」
男はそこで話を止め、私の頭上に目をやった。
私は唐突に殺気を感じ、剣を抜いて頭上からの攻撃を防ぐ。
速い……!
あと一歩遅れていれば、間違いなく斬られていた。
「うわ、防がれた! でもほら、これって闇の聖剣っすよね? エドさん、コイツ魔王の娘ですよ!」
襲い掛かってきたのは、シャロと歳は同じぐらいの少女で、彼女の左肩にもペールブルーのぺリースが付いている。
恐らく、自警団の者だろう。
「シルビア、やめろ。彼女にも事情が……」
「やめないっすよ。どんな事情であれ、先ずはじーっくりお話聞かないと。ねぇ魔王の娘ちゃん、あーしらにご同行を願いたいんだけど~?」
エドガーという男の静止も聞かず、シルビアと呼ばれた少女は二本の剣で私に斬りかかる。
この剣、風の聖剣だ。
名は確か……疾双剣ヒスイ。
私以外の聖剣使い、初めて会った。
「こんな場所で暴れたら目立つ……お前、俺の指示を無視したことをジャックさんに伝えてもいいのか?」
先程とは打って変わり、エドガーは強い言葉でシルビアにそう言った。
そこでシルビアは、どこか焦った様子で私への攻撃を止める。
「エドさん……それだけは勘弁……」
「ベリィちゃん、大丈夫……!?」
「うん、ありがとう」
私は心配するシャロにそう返してから、剣を鞘に納めてシルビアとエドガーを交互に見た。
「あなた達、何者?」
私の問いに、エドガーは溜息をついてから答える。
「シリウス自警団、シリウスの私設軍隊だ。どうかこの無礼を許して欲しい。君が覇黒剣ロードカリバーの継承者であるという事は、君が何者であるか大体の予想が付く。この事は秘密にしておこう。君がベガ村の為に戦ってくれた事は知っているからね」
このエドガーという男、怖い人かと思ったけれど、案外話せば通じる人のようだ。
とは言え、私が魔族である素性を隠して旅をしていく上での問題点が分かってしまった。
この覇黒剣ロードカリバーは、魔王の家系に代々伝わる闇の聖剣だ。
私がこの剣を抜く事で、魔王の家系の者であると気付かれてしまう。
覇黒剣の魔法は使えなくなってしまうけれど、普段は代わりの剣を使うようにした方が良いかもしれない。
「ねえ、魔王の娘ちゃん」
不機嫌そうなシルビアが、私を見てそう言っている。
「何?」
「アンタ、自分が魔王の子供だからって驕らないでよね。自警団にはアンタと同じ聖剣使いが二人いる。そのうち一人があーしなの。次に会った時は容赦しないから」
「シルビア、頼むからこれ以上よしてくれ……」
シルビアはまだ何か言いたげだったが、困り果てたエドガーに引っ張られるように連れて行かれた。
自警団には聖剣使いが二人いる……私はただ、その言葉だけが気になっていた。
移動手段に馬でもあればいいのだけれど、まだ馬が売っている店を見ていないし、そもそも馬がどこで買えるのか、外の世界を知らなかった私には分からない。
転移魔法という手段があるにはあるけれど、あれは魔力の消耗が激しい上に一度記憶した場所でなければ転移ができない。
魔力の消耗に関しては全く問題が無いけれど、これまでアルブ王国の外に出たことのなかった私は、転移できる場所が少な過ぎる。
というか、今思えば転移魔法で一度アルブ王国まで帰れば良かったのかもしれないけれど、あの時はそんな事を考えている余裕など無かった。
それに、帰ったところでサーナはもう居ない。
兎に角、今は自分達の足で歩く他ないのだ。
「このまま行けば、今日中にはプロキオンに着きそうだね!」
横を歩くシャロに疲れている様子はなく、軽快な足取りで道を進んで行く。
「ねえ、シャロ」
「なぁに?」
私はシャロに会ってから、ずっと気になっていたことがある。
彼女の持つ大きな盾、あれはどこで手に入れたものなのか?
ホーンスパイダーに放ったあの光は、聖剣の魔力解放とまるで同じであった。
あの盾には、何か特別なものを感じる。
「その盾、どこで手に入れたの?」
「この子は陽光アイネクレスト、アタシの相棒だよ! でも、物心ついた時からずっと一緒だったから、詳しいことは分かんないや」
陽光アイネクレスト、あの盾が目映い光を放った際、シャロが口にした言葉は盾の名前だったのか。
やはり、原理は聖剣と同じ……とは言え、歴史上にも盾の神器が存在したという話は聞いたことがない。
アルブから出たことのない私が世間知らずなだけで、実は聖剣以外でこんな武器があるのかもしれないけれど、なかなか興味深いものだ。
「そっか、綺麗な盾だなと思って」
「やったー! ベリィちゃんのロールケーキバーもかっこいいね!」
……ロールケーキバーって何?
「それ、ロードカリバーの事言ってる?」
「……あ、ごめん」
別に謝る必要は無い。
そもそも、この聖剣に名前を付けたのは誰なのか。
聖剣を生み出したとされる神様か、それとも私のご先祖様か。
正直誰でも良いけれど、私はロールケーキバーの方が可愛くて好きかもしれない。
それから途中で休憩を挟みつつ、日が傾き始めた頃に漸くプロキオンに到着した。
都市というだけあって、人の数はそれなりに多い。
私は素性を隠す為にフードを深く被り、シャロにくっ付いて行動した。
「プロキオンは、アストラ王国の首都シリウスと姉妹都市なんだよ! 何だかアタシ達みたいだね!」
「私、シャロの姉になった覚えは無いんだけど」
出会った時から感じていたけれど、シャロは距離感が近い。
他人と壁を作っていた私からすれば、そんな彼女の積極的なところに救われた部分はある。
「違うよ! アタシがお姉ちゃんだよぉ!」
……え?
それもそうか。
歳は私が上だから勘違いしていたけれど、どう見ても私のほうが小さかった。
少し癪だけど、反論しても虚しくなるのでやめておこう。
「ちょっと、そこの君」
不意に声をかけられたので後ろを振り返ると、そこに立っていたのは白い軍服を着た男性で、その左肩にはペールブルーのペリースがある。
「は、はい……!」
男の呼び掛けに、シャロはいつに無く緊張した様子で返事をする。
この男に見覚えでもあるのだろうか?
「シリウス自警団のエドガー・レトリーブだ。盾使いの君に少し聞きたいことがあるんだが、良いかな?」
シリウス自警団……聞いたことが無い。
シリウスという事は、あのシリウスからやって来た人達という事だろう。
どのような人達なのかは分からないけれど、彼らに私の正体を知られてはまずい。
「な、なんでしょう、か」
「驚かせてすまないね、そんなに硬くならないで。先程、俺達はベガ村に大蜘蛛という魔物の調査に行った。しかし村人によれば、既にその大蜘蛛は盾使いの冒険者によって倒されたと。その盾使い、もしかして君かな?」
なるほど、つまり彼はベガ村からシリウスへと変える途中でこのプロキオンに寄ったのだろう。
そこで話に聞いた盾使いに似た者を見かけ、声を掛けたというだけかもしれない。
「えっと……はい、たぶんアタシです。その盾使い」
「そうか、ありがとう。ところで少し気になったんだが、君の武器は盾だけであって、剣は使わない? 倒された大蜘蛛、剣のようなもので一突きにされた穴が空いていたんだが」
エドガーという男は、そう言ってチラッと私に視線を向ける。
「止めを刺したのは、君のほうかな?」
僅かに男の声色が変わった。
怪しまれている?
「……はい」
少しの間沈黙が続き、辺りに緊張感が漂う。
「……成る程。村人を守ってくれた事、心より感謝する。突然声を掛けて済まなかったね。それでは、失礼す」
男はそこで話を止め、私の頭上に目をやった。
私は唐突に殺気を感じ、剣を抜いて頭上からの攻撃を防ぐ。
速い……!
あと一歩遅れていれば、間違いなく斬られていた。
「うわ、防がれた! でもほら、これって闇の聖剣っすよね? エドさん、コイツ魔王の娘ですよ!」
襲い掛かってきたのは、シャロと歳は同じぐらいの少女で、彼女の左肩にもペールブルーのぺリースが付いている。
恐らく、自警団の者だろう。
「シルビア、やめろ。彼女にも事情が……」
「やめないっすよ。どんな事情であれ、先ずはじーっくりお話聞かないと。ねぇ魔王の娘ちゃん、あーしらにご同行を願いたいんだけど~?」
エドガーという男の静止も聞かず、シルビアと呼ばれた少女は二本の剣で私に斬りかかる。
この剣、風の聖剣だ。
名は確か……疾双剣ヒスイ。
私以外の聖剣使い、初めて会った。
「こんな場所で暴れたら目立つ……お前、俺の指示を無視したことをジャックさんに伝えてもいいのか?」
先程とは打って変わり、エドガーは強い言葉でシルビアにそう言った。
そこでシルビアは、どこか焦った様子で私への攻撃を止める。
「エドさん……それだけは勘弁……」
「ベリィちゃん、大丈夫……!?」
「うん、ありがとう」
私は心配するシャロにそう返してから、剣を鞘に納めてシルビアとエドガーを交互に見た。
「あなた達、何者?」
私の問いに、エドガーは溜息をついてから答える。
「シリウス自警団、シリウスの私設軍隊だ。どうかこの無礼を許して欲しい。君が覇黒剣ロードカリバーの継承者であるという事は、君が何者であるか大体の予想が付く。この事は秘密にしておこう。君がベガ村の為に戦ってくれた事は知っているからね」
このエドガーという男、怖い人かと思ったけれど、案外話せば通じる人のようだ。
とは言え、私が魔族である素性を隠して旅をしていく上での問題点が分かってしまった。
この覇黒剣ロードカリバーは、魔王の家系に代々伝わる闇の聖剣だ。
私がこの剣を抜く事で、魔王の家系の者であると気付かれてしまう。
覇黒剣の魔法は使えなくなってしまうけれど、普段は代わりの剣を使うようにした方が良いかもしれない。
「ねえ、魔王の娘ちゃん」
不機嫌そうなシルビアが、私を見てそう言っている。
「何?」
「アンタ、自分が魔王の子供だからって驕らないでよね。自警団にはアンタと同じ聖剣使いが二人いる。そのうち一人があーしなの。次に会った時は容赦しないから」
「シルビア、頼むからこれ以上よしてくれ……」
シルビアはまだ何か言いたげだったが、困り果てたエドガーに引っ張られるように連れて行かれた。
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