41 / 62
2章
38話 魔王領 ファーメルハイトへ
しおりを挟む
翌朝、アルレンセスの中心にある湖の前に皆で集まり各自やるべきことを確認していた。
ロンド達商店組はハルト達の帰りが遅くなってもいいように、補充に備えてかなりの量の荷物を抱えていた。
異世界の扉を通れないのでは?と心配したが、扉を出す際にイメージすると大きな扉を出すことができたのですぐに解決した。
「じゃあ行ってくる。街の管理は任せるよセバス」
「お任せください。みなさんお気を付けて」
店の内部に扉を出し、ハルト達は出立の支度を、ナターシャたちは開店の準備を進めていた。
そんなときロンドが荷物の中から色々取り出しハルト達の方へ持ってきた。
「旦那これを」
ロンドが布に包まれた長物をハルトに手渡した。
「これは?」
「開けて見てくれ」
まかれた布を取り、中を確認するとそこには真っ白な鞘の日本刀が入っていた。
刀を抜いて確認すると刀身は青みがかっており、刃の部分は真っ白で吸い込まれるような美しさをしていた。
「これはまだ試作品なんだが、旦那が言っていた折り返し鍛錬?という工法で魔法性鉱石を加工して前に貰った日本刀を再現してみたんだ。切れ味はまだ旦那が出してくれた鉄製にもやや劣るが、魔力を流せば遥かに凌ぐ切れ味を発揮するだろう」
すごいな……流石ロンドだ。
こんな短期間で俺の曖昧な鍛造の知識を聞いて0からここまでの物を仕上げてくるなんて。これで試作品……?
「ありがとう。助かるよ」
「ルナ嬢は爪、シンは剣、ヒナタは格闘が得意だったよな?」
ロンドは3人にもそれぞれの得意な戦い方に見合った武器を試作してきていた。
3人は武器を貰ってよろこんでいた。
それを見てユキ達商店組が少しうらやましそうにこちらを見つめていた。
そして魔王領組で唯一武器を貰っていないルシアがむすっとしている。
「ふふ、ちゃんとルシアの分も作ってあるぞ。ルシアは近接戦闘はあまり得意じゃなくスキルで戦う方がいいって話だったな」
そういうとロンドは布に包まれた大きな武器を取り出した。
「これは?」
ルナが武器を手に取りロンドに確認する。
「これは持ち主の魔力に応じて形を変える武器だ。普段は大剣の形をしているが、魔力を注ぐと大盾、長槍に可変する。距離を取って戦いたいならダメージ目的の武器よりもこういう方があってると思ってな。ただし可変性能に特化した分、武器としての威力はかなり低いがな」
ルシアは大剣を掲げて眺めると満足そうに微笑んでいた。
「どの武器もまだ試作段階だから完成とは言えないがないよりましだろう。使ってみて不満があったら聞かせてくれ。都度改良していってやる」
「ありがとう。頼りにしてるよロンド」
ハルトはロンドと握手を交わした。
「それじゃみんな、店のことは任せるよ。何かあったら連絡してくれ」
「おう!気を付けてな!」
「サタナキアは血を嫌う魔王として有名ですが、向かうのは魔王領よ。マナリスが動いている可能性もあるわ。気を付けてね」
「ありがとうナターシャ。君もマナリスの動きには気を付けて。ユキ、リン、マリア。何かあったときは3人を守ってやってくれ」
「お任せください」
「わかりました」
「仕方ないわねぇ」
「私たちは早速ギルドでこのお店の宣伝をしてきますね♪」
「エレン、フィルありがとう。ルッツ達にもよろしくな」
「私はマーティンの周りを探っておくわね。何か分かればこれを使ってロンドさんと連絡を取るわ」
レイラはコネクトオーブを取り出して見せながらそう言うと、ウインクして見せた。
「ありがとう。それじゃみんな、行ってくるよ」
こうして皆に見送られて店をあとにし、プルフラとの待ち合わせ場所である教会跡地に5人は向かった。
昨日聞いた通り街の北西に向かっていくと寂れてドアも外れ掛かり、壁にもびっしりとツタが巻いた古い教会が見えてきた。
教会の周りにはいつ崩れてもおかしくない廃屋が並んでいた。
ナターシャ達はこの辺りは昔の居住区だと言っていたが、今は完全に捨てられているみたいだ。
朝なのに街を囲む高い外壁の側にあるせいか、壊れかけの扉から見える廃教会の中は薄暗く、教会の脇にある古い共同墓地も相まって若干不気味な雰囲気を醸し出していた。
ルナとヒナタはその気味悪さにハルトにしがみついていた。
歩きづらそうにしながらも壊れかけの扉を抜けて中に入ると奥に人影が見えた。
「プルフラさん……?」
目を凝らしても暗くて姿ははっきりと捉えられない。
しかし薄っすらと確認できる体格から、その者がプルフラではないことだけは確信が持てた。
シンがいち早く警戒しいつでも剣を抜けるように構えていた。
プルフラを見知るハルト達3人も咄嗟に武器を構えた。
少し遅れてヒタナも戦闘の体制を取る。
「驚かせてしまいすみません。飽くまでもプルフラは連絡役です。私はアモンこの姿でお会いするのは初めてでしたね」
そう言いつつ男は少し前に出てきた。
崩れた天井の隙間から差し込む朝日が男を照らしようやく姿が確認できた。
確かに男は以前あった魔族のアモンという男の面影があった。
「流石に人の街で元の姿のままあなた方をお待ちするのは危険ですので、こうして姿を変えてお待ちしておりました。先日のキールの件、そしてダンジョンに潜っていたというマナリスの者たちを止めて頂けたことに改めてお礼を申し上げます」
そういうとアモンは片腕を胸にあてながら丁寧に深く頭を下げた。
「アモンさん、頭をあげてください。俺達はたまたま巻き込まれて成り行き上協力しただけに過ぎません。ダンジョンの件もただ頼まれたことをしただけに過ぎないので気にしないでください」
(これほどの力と強力な仲間を持ちながら、恩にも着せないとは。しかも協力したところでメリットも無い我々の申し出にまで応じてこうして来てくれている。この方は余程器の大きな人なのか、はたまた……)
「やはり貴方はサタナキア様と気が合いそうです」
そういうとアモンはにこりと笑った。
「それで、魔王領へはどうやって?人と魔族の領域は互いに巨大な壁を作って封鎖されていると聞いたけど」
「我々魔族の中には転移魔法を使用できる者がおります。人の世界にも一部使える方がいると思いますが」
「なるほど、その魔法で境界をこえるってことか」
「ええ、かなりの魔力量を消費してしまいますが、一度行ったことのある場所へなら瞬時に飛ぶことが可能です」
さすがにそんな便利な魔法を連発できるほど甘くはないってことか。でも転移魔法か、便利だな。今度街の皆に適正が無いか確認してみるのはありだ。世界の壁は流石に超えられないだろうけども……。
「それでは皆さんをファーメルハイトへお連れ致します。私の側に集まってください」
皆はアモンの近くに集まった。
「離れないように気を付けてくださいね。では参ります」
アモンがそう言うと足元に大きな魔方陣が出現した。
魔法が発動を開始すると全員、体が一瞬軽くなった感覚を感じた。
直後、転移が始まり全員その場からフッと消えてしまった。
ロンド達商店組はハルト達の帰りが遅くなってもいいように、補充に備えてかなりの量の荷物を抱えていた。
異世界の扉を通れないのでは?と心配したが、扉を出す際にイメージすると大きな扉を出すことができたのですぐに解決した。
「じゃあ行ってくる。街の管理は任せるよセバス」
「お任せください。みなさんお気を付けて」
店の内部に扉を出し、ハルト達は出立の支度を、ナターシャたちは開店の準備を進めていた。
そんなときロンドが荷物の中から色々取り出しハルト達の方へ持ってきた。
「旦那これを」
ロンドが布に包まれた長物をハルトに手渡した。
「これは?」
「開けて見てくれ」
まかれた布を取り、中を確認するとそこには真っ白な鞘の日本刀が入っていた。
刀を抜いて確認すると刀身は青みがかっており、刃の部分は真っ白で吸い込まれるような美しさをしていた。
「これはまだ試作品なんだが、旦那が言っていた折り返し鍛錬?という工法で魔法性鉱石を加工して前に貰った日本刀を再現してみたんだ。切れ味はまだ旦那が出してくれた鉄製にもやや劣るが、魔力を流せば遥かに凌ぐ切れ味を発揮するだろう」
すごいな……流石ロンドだ。
こんな短期間で俺の曖昧な鍛造の知識を聞いて0からここまでの物を仕上げてくるなんて。これで試作品……?
「ありがとう。助かるよ」
「ルナ嬢は爪、シンは剣、ヒナタは格闘が得意だったよな?」
ロンドは3人にもそれぞれの得意な戦い方に見合った武器を試作してきていた。
3人は武器を貰ってよろこんでいた。
それを見てユキ達商店組が少しうらやましそうにこちらを見つめていた。
そして魔王領組で唯一武器を貰っていないルシアがむすっとしている。
「ふふ、ちゃんとルシアの分も作ってあるぞ。ルシアは近接戦闘はあまり得意じゃなくスキルで戦う方がいいって話だったな」
そういうとロンドは布に包まれた大きな武器を取り出した。
「これは?」
ルナが武器を手に取りロンドに確認する。
「これは持ち主の魔力に応じて形を変える武器だ。普段は大剣の形をしているが、魔力を注ぐと大盾、長槍に可変する。距離を取って戦いたいならダメージ目的の武器よりもこういう方があってると思ってな。ただし可変性能に特化した分、武器としての威力はかなり低いがな」
ルシアは大剣を掲げて眺めると満足そうに微笑んでいた。
「どの武器もまだ試作段階だから完成とは言えないがないよりましだろう。使ってみて不満があったら聞かせてくれ。都度改良していってやる」
「ありがとう。頼りにしてるよロンド」
ハルトはロンドと握手を交わした。
「それじゃみんな、店のことは任せるよ。何かあったら連絡してくれ」
「おう!気を付けてな!」
「サタナキアは血を嫌う魔王として有名ですが、向かうのは魔王領よ。マナリスが動いている可能性もあるわ。気を付けてね」
「ありがとうナターシャ。君もマナリスの動きには気を付けて。ユキ、リン、マリア。何かあったときは3人を守ってやってくれ」
「お任せください」
「わかりました」
「仕方ないわねぇ」
「私たちは早速ギルドでこのお店の宣伝をしてきますね♪」
「エレン、フィルありがとう。ルッツ達にもよろしくな」
「私はマーティンの周りを探っておくわね。何か分かればこれを使ってロンドさんと連絡を取るわ」
レイラはコネクトオーブを取り出して見せながらそう言うと、ウインクして見せた。
「ありがとう。それじゃみんな、行ってくるよ」
こうして皆に見送られて店をあとにし、プルフラとの待ち合わせ場所である教会跡地に5人は向かった。
昨日聞いた通り街の北西に向かっていくと寂れてドアも外れ掛かり、壁にもびっしりとツタが巻いた古い教会が見えてきた。
教会の周りにはいつ崩れてもおかしくない廃屋が並んでいた。
ナターシャ達はこの辺りは昔の居住区だと言っていたが、今は完全に捨てられているみたいだ。
朝なのに街を囲む高い外壁の側にあるせいか、壊れかけの扉から見える廃教会の中は薄暗く、教会の脇にある古い共同墓地も相まって若干不気味な雰囲気を醸し出していた。
ルナとヒナタはその気味悪さにハルトにしがみついていた。
歩きづらそうにしながらも壊れかけの扉を抜けて中に入ると奥に人影が見えた。
「プルフラさん……?」
目を凝らしても暗くて姿ははっきりと捉えられない。
しかし薄っすらと確認できる体格から、その者がプルフラではないことだけは確信が持てた。
シンがいち早く警戒しいつでも剣を抜けるように構えていた。
プルフラを見知るハルト達3人も咄嗟に武器を構えた。
少し遅れてヒタナも戦闘の体制を取る。
「驚かせてしまいすみません。飽くまでもプルフラは連絡役です。私はアモンこの姿でお会いするのは初めてでしたね」
そう言いつつ男は少し前に出てきた。
崩れた天井の隙間から差し込む朝日が男を照らしようやく姿が確認できた。
確かに男は以前あった魔族のアモンという男の面影があった。
「流石に人の街で元の姿のままあなた方をお待ちするのは危険ですので、こうして姿を変えてお待ちしておりました。先日のキールの件、そしてダンジョンに潜っていたというマナリスの者たちを止めて頂けたことに改めてお礼を申し上げます」
そういうとアモンは片腕を胸にあてながら丁寧に深く頭を下げた。
「アモンさん、頭をあげてください。俺達はたまたま巻き込まれて成り行き上協力しただけに過ぎません。ダンジョンの件もただ頼まれたことをしただけに過ぎないので気にしないでください」
(これほどの力と強力な仲間を持ちながら、恩にも着せないとは。しかも協力したところでメリットも無い我々の申し出にまで応じてこうして来てくれている。この方は余程器の大きな人なのか、はたまた……)
「やはり貴方はサタナキア様と気が合いそうです」
そういうとアモンはにこりと笑った。
「それで、魔王領へはどうやって?人と魔族の領域は互いに巨大な壁を作って封鎖されていると聞いたけど」
「我々魔族の中には転移魔法を使用できる者がおります。人の世界にも一部使える方がいると思いますが」
「なるほど、その魔法で境界をこえるってことか」
「ええ、かなりの魔力量を消費してしまいますが、一度行ったことのある場所へなら瞬時に飛ぶことが可能です」
さすがにそんな便利な魔法を連発できるほど甘くはないってことか。でも転移魔法か、便利だな。今度街の皆に適正が無いか確認してみるのはありだ。世界の壁は流石に超えられないだろうけども……。
「それでは皆さんをファーメルハイトへお連れ致します。私の側に集まってください」
皆はアモンの近くに集まった。
「離れないように気を付けてくださいね。では参ります」
アモンがそう言うと足元に大きな魔方陣が出現した。
魔法が発動を開始すると全員、体が一瞬軽くなった感覚を感じた。
直後、転移が始まり全員その場からフッと消えてしまった。
10
お気に入りに追加
597
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。

クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる