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1章
11話 帰世界
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昨日はこの世界に来て色々あったので疲れていたらしく、二人は朝日が昇ってもぐっすり眠っていた。
昼が近づいても下に降りてこない二人を待ちあぐねてロンドが部屋を訪ねてきた。
「旦那ー。ルナ嬢ー。起きてるかー。入るぞー?」
ロンドの声と扉を開ける音でハルトはようやく目を覚ました。
「ん、おはよう……ロンド……もう朝か……」
ハルトは寝ぼけながら体を起こした。
するとハルトは上体を起き上がらせたことにより布団がめくれ、裸でハルトに抱き着いているルナの背中が露わになった。
それをみてロンドは状況をすぐに理解して扉を閉めながら言った。
「いやっ!すまねぇ!邪魔するつもりはなかったんだ!おらぁ下でまってるぜ!」
ロンドはそそくさと扉を閉めて階段を下りていった行った。
ハルトはゆっくりと視線を下に向け、自分にしがみついているルナの姿を見て、ロンドが慌てて部屋を去って行った理由をようやく理解した。
「はぁ……ルナ……何故また裸なんだ……?」
ハルトはいつものことながら呆れていた。
「ん……おはようございます。なんだか熱くって……脱いじゃいました♪」
悪びれも無く笑顔で答えたルナは、そのまま体を起こそうとするのでハルトは布団をかぶせてルナの体を隠した。
「ふあっ!?」
「いいから、まず服を着てくれ……」
ハルトは顔に手を当て頭を抱えていた。
自分は慣れてきたとはいえ、今の様に人に見られたら勘違いされかねない……。
それにやはり刺激が強いのでルナにはもう少し常識を知ってもらわねば……とハルトは思った。
ルナに服を着せ、支度を済ませ二人はロンドの待ってる一階へ向かった。
ルナはハルトに腕組みをしながら引っ付いていた。
ハルトはルナの頭を抑えながら引き離そうとするが全く離れない。
「歩きづらいから少し離れろって」
「私の匂いをもっと付けておかないと!エレンみたいにご主人様に寄ってくる人がいると困ります!」
「はぁ……」
マーキング……みたいなものか?と納得することにした。
仕方がないのでそのまま階段を下りる。
「やっと降りてきたか。その……なんだ、励むのは悪いことじゃねぇが。もう少し人目をだな……」
引っ付いて降りてきた二人の様子を見て指で顔を掻きながら気まずそうにロンドは目をそらした。
そんなロンドを見てハルトは全力で否定した。
「お前が思ってるようなことは一切!!してないから!」
ロンドはハルトに引っ付いて傍ですり寄っているルナを眺めながら疑いの目を向けている。
「まぁ旦那たちの仲をとやかく言うつもりはないさ。それよりも猫達をつれて出発を――」
「だから違うって!!」
なんとか誤解を解き、宿をあとにして一度ロンドの店に寄り昨日拾った猫達を迎えに来た。
猫がたくさん入れるような大きな革製のバスケットをロンドが作ってくれていたので猫たちはそこに入ってもらった。
「これから新しいお家に行くからみんなこれに入ってね~♪」
ルナがそう言うと全員すんなりバスケットに入り込み鳴き声で返事をした。
「にゃ~ん♪」
途中で少し肉や香辛料を買い込み、3人と7匹は街をでた。
昨日と違い、身分証を見せるとすんなり街の門をくぐることができた。
「それで?どのあたりにその扉はあるんだ?」
「この街道を西に少し進んだ先にある森の入り口付近かな?」
「その異世界を行き来できる扉ってのをそんな場所に放置してて大丈夫なのか?誰か知らない人や魔物が入り込むかもしれねぇのに」
確かに不用心だったかもと思い、次からは移動後は扉をその場に放置しないようにすることになった。
扉を出したとき加護の声で異世界の扉のスキル獲得って聞こえたから。自由に出したり消したりできる物なのか?
暫く進むと3人はスライムに出くわした。
柔らかそうな潰れた球体上の生物がふよふよと動いていた。
「へー。これがスライムか。柔らかそうだし結構愛くるしい見た目だな」
「旦那!不用意に近づくんじゃねぇ!スライムはほとんど知能こそないが、生体や魔力を感知すると溶かして食べようと近づいてくるぞ」
ロンドの言葉を聞いて触ろうとした手を引っ込めた。
「うへぇ……。それは勘弁。でも物理攻撃はほとんど効かないんだろう?どうするんだ?」
「こいつを使ってみてくれ」
ロンドは刀身が青い剣をハルトにさし出した。
「これは……?ロンドの店に置いてあった剣か?」
「ああ、そのレプリカ。旦那が作り出した剣だ。俺の剣と同等の効果があるか少し試してみてくれねぇか?」
ハルトはその剣を受け取るとスライムに切りかかった。
するとスライムは豆腐の様にさっくりと切断された。
「なんだこの切れ味……ほとんど切ってる感覚もなかったぞ」
ハルトは手に持った剣を眺めながら感心し、驚いていた。
「どうやら旦那が作り出したレプリカでも俺の作ったものと同じ性質をしっかり備えているみてぇだな」
ハルトは剣をロンドに返した。
「これが魔法性鉱石を使った武器か。すごいな」
「物理攻撃が効きにくい相手には今みたいにかなりの効果を発揮する。まぁ普通に使う分にもミスリルやアダマントの武具は鉄よりも頑丈だがな。ほとんど腐蝕もしないし、加工の仕方や持ち主の魔力次第で性能もあがる」
「へぇ」
ってことは農具とかもこの鉱石をベースにして想像してみたらもっといいものが作れそうだな。
こうして話をしながら歩いていくと昨日この世界に出た付近までたどり着いた。
「この辺りのはずなんだが……」
ハルトは辺りを見渡した。
しかしそれらしい扉は近くにはなかった。
「おかしいな……場所間違えたのかな?」
「この辺りに私達とルッツさん達の匂いが残っています。間違いないと思います」
そういやルナは鼻が利くんだった。最初からルナに案内を任せておけばよかったな。
でもなんで扉が消えたんだろう。
もし扉を出せなかったら帰れない……!?
そう思いあわてて扉を出せるか試して見た。
何もない世界だけど折角住めるように色々整備しながら頑張ってきたんだ。失いたくない。
ハルトは扉を出したときのことを思い出してあちらの世界のことを思いながら世界を繋ぐ扉をイメージした。
するとハルトの前に扉が出現した。
「よかった……出せた」
だが安心するのはまだ早い。ハルトは息をのんで恐る恐る扉を開け、向こう側を確認する。
そこには見慣れた湖と広大な畑。ポツンと建っている見慣れた家が確認できた。
「よし!成功だ!」
それを聞いてロンドとルナはハイタッチして喜んだ。
昼が近づいても下に降りてこない二人を待ちあぐねてロンドが部屋を訪ねてきた。
「旦那ー。ルナ嬢ー。起きてるかー。入るぞー?」
ロンドの声と扉を開ける音でハルトはようやく目を覚ました。
「ん、おはよう……ロンド……もう朝か……」
ハルトは寝ぼけながら体を起こした。
するとハルトは上体を起き上がらせたことにより布団がめくれ、裸でハルトに抱き着いているルナの背中が露わになった。
それをみてロンドは状況をすぐに理解して扉を閉めながら言った。
「いやっ!すまねぇ!邪魔するつもりはなかったんだ!おらぁ下でまってるぜ!」
ロンドはそそくさと扉を閉めて階段を下りていった行った。
ハルトはゆっくりと視線を下に向け、自分にしがみついているルナの姿を見て、ロンドが慌てて部屋を去って行った理由をようやく理解した。
「はぁ……ルナ……何故また裸なんだ……?」
ハルトはいつものことながら呆れていた。
「ん……おはようございます。なんだか熱くって……脱いじゃいました♪」
悪びれも無く笑顔で答えたルナは、そのまま体を起こそうとするのでハルトは布団をかぶせてルナの体を隠した。
「ふあっ!?」
「いいから、まず服を着てくれ……」
ハルトは顔に手を当て頭を抱えていた。
自分は慣れてきたとはいえ、今の様に人に見られたら勘違いされかねない……。
それにやはり刺激が強いのでルナにはもう少し常識を知ってもらわねば……とハルトは思った。
ルナに服を着せ、支度を済ませ二人はロンドの待ってる一階へ向かった。
ルナはハルトに腕組みをしながら引っ付いていた。
ハルトはルナの頭を抑えながら引き離そうとするが全く離れない。
「歩きづらいから少し離れろって」
「私の匂いをもっと付けておかないと!エレンみたいにご主人様に寄ってくる人がいると困ります!」
「はぁ……」
マーキング……みたいなものか?と納得することにした。
仕方がないのでそのまま階段を下りる。
「やっと降りてきたか。その……なんだ、励むのは悪いことじゃねぇが。もう少し人目をだな……」
引っ付いて降りてきた二人の様子を見て指で顔を掻きながら気まずそうにロンドは目をそらした。
そんなロンドを見てハルトは全力で否定した。
「お前が思ってるようなことは一切!!してないから!」
ロンドはハルトに引っ付いて傍ですり寄っているルナを眺めながら疑いの目を向けている。
「まぁ旦那たちの仲をとやかく言うつもりはないさ。それよりも猫達をつれて出発を――」
「だから違うって!!」
なんとか誤解を解き、宿をあとにして一度ロンドの店に寄り昨日拾った猫達を迎えに来た。
猫がたくさん入れるような大きな革製のバスケットをロンドが作ってくれていたので猫たちはそこに入ってもらった。
「これから新しいお家に行くからみんなこれに入ってね~♪」
ルナがそう言うと全員すんなりバスケットに入り込み鳴き声で返事をした。
「にゃ~ん♪」
途中で少し肉や香辛料を買い込み、3人と7匹は街をでた。
昨日と違い、身分証を見せるとすんなり街の門をくぐることができた。
「それで?どのあたりにその扉はあるんだ?」
「この街道を西に少し進んだ先にある森の入り口付近かな?」
「その異世界を行き来できる扉ってのをそんな場所に放置してて大丈夫なのか?誰か知らない人や魔物が入り込むかもしれねぇのに」
確かに不用心だったかもと思い、次からは移動後は扉をその場に放置しないようにすることになった。
扉を出したとき加護の声で異世界の扉のスキル獲得って聞こえたから。自由に出したり消したりできる物なのか?
暫く進むと3人はスライムに出くわした。
柔らかそうな潰れた球体上の生物がふよふよと動いていた。
「へー。これがスライムか。柔らかそうだし結構愛くるしい見た目だな」
「旦那!不用意に近づくんじゃねぇ!スライムはほとんど知能こそないが、生体や魔力を感知すると溶かして食べようと近づいてくるぞ」
ロンドの言葉を聞いて触ろうとした手を引っ込めた。
「うへぇ……。それは勘弁。でも物理攻撃はほとんど効かないんだろう?どうするんだ?」
「こいつを使ってみてくれ」
ロンドは刀身が青い剣をハルトにさし出した。
「これは……?ロンドの店に置いてあった剣か?」
「ああ、そのレプリカ。旦那が作り出した剣だ。俺の剣と同等の効果があるか少し試してみてくれねぇか?」
ハルトはその剣を受け取るとスライムに切りかかった。
するとスライムは豆腐の様にさっくりと切断された。
「なんだこの切れ味……ほとんど切ってる感覚もなかったぞ」
ハルトは手に持った剣を眺めながら感心し、驚いていた。
「どうやら旦那が作り出したレプリカでも俺の作ったものと同じ性質をしっかり備えているみてぇだな」
ハルトは剣をロンドに返した。
「これが魔法性鉱石を使った武器か。すごいな」
「物理攻撃が効きにくい相手には今みたいにかなりの効果を発揮する。まぁ普通に使う分にもミスリルやアダマントの武具は鉄よりも頑丈だがな。ほとんど腐蝕もしないし、加工の仕方や持ち主の魔力次第で性能もあがる」
「へぇ」
ってことは農具とかもこの鉱石をベースにして想像してみたらもっといいものが作れそうだな。
こうして話をしながら歩いていくと昨日この世界に出た付近までたどり着いた。
「この辺りのはずなんだが……」
ハルトは辺りを見渡した。
しかしそれらしい扉は近くにはなかった。
「おかしいな……場所間違えたのかな?」
「この辺りに私達とルッツさん達の匂いが残っています。間違いないと思います」
そういやルナは鼻が利くんだった。最初からルナに案内を任せておけばよかったな。
でもなんで扉が消えたんだろう。
もし扉を出せなかったら帰れない……!?
そう思いあわてて扉を出せるか試して見た。
何もない世界だけど折角住めるように色々整備しながら頑張ってきたんだ。失いたくない。
ハルトは扉を出したときのことを思い出してあちらの世界のことを思いながら世界を繋ぐ扉をイメージした。
するとハルトの前に扉が出現した。
「よかった……出せた」
だが安心するのはまだ早い。ハルトは息をのんで恐る恐る扉を開け、向こう側を確認する。
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