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2章

50話 全員集結 伝説の魔物復活

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城の地下で仲間との合流を目指しているマティア達は傭兵の残党に囲まれていた。

「野郎ども!王の首さえ取れれば大金貨10枚だぜ!女子供の護衛しか付いてねえ!チャンスだ!」
残党達はマティア達を取り囲んで襲ってきていた。

流石に王と王女とアルマを守りながらの戦いにマティアとガラテアも苦戦を強いていた。

「マティアさん!このままでは不利です!守りに集中して下へ急ぎましょう!」
「わかった」

「私達にも何かやれることはありませんか!!」
ルナ王女はただ守られているだけの自分に焦りと悔しさを感じているようだ。
その隣でアルマに肩を貸しながらバロン王は静かにこの戦いの行末を案じていた。

そんな時、ルナを敵の剣撃が襲った。
「きゃあっ!!」
ラナは叫んで目を閉じた。
ガラテアが敵の剣を弾き返しルナを守り抜いた。
剣を弾かれて体制を崩した敵をマティアの火魔法が追撃する。

「王女様、大丈夫。マティア達は負けない」
「そうですよ。もっと配下と仲間を信用してください」
「…すみません」
気ばかりが急いて敵に狙われて逆に二人に負担を掛けてしまったことにルナは責任を感じ謝った。

そんなルナを見ていたバロン王が口を開く。
「ルナ落ち着きなさい。人には役割がある。出来ないことは出来るものに任せて、自分に出来ることだけに集中するのだ」

バロン王の言葉を聞いてルナ王女は歯を噛みしめた。
この状況で何も出来なくて悔しいのは父も同じはず。
その感情を押し殺して、せめて二人が守りやすいように手負いのアルマを庇っていたのに気がついた。
「…私も手を貸します」
二人はアルマを支えながら、そしてガラテアとマティアはそんな3人を守りながら王城のホールまで何とかたどり着いていた。

「そのわきの通路を抜ければ地下通路だ!」
バロン王が地下へ続く道を指し示す。
一行が地下へと逃げようとしたとき、あちら側からくる人影が見えた。

皆、仲間の誰かが出てくるのを期待していた。
そこに顔を出したのはナックとフェルとミーシャだった。
彼らが行方不明であるのを知らないバロン王はガルの仲間が助けに来たのだと思い安堵していた。
だが事情をしるルナは苦い顔をして右手を横に出し。王が前に出るのを阻止した。

「何故止めるのだルナ?あれはナック達!ガルの仲間の冒険者だろう!」
ルナは暗い顔をして下を向いたまま答えた。
「…彼らは行方不明とガルに聞きました…おそらくかの者たちは敵の手に落ちて洗脳されています…」
「そんな…」
ぞろぞろと他の洗脳兵たちが奥から出てくる。

後方には大臣に雇われた傭兵達。前方にはイスカリオテの洗脳兵…。
挟み撃ちにされ行き場のない状況に全員汗を流した。
ガラテアとマティアは3人を挟み込み何とか守り切ろうと構えた。

すると地下通路から出てきた洗脳兵たちが奥の方から次々と倒れていく。
王たちは何が起きているのかわからず警戒したままその光景を眺めている。
だがマティアだけは見覚えのある人影に笑みを浮かべた。

「リーン。ミア。でかした」
「マティアさんですか!?そちらの方達は…?」
「あとで話す。手を貸してほしい」
「お任せを!」
そう返事するとミアは槍を振り回し一気に傭兵達を薙ぎ払う。

「なんだこいつの槍さばき!?早すぎる!!」
傭兵達はミアの動きを見て後ずさりをした。

「こんなものか…?まだ私と戦う意思があるものは前に出ろ。少し遊んでやろう」
ミアは悪い顔をして手招きし傭兵達を挑発した。ミアを知らない王たちは、自分に引き付けるために敢えてそうしたかのように思えていたが、ただ潜入と待機で我慢の限界だったミアは暴れたいだけだった。

傭兵をマティアとミアが相手している間にガラテアが洗脳兵たちをけん制して、リーンは薬で眠らせていった。
「ありがとう」
「気にしないでっ!あなた結構やるわね?名前は?」
「私はガラテアです。アルマ様の侍女を務めております。あなたは?」
「へぇ、あなたが…。私はリーン。ただのかわいいエルフよっ」
(この子がアルマの侍女か。ってことはあの王と王女に支えられている女性がアルマ。確かにすごい力を感じるけれど…魔力は揺らいでいて今にも消え掛けそうな雰囲気…)

こうしてほとんどの兵たちが片付いた。
洗脳兵たちは残るはナック達だけになった。
しかし流石ナック達。洗脳されていてもイザたちの修業で身に着けた詠唱破棄魔法も使い攻撃してくる。
ガラテアとリーンは傷をつけずに制圧するには、さすがに攻めあぐねて苦戦を強いていた。


「ほう。冒険者達の中にもこれ程使える者たちが居たとは。バティスの仕事も無駄ではなかったと言うことだ…」
不意に聞こえた知らない声に全員振り返る。
するとバロン王たち3人のすぐそばに知らない魔人が立っていた。

リーンとミアはその声を覚えている。ベルモッドの声だ。
魔法では王たちを巻き込んでしまう。慌ててミアはベルモッドに槍を向け飛び掛かった。
しかし距離が離れすぎている。
ベルモッドが王に剣を向けている。間に合わない!

バロン王の前にルナ王女が手を広げ立ちはだかる。
「この国は……お父様は貴方なんかに奪わせはしない!!」
「くだらん。二人仲良くあの世へ行け…」
そういってベルモッドは軽く剣を振ると斬撃が真空波となって二人を襲う。

全員がもうだめかと思った次の瞬間。その攻撃は止まった。
アルマは残っているわずかな魔力でベルモッドが放った攻撃をはじいていた。
なけなしの魔力を使い果たしアルマは床に両手をついた。

「アルマ様っ!」
ガラテアがアルマの身を案じて叫んだ。

ベルモッドは表情一つ変えずにアルマに近づく。
「封印に魔力を使い果たしていると思っていたが、まだこんな力があるとは驚いた」

「何故、そうまでして王の命と…ケルベロスの復活を願うのですか…。復活してしまえばこの国は甚大な被害を被ります。ケルベロスは強大な力を持っています。あなたはその力を何に使おうと考えているのですか…」
「…俺は…ケルベロスの…力を得るつもりだ」

「どういう意味ですか…。あなたは確かにかなりの力を持っていますがそれでもケロべロスに勝てると私は思えません」
「確かに力だけでは無理かもしれないな。だが俺には秘策がある。お前が自ら封印を解くというのなら見逃してやらんでもないぞ。だが封印を解かないつもりならばこの二人を順に殺していく」
ベルモッドは王と王女に目を向けた。

「……」
「俺は知っているぞ。お前は先々代の王との約束を守るためにこの国を守っているのだろう。健気なことだ」

「…そうですね。その通りです。私は約束を果たすために何があってもこの国を守ります」
「この国は腐っている。そこの王も名君だと言われているが、差別や奴隷制度など国の汚い部分は見て見ぬふり。こんな表面だけの国は私が作り替えてやろうと言ってるんだ」

それを聞いて王は歯を噛みしめ自分のふがいなさを憎み拳を強く握りしめていた。
「父上…」
ルナはそんな父を見て、そして何も知らずにいた自分に対して歯がゆさを感じていた。

ミアはベルモッドが話をしている間に後ろから近づこうとしたが、即座に先ほど見せたのと同じ斬撃を飛ばされ牽制された。
斬撃は床に大きな傷跡を描いた。
「一歩でもその線を越えるようならば即座に王を殺す」
「くっ!」

ベルモッドは再びアルマに話しかけた。
「俺は100年以上この国を守ろうとしてきたお前には敬意を表している。正直殺したくはない。だが封印を解かないというのであれば仕方ない……」
「わかりました…」
「アルマ様!!ダメです!!」
ナック達をけん制しながらガラテアは叫んだ!!

「大丈夫です、ガラテア。私は封印を解くつもりはありませんよ」
そう言うと近くに落ちていた剣を拾った。

「ふふ、剣で私に勝てると思ったのか?」
ベルモッドは微笑を浮かべた。

「いえ、この剣はこうするためです」
アルマは自分の胸に剣を突き立てた。
ベルモッドはアルマが自身の魔核にケルベロスを封印し、魔核ごと自死してケルベロスを消そうとしていると気が付いた。
「貴様!なにを!」
自死をするまえにアルマの首を断とうとベルモッド剣を振るう。

「だめっ!アルマ様!!だれかアルマ様をたすけてええええ!!!」
ガラテアはナック達との戦いも放棄して床に座り込んで叫んだ。
ガラテアにナックとミーシャの魔法が容赦なく飛んでいく。
「ガラテア!!」
リーンが手を伸ばすが間に合わない。

全員がもうだめかと思った。
その直後、ナック達は急に倒れ。魔法は弾かれ、アルマとベルモッドの剣を何者かが止めた。

「ふぅ。なかなかやばい状況だったみたいだな」
イザの声が聞こえる。
「なんとか間に合いましたね…」
「皆さんご無事ですか!?」

イザとラナ、ガルが転移してきていた。
ガルはアルマの剣を止め自身の剣でベルモッドの斬撃をはじいていた。
ラナはガラテアを魔法で守り。イザは清浄化の複合魔法でナック達三人の洗脳を解いていた。

「貴様ら…まさか転移魔法まで使えたとはな…」
「これで形勢逆転だな?この数相手に1人じゃどうにもできんだろう?」

「たしかに…今の私一人では少し厳しそうだな…」
「なら諦めて投降したらどうだ?」

「ふっ。何をバカなことを…」
そういうと懐から何かを取りだした。
赤黒い宝石のようだが、なにやら脈を打っているように見える。不気味な石だが誰もその石が何なのかわからなかった。

「奥の手は最後まで取っておくものさ!」
そういうとベルモッドもといランディスは宝石に魔力を注ぐと、強く握り砕け散らせた。

その瞬間アルマが悲鳴を上げる。
「あああああ!!封印が…封印がもちそうに…ありません!皆さん逃げてください!!」
「アルマ様っ!」
ガラテアが駆け寄る。

ランディスに杖を向けてイザは聞いた。
「今の石はなんだ!いったい何をした!」
「い…今のはケルベロスの魔核から作り出したとされる…真魔石だ…俺の魔力と生命力を捧げてケルベロスの強制召喚を…試みた…俺程度の魔力ではこれだけの代価を支払っても召喚するまでには至らないが…封印を破るきっかけくらいにはなったはず…これは使いたくなかったんだが…こうなっては仕方ない。ぐあああああ」
ランディスは全身の血管が浮き上がって苦しんでいる。限界を超える力を使った反動だ出ているらしい。

「なんてことを…みんなすぐにここを離れるんだ!!」
イザはゲートを出しみんなを誘導する。
まず王と王女。そしてナック達、リーンやミアが続く。

そして最後にガラテアとアルマが残った。
アルマはイザの顔を見て頷く。イザもその意味を理解して頷いた。
「ガラテア…あなたは本当にいい子です。これからは自分を押し殺すことなく少しくらい我がままに生きてみてください」
「いやっ!アルマ様!私はアルマ様と一緒じゃなきゃ…!!」
「ではイザ様…あとはよろしくおねがいします」
「…わかった」
そういうとイザはガラテアを抱きかかえゲートに向かった。
「いやっ!離してっ!アルマ様も!!」
アルマはガラテアに微笑みかけた。
「いやああああああああ!!」

こうしてゲートを抜けて全員王都の中央の広場に集合した。
ガラテアは座り込み呆然としている。
そんなガラテアをマティアがそっと抱きしめた。
「大丈夫。アルマも助ける」

「そういえばイザさんは…」
皆周りを見たがイザの姿はどこにも見当たらなかった。
ガラテアだけを置いてイザはゲートを戻りアルマの元にいっていた。


「イザ様!どうして戻ってきたんですか!?いくらあなたと言えどケルベロスを相手にするのは危険です!!もう封印が解けます!!」
「あなたには聞きたいことが色々あるんでね。ここで死なれると困るんだ」
「あの子のためにもあなたは生きたまま連れ帰る」
アルマの脳裏にガラテアの姿がよぎった。

直後アルマが叫んだ。
「あ!ああ!もう封印が…もち…ませ……ん」
アルマの体が光に包まれた。
するとアルマの体から出てきた黒い塊が空へ浮かんでいく。その塊は徐々に巨大になり形を形成し始めた。
城と同じくらいは在ろうかという巨大な体躯に三つの狼のような頭。3本の尻尾を持った魔物は顕現してすぐに大きく吠えた。
『ウヲオオオオオオオオオン!!』
その声は国中に響き渡った。

「こいつは…想像以上だな…」
イザはぐったりしているアルマを抱きかかえながらケルベロスを見上げて冷や汗をかいた。
アルマはかなり衰弱しているがまだ微かに息をしている。



広場に避難した者たちの方からもその魔物の姿は容易に確認できた。
「なに…あの巨大さ…それにあの魔力…」
リーンは驚いていた。

「あんな魔物を封印していたなんて…アルマ様は本当にすごい方なんですね。あちらはイザ様が何とかするはずです。我々は街の方々の避難誘導を!」
ラナは冷静に士気を取った。

「あんな遠吠えを聞いて、あの姿を見たら町中パニックになってることでしょう……私もラナ様についていきます」
ミアはラナと一緒に避難を呼びかけて回ることにした。

「ガルさんは王と王女の護衛をお願いできますか?」
ラナはガルに確認する。
「いや…すまない。俺は行くところがあります」
ガルの目に秘めた覚悟を見て、ラナは何かを確信した。

「そうですか…ではマティアさんとガラテアさんお願いできますか?」
ガラテアはうずくまっていた。そんなガラテアの方を叩いてマティアは言った。

「大丈夫。必ず帰ってくる」
「マティアさん…ありがとう」
ガラテアは涙をぬぐって立ち上がった。
「護衛は我々にお任せください」

ルナはガルに声をかけていた。
「ガル…無茶だけはしないでね…」
そういうとルナはガルに抱き着いた。
ガルもそっと抱きしめた。

「おうおう熱いにゃお二人さん♪」
フェルがそんな二人を見て煽ってきた。
「フェルさん。せっかくいいところなのに邪魔しちゃ悪いですよ~」
ミーシャが小声で注意する。
「全く二人とも…」
そんな二人を見て呆れるナック。
いつもの三人に戻ったようだ。

正気を取り戻したナック達三人もようやく状況を理解して混乱していた頭の整理が付いたらしい。

「みんな、俺は一緒に行けない。…決着をつけなきゃいけない」
「ルナ様の護衛は私達に任せてください」
「そうだにゃ。それくらいの仕事は任せてほしいにゃ」
「気を付けてくださいね」

「みんな。ありがとう。ルナ…王とみんなを頼む」
「仕方ないですね…任されましょう。でも。か な ら ず!無事に帰ってくること!これは絶対です!いいですね!」
ルナは背伸びしながらガルに顔を近づけ念押しした。

「わ、わかったよ。絶対帰ってくる」
「約束ですよ…(無事に帰ってこれたら私と…)」
「ん?何か言ったか?」
「なっ、何でもありません!」

「んじゃ行ってくる」

そういうとガルは一人で去って行った。
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