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2章
34話 囮組の都市観光
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イザ達は囮組として作戦を始動しようとしていた。
単純だが潜入組に組織内部は任せて、素性を知られている4人は囮として街で事件を起こしている者をあぶり出す計画だ。
潜入組と別れて王都のギルドホールでのんびりする4人。
「それでどうやるんですかー?」
「こっちはラナ達よりやることはシンプルさ」
「だな」
エルロンとイザはお茶を飲みながら落ち着き払っている。
なぜ2人がこんなにのんびりしているのか分からず銀牙は首を傾げた。
状況を理解していない銀牙のためにイザは説明を始めた。
「こっちは先日狙われたエルロンが居るんだ。待っていたらまた敵はエルロンを狙ってくるさ。ファランを撃退したことで俺らの存在も敵にも知れてるだろう。俺らはただ待っていたら敵のほうから現れてくれる」
「なるほど、それでこんなに落ち着いているんですねぇ」
「今から気を張り詰めていても身が持たないしな。それに警戒し続けてたんじゃ敵も俺らに手を出しづらいだろう。今はのんびり過ごすとしよう」
「ご主人様ー。マティア小麦菓子食べたい」
「そうだな。じっとしてても暇だし、食事がてら街を見て回るとするか」
4人は冒険者ギルドを出て街に繰り出した。
イザ達は王都に来てから街を見物する時間も取れていなかったのでこの機会にニルンハイム王都の街を見て回ることにした。
街はベルンではめったに見られなかった人間種や亜人種も居て活気に満ちている。
獣人は今までに出会った獣人種以外にも、鼠のような顔の獣人、馬や牛のような顔をした獣人など様々なものがいてイザはにはかなり新鮮だった。
亜人もラミア族しかしらなかったが、リザードマンと思われる者や、半人半馬の見た目の所謂ケンタウロスのような者、カエルのような見た目の者、両手が鳥のような羽をしているハーピィのような者まで様々な種族が大通りを行きかっている。
他にも数は少ないがエルフやドワーフも見受けられた。
「へぇ~。かなり色々な種族が居るんだな。活気もあるし流石王都。ベルンでは見ない種族の人もいるようだし平和そうだな」
「表では万種平等をうたっているからな」
(表では…?)
イザはエルロンの言葉に何か引っかかるものを感じた。
「あっ!布も売ってる。ベルンでは武具を扱っている店はあったが、服やアクセサリーを売っている店なんてほとんどなかったよな。嗜好品を扱う店もあるってことはここに住む人の生活はそれなりに潤っているのか」
「あの町はほとんど兵士や冒険者だからな。そんなものを扱っていても商売にならんだろう」
(織物が特産品と聞いていたけどこれ程色んな布を扱う店があるのか。というか服として売っている店はほとんどなくて布を売ってる店の方が圧倒的に多い?)
「なぁなんで服じゃなくて布を売ってる店がほとんどなんだ?確かに織物が特産と聞いていたけど…加工して売った方が売れるんじゃないのか?」
「は?何を言ってるんだ?服にして売ってたらサイズが合う特定の種族しか使えないだろう。そんな売れるかわからない物を作ってどうするんだ?普通は布で売るだろう?気に入った布を買って服屋に持ち込むのが普通だ」
(あー、そういうことか…言われてみれば当然のことだな…。あちらの世界とは違って様々な種族が居るからこの世界ではこれが常識ってことか…異世界の常識…実際に暮らして見ないとわからないことが沢山あるな)
こうして暫く商店街を見て回っていくとイザはどこか違和感を覚えた。
確かに様々な種族の人が暮らしているが店舗を構えているのは人間種と獣人種ばかりでたまにエルフやドワーフが店舗を構えているのを見かける程度、亜人種の者は行きかう人は多いがどこか身なりも少しみすぼらしいものが多い。
「気になるようだな」
イザの様子を見ていたエルロンが口を開いた。
「この国、確かに色々な種族が居るようだが、特定の種族しか栄えていないようにみえるな」
「ああ、1000年前はどうだったのかは知らないが…万種平等とはいっていてもやはり種族間の壁はそうそうなくなるもんじゃない。この国でもまだ奴隷制度も残っているしな」
「奴隷…か」
「あれを見て見ろ」
エルロンの視線の先に居る人にイザは目を向けた。
そこではぼろ布を纏ったリザードマンと思われる若者が荷運びをしている姿があった。
「ここでは亜人の半数ほどはあのような奴隷だと聞く」
「なっ!なぜ亜人だけそんな扱いなんだ!?平等なんじゃないのか?」
「表向きは…な。だから見てわかるような足枷や手錠は禁止されているし、奴隷相手でも体罰等は見つかったら罰せられると聞いている。だが暗黙の了解として住む地域と働ける職業が制限されているらしい。亜人種はこの中央都市には住めないようだし、何度も来ているが亜人が宿や飲食店で務めているのも見たことはないな。一部奴隷ではない者もいるが奴隷でなくとも扱いは同じで住み分けに例外はないそうだぞ」
「なんで亜人種だけそんなに迫害を…」
「獣人の者たちのなかでは、獣人は人間から進化した種族。亜人は魔物から進化した種族という話が信じられている。だから人間種のことは心の中では下に見ているものも居るそうだが、ほぼ平等に扱われている。だが亜人はいまだに元魔物という考えが残っているせいで同等の扱いはうけられないんだろうな」
(以前ラナから聞いたあれか…獣人は魔物や魔獣から進化した種族とされたくないので亜人をやり玉にして自分の種族を守っているっていう…。この亜人の扱いを見ていたら獣人が自分の立場を守るためにその考えに固執するのも分かる気がするけど。なぜ亜人はこれで納得しているんだろう)
考え込むイザの様子を見てエルロンは見透かしたように声を掛ける。
「なぜ亜人種はこんな扱いをされても反乱を起こさないのかわからないという顔をしているな」
「ああ、そんなあからさまな格差を示していたら国の方針とも違うし暴動が起きてもおかしくはないんじゃないか」
「…あれが見えるか?」
エルロンの指さす先には大きな大聖堂のようなものが見えた。
「あれは…教会か?」
「あれは聖教会のニルンハイム支部だ」
「教会って言うと例の北の国に本部があるという聖教会の?」
「そうだ。聖教会は知っての通り亜人を人と認めていない。その教会の支部があるこの都市では亜人はこうやって生きていくしかないのさ」
「なんだかひどい話だな。神を崇拝する教会が差別をするなんて」
エルロンはイザが何を言っているのはよくわからないという顔をした。
「…?イザさんが教会にどんなイメージを持っているのかわからないが、教会はそんな平等で誠実な組織じゃないぞ?」
「そうなの?教会っていったら誰に対しても平等で慈悲深く、清廉潔白なイメージなんだけど?」
「なんだそのおとぎ話でよく聞く理想郷の賢者のようなイメージは…。聖教会と言ったらこの世界では最も種族差別思考が強い組織だぞ?だが世界各地に支部を置いて、物資の流通管理や国への献金、魔核の回収処理など唯一無二の仕事を受け持っているから世界で最も幅を利かせている大組織のことだ」
(あっちの世界での教会やラノベの教会とまるで違った…ってことは聖教会ってただのあくどい総合商社みたいなもんじゃん!)
「この世界で教会の影響が薄いのは東にある魔導国だけだな。あそこは種族だけを見ての差別は一切差別しない。それだけを聞くと響きはいいが、代わりに魔法や魔力でみて人を判断する風潮がある。だから魔力に乏しいものが多い亜人は魔導国でも下に見られることが多いそうだがな」
(まぁ魔導国では平均的に魔力に乏しい人間種の方が最底辺に扱われそうだが…)
「なんだか亜人ってこの世界では肩身狭いんだな」
「この国は表では平等をうたっているだけあって枷や暴力が禁止されている分まだ亜人種には住みやすいと思うぞ。裏でどう思っているかはわからないがけどな。それに…この国では聖教会はあってもまだ人の扱いを受けているだけましさ。聖教会から明確に人の敵とされてる種族もいる」
「というと?」
「聖教会が厳密に敵として見定めている種族が3種いる。原初神を信じる教会から偽神とされている神族と、ただの魔物から進化したのではなく強大な魔物から進化したり、魔物と契約して亜人が進化したとされている魔人種、あとはもう1000年以上存在すら確認されていないそうだが悪魔族。聖教会はこの3種族に関しては見つけ次第討伐する姿勢を取っているほどだ。そのため教会は聖教騎士団という独自の強力な兵団も持っていると聞く」
(どんどん俺の知っている教会のイメージからかけ離れていく…もうなんか世界を裏で牛耳りながら独自の軍隊を持ってるってヤベー組織じゃん)
「なんで教会はいろんな種族を邪険にするんだろう」
「俺がしるかよ。直接教会に聞いてみるんだな」
(聖教会って名前だから清廉潔白なイメージだったけど俺の想像していたものとは真逆みたいだし、かなり厄介な組織みたいだな…始まり村の存在が教会に知られたら面倒なことになりそうだ)
イザが考えに耽っていると遠くから銀牙の声が聞こえてきた。
「イザさーん!マティアさんが…!」
声のする方を見ると銀牙が戸惑っている。
マティアが堪えきれず美味しそうな匂いに釣られて食堂に入っていったようだ。
「はぁ…まぁ今は関係ないことまで気にして色々考えても仕方がないか。とりあえずあそこで食事でも済ませるとするか」
「だな。今はイスカリオテの件を片づけることに集中してくれ」
ひとまず4人はマティアが入っていった食堂で食事をすることにした。
単純だが潜入組に組織内部は任せて、素性を知られている4人は囮として街で事件を起こしている者をあぶり出す計画だ。
潜入組と別れて王都のギルドホールでのんびりする4人。
「それでどうやるんですかー?」
「こっちはラナ達よりやることはシンプルさ」
「だな」
エルロンとイザはお茶を飲みながら落ち着き払っている。
なぜ2人がこんなにのんびりしているのか分からず銀牙は首を傾げた。
状況を理解していない銀牙のためにイザは説明を始めた。
「こっちは先日狙われたエルロンが居るんだ。待っていたらまた敵はエルロンを狙ってくるさ。ファランを撃退したことで俺らの存在も敵にも知れてるだろう。俺らはただ待っていたら敵のほうから現れてくれる」
「なるほど、それでこんなに落ち着いているんですねぇ」
「今から気を張り詰めていても身が持たないしな。それに警戒し続けてたんじゃ敵も俺らに手を出しづらいだろう。今はのんびり過ごすとしよう」
「ご主人様ー。マティア小麦菓子食べたい」
「そうだな。じっとしてても暇だし、食事がてら街を見て回るとするか」
4人は冒険者ギルドを出て街に繰り出した。
イザ達は王都に来てから街を見物する時間も取れていなかったのでこの機会にニルンハイム王都の街を見て回ることにした。
街はベルンではめったに見られなかった人間種や亜人種も居て活気に満ちている。
獣人は今までに出会った獣人種以外にも、鼠のような顔の獣人、馬や牛のような顔をした獣人など様々なものがいてイザはにはかなり新鮮だった。
亜人もラミア族しかしらなかったが、リザードマンと思われる者や、半人半馬の見た目の所謂ケンタウロスのような者、カエルのような見た目の者、両手が鳥のような羽をしているハーピィのような者まで様々な種族が大通りを行きかっている。
他にも数は少ないがエルフやドワーフも見受けられた。
「へぇ~。かなり色々な種族が居るんだな。活気もあるし流石王都。ベルンでは見ない種族の人もいるようだし平和そうだな」
「表では万種平等をうたっているからな」
(表では…?)
イザはエルロンの言葉に何か引っかかるものを感じた。
「あっ!布も売ってる。ベルンでは武具を扱っている店はあったが、服やアクセサリーを売っている店なんてほとんどなかったよな。嗜好品を扱う店もあるってことはここに住む人の生活はそれなりに潤っているのか」
「あの町はほとんど兵士や冒険者だからな。そんなものを扱っていても商売にならんだろう」
(織物が特産品と聞いていたけどこれ程色んな布を扱う店があるのか。というか服として売っている店はほとんどなくて布を売ってる店の方が圧倒的に多い?)
「なぁなんで服じゃなくて布を売ってる店がほとんどなんだ?確かに織物が特産と聞いていたけど…加工して売った方が売れるんじゃないのか?」
「は?何を言ってるんだ?服にして売ってたらサイズが合う特定の種族しか使えないだろう。そんな売れるかわからない物を作ってどうするんだ?普通は布で売るだろう?気に入った布を買って服屋に持ち込むのが普通だ」
(あー、そういうことか…言われてみれば当然のことだな…。あちらの世界とは違って様々な種族が居るからこの世界ではこれが常識ってことか…異世界の常識…実際に暮らして見ないとわからないことが沢山あるな)
こうして暫く商店街を見て回っていくとイザはどこか違和感を覚えた。
確かに様々な種族の人が暮らしているが店舗を構えているのは人間種と獣人種ばかりでたまにエルフやドワーフが店舗を構えているのを見かける程度、亜人種の者は行きかう人は多いがどこか身なりも少しみすぼらしいものが多い。
「気になるようだな」
イザの様子を見ていたエルロンが口を開いた。
「この国、確かに色々な種族が居るようだが、特定の種族しか栄えていないようにみえるな」
「ああ、1000年前はどうだったのかは知らないが…万種平等とはいっていてもやはり種族間の壁はそうそうなくなるもんじゃない。この国でもまだ奴隷制度も残っているしな」
「奴隷…か」
「あれを見て見ろ」
エルロンの視線の先に居る人にイザは目を向けた。
そこではぼろ布を纏ったリザードマンと思われる若者が荷運びをしている姿があった。
「ここでは亜人の半数ほどはあのような奴隷だと聞く」
「なっ!なぜ亜人だけそんな扱いなんだ!?平等なんじゃないのか?」
「表向きは…な。だから見てわかるような足枷や手錠は禁止されているし、奴隷相手でも体罰等は見つかったら罰せられると聞いている。だが暗黙の了解として住む地域と働ける職業が制限されているらしい。亜人種はこの中央都市には住めないようだし、何度も来ているが亜人が宿や飲食店で務めているのも見たことはないな。一部奴隷ではない者もいるが奴隷でなくとも扱いは同じで住み分けに例外はないそうだぞ」
「なんで亜人種だけそんなに迫害を…」
「獣人の者たちのなかでは、獣人は人間から進化した種族。亜人は魔物から進化した種族という話が信じられている。だから人間種のことは心の中では下に見ているものも居るそうだが、ほぼ平等に扱われている。だが亜人はいまだに元魔物という考えが残っているせいで同等の扱いはうけられないんだろうな」
(以前ラナから聞いたあれか…獣人は魔物や魔獣から進化した種族とされたくないので亜人をやり玉にして自分の種族を守っているっていう…。この亜人の扱いを見ていたら獣人が自分の立場を守るためにその考えに固執するのも分かる気がするけど。なぜ亜人はこれで納得しているんだろう)
考え込むイザの様子を見てエルロンは見透かしたように声を掛ける。
「なぜ亜人種はこんな扱いをされても反乱を起こさないのかわからないという顔をしているな」
「ああ、そんなあからさまな格差を示していたら国の方針とも違うし暴動が起きてもおかしくはないんじゃないか」
「…あれが見えるか?」
エルロンの指さす先には大きな大聖堂のようなものが見えた。
「あれは…教会か?」
「あれは聖教会のニルンハイム支部だ」
「教会って言うと例の北の国に本部があるという聖教会の?」
「そうだ。聖教会は知っての通り亜人を人と認めていない。その教会の支部があるこの都市では亜人はこうやって生きていくしかないのさ」
「なんだかひどい話だな。神を崇拝する教会が差別をするなんて」
エルロンはイザが何を言っているのはよくわからないという顔をした。
「…?イザさんが教会にどんなイメージを持っているのかわからないが、教会はそんな平等で誠実な組織じゃないぞ?」
「そうなの?教会っていったら誰に対しても平等で慈悲深く、清廉潔白なイメージなんだけど?」
「なんだそのおとぎ話でよく聞く理想郷の賢者のようなイメージは…。聖教会と言ったらこの世界では最も種族差別思考が強い組織だぞ?だが世界各地に支部を置いて、物資の流通管理や国への献金、魔核の回収処理など唯一無二の仕事を受け持っているから世界で最も幅を利かせている大組織のことだ」
(あっちの世界での教会やラノベの教会とまるで違った…ってことは聖教会ってただのあくどい総合商社みたいなもんじゃん!)
「この世界で教会の影響が薄いのは東にある魔導国だけだな。あそこは種族だけを見ての差別は一切差別しない。それだけを聞くと響きはいいが、代わりに魔法や魔力でみて人を判断する風潮がある。だから魔力に乏しいものが多い亜人は魔導国でも下に見られることが多いそうだがな」
(まぁ魔導国では平均的に魔力に乏しい人間種の方が最底辺に扱われそうだが…)
「なんだか亜人ってこの世界では肩身狭いんだな」
「この国は表では平等をうたっているだけあって枷や暴力が禁止されている分まだ亜人種には住みやすいと思うぞ。裏でどう思っているかはわからないがけどな。それに…この国では聖教会はあってもまだ人の扱いを受けているだけましさ。聖教会から明確に人の敵とされてる種族もいる」
「というと?」
「聖教会が厳密に敵として見定めている種族が3種いる。原初神を信じる教会から偽神とされている神族と、ただの魔物から進化したのではなく強大な魔物から進化したり、魔物と契約して亜人が進化したとされている魔人種、あとはもう1000年以上存在すら確認されていないそうだが悪魔族。聖教会はこの3種族に関しては見つけ次第討伐する姿勢を取っているほどだ。そのため教会は聖教騎士団という独自の強力な兵団も持っていると聞く」
(どんどん俺の知っている教会のイメージからかけ離れていく…もうなんか世界を裏で牛耳りながら独自の軍隊を持ってるってヤベー組織じゃん)
「なんで教会はいろんな種族を邪険にするんだろう」
「俺がしるかよ。直接教会に聞いてみるんだな」
(聖教会って名前だから清廉潔白なイメージだったけど俺の想像していたものとは真逆みたいだし、かなり厄介な組織みたいだな…始まり村の存在が教会に知られたら面倒なことになりそうだ)
イザが考えに耽っていると遠くから銀牙の声が聞こえてきた。
「イザさーん!マティアさんが…!」
声のする方を見ると銀牙が戸惑っている。
マティアが堪えきれず美味しそうな匂いに釣られて食堂に入っていったようだ。
「はぁ…まぁ今は関係ないことまで気にして色々考えても仕方がないか。とりあえずあそこで食事でも済ませるとするか」
「だな。今はイスカリオテの件を片づけることに集中してくれ」
ひとまず4人はマティアが入っていった食堂で食事をすることにした。
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