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20 側にいてくれるなら、それだけで * (ライム視点)
しおりを挟む俺は今現在、犬みたいに腰を高く上げさせられている。
そしてガロンが俺のアナルの中を覗き込み臭いを嗅いでいる。
鼻息があたる。
てーか変態かってんだ。
恥ずかしすぎる。
ガロンが来る前に丁寧に洗ったししっかり準備もした。
浄化の魔法もかけたから臭くはない筈だけど……。
「なんか久しぶりの割には緩い気がするんだが、本当に浮気してねーんだろうな」
なんかガロンの声が魔王みてーにコエーんだけど……流石A級冒険者だ。
「あたりめーだろ。言っただろう、この身体は昼の身体より性欲がつえーんだ。お前が学院の俺の寮部屋でも辞めるまで中途半端にちょっかい出すから俺、我慢できなくて……」
「我慢出来なくてなんだ? あっ? 浮気したってんのか? 小僧共に身体を許したんじゃねーだろうな?」
何処のヤクザだよ。
「そんな訳ねーだろ。一人でしてただけだよ。ちょっとガロンのソコに似た形の魔道具を作ってさ……」
前世でのディルドみてーなのを作ってたんだ。
コレも前世の知識様々だ。
この世界ではそんな魔道具、聞いたことねーしな。
「なんだと? なんてもの作ってんだ。この穴は俺、専用なんだ俺以外のモノ、今更、道具でも入れたら許せねー」
「そんな事言っても、俺、性欲強いって言ってるだろ? ガロンはお貴族様なんだから家の用事で王都に戻る日も無いとは言えねーだろ? そんな時、どうすればいんだよ。お前の味を思い出しちまったら俺、我慢出来っかわかんねーぞ?」
「しゃーねーな、じゃあその魔道具だけは許してやる。その代わり」
そう言いながら長いガロンの指がクニクニと俺の穴に入ってくる。
「んっ……あっ……」
「その美味しそうに熟れきった様な顔、誰にも見せんじゃねーぞ」
俺がカムイだと分かってからガロンは人目のつかない所でこれでもかと言うぐらい俺の事を甘やかした。
昔も優しかったがその比じゃない。
甘々だ。
本当に恥ずかしくなるぐらいだ。
コレが溺愛ってやつか……。
こんなガロンに俺は慣れる事が出来るだろうか?
「ほら何を考えている。集中しろ? 俺以外の男の事を考えたら承知しねーぞ」
そしてかなり嫉妬深い。
いや、もちろん妬かれるのは嬉しい。
俺は学院に入る前、ガロンの元を離れもう二度と会う事はないだろうとそう思っていた時、ガロンの事を好きなのは俺だけだと思っていた。
だけど……。
「カムイ、好きだ。愛してる」
ガロンはそう言いながら俺の頬に口付ける。
俺は恥ずかしくてまた顔を熱くする。
「カムイは?」
「俺……も」
「聞こえないな?」
「俺も……あ、あいしてる……」
そう言った所で唇を塞がれた。
苦しいくらい口付けられた後、また身体を丁寧に愛撫される。
その大きな掌で唇で優しくもどかしいくらい優しく……。
舐めたりたっぷりと香油を使い長い指で充分解されたからか穴も充分熟れてヒクヒクしているのが自分でも分かる。ガロンの硬く大きくそり立つソレが欲しいと……言っているみたいで恥ずかしい。
「あーっ、もうお願いだ。早く、早く中に欲しいんだ」
「そうだな。俺も我慢し過ぎてもうおかしくなりそうだ」
そう言うと同時にガロンのペニスが入ってきた。
「クっ、ウっ……久しぶりだからかやはり締まるなっ、ちょっと緩めてくれ、こんなんじゃあっと言う間に絞り取られちまう」
「無理だ。あっー」
ゆっくり中に入ってくる。
熱い。ガロンのが熱い。
「あっソコ。そこ、オカシイ、変になる。おかしくなっちまう」
俺は身体を跳ねらせあらぬ声を上げてしまっている。
「クっ、カムイ、カムイっ」
ガロンも激しく腰を振り俺も気持ち良くてもっと深く繋がってたいとそう思った。
次の日は店は開けなかった。
久しぶりに二人してはっちゃけてしまったからか俺は腰が重すぎて上手く動けなかった。
ガロンは甲斐甲斐しく世話をやいてくれた。
そして昼頃から続々と元学友達が訪問してきた。
まずはローガン様。
「父が無理を言った様ですまなかったね。あの時は本当にありがとう。何か困った事があったらいつでも言ってくれ君は俺の恩人だから」
そう言ってローガン様は俺の頭を撫でたが直ぐにガロンに邪魔された。
その後、ローランド様が訪ねてきた。
「なんか知らない間に掻っ攫われてしまったな。まあライムと一緒になる為、学院まで辞めた熱意は買うとしよう。だけど俺はまだ諦めていない。まだ、約束の旨みを貰っていないし……アシュレイ先生が知らない俺とライムだけの秘密もあるしなっ」
そう言ってガロンに喧嘩を売って帰って行った。
今晩もガロンが怖い。まだ前世の事を話していないが、誤解される前に早めに話した方が良いかもしれない。
最後に訪ねて来たのはデニス様。
「お前俺より年上だったって本当か? 兄さんよりも年上だったなんて、てーかなんでココに先生が居るんだ? 二人はどんな関係だ? 家に出入りしているなんてトーマスは許しているのか?」
そんな風に言いながら興奮した様に顔を赤くし、また来ると言い残して帰って行った。
今日は何だったんだ一体。
小さく舌打ちしたガロンが「どいつもこいつもライバルか、ガキだと思っても油断ならねー」と呟き俺にしがみつく。
小さく息を吐いたガロンは「そうだな、俺の親や家族にも紹介しなくちゃなんねーし、そのトーマスさんにも紹介して貰えるんだろう?」そう言って笑った。
「そうだよ。俺、大丈夫なのか? ガロンはええとガレシアは婚約者は居ないのか?」
「今更かよ。居ねーよ。ガレシアって呼ばれたの初めてだな。お前にならそう呼ばれてもいーな。お前魔力量高いし多分、親が望む様に子も作れるだろう。……だけどそれもこれから一緒に考えよ。俺はしばらくはお前を独り占めしてーしな」
そう言って俺の頭をくしゃりと撫でた。
ガロンの優しい声に俺は将来の不安が吹き飛ぶくらい身体の力が抜けた。
まだ俺の生まれの事も、種族の事も、身体の事も分からない事だらけ。
だけど、俺はガロンが側に居てくれるならそれだけで幸せだ。
きっとどんな事も乗り越えていける。
そうしていつの間にかモブから主人公に成り代わっているなんて気づいていない俺は、もと学友だった成長したアイツらと本当の両親であり龍族の長へと変貌を遂げたお父さん(産みの親)とエルフであるお父さん二人から巻き込まれて大騒動を起こしてしまうのは また別のお話
了
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ライムくんがひっそり生きようとしてるのに回りがほっとかないのが
とても楽しかったです笑
ご両親のどちらかはきっとエルフだと思いましたがなるほど…
〈ご両親の物語も気になります♡)
いつか別の物語も見られますようにワクワクしながらお待ちしています🫶
(魅了に屈しなかった(&解けた)ご学友達も密かに応援してます🤭)
読んで下さってありがとうございます(*´ー`*)
そんな風に言って下さってとても励みになりました(*´∇`*)
固定カップルではありますがガロンにはヤキモキして欲しいですね(*´ー`*)
続編は親を絡ませる予定ではありますが、更新まではかなり時間がかかりそうです
ヽ(´o`;
本当に気長に待って下さったら嬉しいです
^ ^
読んで下さって温かいコメントまで本当にありがとうございます(*´∇`*)
読んで下さってありがとうございます(o^^o)
とても励みになりました!
そんな風に言って下さって嬉しかったです。
(*´ω`*)
続きはまだ未定ですが、気長に待って下さったら嬉しいです(*^^*)
温かいコメント、本当にありがとうございました(*´∇`*)