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プロローグ
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「あたし、これからしげちゃんと離れ離れになったとしても、ずっと逢えなくなっても、あたしがずっと、しげちゃんの一番だから。絶対、絶対約束だからね」
そう言いながら重そうな赤いランドセルを背負った、頼子から渡されたのはコスモスの押し花で作ったしおりだった。
初めて作ったものなのか分からないが不器用な頼子が一生懸命作った事がわかる。
花の色もすごく優しい色に見えた。
「俺も、俺もずっと頼ちゃんの一番が良い。俺が働いてお金稼げるようになったらそうしたら、えっえっと」
しおりを受け取りながら顔を真っ赤にさせ、同じく黒いランドセルを背負った茂は一生懸命に言葉を繋ごうとしたが声が出てこない。
そうして明るかった青空のコスモス畑から一瞬にして景色が変わる。
周りには飢えを凌いで助けを呼ぶ人々。
中学生ほどの背の高さである細身の青年である茂も泥に汚れ上着やズボンも色々な場所が痛々しく破れボロボロで、腕に包帯を巻いている。
声も出ず疲れ切ったまま廃屋の柱の陰に横たわりそのまま目を閉じた。
そう言いながら重そうな赤いランドセルを背負った、頼子から渡されたのはコスモスの押し花で作ったしおりだった。
初めて作ったものなのか分からないが不器用な頼子が一生懸命作った事がわかる。
花の色もすごく優しい色に見えた。
「俺も、俺もずっと頼ちゃんの一番が良い。俺が働いてお金稼げるようになったらそうしたら、えっえっと」
しおりを受け取りながら顔を真っ赤にさせ、同じく黒いランドセルを背負った茂は一生懸命に言葉を繋ごうとしたが声が出てこない。
そうして明るかった青空のコスモス畑から一瞬にして景色が変わる。
周りには飢えを凌いで助けを呼ぶ人々。
中学生ほどの背の高さである細身の青年である茂も泥に汚れ上着やズボンも色々な場所が痛々しく破れボロボロで、腕に包帯を巻いている。
声も出ず疲れ切ったまま廃屋の柱の陰に横たわりそのまま目を閉じた。
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