上 下
37 / 123
第一部

デジャブ

しおりを挟む
テオと別れてから行く当てもなく村を彷徨い歩いた。屋敷に戻ることもできず、かといって他に行く場所も思い当たらず、行きついたのはいつもの場所だった。
高台から村を見渡す。
なんだか世界がひどく狭く感じられた。

「実際に狭いのか……」

力なく呟いた。なんと言っても村から出たことがないのだ。
何をするでもなしにぼんやと景色を見ていた。
自分が生まれたところ。家族と暮らす村。
すぐに去るつもりでいた。
目的は元よりナーロー教の打倒。

自由に動き回れる年齢になれば姿を消して異界へ渡る方法を調べるつもりだった。

冒険者にでもなれば自分ひとりで生活していくことはできる。今の自分にはそれくらいの力はあるだろう。出かけると伝えてそのまま領地の外へ出てしまえばいい。簡単なことだった。でもできなかった。

家族の顔が頭をかすめた。
いつまでも踏ん切りをつけられないでいる。

日を経るごとに少しずつ、ナーロー教への憎みが、その復讐心が薄れていくのを感じていた。自分が穏やかになっていくのがわかる。

一方で、これ以上ここに居てはいけないと叫ぶ自分がいる。本当の自分がわからない。得体の知れない焦燥が日に日に大きくなって胸を焦がす。どうすればいいのか、わからない。

父とのやり取りを思い出す。
思えば口論をしたのは初めてだったかもしれない。
完全な八つ当たりだった。
父は自分のことをどう思っただろう。いっそこのまま際限なく嫌われてしまえばいいのだと思った。
それがお互いのために一番いいのかもしれない。

パキッ。

不意に乾いた音が鳴った。
人の気配。

以前に出会った少女の姿が頭をかすめた。デジャブを感じながら振り返ると、思い浮かべていた少女の姿をそこに見た気がした。
息を呑んで目を見開くアルテアに向かって、少女が声をかける。

「あっ、あの……わたし……」

少し上ずった自信なさげな声音が少年の耳に届いた。それと同時に本来の光景が映し出された。

金がかかった茶色の髪を肩ほどまで伸ばした少女が木の陰から半身を出してこちらを窺っていた。おどおどしているその様子は、声と同じようにどこか自信なさげに感じられる。
記憶にある少女とは見ても似つかぬその姿。一瞬とはいえなぜ見間違えてしまったのか、アルテア自身にもわからなかった。
会いたいと、そう願う心が見せた幻かもしれなかった。
気を取り直して声をかける。

「なんだ?」

緊張でついぶっきらぼうな言い方をしてしまう。初対面の人と話すのはあまり得意ではない。人付き合いを避けてきた弊害ともいえる。

「ひぅっ」

少女は自分のせいで機嫌を損ねたと考えたのか、びくっと肩を震わせて木の陰におずおずと身体を隠していく。

ちらりと覗く少女と目が合うと怯えたように視線を逸らされる。
怖がらせてしまったようだ。
しまった、と思いながら少女の傍まで足早に行って言う。

「す、すまん。別に怒ったわけじゃないんだ。なんというか、クセみたいなものでな……」


詫びて頭を下げると少女も少し安心したのか、木の陰から出てきてくれた。内心でほっと安堵しながら少女に問いかけた。

「それで……俺に何か用事?」

「わ、わたし!アルテア様が魔法を教えてくれるってお父さんに聞いて……」

数秒の思考。

「……ああ。テオさんのところの──って、んん?」

勢いをつけて言い切る少女の言葉を聞いて納得しかけたが、木陰から出てきた少女の姿をはっきりと見て言葉に詰まった。視線を何度も上下させて少女をつぶさに観察する。
簡潔に言うならば、少女は非常に整った容姿をしていた。

流れるようにさらさらとした金がかった茶髪。くりっとした大きな目の中にある宝石のような翠眼が、上目遣で不安げにアルテアを見つめていた。その自信がなさげな、生まれたての小動物のようの立ち振る舞いは人が元来持っているだろう保護欲を刺激する。

成長すればさぞ美しい女性になるだろうと思われた。まるで似ていない。厳つい髭面の男とこの可愛らしい少女が結びつかなかった。母親に似ているのだろうか。
まじまじと見つめるアルテアに、少女は柔らかそうな頬を赤く染めて言う。

「はぅ……。そんなに見られると、はずかしい……です」

「わ、悪い。予想外に可愛い子がきたものだから、つい見入ってしまって……」

「かっ、かわ……。そ、そんな、わたしなんかぜんぜん……です」
おどおどしていたのが更に増して、穴があったら入りたいとでもいうように少女が身体を丸めていく。この可愛らしい生物が本当にあの髭面の娘だというのか。
また同じ疑問が浮かぶ。

そして沈黙。会話が途切れた。
途端に何を話せば良いのかわからなくなってくる。
しんとした森を背に佇む二人の間を虫の鳴き声や木々のざわめきが埋めた。黙っていても事態は好転しない。乾いた唇を湿らせてアルテアが口を開いた。

「とりあえず……座って話そうか」

いつも椅子代わりにつかっている崩れた壁を顎先で示し踵を返すと少女も続いた。

「う、うん……。じゃなくて、はい」

「……別に敬語じゃなくていい。年、そんなに違わないだろ」

「ひぅ。ご、ごめんなさい……」

おびえた様子で肩を落とす少女を見て、また自分が威圧的になっているようだと思い、慌てて口を開いた。

「あ、その……。別に命令してるわけでも怒って言ってるわけでもないんだ。
こういう喋り方なんだ……悪い」

「は、はい」

再度謝罪の言葉を口にしたところでいつもの定位置に到着。少女に座るように促すと、遠慮がちに腰掛けながら、やはり遠慮がちに言う。

「でも、その、アルテア様は代行様のご子息で……」

「な、なるほど」

合点がいった。身分を認識する機会に恵まれていないため、これまで自分の家格といったものを意識することがあまりなかった。
父は騎士爵位を持っているため、一応は貴族ということになる。その息子である自分も本来ならば敬われるべき立場にあるはず。

しかし、この村にそんなことを気にしている人がいるだろうかと考えてみる。村人は父や母にたして気軽に接しているし、父や母もそれを咎めることをしない。ならば特段気にする必要もないように思われた。

「別にそこまで気をつかわなくていい。テオさん……きみの父上だって俺の父と砕けた調子で喋ってる。それに俺たちは子供同士、かたいことは言われないさ」

アルテア様と呼ばれるのは正直あまりいい気がしなかった。自分は到底、敬われるような人間ではない。なんだが背中がむずがゆくなる。

「え、えっと。じゃあ、アルテアくん……って呼ぶね?」

少し悩んだあとに、ささやくように少女が言った。

「そうしてくれると助かる。正直、かしこまられるのは苦手だ」

「そっか……そうなんだ」

少女が少しだけ笑ったように見えた。

「それで、きみに魔法を教えるんだったな。えっと──」

名前を呼ぼうとしたところで少女の名前すらまだ知らないことに気づいた。それを察した少女が一瞬だけ寂しそうな顔を見せた後、彼のあとを引き継いだ。

「あ……。わたしはノエル……だよ。よ、よろしくね」

少女はまだ慣れない様子だが、
アルテアの要望通りに敬語をやめて気軽な口調で話してくれていた。アルテアは少女を素直な子なのだろうと判断した。

「ノエル、だな。知ってると思うけど改めて……俺はアルテア・サンドロッドだ。よろしく」

改めて自己紹介した。
相手が名乗ったのだから自分も名乗るのが礼儀だろうと思った。
そして話を戻す。

「それで……ノエルは魔法を教わりたいんだったな」

「う、うん」

ノエルがこくりと頷く。

「どうして俺なんだ?他にも魔法を教えてくれる人はいるだろ。家族とかさ」

魔法がまったく使えない、という人間は存在しない。簡単な生活用の魔法程度ならみんな使える。

「へぅ……」

ノエルが息をつまらせるように唸った。世間話程度で聞いただけのつもりだったのが、彼女には詰問しているようにとらえられてしまったようだ。慌ててフォローに入る。

「いや、駄目って言ってるわけじゃない。なんとなく気になったから聞いただけだ」

早口でまくしたてる。

「まあ、良ければ教えてくれ」

ノエルは少し考え込んだあと、頬を赤く染めてチラチラとアルテアの顔を何度も見た。また何か怖がらせたかという少しの不安が口から漏れる。

「どっ、どうした……?」

少女を窺うように顔を向けると、横目でこちらを見ていた少女と視線がかち合った。

「はぅ……。な、ないしょ……」

数秒だけ視線が交錯したあと、ノエルは息苦しそうに呟いて顔全体を赤くさせた。もはや体調不良を疑うほどの様相だった。思わず熱の有無を確認するアルテアに、少女は平気だと何度も首を振って答えた。

「そこまで言うなら……まあ、いいか。もしつらくなったらはやく言えよ」

念押しすると少女がこくりと小さく首を動かしたので魔法の訓練を始めた。ひょいっと勢いよく壁から飛び降りて少女に問いかける。

「ノエルは何か得意な魔法とか……属性はあるのか?」

「えっと、あんまりよくわからなくて」

「なるほど。それじゃあ目標はあるか?どういう風になりたいとか、どんな魔法を使いたいとか」

一口に魔法と言っても様々なものがある。
明かりを灯したり水を出したりする、日々の生活で使用する生活魔法。
地水火風光闇の属性に分かれた元素魔法に身体強化の魔法、契約を交わした生物や精霊、幻獣などを召喚する召喚魔法。
同血統の者に受け継がれるという特殊な相伝魔法。

アルテアは特殊なものを除き一通りの魔法は訓練しているので使うことができる。
一番得意なのは元素魔法だった。
かいつまんでそういった説明をノエルにすると、彼女はどこか恥ずかしがる様子で話し始めた。

「えっと、それなら……」

ノエルがもじもじしながら上目遣いで少年を見る。

「その……ア、アルテア君みたいに、強くなりたい……かな」

「……は?お、俺?」

思いも寄らぬ返答に一瞬だけ思考停止、間の抜けた声を出した。少女は胸の前で両手をぎゅっと強く組んで、恥ずかしそうにしていた。

「誰かと勘違いしてないか?俺はそんなに強くもないし目標にするほど立派でもない」

自分が人の目標になるほど立派な人間だとも強い人間だとも思えない。むしろ人を殺す目的で魔法を修めているのだから立派な人間とは程遠い。そしておそらく、アルゼイドにもうっすらとではあるが見抜かれている。それほど危ないやつなのだ。

加えてその目的でさえ今やあやふやで進むべき道を定めることもできず、己の立ち位置さえわからない。

「俺なんかより……もっと良い目標があると思うけどな」

本心からの言葉だった。相応しくない。だが少女はそれでも否定した。

「そんなことないよ。アルテアくんはつよくて……その……か、かっこいい、よ……!」

少年の目をしっかり見つめながら言う。これまでの自信なさげに振舞う少女とは違う、力強さを持っていた。何故かはよくわからないが、少女は自分をかなり評価しているらしい。
手放しに褒められることには慣れていない。こんなときはどう言えばいいんだったか。

「そ、そうか。……ありがとう」

そう言って若干の照れ隠しの意味で頭をぽりぽりとかく。次第に少女も恥ずかしさがこみ上げてきたのか、下を向いて「う、うん……」と言ったきり何もしゃべらなくなった。

少女と会ってから何度目になるのかわからない沈黙が訪れた。このままではいっこうに話がすすまない。意識を切り替える。

「ひとまずの目標は、その、俺……ということにしておこう」

自分で言っていて恥ずかしくなるが仕方がない。自分が目標なら、自分がこれまでにやってきたことを教えれば良いので気楽だと前向きに考えることにする。

「目標も決まったことだし、始めよう」

「う、うん」

「じゃあ、まず魔法を使い続けてくれ。使えるやつなら何でもいい」」

「えっと、それだけ?」

少女が首を傾げる。

「ああ、限界まで撃ってくれ」

「そんなことしたら、魔力枯渇になっちゃうんじゃない?」

少女の可愛らしい顔に不安の色が落ちる。アルテアはその不安を払拭しようと、自信満々に言い切る。

「それでいいんだ。今日からは毎日、魔力枯渇状態になってもらう。俺はずっとそうしてきたからな」

「う、うん?えっ……ええ!?」

大人しさが服を着て歩いているように控えめな少女だったが、さすがに驚きを顕わにしていた。なんだかころころと顔が変わって見ていて飽きないなとアルテアはひそかに思った。

「そんなことしたら……死んじゃうんじゃ……?」

少女の顔がますます不安に染まっていく。

「安心しろ。現に俺はこうして生きている。ほんの少し……体調を悪くするだけだ」

腕を大きく広げて自分の生存を伝える少年を見て、少女はゴーストを見つけたような顔つきになる。

「……どのくらい?」

「吐しゃ物を煮込んだスープを延々と流し込まれながら頭の中を杭で打ち付けられるような感じだ」

「うえぇ……」

実際に想像したのか、一拍あけてからノエルが端正な顔を歪めてうめき声を上げた。心底いやそうな顔をしている。

「無理そうか?これが一番手っ取り早いと思ったんだが……違うやり方にするか」

そう言って違う方法を考えようとしたところで、威勢の良い声がとんだ。

「や、やるよ!わたしも……やる!」

「え……?別に無理しなくていいんだぞ。他にも色々やり方はあるし」

「で、でも……これが一番なんでしょ?なら、やるっ!」

「そこまで言うなら、まあ……」

ノエルの決意の固さを感じてそれ以上の引き留めはやめておく。

「じゃあ、魔法を使いまくってくれ。もちろん全力で」

「う、うん……!」

気合を入れるように少女が返す。
形の良い眉をきっとつりあげて、ノエルの表情が真剣なものにかわる。

風よ吹けウィントゥス!」

凛とした詠唱の少しあと、少女のかざした手の先に風が収束し、塊となって打ち出された。

初級の風属性魔法だ。
風の塊は空気を裂きながら進み、
やがて木に当たってバシュッという鋭い音をたてて消えた。木には表面を少しえぐった円型の跡が残っていた。なんの訓練もしていないことを前提にすると、威力や発生速度はなかなか見事なものだった。

「なかなかうまいな」

アルテアは率直に感想を言う。

「えっ……そんなことないよ。アルテア君と比べたらわたしなんて……」

「いや、そんなことない。最初の頃の俺よりずっとうまいさ。もしかしたらノエルには才能があるのかもな」

「はぅ……」

アルテアが鷹揚に言うと、少女は恥ずかしそうにうつむくが喜んでいるようにも見えた。

アルテアの教育方針は基本的に褒めて伸ばす、である。
前世でもエデンと呼ばれる施設でそれこそ死ぬほど訓練はしてきたが、基本的に褒められるということはなかった。

だが、ひとりの少女が周りの子供ドールをどんどん褒めていくと、次第にドールたちも活気づき、欠陥素体として処分されるところだったものまで数値を著しく回復させた。

──人は誰だってヒーローになれるんだから!

満面の笑みでそう断言する少女の顔を思い出して少しだけ懐かしい気持ちになった。

「この調子でどんどん撃っていこう」

だから、ノエルも褒めて伸ばす。

「うん!」

褒められて自信がついたのか、先ほどよりも元気のよい返事が返ってきた。四発、五発と魔法を放っていくと徐々に少女の顔が険しくなり、十発目あたりで既に限界が近いのか、息を荒くして苦しそうに胸を押さえている。
おそらく、かなりの吐き気や頭痛に襲われているはずだ。

止めようか、という考えが頭によぎる。だが、少女のひたむきな顔を見てしまえば、とても止めることはできなかった。

そうして訓練は続き、二十を過ぎたあたりでノエルは意識を失った。人形のように崩れる少女の身体をそっと腕で支えてやる。

大したものだった。自分など数発撃って気を失っていたというのに。アルテアは素直に感心する。
そして、この子には本当に才能があるのかもしれないと感じた。

大きな目からすらりと伸びる長いまつげに流れ出した汗が落ち、日光を受けてきらきらと輝いていた。
ノエルの顔を見ながら、彼女の言った言葉を思い出す。自分のようになりたいと言っていた。どうして俺なんだろう。頭を振って答えの見えぬ問いを追い払い、
ポケットからハンカチを取り出し少女の汗をぬぐってやる。

「……がんばったな」

自然と労いの言葉がこぼれた。
ノエルの体を担ぎ、高台を降りてテオの家を目指した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》 楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。 理由は『最近流行ってるから』 数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。 優しくて単純な少女の異世界冒険譚。 第2部 《精霊の紋章》 ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。 それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。 第3部 《交錯する戦場》 各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。 人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。 第4部 《新たなる神話》 戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。 連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。 それは、この世界で最も新しい神話。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

異世界でいきなり経験値2億ポイント手に入れました

雪華慧太
ファンタジー
会社が倒産し無職になった俺は再就職が決まりかけたその日、あっけなく昇天した。 女神の手違いで死亡した俺は、無理やり異世界に飛ばされる。 強引な女神の加護に包まれて凄まじい勢いで異世界に飛ばされた結果、俺はとある王国を滅ぼしかけていた凶悪な邪竜に激突しそれを倒した。 くっころ系姫騎士、少し天然な聖女、ツンデレ魔法使い! アニメ顔負けの世界の中で、無職のままカンストした俺は思わぬ最強スキルを手にすることになったのだが……。

世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜

ワキヤク
ファンタジー
 その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。  そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。  創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。  普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。  魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。  まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。  制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。  これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~

暇人太一
ファンタジー
 仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。  ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。  結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。  そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?  この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません

青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。 だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。 女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。 途方に暮れる主人公たち。 だが、たった一つの救いがあった。 三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。 右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。 圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。 双方の利害が一致した。 ※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております

処理中です...