7 / 18
7
しおりを挟む
つまりは、自分の意思を通した訳だ・・・・
まぁ、陛下もユーリに頼んでいる時点でわかっているとは思うけど
「だから、ガーネットなるべく離れない様にするけどエレナ嬢といる事が多くなると思う。
それでも僕は」
私の耳に顔を近づけ
「ガーネットが好きで愛してるよ」
「ええ、大丈夫よ。私はユーリを信じているもの、でもお願いだから無茶だけはしないでね?」
「うん!」
「ユーリがエレナ嬢の影になると2年程は会える時間が減るわね」
コップを持ち上げ、紅茶を口に含む
ユーリはその言葉を聞き机に項垂れる
私とユーリは婚約者。
ユーリの家ランセリア家は代々結婚する前に
友好関係を広めるのと、自分の力をつける為一年近く他国に勉強しに行くのが決まっている。
ユーリの婚約者である私もランセリア家で将来の閣下つまりはユーリの補佐が出来るよう教育される。
本当は学園に入り一年留学し、その間私は教育するのだがユーリが
学園にいれるのは三年間でその間ガーネットの制服を見れる貴重な時間を何故留学で潰されないといけない?!
と大反対
毎日の様にユーリのお父様、閣下に恨みの手紙を送り続け精神が疲弊した閣下は特別待遇として、卒業後に変更を許した。
あの時の閣下は本当に可哀想だった。
ああなったユーリは誰も止められない。
「ただでさえ、会えないのに卒業したくない」
「別に一生会えない訳ないのだから、他国に行っても月に一回程度は会えるのでしょ?」
「月に一回なんて少ないよー、今だって教室が別で毎日寂しい思いしてるのに」
ユーリは私の事をとても愛してくれている
勿論私だって愛している
それでも、将来何があるかわからない
それこそユーリの婚約者じゃなくなるかもしれない
そんな不安に比べたら月に数回しか会えないのは辛いけど、耐えられる
「ユーリ、私も離れるのは辛いわ
それでも将来閣下の夫人として恥ずかしくない様にしたいの、誰にもユーリの隣は譲らないわだから私はランセリア家の教育を頑張りたい。
ねぇ、ユーリ
どうか私との将来を考えてほしいの
だめかしら?」
目を見開き綺麗に微笑み
私の頬に手を置く
「凄い殺し文句だね、ガーネットにこんな事いわせちゃったら男としてだめだね。
ごめんね、ありがとう。
僕の隣はガーネット以外ありえない、僕も頑張るよ
だから待っててくれる?」
「ええ、もちろん」
ガサガサ
「え?」
音のなる方を見るとそこにはマリア様達がいて
気まずそうに立っていた
「あれ?!皆様どうしてこちらに?」
「ユーリと一緒に陛下からエレナ嬢の事を聞いていて、今日のお昼にガーネットと作戦会議する為に来たんだけども、ユーリが先走ってここにきたのよ」
「で、俺もいるって訳」
マリア様の後からヴァン様がひょっこりと出てきた。
「ごめんなさい、盗み聞きする気はなかったの」
シャロン様が申し訳なさそうにこちらに歩んでくる
まぁ、陛下もユーリに頼んでいる時点でわかっているとは思うけど
「だから、ガーネットなるべく離れない様にするけどエレナ嬢といる事が多くなると思う。
それでも僕は」
私の耳に顔を近づけ
「ガーネットが好きで愛してるよ」
「ええ、大丈夫よ。私はユーリを信じているもの、でもお願いだから無茶だけはしないでね?」
「うん!」
「ユーリがエレナ嬢の影になると2年程は会える時間が減るわね」
コップを持ち上げ、紅茶を口に含む
ユーリはその言葉を聞き机に項垂れる
私とユーリは婚約者。
ユーリの家ランセリア家は代々結婚する前に
友好関係を広めるのと、自分の力をつける為一年近く他国に勉強しに行くのが決まっている。
ユーリの婚約者である私もランセリア家で将来の閣下つまりはユーリの補佐が出来るよう教育される。
本当は学園に入り一年留学し、その間私は教育するのだがユーリが
学園にいれるのは三年間でその間ガーネットの制服を見れる貴重な時間を何故留学で潰されないといけない?!
と大反対
毎日の様にユーリのお父様、閣下に恨みの手紙を送り続け精神が疲弊した閣下は特別待遇として、卒業後に変更を許した。
あの時の閣下は本当に可哀想だった。
ああなったユーリは誰も止められない。
「ただでさえ、会えないのに卒業したくない」
「別に一生会えない訳ないのだから、他国に行っても月に一回程度は会えるのでしょ?」
「月に一回なんて少ないよー、今だって教室が別で毎日寂しい思いしてるのに」
ユーリは私の事をとても愛してくれている
勿論私だって愛している
それでも、将来何があるかわからない
それこそユーリの婚約者じゃなくなるかもしれない
そんな不安に比べたら月に数回しか会えないのは辛いけど、耐えられる
「ユーリ、私も離れるのは辛いわ
それでも将来閣下の夫人として恥ずかしくない様にしたいの、誰にもユーリの隣は譲らないわだから私はランセリア家の教育を頑張りたい。
ねぇ、ユーリ
どうか私との将来を考えてほしいの
だめかしら?」
目を見開き綺麗に微笑み
私の頬に手を置く
「凄い殺し文句だね、ガーネットにこんな事いわせちゃったら男としてだめだね。
ごめんね、ありがとう。
僕の隣はガーネット以外ありえない、僕も頑張るよ
だから待っててくれる?」
「ええ、もちろん」
ガサガサ
「え?」
音のなる方を見るとそこにはマリア様達がいて
気まずそうに立っていた
「あれ?!皆様どうしてこちらに?」
「ユーリと一緒に陛下からエレナ嬢の事を聞いていて、今日のお昼にガーネットと作戦会議する為に来たんだけども、ユーリが先走ってここにきたのよ」
「で、俺もいるって訳」
マリア様の後からヴァン様がひょっこりと出てきた。
「ごめんなさい、盗み聞きする気はなかったの」
シャロン様が申し訳なさそうにこちらに歩んでくる
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
少し先の未来が見える侯爵令嬢〜婚約破棄されたはずなのに、いつの間にか王太子様に溺愛されてしまいました。
ウマノホネ
恋愛
侯爵令嬢ユリア・ローレンツは、まさに婚約破棄されようとしていた。しかし、彼女はすでにわかっていた。自分がこれから婚約破棄を宣告されることを。
なぜなら、彼女は少し先の未来をみることができるから。
妹が仕掛けた冤罪により皆から嫌われ、婚約破棄されてしまったユリア。
しかし、全てを諦めて無気力になっていた彼女は、王国一の美青年レオンハルト王太子の命を助けることによって、運命が激変してしまう。
この話は、災難続きでちょっと人生を諦めていた彼女が、一つの出来事をきっかけで、クールだったはずの王太子にいつの間にか溺愛されてしまうというお話です。
*小説家になろう様からの転載です。
追放された悪役令嬢は辺境にて隠し子を養育する
3ツ月 葵(ミツヅキ アオイ)
恋愛
婚約者である王太子からの突然の断罪!
それは自分の婚約者を奪おうとする義妹に嫉妬してイジメをしていたエステルを糾弾するものだった。
しかしこれは義妹に仕組まれた罠であったのだ。
味方のいないエステルは理不尽にも王城の敷地の端にある粗末な離れへと幽閉される。
「あぁ……。私は一生涯ここから出ることは叶わず、この場所で独り朽ち果ててしまうのね」
エステルは絶望の中で高い塀からのぞく狭い空を見上げた。
そこでの生活も数ヵ月が経って落ち着いてきた頃に突然の来訪者が。
「お姉様。ここから出してさし上げましょうか? そのかわり……」
義妹はエステルに悪魔の様な契約を押し付けようとしてくるのであった。
婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。
夢草 蝶
恋愛
侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。
そのため、当然婚約者もいない。
なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。
差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。
すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?
こういうの「ざまぁ」って言うんですよね? ~婚約破棄されたら美人になりました~
茅野ガク
恋愛
家のために宝石商の息子と婚約をした伯爵令嬢シスカ。彼女は婚約者の長年の暴言で自分に自信が持てなくなっていた。
更には婚約者の裏切りにより、大勢の前で婚約破棄を告げられてしまう。
シスカが屈辱に耐えていると、宮廷医師ウィルドがその場からシスカを救ってくれた。
初対面のはずの彼はシスカにある提案をして――
人に素顔を見せることが怖くなっていたシスカが、ウィルドと共に自信と笑顔を取り戻していくお話です。
完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる