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常夜と空蝉の間で③
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由利の言葉に、くるみは思わず時が止まったかのように硬直した。なぜ、彼女は槐が朱点童子だと言う事を知っているのだろう。箸を持ったまま顔を強張らせ、警戒するように自分を見つめてくる彼女の様子を見ると、安心させるかのように由利は微笑んだ。
「神代さん……、いいえ。くるみさんって呼ぶね。そんなに緊張しないで、私は貴方の敵じゃないから」
「ど、どうして槐の事を知ってるんですか。もしかして貴方も鬼なの?」
「朱点童子の事を知らない鬼なんて、妖怪の中ではいないんじゃないかな。源頼光に倒されて、滅んだと思っている鬼も多いけど。でもくるみさん、私は鬼じゃないわ」
時が止まったような気がしたのは、くるみの勘違いでは無かったようだ。客も箸を持ったまま停止し、立ち上がりかけたこの店の従業員もその体勢のまま動かなくなっている。文字通り、時間が停止しているような空間で由利はそば茶を啜った。
「貴方は一体、誰……?」
「私の本当の名前は、吉備由利。一番はじめの空蝉の姫」
「うつせみの……ひめ?」
くるみは目を見開いた。
自分以外の空蝉の姫に出会ったのはこれが初めてだった。吉備由利と言う名前には聞き覚えがあり、確か歴史の教科書で見かけたような気がするが、その人物の詳細はぼんやりとしている。
くるみは、鬼が使う妖力を無効化させる能力を持っているが、由利は時間を停止させる事ができるのだろうか、と首を傾げた。そうでなければ歴史上の人間がこの現代で若々しい姿でいられるはずもなく、辻褄があわない。
「そう。吉備家は、のちに陰陽師となる家系なんだけれど、私も父も特別鬼達と親しかったの。私には鬼の力を無効化にしたり、こうして自分の時間や、周りの時間を止める事ができる特殊能力を持って生まれてきたんだよ」
「それじゃあ、由利さんが私と同い年くらいに見えるのは自分の時を止めているからですか?」
くるみが尋ねると、由利は微笑み頷いた。彼女が始まりの空蝉の姫。最古の姫で、彼女が伝承の人なんだと思うと、別の意味でくるみは緊張してしまった。
「昔は鬼達と一緒に暮らしていたんだけど、私と同じ空蝉の姫が生まれるということを知ってから、考えが変わったんだよ。くるみさん、私たちと一緒に暮らさない?」
「え、一緒に暮らすってどういう意味ですか?」
由利は目を輝かせていたが、唐突な申し出にくるみは一瞬たじろいで彼女を見つめる。由利は、その反応を当然なものとして捕らえているのか取り乱す様子もなく優しく微笑んだ。
「くるみさん、このまま鬼と一緒にいたら普通の生活はできなくなるよ。あやかしの世界に魅入られたら、どんどんそっち側に引っ張られて、人として現実世界に関われなくなってきちゃう。カフェしながら絵本作家としてやっていきたいんだよね? だったら、鬼達と離れるしか無い」
確かに、くるみにとってカフェの鬼達はマイペースだが居心地の良い存在で、同じくマイペースで世間と価値観が合わない彼女にとっては理想的な相手だった。なにより、槐は自分を尊重し大事にしてくれる恋人だ。
だから、人間の友達や家族に関して、関心が薄くなってしまっているのも事実で、人間ではない世界に引きずられていくという、由利の言葉の表現もあながち嘘ではないと感じられた。
「でも、みんなかけがえのない仲間なんです。槐は大事な恋人だし……離れるなんて考えられない」
「そうね。でも貴方の本当の仲間は、私たち空蝉の姫なんじゃないかな? いろんな時代の子がいるけど、みんな私たちと同じくらいの女性ばかりだよ。支え合いながら現実の世界で自分のやりたいことしてるの。くるみさんの夢、私だったら後押しできるよ」
由利と話していると、確かに妙な安心感はあるが他の空蝉の姫に対しても同じ様にそう感じるのだろうか。槐がくるみの人生に干渉して来たときは、一刻も早く日常が戻ってくることを願っていたが、実際にそうなってしまったら全く想像がつかない。
絵本作家になるという夢を、由利が後押ししてくれるという言葉は魅力的だ。
だが、大切な槐やみんなと離れたくないという気持ちが強く、まるで目眩を起こすかのように視界がぐるくると回った。
「考える時間なら、いくらでもあるからね……私たち、特別なんだから一緒にいましょう」
「う……ん……」
意識を失って、机に伏せったくるみをまるで母親のような眼差しで見つめていた由利が、不意に耳鳴りを感じて顔を上げた。
そこには、由利を真っ直ぐに見つめる槐の姿があった。
「お前は、やはり空蝉の姫か。鬼や源家とは違う違和感を感じていたがのう。そうだ、思い出したぞ、はじめの姫は由利といったな、くるみを返してもらおう」
「朱点童子……。つけてきたのね。貴方、本当に今の状況が彼女にとって良いと思ってるの?」
他の鬼ならば入ることのできない結界に押し入ってきた朱点童子に、由利は少なからず驚きを隠せず目を見開いたが、冷静な口調で言った。
「くるみが望んで、俺たちと共にいる」
「まともに自分の家族とも関係を築けないで、あやかしという夢の世界に逃げてる。
この子は私と違って、鬼と一緒に暮らせるほど寿命も長くない。私といれば、人の世界で好きなことをさせてあげられるし、彼女が望めば人間の伴侶とも巡りあって、普通の人生を生きられるのよ。
同じ境遇の友人だってできるでしょう。本当に彼女の事を愛してるなら身を引きなさい」
由利の言葉に、槐は沈黙した。
くるみが自分の仕事に誇りを持っていることも絵が大好きで絵本作家になりたい事も槐はよく理解していた。
家族と反りが合わず、鬼達を擬似家族のように思っている事も知っている。くるみは紛れもなく運命の相手だが、人間として鬼に関わらなければ狙われる事もないだろう。
由利に守られて静かに寿命が終えられると思うと、槐の気持ちは揺らいでしまった。彼女を本当に愛しているなら、由利という安全な場所でいれば誰からも命を狙われず彼女が生きていけるのだ。
――――彼女を手放す事もまた、愛なのだろうか。
「お前の事を信用したわけじゃない。だが、俺はくるみを愛しているし、彼女の一番の夢を叶えてほしい。そうだな……俺達がいた記憶をくるみの人生から消せばいい」
槐は儚く笑った。
くるみのことは誰よりも愛しくて、あのひまわりのような笑顔が心の支えだった。だが、人ではない鬼という異物が、彼女の人生の邪魔をするならばそれは愛情ではない。
雅は理解するだろう、鵺は悲しむだろし、漣は拗ねて絶望するかも知れないが彼女のことをみんな、それぞれ大事に思っている事は間違いないと槐は確信して、目を閉じた。
「わかってくれたらいいわ。これから徐々に仲間とも会わせていくつもりだから安心して。彼女が目覚めたら、もうくるみさんの人生に貴方達はいない」
✤✤✤
(あれ、私、いつの間に帰ってきたのかな)
東海出版社の橋本さんとお昼を食べてからの後、全く記憶が無い。
今日は休店日でもないのに、こんなに長く休憩所で寝転がって寛いでいたら、お客さんが帰ってしまうと慌てふためいたくるみは起き上がるとエプロンを腰で結び、靴を履いた。
(まずい、日か傾くまで寝過ぎちゃった。ああ、でもみんなには出掛けるって言ってたんだっけ)
「えん……じゅ。あ、叔父さん来てたの?」
カウンターには叔父が珈琲をお客さんに淹れていた。夕方になって、客足も徐々に減ってきているようでお店にはボサ・ノヴァのお洒落な曲が流れ、ゆったりとした時間が過ぎている。
だが何故かくるみは、とてつもなく寂しい気持ちに襲われてしまった。
(『彩』ってこんなに殺風景な場所だったかな、いろんな絵を飾っていたような気がするのに……ぼんやりとして思い出せない)
叔父さんの愛猫であるハチワレのレンが、くるみの足元まで来ると一声、ニャアと鳴いて体を擦りつけてきた。
「何言ってるんだい、くるみちゃん。本当に寝ぼけてるんだなぁ。 朝から僕と一緒に働いてたじゃないか。橋本さんとご飯に行って観光案内するって言ってたから、今日は午後から上がりでも良かったんだよ」
叔父さんがそう言って、笑うと常連さんもつられたように笑った。橋本さんと一緒にお昼を食べた記憶はあるけれど、その後に彼女をどこに案内したのか全く記憶になかった。
「そう、だったかな……。ねぇ、他の人は?」
「他の人って? このお店には僕とくるみちゃんしか居ないよ。源さんが宣伝してくれたおかげで猫の手も借りたい時はあるけどね~~。ゆり子が戻ったら、もう少し楽になるから、それまで大変だけど……頑張ろうね」
不思議そうに自分を見てくる叔父の反応にくるみは胸がざわめいた。さきほど、叔父に向かって何て呼びかけたのだろうか。
それを必死に思い出すようにくるみは目を閉じる。
「ねぇ、えんじゅ……叔父さん……槐はどこ?」
「槐って誰だい? くるみちゃん本当に大丈夫……?」
「神代さん……、いいえ。くるみさんって呼ぶね。そんなに緊張しないで、私は貴方の敵じゃないから」
「ど、どうして槐の事を知ってるんですか。もしかして貴方も鬼なの?」
「朱点童子の事を知らない鬼なんて、妖怪の中ではいないんじゃないかな。源頼光に倒されて、滅んだと思っている鬼も多いけど。でもくるみさん、私は鬼じゃないわ」
時が止まったような気がしたのは、くるみの勘違いでは無かったようだ。客も箸を持ったまま停止し、立ち上がりかけたこの店の従業員もその体勢のまま動かなくなっている。文字通り、時間が停止しているような空間で由利はそば茶を啜った。
「貴方は一体、誰……?」
「私の本当の名前は、吉備由利。一番はじめの空蝉の姫」
「うつせみの……ひめ?」
くるみは目を見開いた。
自分以外の空蝉の姫に出会ったのはこれが初めてだった。吉備由利と言う名前には聞き覚えがあり、確か歴史の教科書で見かけたような気がするが、その人物の詳細はぼんやりとしている。
くるみは、鬼が使う妖力を無効化させる能力を持っているが、由利は時間を停止させる事ができるのだろうか、と首を傾げた。そうでなければ歴史上の人間がこの現代で若々しい姿でいられるはずもなく、辻褄があわない。
「そう。吉備家は、のちに陰陽師となる家系なんだけれど、私も父も特別鬼達と親しかったの。私には鬼の力を無効化にしたり、こうして自分の時間や、周りの時間を止める事ができる特殊能力を持って生まれてきたんだよ」
「それじゃあ、由利さんが私と同い年くらいに見えるのは自分の時を止めているからですか?」
くるみが尋ねると、由利は微笑み頷いた。彼女が始まりの空蝉の姫。最古の姫で、彼女が伝承の人なんだと思うと、別の意味でくるみは緊張してしまった。
「昔は鬼達と一緒に暮らしていたんだけど、私と同じ空蝉の姫が生まれるということを知ってから、考えが変わったんだよ。くるみさん、私たちと一緒に暮らさない?」
「え、一緒に暮らすってどういう意味ですか?」
由利は目を輝かせていたが、唐突な申し出にくるみは一瞬たじろいで彼女を見つめる。由利は、その反応を当然なものとして捕らえているのか取り乱す様子もなく優しく微笑んだ。
「くるみさん、このまま鬼と一緒にいたら普通の生活はできなくなるよ。あやかしの世界に魅入られたら、どんどんそっち側に引っ張られて、人として現実世界に関われなくなってきちゃう。カフェしながら絵本作家としてやっていきたいんだよね? だったら、鬼達と離れるしか無い」
確かに、くるみにとってカフェの鬼達はマイペースだが居心地の良い存在で、同じくマイペースで世間と価値観が合わない彼女にとっては理想的な相手だった。なにより、槐は自分を尊重し大事にしてくれる恋人だ。
だから、人間の友達や家族に関して、関心が薄くなってしまっているのも事実で、人間ではない世界に引きずられていくという、由利の言葉の表現もあながち嘘ではないと感じられた。
「でも、みんなかけがえのない仲間なんです。槐は大事な恋人だし……離れるなんて考えられない」
「そうね。でも貴方の本当の仲間は、私たち空蝉の姫なんじゃないかな? いろんな時代の子がいるけど、みんな私たちと同じくらいの女性ばかりだよ。支え合いながら現実の世界で自分のやりたいことしてるの。くるみさんの夢、私だったら後押しできるよ」
由利と話していると、確かに妙な安心感はあるが他の空蝉の姫に対しても同じ様にそう感じるのだろうか。槐がくるみの人生に干渉して来たときは、一刻も早く日常が戻ってくることを願っていたが、実際にそうなってしまったら全く想像がつかない。
絵本作家になるという夢を、由利が後押ししてくれるという言葉は魅力的だ。
だが、大切な槐やみんなと離れたくないという気持ちが強く、まるで目眩を起こすかのように視界がぐるくると回った。
「考える時間なら、いくらでもあるからね……私たち、特別なんだから一緒にいましょう」
「う……ん……」
意識を失って、机に伏せったくるみをまるで母親のような眼差しで見つめていた由利が、不意に耳鳴りを感じて顔を上げた。
そこには、由利を真っ直ぐに見つめる槐の姿があった。
「お前は、やはり空蝉の姫か。鬼や源家とは違う違和感を感じていたがのう。そうだ、思い出したぞ、はじめの姫は由利といったな、くるみを返してもらおう」
「朱点童子……。つけてきたのね。貴方、本当に今の状況が彼女にとって良いと思ってるの?」
他の鬼ならば入ることのできない結界に押し入ってきた朱点童子に、由利は少なからず驚きを隠せず目を見開いたが、冷静な口調で言った。
「くるみが望んで、俺たちと共にいる」
「まともに自分の家族とも関係を築けないで、あやかしという夢の世界に逃げてる。
この子は私と違って、鬼と一緒に暮らせるほど寿命も長くない。私といれば、人の世界で好きなことをさせてあげられるし、彼女が望めば人間の伴侶とも巡りあって、普通の人生を生きられるのよ。
同じ境遇の友人だってできるでしょう。本当に彼女の事を愛してるなら身を引きなさい」
由利の言葉に、槐は沈黙した。
くるみが自分の仕事に誇りを持っていることも絵が大好きで絵本作家になりたい事も槐はよく理解していた。
家族と反りが合わず、鬼達を擬似家族のように思っている事も知っている。くるみは紛れもなく運命の相手だが、人間として鬼に関わらなければ狙われる事もないだろう。
由利に守られて静かに寿命が終えられると思うと、槐の気持ちは揺らいでしまった。彼女を本当に愛しているなら、由利という安全な場所でいれば誰からも命を狙われず彼女が生きていけるのだ。
――――彼女を手放す事もまた、愛なのだろうか。
「お前の事を信用したわけじゃない。だが、俺はくるみを愛しているし、彼女の一番の夢を叶えてほしい。そうだな……俺達がいた記憶をくるみの人生から消せばいい」
槐は儚く笑った。
くるみのことは誰よりも愛しくて、あのひまわりのような笑顔が心の支えだった。だが、人ではない鬼という異物が、彼女の人生の邪魔をするならばそれは愛情ではない。
雅は理解するだろう、鵺は悲しむだろし、漣は拗ねて絶望するかも知れないが彼女のことをみんな、それぞれ大事に思っている事は間違いないと槐は確信して、目を閉じた。
「わかってくれたらいいわ。これから徐々に仲間とも会わせていくつもりだから安心して。彼女が目覚めたら、もうくるみさんの人生に貴方達はいない」
✤✤✤
(あれ、私、いつの間に帰ってきたのかな)
東海出版社の橋本さんとお昼を食べてからの後、全く記憶が無い。
今日は休店日でもないのに、こんなに長く休憩所で寝転がって寛いでいたら、お客さんが帰ってしまうと慌てふためいたくるみは起き上がるとエプロンを腰で結び、靴を履いた。
(まずい、日か傾くまで寝過ぎちゃった。ああ、でもみんなには出掛けるって言ってたんだっけ)
「えん……じゅ。あ、叔父さん来てたの?」
カウンターには叔父が珈琲をお客さんに淹れていた。夕方になって、客足も徐々に減ってきているようでお店にはボサ・ノヴァのお洒落な曲が流れ、ゆったりとした時間が過ぎている。
だが何故かくるみは、とてつもなく寂しい気持ちに襲われてしまった。
(『彩』ってこんなに殺風景な場所だったかな、いろんな絵を飾っていたような気がするのに……ぼんやりとして思い出せない)
叔父さんの愛猫であるハチワレのレンが、くるみの足元まで来ると一声、ニャアと鳴いて体を擦りつけてきた。
「何言ってるんだい、くるみちゃん。本当に寝ぼけてるんだなぁ。 朝から僕と一緒に働いてたじゃないか。橋本さんとご飯に行って観光案内するって言ってたから、今日は午後から上がりでも良かったんだよ」
叔父さんがそう言って、笑うと常連さんもつられたように笑った。橋本さんと一緒にお昼を食べた記憶はあるけれど、その後に彼女をどこに案内したのか全く記憶になかった。
「そう、だったかな……。ねぇ、他の人は?」
「他の人って? このお店には僕とくるみちゃんしか居ないよ。源さんが宣伝してくれたおかげで猫の手も借りたい時はあるけどね~~。ゆり子が戻ったら、もう少し楽になるから、それまで大変だけど……頑張ろうね」
不思議そうに自分を見てくる叔父の反応にくるみは胸がざわめいた。さきほど、叔父に向かって何て呼びかけたのだろうか。
それを必死に思い出すようにくるみは目を閉じる。
「ねぇ、えんじゅ……叔父さん……槐はどこ?」
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