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君を永遠に愛してあげる
しおりを挟む媚薬で濡れた蜂蜜色の瞳は、鏡越しに鬼蝶を見つめていた。桜の花びらを愛でるように鬼蝶の指先が濡れた亀裂を撫でると、若菜は愛らしい鳴き声をあげながら鬼蝶に甘えた。
溢れ出る愛液を指の腹に絡ませ、ゆっくりとそれを擦りつけるように上下に動かす。
「ああっ、んっ、はぁ、きちょう、きもちいい……あっあっ、んぅ、はぁ、ここ、いじって、もっとうえ、はぁぁっ、あっああんっ」
若菜が一番弱い花芯を避けるように指で愛撫すると、可愛いおねだりをしながら指を誘導するように近づける。媚薬の激しい疼きにこうして自分を求める若菜が愛らしく、鬼蝶は薄く笑った。
黄金色の美しい稲のような柔らかな髪を撫でながら、ぷっくらと膨れた花芯を指で撫でる。
「若菜は本当にここが好きだよねぇー。ねぇ、僕にこうしてさねを触って貰うのが大好きなの? 淫乱な若菜ちゃん……はぁ、たまんないこの香り……こうして意地悪されると、一杯、愛液だしちゃうんだもん。仕方ないよねぇ」
「あっ、ああっ、あん、いじって、つらいの、きちょう……はぁぁっ、あっ、んんっ、いじわるしないでぇ、あっ、あっ、あっ、――――っっ!」
腰を抱かれ、首筋と耳たぶをねっとりと舐められ、焦らすように無視して亀裂を撫でると、子供がぐずるように泣き始めた。
そして、ようやく可愛らしい花芯を抓ると若菜はそのままガクガクと絶頂に達した。鬼蝶はくすくすと若菜の耳元で笑いながら、膨らんだ粒を執拗に撫でると、若菜はまた堪らず絶頂に達する。
「はぁ、はぁっ……きちょう、いじわる……」
「だってぇ、若菜の泣き顔が可愛すぎるんだもん。ほら、もう……若菜の愛液で指が滑っちゃうくらいだよ。僕に意地悪されてこんなに濡らしてたら、頬を脹らませても説得力ないって。はぁ、それより早く若菜の蜜を舐めたい」
媚薬で興奮した鬼蝶は、若菜を抱き寄せ寝具に寝かせると、天上の華のように柔らかくて甘い香りを放つ霊力の源を舐めとるように、花弁に顔を埋めた。
妖魔にとって『神の繭』の蜜ほど高級なものはない。
「あっ! あんっ、はぁぁ、あっあっ、やぁっ、あっ、ああっ、きちょう、はぁっ、あっ、んんっ、きもちいい、はぁ、すき、きちょう、あいしてる……!」
「んっ……はぁ……体が溶けそうなくらい美味しい。んんっ、はぁ、僕も愛してるよ、若菜。もう、お前には僕しか居ないからね……んん、はぁっ……綺麗な蝶々、僕の可愛い番ちゃん……はぁ、狂っちゃいそう、美味しいよ、はぁ、あはは、もう狂っちゃってるか♡」
美少年が音を立てて蜜を吸い取る姿は淫らで、若菜は体を震わせて興奮したように自分から花弁を押し付ける。舌先を内部に挿入させ、アリクイのように溢れる愛液を喉に流し込む。
花芯を撫でながら、舌先で若菜の激しく感じる場所を擦ると何度目かの絶頂に達した。
「はぁ……はぁ……きちょう、ほしいよぉ、もう、わかなのなかに、おちんちんいれて」
「はぁ、そうだね、もう欲しいね……我慢できなくて若菜の女陰がひくひくしてるから、挿れてあげるよ」
潤んだ瞳と頬を染めておねだりする蝶々を組み敷いて、鬼蝶は心地よい『神の繭』の花弁に根元まで挿入した。鬼蝶は呻いて、射精しそうになるのを必死に我慢した。
何度挿入しても、慣れることが無い。
魂ごと吸い取られそうな類稀な名器だった。一度味わえば、他の女と交わる事を考えられ無いほどに具合のよい肉の絨毯。
若菜の両足を抱いて、鬼蝶が激しくピストンすると、若菜はすがるように首元に抱きつく。
「はぁっ、あんん、あっあっあっ! きちょう、ああっ、きもちいい、あんん、すごい、きもちいい、ああ、すき、すき、んんぅ、はげしいよぉ」
「っ、ああ、可愛い、はぁっ、やば、また、わかなの女陰が気持ちよくなってる、媚薬で、感度がどんどん開発されちゃうね、はぁ、好きだよ、若菜。ああっ、はぁっ」
漣のように蠕動する壁が吸いつき、鬼蝶の陰茎を奥へ奥へと誘う。入り口と根元で巾着のように締め付けられ、欲望のままに若菜の華奢な体を貪り、求めた。
若菜の膣内がぎゅうぎゅう締め付けたかと思うと、体を強張らせて絶頂に達する。その愛らしい表情に興奮し、鬼蝶は白濁した欲望を子宮まで注ぎ込むと、今度は彼女を四つん這いにして若菜を犯し始める。
「あぁっ、もう、ゆるして、あっ、きちょう、んんっ、おなかいっぱい、なの、ああっ」
「はぁ、だめ、若菜……もっと僕の精子で一杯にしないと、話し……かけた男の穢れが……っ、取れないよ。お前は、僕のものっ、なんだからね!」
激しく犯され、すすり泣く若菜の膣内にそれから二度も注ぎ込むとようやく若菜を開放した。
乱れた髪を愛しそうに口付けた鬼蝶は、まるで宝物を扱うように優しく抱きしめた。
「はぁ……はぁ……若菜、小指を貸して」
「はぁ……なぁに、きちょう」
「赤い糸をつけてあげる。人はね、生まれながらに運命の相手がいるんだ。お前と僕のように……」
「わぁ、ありがとう、きれい」
きょとんとした若菜の小指に、赤い糸を結びつけると鬼蝶は若菜を抱き寄せた。無邪気に喜ぶ若菜の額に口づける。
その様子を気付かれないように見ている者がいた。あの若い天狗が、棟梁と若菜が激しく夜伽をしている様子を覗き見し、自慰に耽っていた。呼吸を乱しながら彼は、心のなかに歪んだ正義感が生まれるのを感じた。
――――可哀想な美しい蝶、彼女をこの肉欲の檻から開放してやらねば。
――――私が彼女を保護しよう。保護しなければ。
✤✤✤
若菜は蝶の部屋でふわふわと舞う色とりどりの新しい蝶々をにこにこと見上げていた。
太陽の光で幻想的な蝶々の羽は飽きることが無く、美しい着物を着た西洋人形のような愛らしい美少女を神秘的に見せていた。
扉が開くと、若い天狗が部屋に入ってくる。若菜は不思議そうに首を傾げて華のように微笑んだ。見たことのある顔だが、名前は知らない。
「だぁれ?」
「若菜様、私は紫紋と申します。貴女はもうここにいるべきではない」
紫紋と名乗った若い天狗は、若菜の前に跪くと初めて滑らかな指先に触れた。若菜は無垢な表情で、ぼんやりと不思議そうに彼を見つめていた。
紫紋は少し興奮したように息を乱している。
「私と逃げましょう、若菜様。自由になれるますよ、私と共に……どこか遠くへ」
「わたしはどこにもいかないの。きちょうのつがいだから」
「私が自由を与えますよ……ですから私と」
その瞬間、風を切るような音がして紫紋の首が胴体から離れると血飛沫が飛び散った。背後から鬼の形相で、鬼蝶が刀を持って立っていた。倒れた遺体を鬼蝶は憎々しげに蹴る。
「ここ最近ずっと嫌な気配がしていたからねぇ! 穢らわしい害虫をあぶり出す事ができて良かったよ。クソがっ、汚い手で若菜に触れやがって!」
血飛沫を頬に浴びた若菜の蜜色の瞳は、見る見る光を失って曇り沈黙すると、次の瞬間にこにこと微笑んだ。
「あかいはなびみたい、きれいねぇ」
「ああ、綺麗だね、若菜。裏切り者の血を見るのはいいだろう?」
魔少年はニヤニヤと笑うと、彼女の前に座り込んで深く口付けた。
――――僕の美しい蝶。僕の運命の番。永遠に愛してあげる。
お前を連れ出す奴は許さない。
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