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第十四話 秘密のお城―四―

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 もうたくさん気持ちよくなって、ふわふわしてる……。
 でも『まぐわい』の最後には男の人のアレを入れる決まりだから、書生さんは優しく微笑みながら大きくなったアレを取り出したの。
 
「可愛いね、メアリー。僕が摩羅をとり出すといつもそうやって苺みたいに頬を染めるじゃない? 恥ずかしいんだね……舐めさせたいけど、今日の僕は早く君と一つになりたいんだ。ねぇ、メアリー。両手で自分の足を開けてごらんよ。淫らに僕に服従してる君が見たい」
「ん……はず、はずかしいの、綾斗さん」

 書生さんは優しく、大丈夫だよと言うの。
 だから、両手で足を抑えてあそこが見えるように開けて……すごくすごくこれ、恥ずかしい。
 書生さんは、上等な洋装の隙間から取り出したアレをゆっくりと私のあそこに擦りつけて根元まで突き刺す。
 ぞわぞわと這い上がってくるような快感。
 書生さんはしばらく動かず、私の顔を見ると妖艶に微笑んで首を傾げた。

「あっ………っ!! んんっっ……綾人さん? なぁに、どうして……動かないの、奥がきゅんきゅんするの」
「メアリーの腟内なかをじっくり感じてるんだよ。ほらこうやってゆっくり根元から奥まで突き上げると、メアリーの壁がヒクヒクして僕を欲しがってるのがわかる。手はそのままにして、メアリー」

 手が震えてきちゃう……っ。
 だって、書生さんがゆっくりと腰を動かすものから、なんだか自分がお供物になったような気分なの。
 抜けるくらいぎりぎりに引いて奥に当たるくらいまでぐっと奥まで挿入して、ぞくぞくしちゃう。
 そしたら急に止まって……。それの繰り返しでお腹がヒクヒクして私は涙が出てきた。
 
「あっ、んっ、あっ……はぁっ、あうう、やぁ、あっ、んんっ……綾人さ、はう、やぁ、途中で止めたら……つらいの、焦らさないでぇ」
「ああ、そうだよね。陰核を撫でてあげよう、メアリー、君のここは本当に可愛い桜の蕾だね……。ねぇ、もっともっと僕が欲しいの? もっと僕を欲しいって言ってよ」 

 指の腹で、あの小さな粒を撫でながらすごくゆっくりと動いてるのにとっても気持ちいいの。
 こんなに焦らされて嫌なのに、それがなんだか凄く気持ち良くておかしくなりそう。涙が溢れて腰が自然に動くとまた、頭が真っ白になる。
 かゆいところに手が届かないみたいなおかしな感じの、ぞわぞわとした気持ちよさがくせになっちゃう。

「~~~~ッッ!! はぁっ、あっ、あんっ……はぁっ、あう、綾人さんが欲しい、の、あんっだから、すき、もっと、動いて、はぅん」
「――――じゃあ、覚悟してね、メアリー」

 書生さんはぐっと太ももを押し付けると急にあそこの入り口を擦るように動き始めたの。
 ぐっと、ひと突きされた瞬間に体が大きく反り返って何も考えられなくなったけれど、書生さんは腰を淫らにくねらせたり、突き上げてくる。

「んっ!! あっあっあっ……はぁっ、んっ、んぅっ、ああ、そこ、だめぇ、んん、こすったら、あっ、はぁ、んんっ」
「はぁっ……ふふ、知ってるよ。愛液が僕の摩羅に一杯絡みついているからね。っっ……はぁ、でもこの子宮の手前がもっと……っ、気持ち、いいんでしょ?」

 書生さんは覆いかぶさってくると、私を抱きしめてずんずんと奥の方まで突き上げて……おかしくなっちゃいそう。
 目の前に、火花が散って私は書生さんの背中に抱きつくしかなかったの。
 ちゅぷ、ちゅぷ、恥ずかしい音が私たちの間から漏れて死んじゃいそう、もう何も考えられないくらい気持ちいい。

「やぁぁ、ん、気持ちいい、あっあっあっ、激しい、よぉ、はぁっ、だめ、ひぁ、んんっ……ん~~っ、んっ、んっんっ!! ん、あ、綾人さん好きっ、好きっ、ふっ……いっちゃ、いく、――――ッッ!!」
「はぁっ、はっ、メアリーの腟内なか狭くて僕に絡みついてくる……っ、はぁっ、ほら、受け止めて……旦那様の精子だよ」

 舌を絡めるように口付けされ、書生さんの腰の動きが小刻みになると、両足を抱えられたまま記憶が一瞬飛んで、腟内なかに温かいものが流れ込んできたの。
 書生さんはゆっくりそれをかき混ぜるようにして私の中で動くと、抜いた。

「はぁ……僕の精液と君の愛液でぐちゃぐちゃだね。メアリー、だけどまだまだだよ。そうだ今日はこれを着けようね」
「はぁ……はぁっ……んっんぅ、まだ『まぐわい』するの? これなぁに?」

 黒くて丸い輪っかが二つ、それに鎖が付いているの。書生さんは私の両手首にはめてきたので少し怖くなって見上げる。
 優しく私の頭を撫でると額にキスして子どもに言い聞かせるように囁いた。

「君を拘束する手枷だよ、大丈夫怖くないよ。だってメアリーは一也に縛られていた時に感じていたじゃない。ほら、ここについているのは君の誕生石、これは僕と出逢った時のことだけどね……メアリーのために作らせた手枷なんだ」
「私のための? ん……あっ、ひやぁっ!」

 書生さんは、私の体に寄り添うようにすると片脚をあげてアレを挿入したの。
 それから私のあそこの粒、陰核を撫で始めて動かされると鎖がぶつかり合う音がして、なんだか変な気持ちになる。

「あっ、ん!! ああっ、はぁっ、ああっ、はぁぁ、ん、気持ちいい、綾斗さ、はぁっ、んっ、んんっ、だめ、同時にしたら、んん、あは、こわれちゃう、あっあっあっ!」
「っはぁ、ほら、メアリーは気が付いてる? 僕と君の結合部が鏡の中でこんなに淫靡に擦れあってる。っはぁっ……っ、こんな……っ、姿は他の男になんて絶対に見せたくないじゃない」

 全身が見える鏡の中に、手枷をつけられてエプロンドレスからお胸を出した私が映っていた。
 書生さんが片足を抱えあげて、アレが私の腟内なかに入って激しく出入りしているのがわかる。
 髪の毛も乱れて頬も赤くて、すごく恥ずかしいよ。なのに、お腹がヒクヒクして気持ちいいの。

「や、やぁ、恥ずかしいよぉ……! あっ、あんっ、はぁっ……あっあっ……んんっ、――――ッッ! はぁっ……あっ、あっあっ……やぁんっ」
「んっ……愛してるよ、メアリー。何回でもイッていいんだよ。鏡の中のアリスはっ、本当に淫らだね、可愛いっ……僕の妻」

 カシャ、カシャ、と言う金属音とあそこの擦れ合うちゅくちゅくといういやらしい音が響いてる。
 書生さんの指の腹が小さな蕾を優しく素早く撫でると、おしっこが出ちゃいそうになる。
 書生さんは、一也様や薫様よりも気持ちいい場所をよく知っていて、壊れるくらい愛してくれるんだよ。
 むずむずした瞬間、透明な液体が飛び散って後ろの書生さんに抱きしめられたの。
 びゅる、とあの白い液体が腟内なかに入ってきて、私の体がそれに答えるように震える。

「はぁ……はぁっ………はぁっ……ふぁ?」
「はぁっ、気持ち良過ぎて潮吹きしちゃったねメアリー。今度は可愛いお尻を僕に向けてくれない?」
「ゃぁー、書生さん、もう、や、たくさんイッて腟内なかいっぱいだもん」

 いやいやする私のスカートを上げると、書生さんはすごく優しい声で囁いてくれるの。

「泣かないでメアリー、もう一回だけ君を愛したいんだよ。それから二人きりのときは綾人さんって呼んで。それか、愛しい旦那様でも良いんだよ。ふふ」
「んっ……うん。頑張るから、後でおまんじゅう食べたい」
「いいよ。ミルクキャラメルでもビスケットでも好きなものを食べて。メアリーのために、全部取り寄せているからね」
「はぁい、綾斗さん」

 いつも優しい書生さんなのに、今日は変なの……。でも、ビスケットもミルクキャラメルも甘くて美味しいから好き。
 だからもう少しだけ『まぐわい』するの。
 お尻を撫でると、うつ伏せになったまま上に覆いかぶさるように書生さんが入ってきた。

「ひあっ……! あっ、んっっ、あっ、んっんっ、あっあっあっ、やぁ、奥にきちゃう、んんんっ、はぁっ」
「はぁっ……、本当は薫の子も一也の子も孕んで欲しくないな。僕は君さえ側にいてくれたら他に何もいらない。っはぁ、はぁっ、僕以外の子を孕んで欲しくない……愛してる、愛してるよメアリー」

 書生さんが突き上げるたびに、恥ずかしい声がでちゃう。手枷をしたままシーツを握り、ベッドが軋む音を聞いて喘いでいた。
 腰を抱かれると、奥の気持ちいい場所に男の人の先端が当たって声が出ちゃう。
 書生さんはお尻を開いて何か見てるみたいみたいなんだけど、やめて、恥ずかしい。
 
「っ、はぁっ……子宮の近郊に当たってるね、気持ちいいかな、はぁっ……くっ、メアリーはお尻の穴も可愛いね。ふふ」
「ひゃあっ、や、んっっ、綾斗さぁん、あ、そ、そこグリグリしないで、お尻はだめ、あっああっ」
「でも、メアリーっ……親指で押したら女陰が絞まったよ。はぁっ、ここは次のまぐわいの時にゆっくり小さな張り型から調教してあげるね……んっ、はぁ」

 お尻に親指が少し入って変な感じするっ
 くちゅくちゅ、押されて顔が熱くなるとお尻を低くするように言われたの。書生さんが覆いかぶさると耳元で吐息が聞こえる。
 恥ずかしいけど、赤ちゃんみたいに唇からよだれが垂れて、書生さんは自分の指を噛ませるように咥えさせると低く甘く囁いた。

「イク寸前に、はぁっ、噛んでごらん……。僕との情事の証だよ」
「んんっ、ふっ、んぐっ……はぁっ、んっ、んんんんっ、やっ、もう、む、り、はぁっ、綾人さん、好きっ、あっあっあっ……!!」

 パン、パンという音が響いて書生さんの動きが激しくなると、気持ちよくて追いつめられるように意識がふわふわして、我慢できず軽く歯型がつく位に噛むと頭が真っ白になった。
 書生さんは腟内なかからアレを出すと私のお尻に白い液体をかけた。
 呼吸が乱れてとっても眠たい……頭の中が溶けてしまったみたいになるの。
 書生さんは丁寧にあそこやお尻を濡れたタオルで拭き取ると、私を優しく引き寄せ抱きしめてくれた。

「はぁ……はぁ……っ……」
「今度、僕が主催する夜会があるんだ。仕事の一環でもあるけれど、そこで君を妃咲綾人の妻として紹介する。君と同じ異国の人も来るんだよ」
「妻………知らない人来るの? 怖くなぁい?」
「大丈夫だよ、僕の言うとおり答えていれば良いし、つまらなくなったらお部屋に帰ってもいいから。本当はメアリーを見せたく無いけれどこれも付き合いなんだよ」

 妻。
 私は書生さんと結婚したのかな。
 結婚は本の中で読んだことがあるけど、愛しあって夫婦になるっていうこと。
 一也様も薫様も私と結婚したいって言ってた。書生さんのこと、好きなのになんだかもやもやする。
 一也様も薫様も好き。
 でも三人とも私に秘密にしてることばかりなんだもん。
 不思議な力のことも……もっと知りたいの。
 色々と理解したいの。
 本当の貴方たちは……?
 不安にならないで欲しいのに、どうしたら分かってもらえるんだろう。
 明日、書生さんはお留守だって言ってたから秘密で探検できないかな?
 女中さんの目を盗んで調べる。

「うん、楽しみにしてる」
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