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第十話 炎の輪舞曲―薫・後編―
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貴賓室の大きな円形のテーブルにメアリーを抱き上げた。俺たちが部屋を出るまで、誰も近づけないように館長に言うと鍵を締めた。
二つの大きな赤いカーテンの隙間から木漏れ日が漏れている。
白いシーツの上に、さきほどの余韻を残したまま愛らしく頬を染めるメアリーが俺を見ていた。
彼女の隣には借りた本、これは西洋の御伽話が載った童話集だろう。恥しがる、女学生姿のメアリーを見つめながら俺は体を低くした。
「メアリー、俺に読み聞かせをしてくれないかい? ラプンツェルと言う物語が良いな。囚われの美しい少女のお話さ」
「で、でも……んっ、はぁっ、ひぁっ、あっ……あっ、だめぇ『インブ』舐めたら読めな……んはっ、あっ、ああっ」
メアリーの袴を捲りあげると、俺はすでに濡れている女陰へと顔を寄せる。指先で薄桃色の亀裂を押し開け、重なり合った花をまさぐるように舌で掻き分けた。
その度にメアリーはテーブルの上で体を震わせる。俺は彼女の形を舌でゆっくりと辿るように舐めあげた。
「書生に教えられた言葉なんて聞きたくないなぁ。俺の好きな話しなんだ。頼むよメアリー、可愛い声で朗読してごらん」
「あっ、んんんっ! はぁ……と、隣に住む……魔女の畑の……ラプンツェルが食べたくなり……あっ、んっ、やっ、あっ、はぁっ、生まれた女の子は……塔に閉じ込められて……はぁっ、はぁっ、――――ッッ!!」
指で優しく花芯を撫でながら俺は彼女を見つめた。そうだ、君は髪長姫。
誰にも届かない高い塔に閉じ込められて、毎晩王子様とまぐわい、子を孕む。
集中的にメアリーの花芯を舌先の動きを早めて舐めると、堪らず愛液が溢れ、追い詰められるように喉を震わせ、体を硬直させて絶頂に達する。可愛い入口に中指だけ、忍ばせると上付きの腟内の感触を確かめるように指を動かした。
指を動かす度に、愛液と指が絡まるぬぷぬぷという淫らな音がする。清楚な顔とは裏腹に、メアリーの華は俺の指に吸い付き、腟内へと誘い込もうと蠢く。
「あはっ……薫様ぁっ……んんっ、あっ、んっ……ひっ、あっ!! それだめ、あ、好き……あはっ、あん……女の子は、ラプンツェルと……あっ、ああっ」
「はぁ。駄目だなぁ、メアリー。ちゃんと朗読しなきゃあ……俺に女陰を舐められるのがそんなに気持ちいいのかな?」
「ヴァギ……? はぁっ、ん、朗読、できないの、あっ、やぁ、あっあっ、やめ、やめて、私また、――――んんっっ!!」
「そうだよ、君の国の言葉ではそう言う。書生や一也が教えた言葉は忘れなさい。はぁ、ふふ! またメアリーの腟内が恋しくなってきちゃったな」
集中的に腟内の一点を押すように愛撫し、可愛く膨らんだ花芯を吸い上げるとテーブルの上で打ち震えて喘いだ。
嗚呼、快感に乱れたメアリーはなんて可愛らしいんだろう。俺たちしか知らぬ姿だ。西洋人形のように無機質な体なのに、白い肌には汗が滲んで甘い香りがする。
狂おしいほど愛しい。
無垢な少女なのに聖母のような慈愛さえ感じる。少女マリア。文士のように粋に例えればそう呼べるような存在。
君と共にいられるなら、俺はどんな化け物にだってなれる。
俺はメアリーの長着に指をかけると、掌に収まるほどの乳房を撫でて、奥までぐっと魔羅を挿入した。
その瞬間、イキやすい体質のメアリーは俺の背中に縋り付いてそのまま絶頂に達した。
「―――――ッッ!! ひぁ、はぁ、はぁ、んんっ、動いちゃ、だめ、ああっ、あっ、ひっ、ああ……はぁっ、はぁ、終わったら、ご本、読んでも良いって、いったのにっ……」
「はぁ、いけない子だね。イク時は必ず薫様、愛してると言うんだよ。はぁっ……んっ……読んでるじゃないかぁ……ほら、ラプンツェルは王子様と毎日性交して孕むんだよ。メアリーも俺の子を、孕んでねっ!」
テーブルで開いたメアリーの両足をぐっと押し付けると、俺は可憐な花弁を堪能するように摩羅を動かす。
女学生姿のメアリーとまぐわうのは一種の背徳感を感じけるけど、最高だな。
彼女の蜜壺を堪能するように摩羅を出入りさせると、結合部の隙間から愛液が滴り落ちて、白いテーブルクロスを穢した。
快感で充血した、可愛い花芯を指の腹で小刻みに揺らすと乳房に舌先を這わせる。華奢な体が突き上げる度に震えてテーブルが軋む。
快楽にメアリーは涙を浮かべながら、はしたなく口端から銀の糸を垂らした。
「ひっ、あっ、ああっ、薫さま、イッたばかりなの、あっあっあっ、気持ちいいのばっかりだめ、おかしく、はぁ、あっあっ、薫様、愛してます、んんっ、だめ、おく、よわいのっ、イクッ」
「はぁっ、はぁ、一也より俺と性交してる方が、はぁっ、気をやりやすいんじゃないの? はぁっ、んっ、メアリーが感じれば感じるほど、俺の子種も着床しやすくなりそうだからね、もっと感じてくれよ」
メアリーの澄んだ青い瞳が快楽に揺れる。柔らかな唇を割って舌を挿入すると、腰の動きを早めた。ヒクヒクと蠕動して絡まるメアリーが愛おしく、俺の頭の中も徐々に真っ白になる。
飢えた狼のように激しく動かすと足の爪先から天辺まで互いの快感を貪り食う、抱きしめ合うと、メアリーの腟内にどろりとした白濁液を放出した。
「はぁ……んんっ……ちゅ……ひぁ、もう、無理……薫様ぁ」
「駄目だよ、ちゃんと最後まで俺にラプンツェルを朗読してくれなきゃ。そうしたら、もう許してあげてもいい」
メアリーの体を下ろして、机に手をつくように指示すると彼女の目の前に本を置いてやる。
ふふっ、まだ結末まで先は長いけど大丈夫かな? お利口さんなメアリーなら、俺に言われた通り出来るよねぇ?
「はぁっ、あつ、んんっ、ラプンツェルはぁ、王子様を、毎晩、やっ、あっ、あっ、招き入れ、愛し合い……あっ、あっあっあっ、だめだめ、トントンしないでぇっ、お腹が、大きくなり、塔を、おいださ……ひぁっ!」
乱れた揺れる三編みを見ながら、臀部を掴み背後から突き上げると、テーブルの上にメアリーの涙が飛び散る。
快感に震えながら必死に朗読しようとする姿が愛しい。
ふふふ、そんな事を言ったって君の腟内はちゃんと俺を求めて欲しがってるぜ。
ぶつかり合う音と、俺の精液とメアリーの愛液がまざる淫らな音に興奮して目を細める。
はぁ、うっとりしてしまうな……なんて心地よい音なんだろう。
美しいよね、君もそう思わないか?
「はぁっ……メアリーの腟内が俺で一杯になるまで出したいなぁ。早く、俺だけのものになってくれよ、メアリー。はぁっ……いつかこちらも開発してあげたいな……んん、はぁ」
「あふっ……んっ、あっ、あっあっあっ、イク、薫様ぁ、愛して、イクッ……ぁぁあ、んっ、もうお腹いっぱいだからぁ」
メアリーは、後孔も桃色で綺麗だなぁ。
いつかこちらもきちんと開発しなくちゃ……全部俺だけのものにしなくちゃ。
あはは、もう朗読できなくなってしまって、そんなに感じちゃったら仕方ないな。俺は腰を抱くと背中から覆いかぶさり本を読むようにして激しく腰を動かした。
「仕方ないね、メアリー。はぁっ……俺が読んであげようか。んっ……ラプンツェルが居なくなった事に絶望した王子様は、塔から身を投げて失明しました……はぁっ……ですが、ラプンツェルと再会して……喜びの涙を流し、……その涙でっ、目が見えるようになった王子と、ともに幸せに暮らしましたと……さっ」
「あっあっあっ、んんっ、ひぁっ、だめ、ああっ、イクッイクッっ……もう許して、薫様、もう、わたし、わたし……あ、ああっっ!!」
吸い付く壁が激しく収縮した瞬間、俺はメアリーの腟内に射精する。摩羅を抜き取ると花弁から白濁した液体が流れ落ちた。
メアリーの腹を撫でると、俺は愛しくなって彼女を抱きしめた。
「はぁ……はぁ……はぁ………」
「メアリー、最後まで読めなかったけど俺は優しいから許してあげる。愛してるよ、俺の髪長姫。さ、フルーツパーラーに行こう。明日で帝都ともいったんおさばらさ」
呼吸を乱すメアリーの頬に口付ける。まだ意識がぼんやりとして頬が紅い。
内股を流れ落ちる愛液と精液が淫らだな。
ホテルに帰ったら俺が風呂であそこを綺麗にしてあげよう……しかし、まだ一也より多く子種を注いでないのが不満だ。
風呂では少し優しくしてあげようかな?
「はぁ……ヨコハマに行くの?」
「うん。君も気にいるようなお屋敷だと思うよ。嗚呼、そうだ……一也と書生には内緒だけどきちんと君の鳥籠も用意できたんだ。写真も見せてあげよう」
「写真もあるの? ありがとう、薫様。ご本は読める?」
「もちろんだ! ちゃんと本棚も用意してあげるよ。時々鳥籠から出してあげるから、一緒に散歩に出かけよう」
メアリーは新しい自分の部屋が出来る事を楽しみにするように喜んでいた。鳥籠で育った小鳥は、外では生きれない。
俺なしではメアリーはこの醜い帝国では生きれぬのだ。俺と君との特別な子が生まれたらもっと幸せになれるだろうな。
メアリーなら、俺の母のように子どもを突き放すようなことはしないだろう。
俺はただ、母に愛されたかっただけなのに。
メアリーの乱れた髪を結い直すと、手を引いてパーラーに向かう事にする。
「薫様はフルーツパーラーに行ったことあるの?」
「あるよ。しかしご婦人やお嬢さんが多いからねぇ、男一人じゃ入れないよ。フルーツポンチ、オレンヂジュース、ソーダ水もあるよ。あそこのライスカレーはうまい」
図書館を出て目を輝かせるメアリーは、ようやく先程の性交の余韻が無くなってきたが、彼女の首筋にはくっきりと俺の接吻の跡が付いている。
指でなぞると、不思議そうに首を傾げる。
ふふ、君にはわからないだろうけどね。
他の男が見れば、メアリーと俺が姦通していると思うだろう。
✤✤✤
『痴情ノ縺レカ? 中條議員、愛人宅デ焼死体で発見。自殺ノ可能性………』
紙巻きタバコの煙を吐くと、新聞を放り投げる。
中條は確か、汚職について嗅ぎ回っていると夫から聞いた事がある。自分の出世が目に見えているのに、浪漫チストに愛人の女の家で焼身自殺なんてするものかしら?
娘の足音が聞こえてきて、タバコの火を消すと帯を整えた。
「お母様、ただいま帰りました」
「あら、小春。おかえりなさい。お父様は今日は遅くなるようだから銀座にでもいきましょう」
「まぁ、素敵! 銀座に新しいフルーツパーラーが出来たみたいです。お母様、元気になられて嬉しいですわ。綾斗さんの事があってから塞ぎ込んでいらしたから……」
「貴女も同じじゃあないの。でも、大丈夫よ……綾斗さんはきっと生きていらっしゃるわ。貴女の夫になる方よ」
小春は一瞬、不可思議な顔をしたけれど綾斗さんの事を考えると頬が紅くなっている。
初々しい、私の若い時と同じだわ……。
メアリーの遺体が見つからなかったのを不審に思っていたのよ。
あの子は必ず生きているわ。きっとメアリーを連れて逃げ出したのよ。本当に忌々しい娘だこと。
あの力を持っていて簡単に死ぬとは思えない。
叔母の私が保護しなければいけない。
この私から自由になんてなれるとでも思っていらっしゃるの? 綾斗……。
二つの大きな赤いカーテンの隙間から木漏れ日が漏れている。
白いシーツの上に、さきほどの余韻を残したまま愛らしく頬を染めるメアリーが俺を見ていた。
彼女の隣には借りた本、これは西洋の御伽話が載った童話集だろう。恥しがる、女学生姿のメアリーを見つめながら俺は体を低くした。
「メアリー、俺に読み聞かせをしてくれないかい? ラプンツェルと言う物語が良いな。囚われの美しい少女のお話さ」
「で、でも……んっ、はぁっ、ひぁっ、あっ……あっ、だめぇ『インブ』舐めたら読めな……んはっ、あっ、ああっ」
メアリーの袴を捲りあげると、俺はすでに濡れている女陰へと顔を寄せる。指先で薄桃色の亀裂を押し開け、重なり合った花をまさぐるように舌で掻き分けた。
その度にメアリーはテーブルの上で体を震わせる。俺は彼女の形を舌でゆっくりと辿るように舐めあげた。
「書生に教えられた言葉なんて聞きたくないなぁ。俺の好きな話しなんだ。頼むよメアリー、可愛い声で朗読してごらん」
「あっ、んんんっ! はぁ……と、隣に住む……魔女の畑の……ラプンツェルが食べたくなり……あっ、んっ、やっ、あっ、はぁっ、生まれた女の子は……塔に閉じ込められて……はぁっ、はぁっ、――――ッッ!!」
指で優しく花芯を撫でながら俺は彼女を見つめた。そうだ、君は髪長姫。
誰にも届かない高い塔に閉じ込められて、毎晩王子様とまぐわい、子を孕む。
集中的にメアリーの花芯を舌先の動きを早めて舐めると、堪らず愛液が溢れ、追い詰められるように喉を震わせ、体を硬直させて絶頂に達する。可愛い入口に中指だけ、忍ばせると上付きの腟内の感触を確かめるように指を動かした。
指を動かす度に、愛液と指が絡まるぬぷぬぷという淫らな音がする。清楚な顔とは裏腹に、メアリーの華は俺の指に吸い付き、腟内へと誘い込もうと蠢く。
「あはっ……薫様ぁっ……んんっ、あっ、んっ……ひっ、あっ!! それだめ、あ、好き……あはっ、あん……女の子は、ラプンツェルと……あっ、ああっ」
「はぁ。駄目だなぁ、メアリー。ちゃんと朗読しなきゃあ……俺に女陰を舐められるのがそんなに気持ちいいのかな?」
「ヴァギ……? はぁっ、ん、朗読、できないの、あっ、やぁ、あっあっ、やめ、やめて、私また、――――んんっっ!!」
「そうだよ、君の国の言葉ではそう言う。書生や一也が教えた言葉は忘れなさい。はぁ、ふふ! またメアリーの腟内が恋しくなってきちゃったな」
集中的に腟内の一点を押すように愛撫し、可愛く膨らんだ花芯を吸い上げるとテーブルの上で打ち震えて喘いだ。
嗚呼、快感に乱れたメアリーはなんて可愛らしいんだろう。俺たちしか知らぬ姿だ。西洋人形のように無機質な体なのに、白い肌には汗が滲んで甘い香りがする。
狂おしいほど愛しい。
無垢な少女なのに聖母のような慈愛さえ感じる。少女マリア。文士のように粋に例えればそう呼べるような存在。
君と共にいられるなら、俺はどんな化け物にだってなれる。
俺はメアリーの長着に指をかけると、掌に収まるほどの乳房を撫でて、奥までぐっと魔羅を挿入した。
その瞬間、イキやすい体質のメアリーは俺の背中に縋り付いてそのまま絶頂に達した。
「―――――ッッ!! ひぁ、はぁ、はぁ、んんっ、動いちゃ、だめ、ああっ、あっ、ひっ、ああ……はぁっ、はぁ、終わったら、ご本、読んでも良いって、いったのにっ……」
「はぁ、いけない子だね。イク時は必ず薫様、愛してると言うんだよ。はぁっ……んっ……読んでるじゃないかぁ……ほら、ラプンツェルは王子様と毎日性交して孕むんだよ。メアリーも俺の子を、孕んでねっ!」
テーブルで開いたメアリーの両足をぐっと押し付けると、俺は可憐な花弁を堪能するように摩羅を動かす。
女学生姿のメアリーとまぐわうのは一種の背徳感を感じけるけど、最高だな。
彼女の蜜壺を堪能するように摩羅を出入りさせると、結合部の隙間から愛液が滴り落ちて、白いテーブルクロスを穢した。
快感で充血した、可愛い花芯を指の腹で小刻みに揺らすと乳房に舌先を這わせる。華奢な体が突き上げる度に震えてテーブルが軋む。
快楽にメアリーは涙を浮かべながら、はしたなく口端から銀の糸を垂らした。
「ひっ、あっ、ああっ、薫さま、イッたばかりなの、あっあっあっ、気持ちいいのばっかりだめ、おかしく、はぁ、あっあっ、薫様、愛してます、んんっ、だめ、おく、よわいのっ、イクッ」
「はぁっ、はぁ、一也より俺と性交してる方が、はぁっ、気をやりやすいんじゃないの? はぁっ、んっ、メアリーが感じれば感じるほど、俺の子種も着床しやすくなりそうだからね、もっと感じてくれよ」
メアリーの澄んだ青い瞳が快楽に揺れる。柔らかな唇を割って舌を挿入すると、腰の動きを早めた。ヒクヒクと蠕動して絡まるメアリーが愛おしく、俺の頭の中も徐々に真っ白になる。
飢えた狼のように激しく動かすと足の爪先から天辺まで互いの快感を貪り食う、抱きしめ合うと、メアリーの腟内にどろりとした白濁液を放出した。
「はぁ……んんっ……ちゅ……ひぁ、もう、無理……薫様ぁ」
「駄目だよ、ちゃんと最後まで俺にラプンツェルを朗読してくれなきゃ。そうしたら、もう許してあげてもいい」
メアリーの体を下ろして、机に手をつくように指示すると彼女の目の前に本を置いてやる。
ふふっ、まだ結末まで先は長いけど大丈夫かな? お利口さんなメアリーなら、俺に言われた通り出来るよねぇ?
「はぁっ、あつ、んんっ、ラプンツェルはぁ、王子様を、毎晩、やっ、あっ、あっ、招き入れ、愛し合い……あっ、あっあっあっ、だめだめ、トントンしないでぇっ、お腹が、大きくなり、塔を、おいださ……ひぁっ!」
乱れた揺れる三編みを見ながら、臀部を掴み背後から突き上げると、テーブルの上にメアリーの涙が飛び散る。
快感に震えながら必死に朗読しようとする姿が愛しい。
ふふふ、そんな事を言ったって君の腟内はちゃんと俺を求めて欲しがってるぜ。
ぶつかり合う音と、俺の精液とメアリーの愛液がまざる淫らな音に興奮して目を細める。
はぁ、うっとりしてしまうな……なんて心地よい音なんだろう。
美しいよね、君もそう思わないか?
「はぁっ……メアリーの腟内が俺で一杯になるまで出したいなぁ。早く、俺だけのものになってくれよ、メアリー。はぁっ……いつかこちらも開発してあげたいな……んん、はぁ」
「あふっ……んっ、あっ、あっあっあっ、イク、薫様ぁ、愛して、イクッ……ぁぁあ、んっ、もうお腹いっぱいだからぁ」
メアリーは、後孔も桃色で綺麗だなぁ。
いつかこちらもきちんと開発しなくちゃ……全部俺だけのものにしなくちゃ。
あはは、もう朗読できなくなってしまって、そんなに感じちゃったら仕方ないな。俺は腰を抱くと背中から覆いかぶさり本を読むようにして激しく腰を動かした。
「仕方ないね、メアリー。はぁっ……俺が読んであげようか。んっ……ラプンツェルが居なくなった事に絶望した王子様は、塔から身を投げて失明しました……はぁっ……ですが、ラプンツェルと再会して……喜びの涙を流し、……その涙でっ、目が見えるようになった王子と、ともに幸せに暮らしましたと……さっ」
「あっあっあっ、んんっ、ひぁっ、だめ、ああっ、イクッイクッっ……もう許して、薫様、もう、わたし、わたし……あ、ああっっ!!」
吸い付く壁が激しく収縮した瞬間、俺はメアリーの腟内に射精する。摩羅を抜き取ると花弁から白濁した液体が流れ落ちた。
メアリーの腹を撫でると、俺は愛しくなって彼女を抱きしめた。
「はぁ……はぁ……はぁ………」
「メアリー、最後まで読めなかったけど俺は優しいから許してあげる。愛してるよ、俺の髪長姫。さ、フルーツパーラーに行こう。明日で帝都ともいったんおさばらさ」
呼吸を乱すメアリーの頬に口付ける。まだ意識がぼんやりとして頬が紅い。
内股を流れ落ちる愛液と精液が淫らだな。
ホテルに帰ったら俺が風呂であそこを綺麗にしてあげよう……しかし、まだ一也より多く子種を注いでないのが不満だ。
風呂では少し優しくしてあげようかな?
「はぁ……ヨコハマに行くの?」
「うん。君も気にいるようなお屋敷だと思うよ。嗚呼、そうだ……一也と書生には内緒だけどきちんと君の鳥籠も用意できたんだ。写真も見せてあげよう」
「写真もあるの? ありがとう、薫様。ご本は読める?」
「もちろんだ! ちゃんと本棚も用意してあげるよ。時々鳥籠から出してあげるから、一緒に散歩に出かけよう」
メアリーは新しい自分の部屋が出来る事を楽しみにするように喜んでいた。鳥籠で育った小鳥は、外では生きれない。
俺なしではメアリーはこの醜い帝国では生きれぬのだ。俺と君との特別な子が生まれたらもっと幸せになれるだろうな。
メアリーなら、俺の母のように子どもを突き放すようなことはしないだろう。
俺はただ、母に愛されたかっただけなのに。
メアリーの乱れた髪を結い直すと、手を引いてパーラーに向かう事にする。
「薫様はフルーツパーラーに行ったことあるの?」
「あるよ。しかしご婦人やお嬢さんが多いからねぇ、男一人じゃ入れないよ。フルーツポンチ、オレンヂジュース、ソーダ水もあるよ。あそこのライスカレーはうまい」
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指でなぞると、不思議そうに首を傾げる。
ふふ、君にはわからないだろうけどね。
他の男が見れば、メアリーと俺が姦通していると思うだろう。
✤✤✤
『痴情ノ縺レカ? 中條議員、愛人宅デ焼死体で発見。自殺ノ可能性………』
紙巻きタバコの煙を吐くと、新聞を放り投げる。
中條は確か、汚職について嗅ぎ回っていると夫から聞いた事がある。自分の出世が目に見えているのに、浪漫チストに愛人の女の家で焼身自殺なんてするものかしら?
娘の足音が聞こえてきて、タバコの火を消すと帯を整えた。
「お母様、ただいま帰りました」
「あら、小春。おかえりなさい。お父様は今日は遅くなるようだから銀座にでもいきましょう」
「まぁ、素敵! 銀座に新しいフルーツパーラーが出来たみたいです。お母様、元気になられて嬉しいですわ。綾斗さんの事があってから塞ぎ込んでいらしたから……」
「貴女も同じじゃあないの。でも、大丈夫よ……綾斗さんはきっと生きていらっしゃるわ。貴女の夫になる方よ」
小春は一瞬、不可思議な顔をしたけれど綾斗さんの事を考えると頬が紅くなっている。
初々しい、私の若い時と同じだわ……。
メアリーの遺体が見つからなかったのを不審に思っていたのよ。
あの子は必ず生きているわ。きっとメアリーを連れて逃げ出したのよ。本当に忌々しい娘だこと。
あの力を持っていて簡単に死ぬとは思えない。
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