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第七話 回想―一也・後編―
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知識の無いメアリーは、戸惑いながら蒼玉の瞳を潤ませた。私は、こんなにも引き込まれそうなほど美しい瞳を見た事が無い。
曇りのないメアリーを、眩しく思いながらもどこか憎らしくも感じていた。
しかし、私は優越感に浸っていた。あの書生でさえ、いまだ頬に触れることも、口付けもしていないのだ。
初めての性行為で、私はメアリーに恐れられ、憎まれてしまうかも知れない。
だが、愛されずとも憎まれる事でお前の心に残るならばそれでも良いとさえ思ってしまう。
嗚呼、まるであの憎らしい叔母と同じではないか。
『……ねぇ、泣いているの?』
メアリーが愛らしい小鳥のような声で私に問いかけてきた。
私は帝国陸軍の軍人である。
人前で泣くような軟弱な精神など無く、いかなる時も平常心を保つように訓練されているのだ。
もちろん、私は涙を流して泣いていたわけではない。
だが、メアリーに尋ねられるとまるで図星を突かれたように心臓が震えた。
『馬鹿げたことを、泣いてなどいない。私はお前の主人だ、敬語を使え』
私はそう言うと、メアリーの着物の帯を手慣れた手付きで解いた。
そして少々乱暴に胸を開くと陽の光を知らない青白い肌が露わになる。
入浴や着替え以外で、他人に肌を晒す事がないメアリーは、恥ずかしそうに胸元を隠そうとした。
私は、細い手首を掴むと布団に押しつけ耳元で囁いた。
『ひどくするつもりはない。私に身を任せておけば、快楽を知ることができる』
『カイラク……? んっ、はぁっ……あっ、んん、くすぐったいです、あっ、あっ……』
メアリーの耳朶を甘噛みし、裏側からゆっくりと耳の形をなぞるように舌で辿ると、震えるような甘い吐息が漏れた。
すべての女体が同じとは限らないが、少なくとも、私は女が感じる場所を躾けられていた。
手のひらに収まる程度の乳房を、下からゆっくりと揉み上げると、初めての快楽にメアリーは戸惑いながら甘く鳴いた。
『はぁっ、ん、息が苦しい、んんっ、あっあっ、なぁに、これ……一也さまぁ、あっんっ、あっ』
首筋に舌を這わせ、鎖骨までたどり着くと痛みを与えないように胸を揉みしだく。
刺激を与えられて敏感に突起する蕾を人差し指と親指で優しく摘むとビクン、とメアリーの腰が震えた。
この舌で、メアリーの乳房を覚えるようにしっとりと舐めあげると、可憐な乳輪をくすぐるように舌で愛撫する。
『んっ! はぁっ、なんか、へん、あっあっん……舌がはぁっ、くすぐったいのに、何かむずむずして、こわいですぅ……はぁっ、あっ』
『ずいぶんと甘い声がお前の口から漏れているようだ……。怖いのではなく、快感を感じているのではないか?』
ニヤリと、私は笑いメアリーを見つめながら彼女の無垢な乳輪を舐めた。
私の肩に手を置きながら、逃げようとするメアリーの腰を抱き、ツンと固く膨らんだ胸の蕾に舌を絡める。
―――その瞬間、快楽にもがく様にメアリーの足が布団を掻いた。
敏感な部分を舌で舐め、絡め、突き放し、吸い上げるとメアリーの声帯が震える。
『はぁっ、あっ、だめぇ、あっあっ、んん、頭が、ふわふわしちゃう、そこ、舐めたら、ひゃぁんっ。あっ、はぁっ……快感、これがそうなの?』
『ふっ……何も知らないわりには素直に反応をする……。はぁ……メアリー、お前は本当に愛らしい……、お前と遭ったあの日から、私はお前を愛している』
『アイシテ……ル? はぁっ、あんっ、もうお胸はだめ、もう、やぁっ……んんっ、あっあっあっ』
薄桃色の蕾を吸い上げ、開放するように舌を離すと淫らな糸が引く。
その光景は妖しく美しく官能的だった。
私が肌襦袢を捲りあげるとそこには、まるで人形のような無機質な薄桃色の亀裂が見えた。
幼子のように閉じた花びらは慎ましく、麝香のような甘い香りがする。
秘部を私に見られてしまったメアリーは、頬を真っ赤にして、いやいやと首を降ると腰を引こうとした。
『か、一也様っ……そこを人に見せるのは恥ずかしい事だって女中さんがっ……だ、だから見ないでください、な、何してるの? やぁんっ』
『――――そうだな、メアリー。ここは私以外の人間には見せるな。ここは私が愛でる場所だ。他の男に見られ、触れられる事を禁ずる』
メアリーの両足を捕まえ開かせると、私は独占欲に任せてそう口走った。
異性、いや他人に凝視される羞恥にメアリーは、肌襦袢を下げようとするが、私は構わずそのまま顔を埋めると、処女雪のような恥丘に舌を這わせる。
女の秘部を舐めることに抵抗はない。
私たちの誰もがその行為に慣れきっていたからだ。
しかし、好ましく思う女にはこうも胸が高鳴るのかと驚きながら、ゆっくりと舌で辿った。
彼女の未開の地をこじ開けるように、上下に舌を動かすと、メアリーの上ずった喜びの声が響く。
『あっ……!! ひぁっ、やぁぁんっ、あ、ああっ、まってくださ、あ、あっ、ああっ、はぁっ……一也さまぁっ……!』
着物の中に顔を入れ、わざと音を立てるように舐める。時計回りに舌をすべらせ、ぴったりと唇を貼り付け吸い付く。
女陰の中に埋もれた粒を掘り起こし、舌を小刻みに動かして舐めると、今までの中で一番激しい反応が見れた。
『あっあっあっ、ゃ、あ! やぁぁ、何かくるっ、あっあっん、やだ、あんん、ふぁぁ、あっ、――――!!』
両足が布団の上でピンと爪先立ちすると、初めての絶頂に達したようだ。
じわり、と唾液に混じってメアリーの愛液が絡みついてくる。
激しく胸を上下に動かし、呼吸を整えたメアリーは両手で目を擦りながら、しくしくと幼女のように泣き出した。
『どうした、メアリー……? なぜ泣くんだ』
『ひっく、だ、だって……なにか、気持ちいいので、頭が真っ白になって……ひっく、お小水がでたからです。お漏らししたら、女中さんに叱られます』
『これは違う、私が愛でると溢れてくる蜜だ……じっくり濡らさなければ、私を受け入れる事ができない』
メアリーの愛液を舌に絡めながら、熱心に女陰に奉仕する。
まるで犬のように花弁の一枚一枚を愛し、敏感な粒を、傷つけないように舌で転がしてはうっとりと吸い上げた。
両手で私の頭を抑えつけるメアリーの力は弱々しく、あどけない甘い嬌声が響くと私は興奮で息が荒くなった。
桃色の秘部に絡みつく愛液の、にちゅ、にちゅと言う、いやらしい音に私の摩羅は勃起する。
私は、処女の花弁をふやけるほど舐め、何度もメアリーを絶頂へと追い詰めた。
女中がいれば、嬌声に驚き駆けつけるほどの甘やかで淫らな声だ。
性欲を煽る愛らしい声。
『はぁっ、あっ、あう、おねが、い、もう、許してください、一也さまぁ、気持ちいいの何回もきて、変になっちゃう、んぁ、ひっ、――――ッッ!!』
懇願する間にもメアリーは絶頂に達していた。私はようやく糸を引きながら舌を離すと、体を起こして、濡れそぼる穴に中指を一本挿入する。
体内に入った指に、メアリーは驚愕し、目を見開き、異物感に体を固くさせた。
まとわりつく肉壁はきつく弾力があって、指を拒むかのように狭い。
『い、いやぁ……ぁ、ん、いた、い……っ』
『はは、これからもっと変になるぞ。私がお前を育てあげるからな。慣らさねばもっと痛い、心配するな。きちんと私がここを柔らかくしてやる』
ゆっくりと指先を動かし、狭い腟内を解していく。私は緊張して体を強張らせるメアリーに寄り添うと、力を入れ過ぎ無いように慎重に指を動かした。
体を守る為に溢れた愛液と、指が絡みつく淫らな音が響く。
始めは異物感とわずかな痛みに眉をしかめていたメアリーの吐息が熱っぽくなっていった。
――――ずちゅ、くにゅ、ぬりゅ。
『はぁっ、はぁっ、あっ……んんっ、んん、この音、恥ずかしいっ、あっ、あっあっ』
『私の指に飼い慣らされる淫らな音だ……実に良い音色だな。こうして指を動かすと……メアリー、お前の感じる場所が手にとるように良くわかる』
感じる場所を指の腹で探りつつ、指を動かしていくと、蕩けた表情をしてメアリーが腰を浮かせる。緊張がほぐれたのを確認し、私はもう一本の指を追加して動かした。
腟内を指の腹で押すように動かして、少しずつ速度をあげるととうとう指でも達してしまった。
『あ、あぁぁっ!!』
『そろそろ良いだろう。私も、処女を相手にするのは初めてだ。先に言っておくが最初は相当な痛みがあるぞ。お前の体に私が刻まれるのだからな』
『ショジョ? い、痛いのいや! 怖いです、あっ、やっ……!』
軍服の中から魔羅を取り出すと、おどろいたようにメアリーは目を見開いた。男の獰猛な性器を見たのは、これが初めてだろう。
グロテスクに感じたかも知れない。
私は、メアリーの足を引き寄せると幼女のような亀裂に先端を擦りつけ、十分に潤滑油を纏うと入り口から一気に奥まで挿入した。
知識として、じわじわと貫くよりも一気に根元まで貫いた方が、痛みや負担が減ると思ったからだ。
破瓜の血が飛び散って、メアリーの声が響いた。
『っっひっ、いたっ、痛いよぉっ、抜いてっっ!』
『メアリー、落ち着くのだ。深呼吸すると良い』
私はどんどんと背中を叩くメアリーを抱きしめた。この行為に痛みを伴わせた神を恨めしく思う。
メアリーと抱き合い、混乱が落ち着くのを待って金髪の癖毛を撫でた。
しばらくすると、メアリーはそのまま私に抱きついて、互いの心音が聞こえるくらいまで静かになった。
『はぁっ、一也さまどうしてこんなこと、するんですか? 一也さまから生えてるアレはなぁに?』
『お前を愛しているからだ……。お前には無いが男にあるものだ。排泄の他に女と合わせる……説明はもういいだろう、動くぞ』
メアリーの腟内はじっとしているだけでも心地よく、もっと貪欲に貪りたくなる。
私はゆっくりと腰を動かすと、異物から実を守るために溢れた愛液を頼りに未開の地を動く。
貫いた痛みをまだ引きずるように、顔をしかめるメアリーに優しく口づけると、徐々に甘い吐息が呼吸の合間に漏れ始めた。
『はぁっ、あっ、ああっ、んっ……はぁっ、あふっ……んんっ、んっ、ひっ……はぁっ』
『んっ、くっ、はぁ……っ、愛してる、メアリー。私はずっとお前を……っ、んっ、書生などに渡さん、はぁっ……』
『あっあっ、んっ、あふっ、はぁっ、あっあっ、書生さん、を、知ってるんですか? ひゃぁんっ』
その名を呼ばれるのがどうしようもなく腹立たしい。
黙らせるように魔羅でメアリーの感じる場所を揺すりながら、ゆっくりと責立てる。
くぷ、くぷ、じゅぷ、という淫らな音がこの無機質で儚い人形の女陰から鳴るのが不思議に思えた。
肌はしっとり濡れ、赤みを増して艶めかしく感じ、私は言いようの無い興奮と愛しさを感じる。書生の名を呼ぶのが腹立たしく、淫らに腰を動かすと、彼女の蒼色の瞳が涙で潤んで蕩けた。
『今は私の名前を呼べ……! 俺の魔羅に喘いで快感を感じているのだからな……ほら、陰核も濡れていやらしく膨れているぞ』
『あっ、ああっ! 一也さまっ、ひぁあ、やっやっ、あぁんっ、だめ、ああっ、やだ、はぁ、はぁっ、ああっっ……また、アレがきちゃ、あぁあっ!』
私は指で陰核を撫でながら、足首を掴み腰を大きく揺らせると、愛液が飛び散りメアリーを追い詰めていった。
まだ、絶頂に達するのに時間のかかるメアリーの細い腰を両手で掴み、私は己の本能のままに腰を動かす。
『くっ、はぁっ……私の事だけを考えればいい、メアリー……っはぁ、っくっ、はぁっ』
『あっ、ああんっ、はぁっ、んっ、んっ、んんっ、はぁ、あっ、もうだめ、動いたら気持いいです、はぁぁ、私、また、あ、あ、ああっ、はぁ、――――ッッ!!』
ちゅぷ、ちゅぷというぶつかる音が激しくなり、結合部の摩擦が早くなると、ついにメアリーは絶頂に達した。
私は歯を食いしばり、花弁から陰茎を抜くと薄桃色の亀裂に精液を放出させた。
あやうく中出しするところだった。
腟内に出したいのは山々だが、次回からは男子サックを用意したほうが良いだろう。
呼吸を乱し、ぐったりとするメアリーの花弁を舌で舐め取り綺麗にする。
『やぁん……っ』
我ながら変態的性愛だなと感じながら、私はメアリーの着物を整えた。
しばらく秘部が痛むだろうから、女中に鎮静剤を持たせるべきか……気を失ったように眠るメアリーの頬を撫でようとした時、頭の中で声が響いた。
――――俺を差し置いてメアリーの処女を奪うなんてやるね。一也、覚悟はいいかい?
――――許さないよ。ねぇ、一也?
ぼんやりとふたりの男と姿が浮かび上がる。
ニヤニヤと淫らで猟奇的な笑顔を浮かべる薫。
どこか女のように艶があり、それでいて恐ろしく底の見えない笑顔を浮かべる書生。
私は挑発的に二人に微笑みかけた。
曇りのないメアリーを、眩しく思いながらもどこか憎らしくも感じていた。
しかし、私は優越感に浸っていた。あの書生でさえ、いまだ頬に触れることも、口付けもしていないのだ。
初めての性行為で、私はメアリーに恐れられ、憎まれてしまうかも知れない。
だが、愛されずとも憎まれる事でお前の心に残るならばそれでも良いとさえ思ってしまう。
嗚呼、まるであの憎らしい叔母と同じではないか。
『……ねぇ、泣いているの?』
メアリーが愛らしい小鳥のような声で私に問いかけてきた。
私は帝国陸軍の軍人である。
人前で泣くような軟弱な精神など無く、いかなる時も平常心を保つように訓練されているのだ。
もちろん、私は涙を流して泣いていたわけではない。
だが、メアリーに尋ねられるとまるで図星を突かれたように心臓が震えた。
『馬鹿げたことを、泣いてなどいない。私はお前の主人だ、敬語を使え』
私はそう言うと、メアリーの着物の帯を手慣れた手付きで解いた。
そして少々乱暴に胸を開くと陽の光を知らない青白い肌が露わになる。
入浴や着替え以外で、他人に肌を晒す事がないメアリーは、恥ずかしそうに胸元を隠そうとした。
私は、細い手首を掴むと布団に押しつけ耳元で囁いた。
『ひどくするつもりはない。私に身を任せておけば、快楽を知ることができる』
『カイラク……? んっ、はぁっ……あっ、んん、くすぐったいです、あっ、あっ……』
メアリーの耳朶を甘噛みし、裏側からゆっくりと耳の形をなぞるように舌で辿ると、震えるような甘い吐息が漏れた。
すべての女体が同じとは限らないが、少なくとも、私は女が感じる場所を躾けられていた。
手のひらに収まる程度の乳房を、下からゆっくりと揉み上げると、初めての快楽にメアリーは戸惑いながら甘く鳴いた。
『はぁっ、ん、息が苦しい、んんっ、あっあっ、なぁに、これ……一也さまぁ、あっんっ、あっ』
首筋に舌を這わせ、鎖骨までたどり着くと痛みを与えないように胸を揉みしだく。
刺激を与えられて敏感に突起する蕾を人差し指と親指で優しく摘むとビクン、とメアリーの腰が震えた。
この舌で、メアリーの乳房を覚えるようにしっとりと舐めあげると、可憐な乳輪をくすぐるように舌で愛撫する。
『んっ! はぁっ、なんか、へん、あっあっん……舌がはぁっ、くすぐったいのに、何かむずむずして、こわいですぅ……はぁっ、あっ』
『ずいぶんと甘い声がお前の口から漏れているようだ……。怖いのではなく、快感を感じているのではないか?』
ニヤリと、私は笑いメアリーを見つめながら彼女の無垢な乳輪を舐めた。
私の肩に手を置きながら、逃げようとするメアリーの腰を抱き、ツンと固く膨らんだ胸の蕾に舌を絡める。
―――その瞬間、快楽にもがく様にメアリーの足が布団を掻いた。
敏感な部分を舌で舐め、絡め、突き放し、吸い上げるとメアリーの声帯が震える。
『はぁっ、あっ、だめぇ、あっあっ、んん、頭が、ふわふわしちゃう、そこ、舐めたら、ひゃぁんっ。あっ、はぁっ……快感、これがそうなの?』
『ふっ……何も知らないわりには素直に反応をする……。はぁ……メアリー、お前は本当に愛らしい……、お前と遭ったあの日から、私はお前を愛している』
『アイシテ……ル? はぁっ、あんっ、もうお胸はだめ、もう、やぁっ……んんっ、あっあっあっ』
薄桃色の蕾を吸い上げ、開放するように舌を離すと淫らな糸が引く。
その光景は妖しく美しく官能的だった。
私が肌襦袢を捲りあげるとそこには、まるで人形のような無機質な薄桃色の亀裂が見えた。
幼子のように閉じた花びらは慎ましく、麝香のような甘い香りがする。
秘部を私に見られてしまったメアリーは、頬を真っ赤にして、いやいやと首を降ると腰を引こうとした。
『か、一也様っ……そこを人に見せるのは恥ずかしい事だって女中さんがっ……だ、だから見ないでください、な、何してるの? やぁんっ』
『――――そうだな、メアリー。ここは私以外の人間には見せるな。ここは私が愛でる場所だ。他の男に見られ、触れられる事を禁ずる』
メアリーの両足を捕まえ開かせると、私は独占欲に任せてそう口走った。
異性、いや他人に凝視される羞恥にメアリーは、肌襦袢を下げようとするが、私は構わずそのまま顔を埋めると、処女雪のような恥丘に舌を這わせる。
女の秘部を舐めることに抵抗はない。
私たちの誰もがその行為に慣れきっていたからだ。
しかし、好ましく思う女にはこうも胸が高鳴るのかと驚きながら、ゆっくりと舌で辿った。
彼女の未開の地をこじ開けるように、上下に舌を動かすと、メアリーの上ずった喜びの声が響く。
『あっ……!! ひぁっ、やぁぁんっ、あ、ああっ、まってくださ、あ、あっ、ああっ、はぁっ……一也さまぁっ……!』
着物の中に顔を入れ、わざと音を立てるように舐める。時計回りに舌をすべらせ、ぴったりと唇を貼り付け吸い付く。
女陰の中に埋もれた粒を掘り起こし、舌を小刻みに動かして舐めると、今までの中で一番激しい反応が見れた。
『あっあっあっ、ゃ、あ! やぁぁ、何かくるっ、あっあっん、やだ、あんん、ふぁぁ、あっ、――――!!』
両足が布団の上でピンと爪先立ちすると、初めての絶頂に達したようだ。
じわり、と唾液に混じってメアリーの愛液が絡みついてくる。
激しく胸を上下に動かし、呼吸を整えたメアリーは両手で目を擦りながら、しくしくと幼女のように泣き出した。
『どうした、メアリー……? なぜ泣くんだ』
『ひっく、だ、だって……なにか、気持ちいいので、頭が真っ白になって……ひっく、お小水がでたからです。お漏らししたら、女中さんに叱られます』
『これは違う、私が愛でると溢れてくる蜜だ……じっくり濡らさなければ、私を受け入れる事ができない』
メアリーの愛液を舌に絡めながら、熱心に女陰に奉仕する。
まるで犬のように花弁の一枚一枚を愛し、敏感な粒を、傷つけないように舌で転がしてはうっとりと吸い上げた。
両手で私の頭を抑えつけるメアリーの力は弱々しく、あどけない甘い嬌声が響くと私は興奮で息が荒くなった。
桃色の秘部に絡みつく愛液の、にちゅ、にちゅと言う、いやらしい音に私の摩羅は勃起する。
私は、処女の花弁をふやけるほど舐め、何度もメアリーを絶頂へと追い詰めた。
女中がいれば、嬌声に驚き駆けつけるほどの甘やかで淫らな声だ。
性欲を煽る愛らしい声。
『はぁっ、あっ、あう、おねが、い、もう、許してください、一也さまぁ、気持ちいいの何回もきて、変になっちゃう、んぁ、ひっ、――――ッッ!!』
懇願する間にもメアリーは絶頂に達していた。私はようやく糸を引きながら舌を離すと、体を起こして、濡れそぼる穴に中指を一本挿入する。
体内に入った指に、メアリーは驚愕し、目を見開き、異物感に体を固くさせた。
まとわりつく肉壁はきつく弾力があって、指を拒むかのように狭い。
『い、いやぁ……ぁ、ん、いた、い……っ』
『はは、これからもっと変になるぞ。私がお前を育てあげるからな。慣らさねばもっと痛い、心配するな。きちんと私がここを柔らかくしてやる』
ゆっくりと指先を動かし、狭い腟内を解していく。私は緊張して体を強張らせるメアリーに寄り添うと、力を入れ過ぎ無いように慎重に指を動かした。
体を守る為に溢れた愛液と、指が絡みつく淫らな音が響く。
始めは異物感とわずかな痛みに眉をしかめていたメアリーの吐息が熱っぽくなっていった。
――――ずちゅ、くにゅ、ぬりゅ。
『はぁっ、はぁっ、あっ……んんっ、んん、この音、恥ずかしいっ、あっ、あっあっ』
『私の指に飼い慣らされる淫らな音だ……実に良い音色だな。こうして指を動かすと……メアリー、お前の感じる場所が手にとるように良くわかる』
感じる場所を指の腹で探りつつ、指を動かしていくと、蕩けた表情をしてメアリーが腰を浮かせる。緊張がほぐれたのを確認し、私はもう一本の指を追加して動かした。
腟内を指の腹で押すように動かして、少しずつ速度をあげるととうとう指でも達してしまった。
『あ、あぁぁっ!!』
『そろそろ良いだろう。私も、処女を相手にするのは初めてだ。先に言っておくが最初は相当な痛みがあるぞ。お前の体に私が刻まれるのだからな』
『ショジョ? い、痛いのいや! 怖いです、あっ、やっ……!』
軍服の中から魔羅を取り出すと、おどろいたようにメアリーは目を見開いた。男の獰猛な性器を見たのは、これが初めてだろう。
グロテスクに感じたかも知れない。
私は、メアリーの足を引き寄せると幼女のような亀裂に先端を擦りつけ、十分に潤滑油を纏うと入り口から一気に奥まで挿入した。
知識として、じわじわと貫くよりも一気に根元まで貫いた方が、痛みや負担が減ると思ったからだ。
破瓜の血が飛び散って、メアリーの声が響いた。
『っっひっ、いたっ、痛いよぉっ、抜いてっっ!』
『メアリー、落ち着くのだ。深呼吸すると良い』
私はどんどんと背中を叩くメアリーを抱きしめた。この行為に痛みを伴わせた神を恨めしく思う。
メアリーと抱き合い、混乱が落ち着くのを待って金髪の癖毛を撫でた。
しばらくすると、メアリーはそのまま私に抱きついて、互いの心音が聞こえるくらいまで静かになった。
『はぁっ、一也さまどうしてこんなこと、するんですか? 一也さまから生えてるアレはなぁに?』
『お前を愛しているからだ……。お前には無いが男にあるものだ。排泄の他に女と合わせる……説明はもういいだろう、動くぞ』
メアリーの腟内はじっとしているだけでも心地よく、もっと貪欲に貪りたくなる。
私はゆっくりと腰を動かすと、異物から実を守るために溢れた愛液を頼りに未開の地を動く。
貫いた痛みをまだ引きずるように、顔をしかめるメアリーに優しく口づけると、徐々に甘い吐息が呼吸の合間に漏れ始めた。
『はぁっ、あっ、ああっ、んっ……はぁっ、あふっ……んんっ、んっ、ひっ……はぁっ』
『んっ、くっ、はぁ……っ、愛してる、メアリー。私はずっとお前を……っ、んっ、書生などに渡さん、はぁっ……』
『あっあっ、んっ、あふっ、はぁっ、あっあっ、書生さん、を、知ってるんですか? ひゃぁんっ』
その名を呼ばれるのがどうしようもなく腹立たしい。
黙らせるように魔羅でメアリーの感じる場所を揺すりながら、ゆっくりと責立てる。
くぷ、くぷ、じゅぷ、という淫らな音がこの無機質で儚い人形の女陰から鳴るのが不思議に思えた。
肌はしっとり濡れ、赤みを増して艶めかしく感じ、私は言いようの無い興奮と愛しさを感じる。書生の名を呼ぶのが腹立たしく、淫らに腰を動かすと、彼女の蒼色の瞳が涙で潤んで蕩けた。
『今は私の名前を呼べ……! 俺の魔羅に喘いで快感を感じているのだからな……ほら、陰核も濡れていやらしく膨れているぞ』
『あっ、ああっ! 一也さまっ、ひぁあ、やっやっ、あぁんっ、だめ、ああっ、やだ、はぁ、はぁっ、ああっっ……また、アレがきちゃ、あぁあっ!』
私は指で陰核を撫でながら、足首を掴み腰を大きく揺らせると、愛液が飛び散りメアリーを追い詰めていった。
まだ、絶頂に達するのに時間のかかるメアリーの細い腰を両手で掴み、私は己の本能のままに腰を動かす。
『くっ、はぁっ……私の事だけを考えればいい、メアリー……っはぁ、っくっ、はぁっ』
『あっ、ああんっ、はぁっ、んっ、んっ、んんっ、はぁ、あっ、もうだめ、動いたら気持いいです、はぁぁ、私、また、あ、あ、ああっ、はぁ、――――ッッ!!』
ちゅぷ、ちゅぷというぶつかる音が激しくなり、結合部の摩擦が早くなると、ついにメアリーは絶頂に達した。
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あやうく中出しするところだった。
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『やぁん……っ』
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――――俺を差し置いてメアリーの処女を奪うなんてやるね。一也、覚悟はいいかい?
――――許さないよ。ねぇ、一也?
ぼんやりとふたりの男と姿が浮かび上がる。
ニヤニヤと淫らで猟奇的な笑顔を浮かべる薫。
どこか女のように艶があり、それでいて恐ろしく底の見えない笑顔を浮かべる書生。
私は挑発的に二人に微笑みかけた。
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あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
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