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第三話 玉響の楽園―一也編―

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「はぁっ……はぁっ……はぁーっ、ひっ、ああっ、あんっ、やぁぅ、あっあっあっ、一也様、はぁっ……んんっ、おねが、はぁぁ、目隠しだけでも、やぁあっ」

 ハンカチーフで目隠しされ、一也様は私の腕を後手に縛ると、お膝の上乗るように命令したの。よくわからないけれど、男の人のモノが大きくなって固くなると『アレ』が出来るようになる。
 その上に私の入り口を押し当てて座るように言うと、一也様は腰を動かすように命令したの。でも、上に乗ると硬い先端が奥まで入って腰に力が入らなくなる。
 動かす度に、ぱちゅ、ぱちゅって音がして何だか、すごく……恥ずかしい。
 お腹の中で、一也様のアレが擦れる度に必死に声を我慢しようとしても、どうしても漏れちゃう。
 顔が熱くて、酸欠になっちゃいそうで、だめ、だめ、そんなに動かしたらまた奥の気持ちいい所に当たって……。
 胸に一也様の指先が触れて、私は頭が真っ白になって、一也様の大きくなったモノをぎゅって締め付けると背中を反らした。

「メアリー、っ、はぁ、イク前にはきちんと教えた通り鳴くように言っただろう。はぁ……っ、それとも私の魔羅まらで何度も達して分からなくなっているのか?」
「あっ、ああっ!! はぁっ、あぁ、一也さまっ、はぁ、好きです、お慕い、してます、はぁぁ、わたしは、貴方の、あっあっあっ、はぁ、ひっ、――――ッッ!!」

 ベットが激しく軋む音がして、蓄音機から流れる「野ばら」の歌が聞こえるけど、一也様が私の腰を抱いて、下から突き上げてくると堪らず、また背中を反らして体を震わせた。
 頭が真っ白になって全身がガクガクと震えて、ようやく一也様が目隠しに手をかけ引き剥がした。
 軍服のボタンを外した一也様はベッドの上で呼吸を乱しながら楽しそうに笑っていたの。

男子ルーザサックが切れたな……薫は腟内なかで、出したのだろ? 私もしていなかった事だから尚更許し難い。ならばたっぷり出さねばなるまいな」
「はぁ……はぁ、もう、無理、あっあっ、一也様、お休みしたい、ひあっ、あっっ、んっっ、あっあっん、いやぁっ……!」

 ベッドのシーツに、あの白い色をした液体が入ったゴムがたくさん転がっている。『アレ』をすると声が出ちゃうから、お部屋にいた時は堪えるように言われていたけれど、ここでは沢山声を出していいみたい。
 一也様は親指を舐めさせながら、腰をくねらせて突き上げてくる。
『アレ』が駄目な事なのか良い事なのかわからない。でも、気持ちよくて壊れてしまいそうになるから怖い……。


 一也様はすごく怒ってるの。
 薫様があんなことをしたから――――。


✤✤✤

 お外で『アレ』をしてから、泣く私を抱きしめた薫様は優しくあやすと、今夜お泊りする場所に向かったの。
 
「テイコクホテ……ル? 旅館なの?」
「西洋風のね……ここでは髪を見せても大丈夫だよ、メアリー。俺は今から仕事があるから、部屋で待っていてくれるかい。俺以外の人間が来ても招き入れてはいけないよ」
「う、うん」

 すごく綺麗なお屋敷みたいな旅館。桜のお花が咲いて風に吹くと雪みたいにひらひら舞うの。お屋敷でも、桜の花びらがお部屋に入ってくる事はあったけれど、こんなにも大きな木だったのね。
 薫様がどんなお仕事をされているか分からない。私が質問しても、知らなくて良いって言われるから、それ以上聞いてはいけないの。
 仕事を終えた後の薫様の目は夜よりも暗くて怖いんだもの。
 夜のお食事は『びーふかれー』と言うものだった。初めて食べたけれど、異国のお料理ですごく美味しかった。
 薫様はお食事してくるから、一人でお部屋で食べなさいって。
 お部屋で一人で過ごすのは好き。
 『テイト』に向かうまでにご本を買ってもらったから、夢中で読めるもの。

「ただいま、メアリー」
「ん……お帰りなさい、薫様」
「――――着替えてくるね」

 コート姿の薫様は、夜遅くに帰って来られるとベッドの上で居眠りしていた私を起こした。私は欠伸をしながら、眠い目を擦って起き上がる。暫くして現れたのは軍服姿の薫様で、私は目を見開いて見上げた。
 張り詰めるような冷たい視線は薫様ではなく、一也様のもの。

「一也様……?」
「覚悟はできているな、メアリー。今夜は改めてお前を躾けねばならない。薫を愛しているといった罰だ」
「ごめ、ごめんなさい……一也様」
 
 怖くて青ざめる私を他所に、音が鳴る『蓄音機』に手を伸ばした。音楽は初めて聞くけれど知らない国の言葉で女の人が歌ってる。
 椅子に座ると、こちらにくるように指で合図する一也様に従うようにして、膝の間で正座する。

「メアリー、私の魔羅に奉仕するんだ。この間教えただろう。魔羅を取り出して舐めろ」
「は、はい……」

 軍服の中から、男の人のモノを取り出す。お部屋の中はいつも暗くて、あまり直視したことが無いのだけど……。
 時々ビクビク反り上がるから怖いけど、教えられたように舌を這わせて、口に含むの。これは苦しいからあんまり好きじゃない。
 だけど、気持ちよさそうなお顔を見るのは好きなの。
 先を吸い上げたり、舌を絡めたりすると一也様の息が荒くなる。髪を撫でられたりしてお口の中で愛撫すると、頭がどんどんぼんやりとしてぞくぞくしてくる。
 でも、お口の中に粘ついた白い液体を出されたらとっても苦いから嫌。

「もういい、メアリー。お前はやはりマゾヒズムの傾向があるようだな。今日は口には出さない、きちんと私への愛を証明する為に温存しておきたいからな。さぁ、この椅子に座って両足を広げるんだ」
「は、はい……一也様。でも、恥ずかしい」
「お前の陰部は大変美しい。洋華のように可憐に咲いている」

 椅子に座って、肘掛けに両足を置いて開くように言われると私のアソコが見えるから恥ずかしいの。一也様は、私の太腿を撫でるといつものように顔を埋める。
 女中さんが、アソコに毛が生えて無いから病気だと言うのだけど、一也様は関係ないみたい。
 ねっとりと、私のアソコの壁を舐めてクリクリとお小水の出る穴とか、その上にある気持ちいい場所を舐めるの。
 背筋から何かぞくぞく這い上がってくるような気持ち良さを感じて、私は一也様の頭を押し付けておねだりする。
 すぐにアソコが濡れてくるから、一也様は笑って私を見つめた。

「ひっ、あっ、ああっ、はぁっ、んっ、一也様、あっ、はぁっ、あんっ、はぁぁ、気持ちいい……あっ、んんっ……はぁっ、あっ……」
「今日は存分ぞんぶんに鳴いていいぞ、メアリー。その為の媚薬びやくも用意したからな」
「はぁっ、ん……ビヤク? なぁに?」

 着物がずれ落ちて、胸が出ると一也様は乳頭を舐めて笑った。楽しそうに笑うと、小さな小瓶を取り出して指にかけて、私のアソコに指を入れた。
 くちゅ、くちゅ、濡れた音がして指を曲げられると凄く腟内なかが熱くなって、今まで感じた事の無い感覚に、体が震える。
 もっと指でかき混ぜて欲しい、いじって欲しい、むず痒いような痺れるような感覚。

「ひあっ、ああっ! やだ、ひっ、あっあっあっ、一也様、イクッッ、いやぁ、んっ……はぁっ、ああ、んんぁっ、好きです……っ、あっあむん、舐めたらいや、指も駄目、いっ―――ッッ」

 舌で粒を嘗めながら指を動かされると椅子の上で、何回も頭が真っ白になる。眼鏡が濡れるのも構わないで、一也様が指と舌で愛撫すると透明な液体が一杯溢れて椅子を濡らして……。

 奥がひくひくして、体が熱いよぅ。
 助けて、書生さん……!
 一也様の指と舌が気持ち良すぎて意識がドロドロに溶けちゃう。

「まだ、余裕があるようだなメアリー……んんっ……んっ……ちゅ、さぁ、ベッドに行くぞ」

 唇が重なって舌が絡まると、私は一也様の唾液を飲み込む。
 濡れた眼鏡を机に置き、髪をかきあげると私を抱き上げてベッドまで連れて行く。そして乱暴に着物を脱がされると乳房を揉まれ、強引に花弁に組み敷いて、一也様の先端が私のアソコに当てられる。

「や、やぁ、一也様っ……怖いことしないで」
「――――メアリー……愛してる。お前は永遠に私のものだ。私はあの時から誰よりもお前を愛しているのに、薫に愛を誓うなど、許しがたい……体で覚えさせないとな」

 一也様は私を組み敷くと、大きくなった男の人のモノを挿入する。腟内なかの壁が擦れて、いつもより気持ちいい。一也様も珍しく凄く呼吸を乱して、腰を動かすの。
 だめ、こんな……恥ずかしい音も声も蓄音機から流れる曲をかき消しちゃいそう。

「あっあっあっ、やぁぁ、あっ、んんっ、はっっ、かずやさ、はうっ、ああっ……気持ちよくて、こわ、こわいのっ、んんっ」
「はぁっ、何時もより愛液の音が淫靡だなメアリー。はぁっ……くっ、凄い締め付けだな……私の魔羅の形にっ、なって……きたっ、はぁっ、だが私なしではっ、はぁっ、生きられないようにしたい」

 両脚を抱かれて一也様が伸し掛かってくると深い所まで繋がって、私はすがるように抱きついた。何回も波がやってきて、一也様の下で体を震わせたの。
 それから、激しく腰を動かされると強く抱きしめられて、ゆっくりと腟内なかから抜かれると私は呼吸を乱しながらホッとした。
 ようやく終わりが来たと思ったから。
 でも、一也様は白い液体の入ったゴムみたいなものを取ると、また何かを付けた。

「はぁ……はぁ……一也様?」
「まだまだだ、メアリー……さぁ、お前は悪い子だから縛ってあげよう」
「あっ、やぁ、もうっ……薫様に愛してるっていいませっ……はぁっ……ああ、一杯イッてもう、イク、出来ない、のに……はぁぁんっ!」

 私の体を横にすると、また一也様が腟内なかに入ってくる。一也様の舌が耳朶を舐めて指先があの気持ちいい粒を撫でると、また奥を擦るように動いて、私は気持ち良すぎて涙を流した。胸を揉まれるのも、指で触られるのも突き上げられるのも気持ちいい。
 体中が全部気持ちいいっ……。

「はっ、はぁっ、あ、ん、だめ、ああっ、かずや、さま、はぁ、いいっ、んんっ、はぁ、なにこれ、あうっ、んんっ、はぁっ……!」
「はぁっ、メアリー、私を愛しているか? はぁっ、お前を手折ったのはこの私だ、はぁっ…んっ」
「う、んっ、愛してる、はぁっ、あっあっ、やぁ、はぁ、もうっ……んんっ!!」

 こくこくと頷くと、一也様のモノが円を描くように動いて腰がじんじんと痺れるように気持ちいい。もう何回、あの真っ白な世界に連れ去られたのか分からないの。
 白い液体を出したゴムが無くなると、一也様は私の目隠しと縄を解いて、リボンを外すと膝の上で抱きしめながら言った。

「メアリー、薫を信用するな。はぁっ……お前はあいつが何をしているのか知らないだろう? はぁっ……書生はほとんど寝ているし、お前と触れ合った事もない」
「はぁっ、あんっ、ああっ、知らないです、はぁぁっ、あっ、あっ、おねがい、一也様、もう、許して、あんっ、ああ、ひぁっ、やぁぁん」
「はぁっ、……解放して欲しいか? んっ……んんっ……んんっ……私を受け止めろ、メアリー」

 一也様の首元に抱きついて、そのままお尻を抱かれると、ずんずん激しく腰を動かされて、私はもう意識が遠くなるのを感じた。
 私と一也様が交わる粘着音、ぶつかる音が響いて恥ずかしい。
 角度を変えるように口付けられ、とうとう薫様が私にしたように、腟内なかに白い液体を放って、私は体を大きく震わせて声をあげたの。

「はーっ……はーーっ……」
「はぁっ……メアリー……暫くこのホテルに滞在する。鹿鳴館ろくめいかんに野暮用がある。妃咲の現当主としてな……華族も面倒なものだ。…………ん」

 一也様は、私の首筋や乳房に舌を這わせるとため息混じりに言った。口付けを強くされると肌に痕が残るの。

「………風呂に入れてやろう、メアリー。眠らぬようにな」
「は……い、一也様」
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