【R18】悪徳と聖女〜その男、狂犬につき〜

蒼琉璃

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22 月夜のご褒美③(※R18)

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「はぁ……はぁ、レジェロ様……なんだか今日はいつもと違う……はぁ……」
「あーー、やっぱり? だってぇ、綺麗さっぱりランスロットくんの事を忘れて欲しいじゃん♡ 同じクズでも、ドルチェちゃんに忠誠を尽くす、愛情深ーーい俺のほうがいいっしょ?」

 レジェロ様は、本気で私の事を好きなのかもしれない。
 初恋のランスロット様なんて忘れて欲しいくらい私の事が好きなの? 鋭い紅玉の瞳に見つめられると、私の戸惑いや、心の変化までも見透かされてしまいそう。

「あちぃ……」

 レジェロ様が上着を脱ぎ、熱っぽく私を見つめる。彼の胸板に汗が滲むのを見ると、私は急に今までとは違う、おかしな気持ちになった。
 鼓動が早くなる、とかじゃない……変だわ。意識してしまって……なんて言えばいいのかしら。レジェロ様はその……下品だし、綺麗だけど強面だし、ときめくような甘い言葉なんか囁いてくれる訳じゃないのに。
 レジェロ様は、ふと口元に笑みを浮かべると、ゆっくりと私の入口に先端を馴染ませ、腟内なかに挿入する。

「ひっ、あっ、んあぁあっ……♡」

 レジェロ様の物が根元まで挿入されると、私は体中に、電撃が走ったような快感に震えた。レジェロ様しか知らないのに……ううん、夢の中では、ランスロット様と淫らな体験はしたけれど。ピッタリと自分の体に合う感じで、挿入されただけで多幸感で頭が真っ白になっちゃう。
 それは、レジェロ様も一緒みたいで、ぐっと歯を食いしばって、絶頂に達しないように、耐えているのが分かる。
 レジェロ様は動かずに、私の頭を撫でなから耳元に口を寄せて、耳朶を舐めた。

「はぁっ……ドルチェちゃん、俺、動いてねえーのにすげぇ締め付けるじゃんね♪ はぁっ、すげぇトロトロで最っっ高。やべ、マジで気持ちいいわぁ。はぁっ、どう? 俺の事好きに、なってきたぁ?」

 レジェロ様は私の両足を膝に乗せると、抱きしめながらゆっくりと焦らすように腰を動かす。優しく動かされると、喜んでるかのように腟内なかが蠢いて、はしたないわ。

「んっ、あっ、ぁぅ……んっ♡ やぁっ、あぁっ♡♡ あっ、こ、こんな、えっちな事したからって……んっ……んぅ♡♡」

 なんだか、レジェロ様に好きなように弄ばれて好意を持つだなんて、そんなのあまりにも節操がないし恥ずかしくて……。愛する騎士なら、手紙で気持ちを綴ったり、お互いを語り合ったり、どこかに一緒に出掛けたりしてから好意を持ちたい。
 だけど、私の声は裏腹に甘ったるく、無意識にレジェロ様の背中に腕を回していた。

「へぇ……? そんな事言うんだぁ。まだまだ私は堕ちません宣言すんの? ほいじゃ、遠慮なーーく、ドルチェちゃんが、誰の御主人様なのか分からせないとね♡」

 私と額を合わせたレジェロ様の紅玉の瞳はギラギラと光り輝いている。覆い被さるように抱きしめられると、腰を淫らに動かされた。濡れて擦れる音が、部屋の外にまで響いてしまいそうなくらいで恥ずかしいのに、的確に気持ちいい場所をゆっくりと、執拗に刺激され、私は彼の背中に抱き付く。

「あぁっ♡ んぅぅ~~っ♡ あぁっ♡んぁっ♡ はぁっ♡ だめっ、あっあっあっ♡ やっ、らぁっ……それっ、そこ、気持ちいい、んんっ♡ はっ、だめ、あっ、~~~~ッッ♡」

 レジェロ様は私を押し潰すようにしながら、優しくリズミカルに動くと、ベッドがミシミシと鳴り響くの。どうしよう、アリア様やエルフの巫女様が入ってきたら……そんな事が頭を過るのに、本当に気持ち良くて体に力が入らないわ。急に登り詰めて、レジェロ様の体の下で背中を反らした。

「はぁっ……またイっちゃった♡ こうやってゆっくり動かすとさぁ、ドルチェちゃんの、とろとろどすけべマ●コが、んっ、俺を欲しがってんの、分かんだよねぇ♡ ほーら、ほら、ここだよん♪ はぁ、ドルチェちゃんの気持ちいい所知ってる、俺っ、はぁ、えらいっしょ」
「やっ、やぁ、あんっ、あっ、イッたばっかり、あっ~~~~~ッッッ♡♡」

 レジェロ様は熱い吐息を吐きながら、私の両足をぐっと肩に抱えて、ベッドに両手を付くと、先端を奥に擦り付ける。コリコリと子宮頸の突起を右、左に優しく当てると、私はレジェロ様の胸板の下で、ビクビクと体を反らせて絶頂に達した。激しく痙攣するみたいに、蠢く内部に不意打ちを食らったみたいにレジェロ様は、ぐっと深く突き上げて呻いたの。
 
「んぁぁ、やべっ……聖女ちゃんが急に締め付けるから、はぁっ、中出ししちゃった。ほんと、あんな事言ってもぉ、結局何回もイクんだからさぁ♪ きゃんわいい♡」
「はぁ……はぁ……だ、だって……あ、あんな風にされ……たら……」

 私は息を切らしながら、弱気になって言うと、レジェロ様は私にキスして舌を絡めた。糸を引きながら唇が離れて、繋がったまはまま上半身を起こすと、また腰を動かした。
 レジェロ様の手の平に現れた、ウロボロスの騎士の紋章がぼんやり光ってるわ。それを私のお腹の中に紋章に重ねて撫でると、まるで、快楽が二倍になったかのように、ビクビクと体が震えたわ。

「ひゃあっ、あぁっ♡ ま、まってぇっ、はあっ、んんっ、さ、触ったら、やぁんっ♡ あっ♡あっ♡あっ♡ レジェロ様っ、はぁ、もんしょう、触ったら、ひぁあっ♡ んっ、んんぅ♡ だめぇ、なんか、気持ちいい♡ 気持ちいいのぉっ」

 レジェロ様は、私の両足をM字に開かせると、ぼんやりと光るお互いの紋章をピッタリと重ね、指の腹で花芽を撫でる。今度はさっきよりも、少し速度を上げて私を突き上げた。それでも、最初の頃のような乱暴さや強引さはなくて、私の気持ちいいリズムにピッタリと合わせて突き上げてくるの。
 波長や、肉体、魂の歯車が合うような感じで不思議だわ。前にした時よりもずっと気持ちがいい。

「はぁ……んっ、不思議だよなぁ、はぁっ、俺もすげぇ蕩けそう♡ ドルチェちゃんの感覚が、俺に流れ込むような感じぃ? はぁっ、ま、さに、一心同体っ……はぁっ、二人は一つって感じで、はぁ、んんぁ、やっぱ、ドルチェちゃんは運命の女だわ! たっぷり、俺で感じてちょーだい」

 お互いの快感が流れ込む感じで、凄く気持ち良くて愛しい。
 私の中から溢れていく愛液が多くなると、濡れ音が激しくなっていく。腟内なかでレジェロ様が動いたり、捏ね回されたりすると、心がぐずぐずと溶け出して、レジェロ様の心と体が混じりそう……。

「はっ、はぁっ♡ あっ、んんっ♡ きもちっ、いいっ……♡♡ はぁっ、やぁぁっ、レジェロさまっ、だめ、んん、だめ、きもちいい、とこばっかりぃっ、あっあっぁ゙っ♡ 蕩けちゃう、ふぁぁっ、~~~~ッッ♡」
「あはっ……これはっ……はぁ、俺の方が本気でだめかもしんねぇな……はぁっ、はっ、はぁっ……潮吹きしながら突かれて感じてんの、超絶エロいんだもん♡ こんなの知っちゃったら、もう、はぁ、ウロボロスの騎士から離れられないよなぁ? はっ、はぁ」

 私とレジェロ様が擦れ合う度に、下半身が蕩けそうになって何度も意識が堕ちていってしまう。タトゥーが刻まれた胸板に汗が滲んで、いつもより呼吸が荒くなる彼の様子を見ると、なんだか愛しくて。
 私が恥ずかしくて顔を反らすと、顎を掴まれたの。

「はぁっ……あのさぁ、俺とドルチェちゃんが繋がってるとこ……ちゃんと見てくんね? 目ぇ、そらすなよ。はぁっ、今から世界を救う聖女ちゃんに、中出しするからさっ……♡ さっ、レジェロくんの精子ザーメンで、孕んじゃおうね♪」
「はっ、はぁっ……やぁあ♡ らめっ、中に出したらっ……やら、んっ、ああっ♡ やぁぁ、レジェロさま、激しいっ、気持ちいいっ、いっちゃう……イク、イクっ、んぁ、んぅぅ~~~ッッ♡」

 レジェロ様が激しく動いた瞬間、頭が真っ白になってシーツをぎゅっと握りしめる。エルフの熱い精液が勢いよく腟内なかに放たれると、絶頂に達したばかりの敏感な私の体は、また追い詰められたように、ビクビクと震えたの。
 私の太腿を押さえたまま、ゆっくりとレジェロ様が、掻き混ぜるようにして引き抜いた。溢れた白濁液と、糸を引いて離れるそれを見てしまって、私は顔が熱くなるのを感じた。私はなんて、いやらしい事をしてるのかしら。

「はぁ……はぁっ……はぁ……」
「はぁ、はぁ……ねぇねぇドルチェちゃん、やっぱさぁ、もう一回だけしよ♡ これで最後にすっから! ねっ! ご褒美ちょーだい♡さ、俺の膝においで」

 もうやだ、と言おうと思ったのにレジェロ様は、胡座をかき、無邪気な顔で満面の笑みを浮かべると、両手を広げていたので私は戸惑ってしまった。
 乱れた聖女の服は汗ばんでいて、私はおずおずと全て脱ぐと、見るからにレジェロ様がニヤけるのがわかった。

「わ、分かった……けど、どうしたら……あっ」
「んはぁ、可愛い♡ 恥ずかしがりながら自分で聖なるお洋服脱ぐの、超絶えっろいわぁ♡ 優しくすっから……このままじゃ、これね、爆発すんの♡」
「え、そ、そうなの?」

 痺れを切らしたレジェロ様が私を抱き上げると、膝に乗せる。その……男性の物が大きく固くなっていて、私のお腹に当たったのがチラリと見えるとぎゅっと目を瞑った。
 男の人のあれって直ぐに回復するのかしら? つくづく不思議に思うけれど、そもそもどういう原理でそうなるのか分からないから、爆発すると言われたら信じるしかないわ。

「ドルチェちゃんさぁ。そろそろ自分で俺のおチ●ポ挿れてみよ? 俺が手伝ってやっから……。ランスロットくんとしたかもしれない事、ぜーんぶ『俺が』したい」
「やっ……んっ……はぁっ……恥ずかしい。な、なんでランスロット様とだなんて……、酒宿場の娘なんて最初から釣り合わない相手でっ……ひぁっ……あんんっ」

 レジェロ様は自分の男性器を片手で持つと、私の乳頭を舐めながら入口に当てる。私は彼の首に両手を置いて、戸惑っていたけれど、腹ペコの犬が痺れを切らしたようにお尻をパチンと軽く叩かれて、ビクンと快感に震えた。
 サディスティックな瞳に見つめられると、私は体が熱くなって逆らえず、ゆっくりと腰を下ろしてズブズブとレジェロ様を受け入れる。反り返ったそれが、奥に当たると私は、だらしなく甘い蜜を溢れさせ、レジェロ様の胸板に両手を置いた。

「ひっ、あぁっ……んぅ♡」
「はぁっ……はぁっ、良く出来ました聖女ちゃんっ……♡ だよなぁ、ドルチェちゃんにはランスロットくんは釣り合わねぇよ」

 そ、そういう意味じゃないし自惚れるつもりもないけれど、なんだか私にはと言われた事が恥ずかしくて嬉しかった。
 レジェロ様は人間の女の子の耳が好きだから、行為の最中に執拗に耳朶を舐める。熱い吐息に、甘くて低い声で囁かれると鼓動が早くなって、体に熱い。
 なんだか、私おかしいわ……レジェロ様はふざけた事ばかり言う、悪いエルフなのに。

「可愛いねぇ、きゅんきゅんトロまんを締め付けてさ。ドルチェちゃん、自分で動いてみ? はぁっ……、したら、手ぇ繋いでキスして……ん、恋人同士みたいっしょ」
「ひっ……んんっ……んん゙ぅっ……あっ、はぁっ……んっ、んぅ……や、ら、わかんなっ♡ はぁっ……んっ……ふぅ……やぁんっ」

 黒革の手袋を脱いだレジェロ様の指先は、エルフらしく整っていて長い。紋章から伝わってくる温かい熱が心地良くて、安心するわ。
 レジェロ様とついばむようなキスを何度もしながら、おずおずと自分で腰を動かしてみた。ゆっくりとぎこちなく動かすと自分の気持ちいい所が分かって、私は没頭してしまう。頭を支えていたレジェロ様の手が、優しく官能的に首筋から背中、お尻にかけて撫でると、私の腟内なかが喜ぶようにキュッと締め付ける。

「はぁっ……、くぁっ、締め付けきちぃって……ほんーーと、名器過ぎてやべぇから♡ そろそろ、ランスロットくんより俺の方が好きになったんじゃない? はぁっ……」
「そ、それはっ……ひやぁっ♡ あっ、ああっ、待ってっ、あんんっ、ひぁっ、急に突き上げたらっ……や……ぁん、だめなのっ」

 レジェロ様は私の腰を抱くと、下から突き上げてきた。反り上がった先端が、物凄く気持ちいい場所に当たって、私は咽び泣くようにして抱き付く。
 何も考えられない、レジェロ様が上手過ぎて、喘ぐ事しか出来ないわ。

「はっ、はぁっ、好きって聞いた時にヒクヒクしたなぁ? あーー、やべ、完堕ちさせるからなっ……はぁっ、ドルチェちゃん、俺って、独占欲マシマシで、けっこー嫉妬深いみたいなんだよねーー♪ はっ、だから俺を好きって言ってくんね?」

 私の両手を首に巻かせ、膝の上で両足を抱えながら下から突き上げられると、私は涙を流しながら喘いだ。

「ふぁっ、んんっ♡ あっあっ♡ すきっ、はぁっ、すき、だからっ、んっ、ああっ♡」
「はぁっ、はっ、良く出来ました。俺の御主人様だって自覚出てきたぁ? んっ、はぁっ、でも忠犬にはっ、はぁ、愛情たっぷりとご褒美必要だかんね。もーいっかい、言って? 俺の事好きだよなぁ?」 
「はふっ、やぁあ、んっ、わ、分かったから、やらぁ、すき! レジェロ様がすきだから、気持ちいい、やぁ♡ あっ♡あっ♡あっ♡ イっちゃうっ♡」

 レジェロ様に顎を掴まれると、私はコクコクと頷いた。両足を抱えられ、エルフの耳とは異なる私の耳を噛まれたまま、激しく腰を動かされると、そのまま縋り付くように抱き付いて頭が真っ白になる。
 ずちゅ。ずちゅ、と恥ずかしい音が響いて、まるで獣みたいに私達は喘いで、蜜に塗れている。
 ぐっと、抱きしめられてレジェロ様の精液が放たれると、ようやく私の腟内なかから抜いて膝の上で、お互い呼吸を整えながら抱きしめ合う。

「はぁ……まだまだやり足りねぇけど、ドルチェちゃんが、気ィ失ってない所で打ち止めしたから、レジェロくんセーフ?」
「も、もうっ! アウトだわっ」

 レジェロ様は「えー?」と口を尖らせながら私を抱きしめたままベッドに寝転がると、本当に犬みたいに、首筋や頬に上機嫌でキスをした。
 なんだか本当に犬みたい……。でも私が頼れるのは、ウロボロスの騎士であるレジェロ様だけで、こうして抱きしめられると安心する。
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