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番外編 愛しのお嬢様(※R18)
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ルサリィと言う名前は、獣人の古い言葉で『愛しい』を意味する言葉だった。俺達の祖先が築き上げた国の名前てはなく、新しい世界を作るためにそう名付けた。
愛しいオリーヴィア。
私情を挟んで申し訳ないが、俺は彼女への思いを込めて名前を考えたのだ。
この領地を制圧し、一年もの間オリーヴィアとの結婚を待ったのは、人族のしきたりに従う事もあったが、獣人と人族の感情を考慮した結果でもある。
国民の期待が大きい分、俺の王としての資質を問われ、さらに妃としてふさわしい人物なのかと言うことも厳しく監視されるだろう。
俺は、二人の結婚が皆に迎え入れられるように政治を行った。
オリーヴィアもまた、真摯に国民に向き合い、慈善活動に力を入れ、リーデンブルク辺境伯の残した傷跡を癒やしていた。
――――そして翌年の雪解けの季節に、俺とオリーヴィアと永遠の愛を誓い、伴侶となった。
薪が鳴る音がして、まだ肌寒いベッドの上でオリーヴィアは本を読んでいた。昼間は暖かくなってきたが、夜になると羽虫のように雪がちらつく。
俺は黒豹の姿になって、心地よさそうに寄りかかるオリーヴィアの頬を舐めた。
「んっ、くすぐったいわ……アルノー」
俺は二人きりの時は、慣れ親しんだ名前で呼ばれることを好んだ。オリーヴィアは黒豹の姿も好んでいて、俺の毛皮に顔を埋めくつろぐ事も楽しみの一つにしていたようだ。
俺は唸ると、人の姿に変わりオリーヴィアを抱きとめた。ようやく本を読むのを止めた彼女は膝の上を枕にしてクスクス笑うと両手を伸ばしてきた。
「お嬢様、私の口付けをご所望ですか?」
「ええ。アルノー」
二人きりの時は、こうして時々『執事』と『お嬢様』に戻って会話をする。オリーヴィアの薄茶の髪を梳きながら、俺は彼女の瑞々しい唇に唇を重ねた。甘噛みするように軽く口付けて、なじませるように深く舌を絡めていく。
オリーヴィアは、甘い吐息を吐いて俺に教えられたように舌を絡める。
年数を重ねる度に、この口付けは甘く愛しさが募って、不思議なことにいつまでも飽きる事が無い。
「はぁ……んっ……んんっ……アルノー、今日はお疲れじゃない?」
「結婚式のおかげで、疲れが吹き飛んだよ。分かっていますよ、オリーヴィアお嬢様。ここ数日我慢していましたものね」
オリーヴィアは頬を染めて薄茶の瞳を潤ませた。やっと誰の目も気にせずどうどうと傍にいられる幸せから、彼女は俺をよく求める。もちろん、俺も。
オリーヴィアの体をベッドの上に寝かせ、口付けながら抱きしめると、寝間着をめくり上げ、太ももを掌で撫でた。
唾液を絡ませる甘い粘着音と、可愛らしい声が漏れて、俺は興奮したように首筋に口付けた。オリーヴィアは人族で、獣人のように発情を刺激するような香りを放っている訳では無い。
だが、オリーヴィアの肌から漂う微香に欲情する。
「はっ、あっ……んっ、あっ、はぁ、アルノー……んんっ、アルノーの舌、好き……っ、はぁっ、そこ好き……」
首筋を舐められ、彼女の柔らかな肌に吸い付くと、呼吸を乱しながらオリーヴィアが俺に体を押し付けてくる。下着のつけていない布越しの乳房の温もりを感じ、その感触に弾かれたように掌で包み込む。
オリーヴィアは快楽に切なく喘ぐと腰を浮かせた。
「知ってる……んっ……全部、俺が君に教えたから……知らない場所なんてどこも無い」
「んっ、あぅ、はぁっ、あっ……アルノー、好き……あふ、ああっ、んっ……」
掌で揺れる乳房は暖かく、鼓動を感じる度に彼女が生きている事を実感し、女神エルザに感謝する。ボタンを外してオリーヴィアの肌が露になると、乳房を舐めた。オリーヴィアは初めて一線を超えた時よりも、性行為の愛撫に敏感になってきているように感じる。
控えめに貪欲に求めるその姿はいじらしくもあった。彼女は昔から俺しか見ていないのだから。
胸の隙間に口付け、なだらかな山を舌でたどって、先端の薄桃色の突起に絡みついた。
「あっ! はぁっ……んっ……はぁっ、あっ、気持ちいい、アルノー……あんっ、胸の先、もっと舐めて」
「はぁ……それは良かった。俺の可愛いお嬢様を気持ちよくさせる事が出来て嬉しい。そんなに抱きしめられたら舐められないよ」
俺はそう言って笑うと、乳輪から焦らすように舌をくねらせて固くなったそこを舐めた。オリーヴィアは優しく胸を揉み解されるのが好きで、何度も快感を与えると熱にうなされるように瞳が溶けていく。
両方の乳房を揉みながら、寝間着を腰まで脱がすと、白い肌に口付けの雨を降らす。
「んっっ……はぁっ……アルノー、くすぐったいわ……はぁっ……あっ……んっ……んんっ」
「綺麗だ、オリーヴィア」
ようやく彼女の裸体を隠していた布を全て取り去ると、四つん這いになるように促した。オリーヴィアの性格は熟知しているし、こうして恥ずかしい格好をさせられることを喜びと感じている事も知っている。
と言うより、俺がそのように体に覚えさせてしまったのもあるが。
「あ、アルノー……この格好、いつになっても慣れないわ」
「そのわりにははしたなく濡れて綺麗に光っていますけどね、お嬢様。こんな風に獣人のように尻を向けて、舐められるのがお好きでしょう? ん……ほら、オリーヴィアのここから蜜が溢れている。俺に嘘は付けないな」
申し訳程度に生えている恥毛に、整った薄桃色の花弁から、愛液の香りがする。誘われるように舌を這わせて、谷間の隅々まで丹念に舐めた。
敏感に感じて、オリーヴィアの太ももが反応しているのがわかる。俺は、指先で小さな花芯まで触れると、ゆっくりとその粒を刺激するように撫でた。
「んっ! ああっ、はぁっ、ああっ、あんん、はぁっ、あぅ、はっ、ん、気持ちいい、はぁっ……あぁっ」
オリーヴィアは枕を抱きしめながら、歓喜の涙を流していた。俺しか知らない彼女は安心しきった様子で体を任せてきた。
舌の腹で全体を舐め、やがて指と交代するように花芯を舐めて吸い上げる。ポタポタと愛液の雫が落ちて絶頂に達した。
指先で果肉を割るように、蜜を濡らして挿入すると、第二関節まで奥へ進み指を動かした。
「あっ、あっあつ、はぁっ、あぁ、そこ、好きっ、はぁぁ、もう、我慢……はぁっ、しなくていいのね、んっ、あ、あん、ああっ」
「今夜も離さない約束だから、何回達してもいい。ほら……花弁の腟内も擦って、ここも指で愛撫すると、お嬢様は凄くイキやすくなる」
指と蜜が絡まる、淫らな粘着音と膨らみ始めた花芯を擦る音が交互に響き、さらに舌が臀部の花を舐めると、ガクガクと体を震わせ達した。
指を挿入したまま、ヒクヒクと締め付ける感触に俺は微笑んだ。
「達してからもこんなにも指を咥えこんでる。そろそろ挿れて欲しいですか、オリーヴィアお嬢様」
「う、うん……お願い、挿れて」
甘えたように言うオリーヴィアに、俺は興奮したように吐息を吐いた。
俺は訳もわからないうちにメイドに手引きされ、その女と初めての性行為をした。そこから、人族のメイドや獣人の売春婦と関係を持ったことがあるが、どれも奉仕するように命令されて、事務的にするか排泄の欲望を発散するだけの虚しいものだった。
だが、オリーヴィアとの性行為は心の奥が震えるような感覚を覚える。
「じゃあ、このまま……犬のように四つん這いになったお嬢様に挿入しま……すね!」
「んっ、あっ、あああっ! あ、アルノー……あっ、んっ、はぁっ」
奥まで陰茎が挿入されると、オリーヴィアは背中を反らした。彼女は前戯も好きだが、俺とこうして繋がっていられる時間が何より好きなようだ。
ようやく痛みを感じなくなったオリーヴィアの腟内は、俺の愛と快楽を求めてウネウネと動いている。
俺は豹の唸り声を上げながら、覆いかぶさると腰を動かした。膣内は蕩けるほど心地よく、華奢な彼女が体を揺らしながら淫らに喘ぐと丸い肩に口付けた。
「んはぁっ、あ、あっあっ、アルノー、ひっ、あっ、だめぇ、激しい、これ、あっ、はぁっ、擦れて気持ちいい、んぁっ、――――っ!!」
「はぁ……オリーヴィアっ、んっ……段々と俺の形にピッタリ合うようになってきたな。はぁっ……」
絶頂に達して愛液を溢れさせたオリーヴィアが、枕を抱きしめいやらしい雌のようにお尻を付き出すと、俺は彼女を本能のままに貪る。
抱いても抱いても喉の乾きが収まらないくらい、彼女が愛しい。性器を擦り合わせる音が大きく淫らになっていき、オリーヴィアの嬌声が徐々に蕩けると、二度目の絶頂に達した時に、彼女の腟内に欲望を解き放った。
「はぁ……アルノー愛してる……」
「ん……オリーヴィア、愛してる。つい激しくしてしまった。すまない」
激しく彼女の体を貪ってしまったことを詫ながら、俺はオリーヴィアの体を膝の上に乗せた。彼女は大丈夫といったが、人と獣人では体力の差がありすぎる、愛しさのあまり壊さないように気を付けなければならない。
彼女は俺の首元に抱きつきながら、彼女は自分の花弁に先端を当てるとゆっくりと腰を下ろす。
なだらかな曲線を描く臀部から腰まで手のひらで撫でると、ついばむように何度も角度を変え口付けながら、同時に相手を求め合うように腰を動かし始めた。
「んっ……んんっ……はぁ……大丈夫……はぁっ、あっ、ああっ……はぁっ、あ、奥に、当たって、はぁ」
「はぁ……くっ、我を忘れそうになる。オリーヴィア……愛してるっ、はぁっ」
汗ばんだ互いの指を絡ませると彼女の腰の動きに合わせるように体をくねらせた。オリーヴィアは、俺の頬を撫でながら切なく体を揺らして快楽を貪っている。
壊れそうな華奢な体を抱きしめる度に、愛しさが溢れてたまらなくなった。呼吸を合わせるかのような淫らな動きも、結合部から流れ落ちる愛液も、互いに分かち合うような快感に責め立てられ緩やかな絶頂まで登りつめて行く。
「アルノー、一緒に……っ」
「オリーヴィア……っ!」
首元に抱きつく彼女の背中を抱きしめ、俺は動きを早めるとそのまま二人で絶頂に達した。俺はゆっくりとベッドの上に彼女を下ろすと彼女を抱きしめながら寝転んだ。
胸板に最愛の妻を乗せて、薄茶の髪を優しく梳く。
「こんな日が来るなんて思わなかったわ。アルノーと結婚して、王妃になるなんて……大変な事も多いけれど、貴方と共に歩めて幸せ」
「――――後悔は無いか?」
「一度だって後悔なんてした事は無いわ、陛下。これから先も貴方だけを愛してる」
俺はオリーヴィアの指を取ると、輝く指輪に口付けた。死が分かつその時まで永遠の愛を誓った大事な証だ。
「俺の魂はどこにいても、最愛の妻オリーヴィアと共にある。忘れないで欲しい」
オリーヴィアは幸せそうに微笑むと涙を浮かべて俺に口付けた。
プロメテウスの復讐~私の愛した黒豹執事~END
愛しいオリーヴィア。
私情を挟んで申し訳ないが、俺は彼女への思いを込めて名前を考えたのだ。
この領地を制圧し、一年もの間オリーヴィアとの結婚を待ったのは、人族のしきたりに従う事もあったが、獣人と人族の感情を考慮した結果でもある。
国民の期待が大きい分、俺の王としての資質を問われ、さらに妃としてふさわしい人物なのかと言うことも厳しく監視されるだろう。
俺は、二人の結婚が皆に迎え入れられるように政治を行った。
オリーヴィアもまた、真摯に国民に向き合い、慈善活動に力を入れ、リーデンブルク辺境伯の残した傷跡を癒やしていた。
――――そして翌年の雪解けの季節に、俺とオリーヴィアと永遠の愛を誓い、伴侶となった。
薪が鳴る音がして、まだ肌寒いベッドの上でオリーヴィアは本を読んでいた。昼間は暖かくなってきたが、夜になると羽虫のように雪がちらつく。
俺は黒豹の姿になって、心地よさそうに寄りかかるオリーヴィアの頬を舐めた。
「んっ、くすぐったいわ……アルノー」
俺は二人きりの時は、慣れ親しんだ名前で呼ばれることを好んだ。オリーヴィアは黒豹の姿も好んでいて、俺の毛皮に顔を埋めくつろぐ事も楽しみの一つにしていたようだ。
俺は唸ると、人の姿に変わりオリーヴィアを抱きとめた。ようやく本を読むのを止めた彼女は膝の上を枕にしてクスクス笑うと両手を伸ばしてきた。
「お嬢様、私の口付けをご所望ですか?」
「ええ。アルノー」
二人きりの時は、こうして時々『執事』と『お嬢様』に戻って会話をする。オリーヴィアの薄茶の髪を梳きながら、俺は彼女の瑞々しい唇に唇を重ねた。甘噛みするように軽く口付けて、なじませるように深く舌を絡めていく。
オリーヴィアは、甘い吐息を吐いて俺に教えられたように舌を絡める。
年数を重ねる度に、この口付けは甘く愛しさが募って、不思議なことにいつまでも飽きる事が無い。
「はぁ……んっ……んんっ……アルノー、今日はお疲れじゃない?」
「結婚式のおかげで、疲れが吹き飛んだよ。分かっていますよ、オリーヴィアお嬢様。ここ数日我慢していましたものね」
オリーヴィアは頬を染めて薄茶の瞳を潤ませた。やっと誰の目も気にせずどうどうと傍にいられる幸せから、彼女は俺をよく求める。もちろん、俺も。
オリーヴィアの体をベッドの上に寝かせ、口付けながら抱きしめると、寝間着をめくり上げ、太ももを掌で撫でた。
唾液を絡ませる甘い粘着音と、可愛らしい声が漏れて、俺は興奮したように首筋に口付けた。オリーヴィアは人族で、獣人のように発情を刺激するような香りを放っている訳では無い。
だが、オリーヴィアの肌から漂う微香に欲情する。
「はっ、あっ……んっ、あっ、はぁ、アルノー……んんっ、アルノーの舌、好き……っ、はぁっ、そこ好き……」
首筋を舐められ、彼女の柔らかな肌に吸い付くと、呼吸を乱しながらオリーヴィアが俺に体を押し付けてくる。下着のつけていない布越しの乳房の温もりを感じ、その感触に弾かれたように掌で包み込む。
オリーヴィアは快楽に切なく喘ぐと腰を浮かせた。
「知ってる……んっ……全部、俺が君に教えたから……知らない場所なんてどこも無い」
「んっ、あぅ、はぁっ、あっ……アルノー、好き……あふ、ああっ、んっ……」
掌で揺れる乳房は暖かく、鼓動を感じる度に彼女が生きている事を実感し、女神エルザに感謝する。ボタンを外してオリーヴィアの肌が露になると、乳房を舐めた。オリーヴィアは初めて一線を超えた時よりも、性行為の愛撫に敏感になってきているように感じる。
控えめに貪欲に求めるその姿はいじらしくもあった。彼女は昔から俺しか見ていないのだから。
胸の隙間に口付け、なだらかな山を舌でたどって、先端の薄桃色の突起に絡みついた。
「あっ! はぁっ……んっ……はぁっ、あっ、気持ちいい、アルノー……あんっ、胸の先、もっと舐めて」
「はぁ……それは良かった。俺の可愛いお嬢様を気持ちよくさせる事が出来て嬉しい。そんなに抱きしめられたら舐められないよ」
俺はそう言って笑うと、乳輪から焦らすように舌をくねらせて固くなったそこを舐めた。オリーヴィアは優しく胸を揉み解されるのが好きで、何度も快感を与えると熱にうなされるように瞳が溶けていく。
両方の乳房を揉みながら、寝間着を腰まで脱がすと、白い肌に口付けの雨を降らす。
「んっっ……はぁっ……アルノー、くすぐったいわ……はぁっ……あっ……んっ……んんっ」
「綺麗だ、オリーヴィア」
ようやく彼女の裸体を隠していた布を全て取り去ると、四つん這いになるように促した。オリーヴィアの性格は熟知しているし、こうして恥ずかしい格好をさせられることを喜びと感じている事も知っている。
と言うより、俺がそのように体に覚えさせてしまったのもあるが。
「あ、アルノー……この格好、いつになっても慣れないわ」
「そのわりにははしたなく濡れて綺麗に光っていますけどね、お嬢様。こんな風に獣人のように尻を向けて、舐められるのがお好きでしょう? ん……ほら、オリーヴィアのここから蜜が溢れている。俺に嘘は付けないな」
申し訳程度に生えている恥毛に、整った薄桃色の花弁から、愛液の香りがする。誘われるように舌を這わせて、谷間の隅々まで丹念に舐めた。
敏感に感じて、オリーヴィアの太ももが反応しているのがわかる。俺は、指先で小さな花芯まで触れると、ゆっくりとその粒を刺激するように撫でた。
「んっ! ああっ、はぁっ、ああっ、あんん、はぁっ、あぅ、はっ、ん、気持ちいい、はぁっ……あぁっ」
オリーヴィアは枕を抱きしめながら、歓喜の涙を流していた。俺しか知らない彼女は安心しきった様子で体を任せてきた。
舌の腹で全体を舐め、やがて指と交代するように花芯を舐めて吸い上げる。ポタポタと愛液の雫が落ちて絶頂に達した。
指先で果肉を割るように、蜜を濡らして挿入すると、第二関節まで奥へ進み指を動かした。
「あっ、あっあつ、はぁっ、あぁ、そこ、好きっ、はぁぁ、もう、我慢……はぁっ、しなくていいのね、んっ、あ、あん、ああっ」
「今夜も離さない約束だから、何回達してもいい。ほら……花弁の腟内も擦って、ここも指で愛撫すると、お嬢様は凄くイキやすくなる」
指と蜜が絡まる、淫らな粘着音と膨らみ始めた花芯を擦る音が交互に響き、さらに舌が臀部の花を舐めると、ガクガクと体を震わせ達した。
指を挿入したまま、ヒクヒクと締め付ける感触に俺は微笑んだ。
「達してからもこんなにも指を咥えこんでる。そろそろ挿れて欲しいですか、オリーヴィアお嬢様」
「う、うん……お願い、挿れて」
甘えたように言うオリーヴィアに、俺は興奮したように吐息を吐いた。
俺は訳もわからないうちにメイドに手引きされ、その女と初めての性行為をした。そこから、人族のメイドや獣人の売春婦と関係を持ったことがあるが、どれも奉仕するように命令されて、事務的にするか排泄の欲望を発散するだけの虚しいものだった。
だが、オリーヴィアとの性行為は心の奥が震えるような感覚を覚える。
「じゃあ、このまま……犬のように四つん這いになったお嬢様に挿入しま……すね!」
「んっ、あっ、あああっ! あ、アルノー……あっ、んっ、はぁっ」
奥まで陰茎が挿入されると、オリーヴィアは背中を反らした。彼女は前戯も好きだが、俺とこうして繋がっていられる時間が何より好きなようだ。
ようやく痛みを感じなくなったオリーヴィアの腟内は、俺の愛と快楽を求めてウネウネと動いている。
俺は豹の唸り声を上げながら、覆いかぶさると腰を動かした。膣内は蕩けるほど心地よく、華奢な彼女が体を揺らしながら淫らに喘ぐと丸い肩に口付けた。
「んはぁっ、あ、あっあっ、アルノー、ひっ、あっ、だめぇ、激しい、これ、あっ、はぁっ、擦れて気持ちいい、んぁっ、――――っ!!」
「はぁ……オリーヴィアっ、んっ……段々と俺の形にピッタリ合うようになってきたな。はぁっ……」
絶頂に達して愛液を溢れさせたオリーヴィアが、枕を抱きしめいやらしい雌のようにお尻を付き出すと、俺は彼女を本能のままに貪る。
抱いても抱いても喉の乾きが収まらないくらい、彼女が愛しい。性器を擦り合わせる音が大きく淫らになっていき、オリーヴィアの嬌声が徐々に蕩けると、二度目の絶頂に達した時に、彼女の腟内に欲望を解き放った。
「はぁ……アルノー愛してる……」
「ん……オリーヴィア、愛してる。つい激しくしてしまった。すまない」
激しく彼女の体を貪ってしまったことを詫ながら、俺はオリーヴィアの体を膝の上に乗せた。彼女は大丈夫といったが、人と獣人では体力の差がありすぎる、愛しさのあまり壊さないように気を付けなければならない。
彼女は俺の首元に抱きつきながら、彼女は自分の花弁に先端を当てるとゆっくりと腰を下ろす。
なだらかな曲線を描く臀部から腰まで手のひらで撫でると、ついばむように何度も角度を変え口付けながら、同時に相手を求め合うように腰を動かし始めた。
「んっ……んんっ……はぁ……大丈夫……はぁっ、あっ、ああっ……はぁっ、あ、奥に、当たって、はぁ」
「はぁ……くっ、我を忘れそうになる。オリーヴィア……愛してるっ、はぁっ」
汗ばんだ互いの指を絡ませると彼女の腰の動きに合わせるように体をくねらせた。オリーヴィアは、俺の頬を撫でながら切なく体を揺らして快楽を貪っている。
壊れそうな華奢な体を抱きしめる度に、愛しさが溢れてたまらなくなった。呼吸を合わせるかのような淫らな動きも、結合部から流れ落ちる愛液も、互いに分かち合うような快感に責め立てられ緩やかな絶頂まで登りつめて行く。
「アルノー、一緒に……っ」
「オリーヴィア……っ!」
首元に抱きつく彼女の背中を抱きしめ、俺は動きを早めるとそのまま二人で絶頂に達した。俺はゆっくりとベッドの上に彼女を下ろすと彼女を抱きしめながら寝転んだ。
胸板に最愛の妻を乗せて、薄茶の髪を優しく梳く。
「こんな日が来るなんて思わなかったわ。アルノーと結婚して、王妃になるなんて……大変な事も多いけれど、貴方と共に歩めて幸せ」
「――――後悔は無いか?」
「一度だって後悔なんてした事は無いわ、陛下。これから先も貴方だけを愛してる」
俺はオリーヴィアの指を取ると、輝く指輪に口付けた。死が分かつその時まで永遠の愛を誓った大事な証だ。
「俺の魂はどこにいても、最愛の妻オリーヴィアと共にある。忘れないで欲しい」
オリーヴィアは幸せそうに微笑むと涙を浮かべて俺に口付けた。
プロメテウスの復讐~私の愛した黒豹執事~END
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ひぁ!月子さん感想ありがとうございます!(´;ω;`)二人の心模様、特にオリーヴィアの一途な思いとアルノーの復讐心が揺さぶられるところを書きたかったのですごく嬉しいです!
とても励みになります(*´∀`*)
むむ…!めちゃくちゃ気になります!どうなっちゃうの( ; ; )
さめ姫さま、感想ありがとうございます!(*´ω`*)
ここからラストまで駆け抜けます、見守っていただけると嬉しいです✨
さめ姫様、再び感想ありがとうございます!(*´艸`*)ギャフンと言わせたくなりますよね、あの人は……笑
か弱いオリーヴィアも、覚悟を決めると強い感じになりますね!その根底は愛ですが(*´ェ`*)
アルノー視点、書くの楽しいです!