7 / 17
潜入者(※アルノー視点)
しおりを挟む
亡き父の教えは、今でも俺の心の中に宿っている。気高き獣は決して己を慢心せず、獲物に手の内を悟られてはいけない。
アルフレッドは用心深い性格だったが、人間の奴隷になることを喜びとし、プライドの高い性格を逆手に取ってあの男を喜ばせた結果、オリーヴィアの主従としてリーデンブルク家に潜入する事が出来た。
ユーディトは人間の奴隷を召使いにしても、獣人を側に置くことに抵抗感、いや『プロメテウス』以降、ヘイミル王の呪いを恐れて遠ざけているのだと言う。
だからこそ俺は、まずシュタウフェンベルク家に潜入し、部下の信頼を得ることにした。
ユーディトは貴族の間では厳格で立派な指導者だと言われているが、内心は迷信を信じ臆病で、私生活はだらしなく乱れているという情報を仕入れた。リーデンブルク辺境伯の前妻は慎ましやかな夫人だったが子宝に恵まれなかった事で夫婦仲は冷え切っていたと言う。
ユーディトは不貞を働き、ギルベルトを授った愛人は彼女を追い出し後妻の地位を奪い取った……しかし。
『リーデンブルク辺境伯夫人は、ずいぶんと浪費家のようですわ。いくら富を築いていても間に合いませんわね。オリーヴィアの持参金だけで本当に足りるのかしら』
『リーデンブルク辺境伯の家令は年寄りでな。財産管理や土地管理にも人手がほしいと嘆いていたそうだ。浪費家の夫人とも折り合いが悪い。アルノーの優秀さは伝えておる……ユーディトは渋っていたが、今や獣人をいかに上手に扱えるかが存続の鍵だ』
人間より身体能力が優れた獣人を扱えるようになれば、こぜり合いの続く隣国との戦も有利に運び、生活も豊かになるとアルフレッドは考えていたようだ。
夫婦の会話を聞き、俺は珈琲を出しながら内心ほそく笑む。リーデンブルク家の財産を管理出来るならば内側から崩壊させる事ができる……そしてギルベルトの妻になったオリーヴィアに俺の子を産ませようか。
財産を失い、没落していくリーデンブルク家に待望の嫡男が生まれたと思ったら半獣の子供。その醜聞はパウロ陛下まで届くだろう。
そして、一家は服毒自殺を図る……そのための毒はもう入手してある。
獣人と人間の間に子供がいるのは売春婦だけだ。それが令嬢の娘となれば、シュタウフェンベルク家は一生の恥だろう。厳格に育てた己の娘がまさか獣人と交わり子供を産むなど考えもしない。
一生貴族どもに指を刺され、傲慢なプライドをへし折られるがいい。姉上や母上を陵辱したお前には相応しい罰だ……俺は落ちぶれたお前達をいたぶりながら殺してやりたいほど憎んでいる。
オリーヴィアは……シュタウフェンベルク家へ戻る事無く勘当され、うまく行けば修道院にでも入れられて静かな余生を過ごせるだろう。
それも許されないのならば彼女をどこかに……。
――――俺はまだ、彼女の存在をどうするか決めかねていた。
あの日、奴隷商人から逃れた時からリーデンブルク家もシュタウフェンベルク家も根絶やしにしてやると誓った。
オリーヴィアの望み通り、黒豹の姿になって彼女の首に噛み付く事も考えたが、その思いも数年前に消え去ってしまった。
結婚式を終えて、馬車から降りてきたオリーヴィアは……美しかった。
お世辞でも何でもない、美しい花嫁だった。
雪の結晶を纏ったレースのドレスをなびかせる彼女は、まるで雪解けに咲き始めた野花のように可憐でガラス細工の女神。
だが、オリーヴィアの表情は強張っているように思える。
新しい環境への不安と期待で緊張しているという単純な理由でない事は、長年仕えてきたこの俺だからこそわかる変化だった。
結婚式の段取りがうまくいかなかったのか、それとも――――。
こちらに視線を向けたオリーヴィアの瞳が俺に助けを求めていた。まるで監獄にでも連れて行かれるような不安そうな顔だ。
束の間でも、裕福な男と新婚生活をおくれるのならば不満は無いだろうと思っていたが、その日から彼女の目が焼き付いて離れなかった。
✤✤✤
リーデンブルク家の内情は『プロメテウス』で名声を得たものの、数年後起こった隣国との宗教戦争で膨大な貸付金を回収できず台所事情は苦しいようだった。
それに加えて、リーデンブルク辺境伯夫人のアルマの浪費癖が拍車をかけている。
シュタウフェンベルク家は裕福なだけに、オリーヴィアの持参金はリーデンブルク家にとって助け舟になった。
アルマ夫人の性格は奔放で、気まぐれだったが大人しく貞淑な義娘をそれなりに気に入っているようだった。
口答えせず、言う事を聞くオリーヴィアが都合が良かったのだろう。
だが、新婚初夜が上手くいかなかったせいか、ユーディトとギルベルトは苛立ちを抱えているように思えた。
貴族は、花嫁の純潔の証をエルザの巫女に見せる決まりがある。メイドの話によると、どうやら朝までに初夜が間に合わず、家畜の血を濡らしたシーツを教会に手渡し欺いた。
そのせいかギルベルトは別棟に愛人を連れ込み、欲求を満たす。執事もメイドも両親でさえもその不貞を見て見ぬ振りをしてるようだ。
彼女の純潔も疑われたが、ともかく息子との間に嫡男を作るようにとオリーヴィアに圧力をかけている。
――――計画に狂いが生じるな。
俺はそう心の中で呟きながら、オリーヴィアの為にシトラールティーを用意した。夫婦の寝室ではなく、就寝前のこの時間ならば彼女の書斎にいるだろうと向かっていると寝室の方から小さな悲鳴が聞こえた。
俺は、反射的に走ると扉の前に立ってノックした。
「オリーヴィアお嬢様! ギルベルト様! いかがなさいましたか」
「――――何でもない。下がれ」
一瞬、無音になり弾かれたように小さな足音が走り寄る音がすると扉が開かれた。
髪を乱して蒼白になったオリーヴィアは激しく破かれた寝間着を抑えながら、涙を浮かべて座り込んだ。
小さく小刻み震える様子からしても、ギルベルトが無理矢理オリーヴィアを抱こうとしていた事は理解した。
怯えるオリーヴィアの肩を抱くと、背後から髪をかき上げながら気怠そうに冷たい視線を向けたギルベルトが現れた。
「戻れ、オリーヴィア。夫を恐れる必要はないだろう? 生涯純潔を誓った修道女でもない、お前は私の妻だ」
ギルベルトがオリーヴィアの手首を乱暴に掴んだ瞬間、彼女は恐怖のあまり嘔吐してしまった。俺はハンカチでそれを受け止めると、ギルベルトを睨みつけた。
「――――ギルベルト様。オリーヴィア様は体調がすぐれないご様子です。リーデンブルク家の嫡男をお産みになる大切な奥様を大事にされませんと……いずれ、シュタウフェンベルク伯爵様にもお耳にも届くでしょう」
ギルベルトは俺を見下ろしながら、舌打ちした。リーデンブルク家の義務、妻が自分を受け入れない苛立ちと、これまでどんな女も俺を受け入れ、拒まれた事が無いと言うこの男のプライドが見え隠れする。
そして、獣人である俺へ向けられた侮蔑の眼差し。
驚くほど俺は、オリーヴィアを犯そうとしたこの男に言いしれぬ憎しみの感情を抱いていた。
「――――介抱してやれ。別棟にでも連れていくといい」
冷たく突き放すように捨て台詞を吐いて扉が閉まると、俺は彼女の震えが止まるまで抱きしめてやった。オリーヴィアは涙を流しながら、ようやく絞り出すように言葉を発した。
「ごめんなさい、アルノー」
「――――いいえ。外の空気に触れましょう。今日は来客もありませんから、別棟でゆっくり休まれて下さい」
俺は腰の抜けたオリーヴィアの華奢な体を抱きあげた。ふと、窓に映った外の風景を眺める。
外にぼんやりと浮かぶのは寄り添うように立つ、無表情な雄々しき滅びのヘイミル王と気高き獣の王妃。
ときおり現れる彼らは俺の頭の中で作り出された幻影か、それとも亡き父と母の亡霊なのか。
オリーヴィアとの優しく穏やかな日々が、復讐の誓いを忘れさせてしまう。
――――あの惨劇を忘れたのか。
――――あの屈辱を忘れたのか。
――――お前が生かされている理由は復讐だ。
声なき声が俺を責めたてているように感じた。
アルフレッドは用心深い性格だったが、人間の奴隷になることを喜びとし、プライドの高い性格を逆手に取ってあの男を喜ばせた結果、オリーヴィアの主従としてリーデンブルク家に潜入する事が出来た。
ユーディトは人間の奴隷を召使いにしても、獣人を側に置くことに抵抗感、いや『プロメテウス』以降、ヘイミル王の呪いを恐れて遠ざけているのだと言う。
だからこそ俺は、まずシュタウフェンベルク家に潜入し、部下の信頼を得ることにした。
ユーディトは貴族の間では厳格で立派な指導者だと言われているが、内心は迷信を信じ臆病で、私生活はだらしなく乱れているという情報を仕入れた。リーデンブルク辺境伯の前妻は慎ましやかな夫人だったが子宝に恵まれなかった事で夫婦仲は冷え切っていたと言う。
ユーディトは不貞を働き、ギルベルトを授った愛人は彼女を追い出し後妻の地位を奪い取った……しかし。
『リーデンブルク辺境伯夫人は、ずいぶんと浪費家のようですわ。いくら富を築いていても間に合いませんわね。オリーヴィアの持参金だけで本当に足りるのかしら』
『リーデンブルク辺境伯の家令は年寄りでな。財産管理や土地管理にも人手がほしいと嘆いていたそうだ。浪費家の夫人とも折り合いが悪い。アルノーの優秀さは伝えておる……ユーディトは渋っていたが、今や獣人をいかに上手に扱えるかが存続の鍵だ』
人間より身体能力が優れた獣人を扱えるようになれば、こぜり合いの続く隣国との戦も有利に運び、生活も豊かになるとアルフレッドは考えていたようだ。
夫婦の会話を聞き、俺は珈琲を出しながら内心ほそく笑む。リーデンブルク家の財産を管理出来るならば内側から崩壊させる事ができる……そしてギルベルトの妻になったオリーヴィアに俺の子を産ませようか。
財産を失い、没落していくリーデンブルク家に待望の嫡男が生まれたと思ったら半獣の子供。その醜聞はパウロ陛下まで届くだろう。
そして、一家は服毒自殺を図る……そのための毒はもう入手してある。
獣人と人間の間に子供がいるのは売春婦だけだ。それが令嬢の娘となれば、シュタウフェンベルク家は一生の恥だろう。厳格に育てた己の娘がまさか獣人と交わり子供を産むなど考えもしない。
一生貴族どもに指を刺され、傲慢なプライドをへし折られるがいい。姉上や母上を陵辱したお前には相応しい罰だ……俺は落ちぶれたお前達をいたぶりながら殺してやりたいほど憎んでいる。
オリーヴィアは……シュタウフェンベルク家へ戻る事無く勘当され、うまく行けば修道院にでも入れられて静かな余生を過ごせるだろう。
それも許されないのならば彼女をどこかに……。
――――俺はまだ、彼女の存在をどうするか決めかねていた。
あの日、奴隷商人から逃れた時からリーデンブルク家もシュタウフェンベルク家も根絶やしにしてやると誓った。
オリーヴィアの望み通り、黒豹の姿になって彼女の首に噛み付く事も考えたが、その思いも数年前に消え去ってしまった。
結婚式を終えて、馬車から降りてきたオリーヴィアは……美しかった。
お世辞でも何でもない、美しい花嫁だった。
雪の結晶を纏ったレースのドレスをなびかせる彼女は、まるで雪解けに咲き始めた野花のように可憐でガラス細工の女神。
だが、オリーヴィアの表情は強張っているように思える。
新しい環境への不安と期待で緊張しているという単純な理由でない事は、長年仕えてきたこの俺だからこそわかる変化だった。
結婚式の段取りがうまくいかなかったのか、それとも――――。
こちらに視線を向けたオリーヴィアの瞳が俺に助けを求めていた。まるで監獄にでも連れて行かれるような不安そうな顔だ。
束の間でも、裕福な男と新婚生活をおくれるのならば不満は無いだろうと思っていたが、その日から彼女の目が焼き付いて離れなかった。
✤✤✤
リーデンブルク家の内情は『プロメテウス』で名声を得たものの、数年後起こった隣国との宗教戦争で膨大な貸付金を回収できず台所事情は苦しいようだった。
それに加えて、リーデンブルク辺境伯夫人のアルマの浪費癖が拍車をかけている。
シュタウフェンベルク家は裕福なだけに、オリーヴィアの持参金はリーデンブルク家にとって助け舟になった。
アルマ夫人の性格は奔放で、気まぐれだったが大人しく貞淑な義娘をそれなりに気に入っているようだった。
口答えせず、言う事を聞くオリーヴィアが都合が良かったのだろう。
だが、新婚初夜が上手くいかなかったせいか、ユーディトとギルベルトは苛立ちを抱えているように思えた。
貴族は、花嫁の純潔の証をエルザの巫女に見せる決まりがある。メイドの話によると、どうやら朝までに初夜が間に合わず、家畜の血を濡らしたシーツを教会に手渡し欺いた。
そのせいかギルベルトは別棟に愛人を連れ込み、欲求を満たす。執事もメイドも両親でさえもその不貞を見て見ぬ振りをしてるようだ。
彼女の純潔も疑われたが、ともかく息子との間に嫡男を作るようにとオリーヴィアに圧力をかけている。
――――計画に狂いが生じるな。
俺はそう心の中で呟きながら、オリーヴィアの為にシトラールティーを用意した。夫婦の寝室ではなく、就寝前のこの時間ならば彼女の書斎にいるだろうと向かっていると寝室の方から小さな悲鳴が聞こえた。
俺は、反射的に走ると扉の前に立ってノックした。
「オリーヴィアお嬢様! ギルベルト様! いかがなさいましたか」
「――――何でもない。下がれ」
一瞬、無音になり弾かれたように小さな足音が走り寄る音がすると扉が開かれた。
髪を乱して蒼白になったオリーヴィアは激しく破かれた寝間着を抑えながら、涙を浮かべて座り込んだ。
小さく小刻み震える様子からしても、ギルベルトが無理矢理オリーヴィアを抱こうとしていた事は理解した。
怯えるオリーヴィアの肩を抱くと、背後から髪をかき上げながら気怠そうに冷たい視線を向けたギルベルトが現れた。
「戻れ、オリーヴィア。夫を恐れる必要はないだろう? 生涯純潔を誓った修道女でもない、お前は私の妻だ」
ギルベルトがオリーヴィアの手首を乱暴に掴んだ瞬間、彼女は恐怖のあまり嘔吐してしまった。俺はハンカチでそれを受け止めると、ギルベルトを睨みつけた。
「――――ギルベルト様。オリーヴィア様は体調がすぐれないご様子です。リーデンブルク家の嫡男をお産みになる大切な奥様を大事にされませんと……いずれ、シュタウフェンベルク伯爵様にもお耳にも届くでしょう」
ギルベルトは俺を見下ろしながら、舌打ちした。リーデンブルク家の義務、妻が自分を受け入れない苛立ちと、これまでどんな女も俺を受け入れ、拒まれた事が無いと言うこの男のプライドが見え隠れする。
そして、獣人である俺へ向けられた侮蔑の眼差し。
驚くほど俺は、オリーヴィアを犯そうとしたこの男に言いしれぬ憎しみの感情を抱いていた。
「――――介抱してやれ。別棟にでも連れていくといい」
冷たく突き放すように捨て台詞を吐いて扉が閉まると、俺は彼女の震えが止まるまで抱きしめてやった。オリーヴィアは涙を流しながら、ようやく絞り出すように言葉を発した。
「ごめんなさい、アルノー」
「――――いいえ。外の空気に触れましょう。今日は来客もありませんから、別棟でゆっくり休まれて下さい」
俺は腰の抜けたオリーヴィアの華奢な体を抱きあげた。ふと、窓に映った外の風景を眺める。
外にぼんやりと浮かぶのは寄り添うように立つ、無表情な雄々しき滅びのヘイミル王と気高き獣の王妃。
ときおり現れる彼らは俺の頭の中で作り出された幻影か、それとも亡き父と母の亡霊なのか。
オリーヴィアとの優しく穏やかな日々が、復讐の誓いを忘れさせてしまう。
――――あの惨劇を忘れたのか。
――――あの屈辱を忘れたのか。
――――お前が生かされている理由は復讐だ。
声なき声が俺を責めたてているように感じた。
0
お気に入りに追加
162
あなたにおすすめの小説
大きな騎士は小さな私を小鳥として可愛がる
月下 雪華
恋愛
大きな魔獣戦を終えたベアトリスの夫が所属している戦闘部隊は王都へと無事帰還した。そうして忙しない日々が終わった彼女は思い出す。夫であるウォルターは自分を小動物のように可愛がること、弱いものとして扱うことを。
小動物扱いをやめて欲しい商家出身で小柄な娘ベアトリス・マードックと恋愛が上手くない騎士で大柄な男のウォルター・マードックの愛の話。
【R18】助けてもらった虎獣人にマーキングされちゃう話
象の居る
恋愛
異世界転移したとたん、魔獣に狙われたユキを助けてくれたムキムキ虎獣人のアラン。襲われた恐怖でアランに縋り、家においてもらったあともズルズル関係している。このまま一緒にいたいけどアランはどう思ってる? セフレなのか悩みつつも関係が壊れるのが怖くて聞けない。飽きられたときのために一人暮らしの住宅事情を調べてたらアランの様子がおかしくなって……。
ベッドの上ではちょっと意地悪なのに肝心なとこはヘタレな虎獣人と、普段はハッキリ言うのに怖がりな人間がお互いの気持ちを確かめ合って結ばれる話です。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。
【R18】軍人彼氏の秘密〜可愛い大型犬だと思っていた恋人は、獰猛な獣でした〜
レイラ
恋愛
王城で事務員として働くユフェは、軍部の精鋭、フレッドに大変懐かれている。今日も今日とて寝癖を直してやったり、ほつれた制服を修繕してやったり。こんなにも尻尾を振って追いかけてくるなんて、絶対私の事好きだよね?絆されるようにして付き合って知る、彼の本性とは…
◆ムーンライトノベルズにも投稿しています。
【R-18】嫁ぎ相手は氷の鬼畜王子と聞いていたのですが……?【完結】
千紘コウ
恋愛
公爵令嬢のブランシュはその性格の悪さから“冷血令嬢”と呼ばれている。そんなブランシュに縁談が届く。相手は“氷の鬼畜王子”との二つ名がある隣国の王太子フェリクス。
──S気の強い公爵令嬢が隣国のMっぽい鬼畜王子(疑惑)に嫁いでアレコレするけど勝てる気がしない話。
【注】女性主導でヒーローに乳○責めや自○強制、手○キする描写が2〜3話に集中しているので苦手な方はご自衛ください。挿入シーンは一瞬。
※4話以降ギャグコメディ調強め
※他サイトにも掲載(こちらに掲載の分は少しだけ加筆修正等しています)、全8話(後日談含む)
大事な姫様の性教育のために、姫様の御前で殿方と実演することになってしまいました。
水鏡あかり
恋愛
姫様に「あの人との初夜で粗相をしてしまうのが不安だから、貴女のを見せて」とお願いされた、姫様至上主義の侍女・真砂《まさご》。自分の拙い閨の経験では参考にならないと思いつつ、大事な姫様に懇願されて、引き受けることに。
真砂には気になる相手・檜佐木《ひさぎ》がいたものの、過去に一度、檜佐木の誘いを断ってしまっていたため、いまさら言えず、姫様の提案で、相手役は姫の夫である若様に選んでいただくことになる。
しかし、実演の当夜に閨に現れたのは、檜佐木で。どうも怒っているようなのだがーー。
主君至上主義な従者同士の恋愛が大好きなので書いてみました! ちょっと言葉責めもあるかも。
【完結・R18】弟は私のことが好き
ハリエニシダ・レン
恋愛
告白を、された。
それはいい。
ただ、その相手が問題だった。
-----
仲のよかった弟に「ずっと好きだった」と告白されて、あまりに必死な様子に拒みきれず抱かれてしまう姉。
関係が繰り返されるうちに…
切ない姉弟もの。
※実の姉弟です。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
媚薬を飲まされたので、好きな人の部屋に行きました。
入海月子
恋愛
女騎士エリカは同僚のダンケルトのことが好きなのに素直になれない。あるとき、媚薬を飲まされて襲われそうになったエリカは返り討ちにして、ダンケルトの部屋に逃げ込んだ。二人は──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる