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九話 昔話でこざいます
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「そうね。籠目のように、邪視避けとして、六角形の籠を編んだりするのは知っているわ。昔から恐れられていたようだわ。かわいそうに、百鬼は自由を奪われてしまったのね」
依子は、自由に生きられなかった百鬼の事を、どこか窮屈な自分の境遇に重ね合わせてしまっていた。
ありがたい事に両親には大学に行かせて貰って、とても感謝をしているけれど、依子が将来民俗学者になって本を出したいと口にすれば、あまり良い顔はしなかった。
近場で普通の企業に就職して欲しい、出来れば早く良い人と結婚して、孫の顔がみたい、そんな事を遠回しで言われる。
一人娘を心配する気持ちも分かるが、依子はもっと自分の選択肢が欲しかった。
「はわわー! 依子さんはお優しゅうございますねぇ。なんと、私のためにかわいそうと仰って下さるなんて、お心までお美しいっ。この百鬼、恋い慕う気持ちが、限界突破でございますよ。我ながら、女性の見る目がありすぎて恐ろしいな」
百鬼は、自分の両頬を包み込むとくねくねと体を動かした。
青白い顔が少し上気し、呪符まで涙で濡れているような気がして、依子の顔が引き攣る。
なんなら百鬼は、感動のあまり自ら作詞作曲をした、おかしな鼻歌を歌い出してしまっていた。彼女はそれを制するように咳払いすると、話を続ける。
「ええっと。貴方の生い立ちの続きを聞かせてくれるかしら」
「ああ、そうだった。私の昔話の続きでございましたね」
百鬼は呪符越しに涙を拭うと、ぽんと手を叩いて話し始める。おそらく彼は江戸より前の時代に、東北地方の地主の次男として『邪眼』の力を持って生まれ、一族から、畏怖の念を抱かれていた。
子供の頃の彼は腫れ物のように扱われ、本家の座敷の奥に押し込まれていたという。
「私、天狗の子じゃないかと言われておりました。ですけど、今思えば昔一度あれを食べた事があるので、天狗の姿形は知っているのですが……、ありえませんねぇ。とっても気味の悪い人間モドキの鳥ですから」
伝承とは異なり、天狗は随分とグロテスクな存在のようだ。依子はそれを想像し寒気がして、腕を擦る。
彼は目隠しをされ、昼間は座敷の外に出て、家の者と接しないよう、徹底されていたようだ。
それでも彼は、人の寝静まる夜中に庭に出たり、本を読む事を許されていた。自由に過ごせる時間もあったようなので、それなりに大事にされていたのだろうか。
ともかく、百鬼の一族は彼の能力に使い道を見いだしたらしい。
「例えば、政で邪魔な役人がおりますでしょう。その方の髪や爪を頂きます。後は似顔絵なんかあるとよろしいですね。それにエイッと念を込めて見つめますと、あら不思議。コロッと逝きます」
「呪いを料理番組みたいに言わないでくれる?」
思わず依子は突っ込んでしまった。
百鬼は、家族に言われるがまま身分や、性別を問わず人を呪い殺す仕事を、請け負っていた。その莫大な報酬で、一族はどんどんと裕福になり財を築いて行く。
それは同時に、様々な方面から恨みや妬みという、負の感情を彼に呼び寄せてしまう結果となった。
「人を呪い殺す事で、裕福になるだなんて。百鬼の力は凄いけれど、褒められた事じゃないわ」
「ええ、ええ。人を呪わば穴二つということわざがありますが、まさにその通り。その当時は人間の体でしたので、呪いの代償で病に伏せったのです」
百鬼が二十歳半ばまでくると、呪いの代償なのか、不治の病に体が蝕まれてしまい、そのまま帰らぬ人となった。
次に彼が目覚めた時には、自分が妖怪というか、付喪神というか、おどろおどろしい呪物になってしまっていた。
「その昔、依子さんがお着けになっている黒曜石の数珠は、私が身に着けていたのですよ。どうやら私はそれを依り代にして、呪物になったようです。うーん、その辺りの記憶はぼんやりなんですけどねぇ。もしかしたら誰かに呪物にされたのかもしれませんが。気付いたら、呪術師とお仕事を共にしていたのです」
特に自分に起きた出来事を悲しむでもなく、気にもとめていない様子で、百鬼は笑みを浮かべた。
「その時から魑魅魍魎や、悪霊を食べているの?」
因果応報か、一族に変えられてしまったのか分からないが、百鬼は最凶の呪物として生まれ変わってしまったようだ。百鬼は、人を呪える負の力と、悪い物を食らう力を、兼ね備えた不思議な存在だった。
「ええ。人間の時より食欲旺盛になってしまったのです。事の始まりは試しに悪霊を一匹食べてみたら、それはもう美味しくて美味しくて。今風に言いますと、お口がぐるめになったんです。んふふふ、もう人間のご飯には戻れないなぁ。依子さんの手料理なら喜んで食べますけれどもね!」
百鬼の視線は分からないが、チラチラと、作って欲しそうに依子を見ている。
「でも、百鬼は実体がないじゃない。私の事は受け止めてくれたけど、固形物は食べられるの?」
「……依子さんの手料理が食べたいのです。私のために作ってくれたという、最高の『しちぇーしょん』だけでおかずにして悪霊三百体は食べられるのですよ!」
それは、ある意味地域貢献になるかもしれないわね、と依子は苦笑する。
結局、呪術師の後継ぎが居なくなると、彼は別の呪術師へと譲り渡された。やがてその人物も亡くなると、そのうち骨董品店に売られ、転々といろんな人間の手に渡って、各地を旅した。
やがて時は流れて、第二次世界大戦が起こると、空襲をまぬがれた先に、とうとう、美座の本家まで百鬼は流れ着いてきた。
「ねぇ。歴代のご主人様とはどうやってお別れしたの? 譲り受けるという事は、そういう儀式でもあるのかしら」
所有者が別の人間に変われば、この数珠も、取る事が出来るのではないか。そう考えた依子は、それとなく呪物を譲り受ける方法を尋ねてみた。
「呪術師となる方は、私が選ぶのですが、その方が亡くなりますと、次の方を選びます。私を後継させたくない場合は、あの箱に一旦、封じられてしまうのですが。あ、依子さんは呪術師というより、一目惚れですので亡くなられても、来世で追い掛けたいですね。というか追い掛けます!」
「それはちょっとホラーだわ。はぁ……」
完全に希望が消えてしまった気がして、依子は肩を落とした。霊感の強い従姉妹ならもしかして、と思わなくもないけれど、あの箱に呪物を封じる方法なんて知るよしもない。
そもそも、あの箱はゴミとして、伯母が処分してしまったではないか。
ともかく百鬼に気に入られてしまった以上は、この先彼と共存していかなければいけない。
「しょうがないわね。私と一緒に生きるなら、きちんとルールを決めましょう」
「もちろん! もちろんです! 指切りげんまんですよ」
百鬼は、依子の両手を掴み、呪符の下で目をキラキラさせていた。
「どんな相手でも人間は食べない。人を殺すのはなし。お風呂やトイレの時は数珠の中に入って、私の側から離れること。私が大学で講義を受けている時と、本を読んでいる時は静かにする。いいわね?」
「ええ、ええ! 同棲するなら掟が、必要でございますものね。もちろん従いますとも! 学び舎にも共に参ってよろしいのですか。んふふふ、楽しみです。必ず健やかに勉学出来ますよう、全ての怪異からお守りしましょう」
これは同棲なのかしら、と疑問に思いつつも、中途半端に霊感が強い自分に、用心棒が出来たと思えば少しは気持ちが楽になる。
だが、この最凶呪物によって怪異に巻き込まれるとは、依子は思いもしなかった。
依子は、自由に生きられなかった百鬼の事を、どこか窮屈な自分の境遇に重ね合わせてしまっていた。
ありがたい事に両親には大学に行かせて貰って、とても感謝をしているけれど、依子が将来民俗学者になって本を出したいと口にすれば、あまり良い顔はしなかった。
近場で普通の企業に就職して欲しい、出来れば早く良い人と結婚して、孫の顔がみたい、そんな事を遠回しで言われる。
一人娘を心配する気持ちも分かるが、依子はもっと自分の選択肢が欲しかった。
「はわわー! 依子さんはお優しゅうございますねぇ。なんと、私のためにかわいそうと仰って下さるなんて、お心までお美しいっ。この百鬼、恋い慕う気持ちが、限界突破でございますよ。我ながら、女性の見る目がありすぎて恐ろしいな」
百鬼は、自分の両頬を包み込むとくねくねと体を動かした。
青白い顔が少し上気し、呪符まで涙で濡れているような気がして、依子の顔が引き攣る。
なんなら百鬼は、感動のあまり自ら作詞作曲をした、おかしな鼻歌を歌い出してしまっていた。彼女はそれを制するように咳払いすると、話を続ける。
「ええっと。貴方の生い立ちの続きを聞かせてくれるかしら」
「ああ、そうだった。私の昔話の続きでございましたね」
百鬼は呪符越しに涙を拭うと、ぽんと手を叩いて話し始める。おそらく彼は江戸より前の時代に、東北地方の地主の次男として『邪眼』の力を持って生まれ、一族から、畏怖の念を抱かれていた。
子供の頃の彼は腫れ物のように扱われ、本家の座敷の奥に押し込まれていたという。
「私、天狗の子じゃないかと言われておりました。ですけど、今思えば昔一度あれを食べた事があるので、天狗の姿形は知っているのですが……、ありえませんねぇ。とっても気味の悪い人間モドキの鳥ですから」
伝承とは異なり、天狗は随分とグロテスクな存在のようだ。依子はそれを想像し寒気がして、腕を擦る。
彼は目隠しをされ、昼間は座敷の外に出て、家の者と接しないよう、徹底されていたようだ。
それでも彼は、人の寝静まる夜中に庭に出たり、本を読む事を許されていた。自由に過ごせる時間もあったようなので、それなりに大事にされていたのだろうか。
ともかく、百鬼の一族は彼の能力に使い道を見いだしたらしい。
「例えば、政で邪魔な役人がおりますでしょう。その方の髪や爪を頂きます。後は似顔絵なんかあるとよろしいですね。それにエイッと念を込めて見つめますと、あら不思議。コロッと逝きます」
「呪いを料理番組みたいに言わないでくれる?」
思わず依子は突っ込んでしまった。
百鬼は、家族に言われるがまま身分や、性別を問わず人を呪い殺す仕事を、請け負っていた。その莫大な報酬で、一族はどんどんと裕福になり財を築いて行く。
それは同時に、様々な方面から恨みや妬みという、負の感情を彼に呼び寄せてしまう結果となった。
「人を呪い殺す事で、裕福になるだなんて。百鬼の力は凄いけれど、褒められた事じゃないわ」
「ええ、ええ。人を呪わば穴二つということわざがありますが、まさにその通り。その当時は人間の体でしたので、呪いの代償で病に伏せったのです」
百鬼が二十歳半ばまでくると、呪いの代償なのか、不治の病に体が蝕まれてしまい、そのまま帰らぬ人となった。
次に彼が目覚めた時には、自分が妖怪というか、付喪神というか、おどろおどろしい呪物になってしまっていた。
「その昔、依子さんがお着けになっている黒曜石の数珠は、私が身に着けていたのですよ。どうやら私はそれを依り代にして、呪物になったようです。うーん、その辺りの記憶はぼんやりなんですけどねぇ。もしかしたら誰かに呪物にされたのかもしれませんが。気付いたら、呪術師とお仕事を共にしていたのです」
特に自分に起きた出来事を悲しむでもなく、気にもとめていない様子で、百鬼は笑みを浮かべた。
「その時から魑魅魍魎や、悪霊を食べているの?」
因果応報か、一族に変えられてしまったのか分からないが、百鬼は最凶の呪物として生まれ変わってしまったようだ。百鬼は、人を呪える負の力と、悪い物を食らう力を、兼ね備えた不思議な存在だった。
「ええ。人間の時より食欲旺盛になってしまったのです。事の始まりは試しに悪霊を一匹食べてみたら、それはもう美味しくて美味しくて。今風に言いますと、お口がぐるめになったんです。んふふふ、もう人間のご飯には戻れないなぁ。依子さんの手料理なら喜んで食べますけれどもね!」
百鬼の視線は分からないが、チラチラと、作って欲しそうに依子を見ている。
「でも、百鬼は実体がないじゃない。私の事は受け止めてくれたけど、固形物は食べられるの?」
「……依子さんの手料理が食べたいのです。私のために作ってくれたという、最高の『しちぇーしょん』だけでおかずにして悪霊三百体は食べられるのですよ!」
それは、ある意味地域貢献になるかもしれないわね、と依子は苦笑する。
結局、呪術師の後継ぎが居なくなると、彼は別の呪術師へと譲り渡された。やがてその人物も亡くなると、そのうち骨董品店に売られ、転々といろんな人間の手に渡って、各地を旅した。
やがて時は流れて、第二次世界大戦が起こると、空襲をまぬがれた先に、とうとう、美座の本家まで百鬼は流れ着いてきた。
「ねぇ。歴代のご主人様とはどうやってお別れしたの? 譲り受けるという事は、そういう儀式でもあるのかしら」
所有者が別の人間に変われば、この数珠も、取る事が出来るのではないか。そう考えた依子は、それとなく呪物を譲り受ける方法を尋ねてみた。
「呪術師となる方は、私が選ぶのですが、その方が亡くなりますと、次の方を選びます。私を後継させたくない場合は、あの箱に一旦、封じられてしまうのですが。あ、依子さんは呪術師というより、一目惚れですので亡くなられても、来世で追い掛けたいですね。というか追い掛けます!」
「それはちょっとホラーだわ。はぁ……」
完全に希望が消えてしまった気がして、依子は肩を落とした。霊感の強い従姉妹ならもしかして、と思わなくもないけれど、あの箱に呪物を封じる方法なんて知るよしもない。
そもそも、あの箱はゴミとして、伯母が処分してしまったではないか。
ともかく百鬼に気に入られてしまった以上は、この先彼と共存していかなければいけない。
「しょうがないわね。私と一緒に生きるなら、きちんとルールを決めましょう」
「もちろん! もちろんです! 指切りげんまんですよ」
百鬼は、依子の両手を掴み、呪符の下で目をキラキラさせていた。
「どんな相手でも人間は食べない。人を殺すのはなし。お風呂やトイレの時は数珠の中に入って、私の側から離れること。私が大学で講義を受けている時と、本を読んでいる時は静かにする。いいわね?」
「ええ、ええ! 同棲するなら掟が、必要でございますものね。もちろん従いますとも! 学び舎にも共に参ってよろしいのですか。んふふふ、楽しみです。必ず健やかに勉学出来ますよう、全ての怪異からお守りしましょう」
これは同棲なのかしら、と疑問に思いつつも、中途半端に霊感が強い自分に、用心棒が出来たと思えば少しは気持ちが楽になる。
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