【R18】月に叢雲、花に風。

蒼琉璃

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陸、愛欲の罪と罰―其の四―

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 若菜は羞恥におずおずと拙い手つきで師匠の緩んだ帯を取り、高級な寝巻きをするすると肩から落とすと、その様子を光明は楽しそうに見ていた。
 初めて他人の、それも男性の着物を脱がした。色白で程よく鍛えられた美しい体に長い白髪の髪が流れるように落ちてくる。褌が目に入ると若菜は目のやり場に困り、恥ずかしそうに目を逸らした。

「おやおや、お前はまだ生娘のように私の体が見慣れないのですか? ……クックックッ……褌の取り方は朔に教えて貰いなさい」

「……み、見慣れません、恥ずかしいです…あっ、や、朔ちゃん、ひあっ」

 背後から肩に顎を載せ密着させてくる義弟は既に着物を脱いでいるようで、しなやかで美しい腕を回し両手を掴んだ。背中に彼の胸板を感じるだけで睫毛が震えて耳が赤くなってしまう。光明とのやり取りがしゃくに触るのか、敢えて若菜の敏感な耳元まで唇を近づけ囁くと褌まで両手を重ねて誘導する。

「大丈夫だ、姉さんここを……こうするんだ……。これで俺のも脱がせれるようになるな?」

 少し意地悪に囁かれ朔に耳を舐められると、敏感な弱点の愛撫にビクビク震えながら脱がすと陰茎が行灯に彩られ、はっきりと見え思わずきゅっと目を閉じた。そして、朔の大きな手で後ろからゆっくりと、寝巻きの帯を外されると肩から着物が滑り落ちる。若菜は二人の男性に見られる羞恥に、恥ずかしそうに赤面して身体を隠そうとするが作品はやんわりとそれを制止した。

「や………っ、………」
「大丈夫だ、姉さん、心配ない。俺がいるから……」 

 朔に優しく髪を撫でられ、安心させるように指先を絡めて繋がれ囁かれるとこれから何をされるのか不安だった心が解され安堵する。するすると着物を脱がされ美しい形の良い乳房と桃色の乳輪、括れた腰に色白の肌、そして座っていても解る慎ましい亀裂の縦筋が露わになる。 朔によって、安堵感で満たされる若菜に、光明はピクリと眉を動かして首を傾げた。

「随分と優しいですねぇ、朔。他の女を交える時は何時も素っ気ないと言うのに。若菜、こっちにおいで……。私の胸をお舐めなさい」
「――――勿論です。他の女とは、どんな女も……姉とは比べ物になりませんから」

 朔は光明の皮肉もさらりと言って退けると、その反応に、光明は喉の奥で笑った。若菜は光明の命令に戸惑いながら、命令されるままに師匠の右側に這い寄ると、四つん這いにになり、どうしたらいいのかわからずに身体を低くしてぎこちなく胸板を舐める。
 風呂上がりの香りと伽羅の良い香りがする。
朔は同じく左側につくと、こうやるんだと言わんばかりに乳首を舌先で押し当て淫らに円を描いて舐め初めると、光明の淫らな吐息が漏れ始めた。

「ん……っ、こう、で……すか?……ん……ぅ」

「……ん、若菜、くすぐったいですよ。まるで子猫が舐めているようですねぇ、朔と同じようにやってみなさい………はぁ、は、朔は…お前は私の身体を良く熟知していますね…はぁっ」

 若菜の柔らかい金髪を揉みながら促し、朔の愛撫に顎をあげて吐息を漏らすと事務的に割れた腹の筋を舐め、噛みつくように口付け黒豹のように身体を低くしていく。自分に奉仕をさせているだけで満足するならまだマシな方だと朔は心の中で呟いた。
 若菜は頬を染めながら、柔らかな舌先を押し当て乳輪と乳首に絡めるようにおずおずと真似をするように舐めた。そして、後方に下がった朔に変わり、左側の乳頭を舐めるように命令が下ると、戸惑いつつ身体を押し付ける形になる。
 柔らかな乳房とすべらかな肌、腰の曲線を楽しむように光明は、背中を指先を彷徨わせるように撫でると若菜は敏感にビクビクと震えて顔をあげた。

 「ふっ、……はぁ、っっんっ、や、背中……はぁっ、よわ、よわっ……い……ですっ」
「若菜、お前の肌は本当にしっとり絡み付いて滑らかで気持ちがいい……んっ、はぁ、朔……ん、はぁぁ、お前の舌先が私の摩羅に絡み付いて……はぁっ、ん、陰間よりも、上手に尺八が上手い……お前は夜伽の天性の資質がある」

 じゅぷ、と後方で音がして若菜はふと顔をあげてそちらを見ると朔が光明の陰茎を口に含み、先端を舐めて頭を動かしている。
若菜はズキズキ胸が締め付けられるような痛みを感じた。朔は無表情で舐めていたが、ふと彼女の視線に気づくとその瞳を優しく安心させるように目を細め、若菜の細くしなやかな太股に指を伸ばして内股を揉むように優しい手付きで撫でた。
 的確に性感帯に触れられ光明に抱きつくような形になる。
「んっ、やぁ、はっ、朔ちゃんくすぐった、はぁ……ん…!」

「ん………ふふ、はぁ、さて、そろそろ二人で私の摩羅を舐めて頂きましょうか……」

 光明は抱きついてくる若菜のなだらかな腰と傷一つ無い臀部を撫でると、朔を制して身体を起こし、立ち上がると腕まで下がった白い刺繍の入った絹の寝巻きを肩にかけ、そそり勃つ陰茎を二人の前に突き出した。若菜は赤面してぎゅっと目を閉じ項垂れると、朔が、腕を回し華奢な身体を抱き寄せるようにすると囁いた。ちょこんと若菜の身体は朔に守られるように座ると光明と義弟の欲情を煽った。
 
「若菜、お前の愛らしい口で私の摩羅を楽しませなさい。下からも上からも私の霊力を吸収できる。――――愛弟子の特権ですね」

「姉さんの小さな口じゃ、光明様や俺のを咥えるのは辛いだろう……?側面を舐めててくれ、水飴を舐めるみたいに……さぁ」

「ぁ、う……恥ずかしいよ…ぁ…朔ちゃん、ぁ……っ……」

 自分との夜伽の際、口淫の奉仕を申し出たのも羞恥さを必死に抑えて、愛してる人に尽くしたいと思ったのだろう。こんな最悪な状況でも愛しく、また、この最悪な状況なのに朔の興奮を煽った。

 朔は光明の陰茎を咥えると、亀頭の段差まで飲み込み、じゅぷ、じゅぷと頭を動かして愛撫する様子に少なからず尻込みし複雑な思いで見ていた。彼の掌は微かに睾丸を撫でており、光明は顔を天井に向け甘く低い吐息で喘いだ。
 若菜は、小さな舌先でペロペロと水飴や林檎飴を舐めるように舐め始める。美しい義姉弟達が摩羅に絡み付く様子は視覚的にも興奮する余興だった。

「んは………ほら若菜、指でも擦りなさい」

 命令され、若菜は震える指先で陰茎を擦り、舌先で舐める。不意に背後から、朔の大きな右手が優しく若菜の乳房を撫で、親指で乳頭を刺激されると僅かに身じろぎ甘い声を漏らす。
ビクビクと師匠の陰茎は震え、先走りの汁を感じると朔は唇を離した。姉と同じように舌先で舐めはじめると、ついに欲望は弾けとび、射精するとどくどくと溢れて男根に垂れてくる。それを姉弟二人で舐め取ると、光明は二人の頭を優しく撫でた。
 若菜は少し安堵したような胸を撫で下ろした。
 新しい事はこれなのかもしれない。
 一度満足してくれたらこのまま終わるかもしれないと僅かな希望を込めて師匠をおずおずと見上げた。そんな彼女を知ってか知らずか、光明はゆるりと座りこむと、若菜を胸板に抱き寄せ朔の方に向かせるとやんわりと太腿を両手で抱えて、M字に開かせた。
 口許に両手の指を寄せて恥ずかしそうに朔を見つめた。
 光明は、若菜の耳元に唇を寄せると低い声で囁いた。

「フフフ……良くできましたねぇ、若菜。さて、美しい姉弟の戯れはさぞかし美しいモノでしょう。――――御褒美ですよ」

 朔は、美しい義姉の裸体と愛らしい表情に愛しさが募らせ溜息を漏らした。最愛の人を、優しい笑顔で安心させるように微笑むと、光明に変わって若菜の身体を横たえ、ゆっくりとM字に脚を開けた。
 出来うる限り、彼女を心の底から気持ち良くさせたい。

「朔ちゃん……こんなの……凄く……恥ずかしいよ……」
「でも姉さん、恥ずかしい事を俺にされるのは好きだろ? ――綺麗だよ。俺で沢山感じてくれ」

 光明は若菜の右側に身体を横たえると二人の仲睦まじい雰囲気を壊すように、若菜の耳朶を舌先で絡めて舐め始めた。

「ふぁっっ? はぁっ…や、やぁ、やっ、ん…やっやっ、こうめ……!」

 若菜は突然のことにビクンッと敏感に反応して眉根をしかめる。
やわらかな耳朶は口に含むだけで心地よく首筋から清楚で高貴な香りが立ち込める。甘い声に反応するように右の乳房をしなかやな指で揉みしだくと、首筋に食らい付くように口付け淫靡に笑みを浮かべて囁いた。

「若菜……。昼間は物足りなかったでしょう?何時もは気を失うくらいお前を何度も愛でていますからねぇ」
「あ、やだぁっ、そんな…こと――――」

赤面して涙ぐむ若菜は、顔をそらした。愛してる人の前でそんな言葉を言わないで、と羞恥と悔しさを滲ませた表情は愛らしく光明の嗜虐心に火を付ける。朔の前で感じないように唇を噛み締める耐える彼女に彼は大喜びし、喉の奥で笑うと舌先で鎖骨をなぞるように舐めた。
敏感な愛弟子の華奢な身体はうち震えその指先をゆっくりと乳房を揉みあげるように心地の良い快楽のツボをついて愛撫すれば、若菜は堪らず喘ぎ声を漏らしてしまう。
 桜の蕾のような綺麗な突起も、徐々に固くなり甘い香りが立ち込める。

「っっ、はぁぅんっ、ぁっ、やっ……やぁん…っ…やめ、…あっっ!」

 不意に、朔が苛立ち自分に意識を向けさせるように柔らかな太ももをペロリと舐めると優しく甘噛みする。義姉の花弁を目の前にして、痛いほど勃起するのを感じた。望まぬ男色行為をして女に飢えていたのもあるが、この世で一番愛しく一番大切に想っている義姉の女陰まるで黒豹を誘うように天上の華の香りがする。
 女陰は人によりそれぞれだが、義姉のそれはまるで禁断の果実のようだ。

それを味わうように舌先で、花弁を一周すると深く口付けるように優しく吸い上げる。巧みな舌先でまるで生き物のように動き、啄むように口付けると、若菜は敏感に反応するようにビクンッと大きく背中をそらした。何時もの朔の愛撫ではなく、電流が逐一体に走るような、鋭い快楽に断続的に頭が真っ白になる。
 若菜は朔の細く綺麗な漆黒の髪の頭を両手で離そうとするが、構わず黒豹のような朔は優しく舌先で花芯の周りを舌で舐めた。

「やぁぁん、さ、くちゃ、それだめ、だめぇ、はぁぁんっ、そんなの知らな、はぁぁんっ」

「ん……気持ちいいだろ? ほらもっと喘いで……可愛い声を聞かせてくれ」

「フフフ、今まではお前がまだ慣れなかったから、朔は手加減をしてくれていたのですよ。朔は尺八も上手いが、舐陰は遊女や私の愛人達が懇願する程ですからねぇ――――」

 光明は楽しそうに笑うと若菜の背中に周り胸板に上体を凭れさせると、両足を抱え込んだまま固定させる。
 驚いて見上げる若菜に淫らな笑みを浮かべ、光明は朔に言う。

「根を上げるまで若菜を気をやらせなさい。そして…クックックッ、私は優しいですからね、お前に若菜の菊門の処女を奪う事を許可してあげますよ」

 女の菊門を奪うとは、遊女であっても御法度、陰間ではありませんよとそっぽを向かれる変態的な行為だが、男女共に好む者達はいる。
 日頃より光明や陰間も相手も命令されるを朔は、勿論肛門性交の技術も手慣れていた。

「――――しかし姉にそんな事は……俺には出来ません」
「やぁ……、やだっ、朔ちゃん……お尻なんて怖いよ……きゃっっ!」

 若菜の不安そうな顔が罪悪感を募らせる。彼女が嫌がる事は絶対にしたくない。光明がぐいっと若菜の両足を持ち上げると、愛らしい緋色の菊門と薄桃色の花弁が見えた。
 赤面して顔を両手で隠すそれだけでも、朔は無意識に喉が鳴るのを感じた。

「――――おやおや、ならば私が若菜の菊門の処女を奪いましょうか?」

 鋭く蛇のように目が細められると、この男の命令に背けば若菜を乱暴に、思いのままに凌辱してしまうかもしれないと言う不安と、命令に背く事は許さないという強い意思を感じた。
 ならばいっそ、自分の手で菊門の処女を奪いたい。正直に言えば愛する人の最初の男になりたいという淡い夢を光明によって無残に壊されてしまった。だからこそ、身勝手な話ではあるが、若菜の【初めて】が欲しかった。

「姉さん大丈夫だ。俺が痛くないようにするから。姉さんの初めて貰っていいか?」

 切なく優しい表情で見つめてくる。義弟もきっと本当はそんな事はしたくないのだろう。
未知の体験で恐怖心が過るが、光明に処女を奪われるより愛してる人に捧げたい。
 何より彼に問われると不安や恐れは消し去り、願いを叶えてあげたい、愛し合いたいと思ってしまう。どうにも、自分は朔にめっぽう弱いのだ。若菜は暫く戸惑っていたが頬を染めつつこくり、と頷いた。

「でもまず……女陰で姉さんを沢山気持ち良くしてやるからな……んっ……もっともっと可愛い声を出してくれ」

 そう言うと、若菜の恥毛のない女陰に優しく舌先で降れ、下から上へと痛みを感じさせぬ様に敏感な場所を往復する。それだけで敏感に反応する若菜の小陰唇をねっとりとあくまで優しく舐め、深く口付けられその度にビクッビクッと震える。

「あっっ! はぁんっ、ひゃあんっ、あっあっ、あう、朔ちゃんっ、はぁぁん、や、やだぁ、あっあう!! はぁぁ、っっやぁぁ、舌、当たって、ひゃぁん、今までとちがっ……!」

 逃げられぬよう両足を固定され、美しい朔の愛撫に甘く可愛い喘ぎ声をだす愛弟子の様子に満足しながら、己の手を退けると朔に足を逃がさぬように固定させた。
 そして、またしても勃起しはじめた摩羅を若菜の真横に突き出す。

「んっ……はぁ、お前の鳴き声は何時聴いても蕩けてしまいそうな位に甘い声ですねぇ…?
さぁ若菜、私の摩羅を愛撫しなさい。噛まないように気を付けるのですよ」

 喘ぐ若菜の髪を撫でる光明の摩羅を、涙目になりながら若菜は指で撫で、子猫のように舌先で舐める。若菜の舌使いは達する程の巧みな技は持っておらず、淫靡な二人の姉弟の余興を楽しむには申し分の無い戯れであった。

「はぁ、お前の舌使いは未熟で…戯れるには丁度良いのですよ。――――歯を立てないようにね……クックックッ、ほらお前の指で扱きなさい」
 
 小さな舌先が裏筋を舐め、たどたどしく扱いていると、下から上へと女陰全体をゆっくりと数回舐め一番弱い花芯を舌先で弄ぶように転がし優しく舐めると思わず若菜は口から摩羅を離した。あまりの気持ち良さに涙が溢れる。
そんな姉をチラリと見つめると妖艶な黒豹はぷっくらと勃起した小さな花の蕾を素早く舌をうねらせて追い上げる。

「はぁぁんっ、あぅあっ…やっやっ、あぁあ、朔ちゃ、あっ、あっやぁあ、あ、はぁぁいっちゃう、だめだめ、あっあっあっああっ、いゃん、―――――ッッ!!」

 ガクガクと腰を震わせ若菜から大量の愛液が溢れる。まるで聖水を飲むように朔はそれを味わうと、不思議と光明との交わりで泥のように穢れていく体が浄化されるような、澄んだ霊力に満たされた。甘露な蜜に誘われて、再び間髪入れずに花芯に深く口付け塩気のまじる尿道口まで丁寧に舌先で舐める。

「はぁ、はぁぁ、やっやっ、まって、そこは、汚いよぉ……! やぁぁ、だめ、まって、ほんとに、朔ちゃん……はぁぁぁん、やっ……」
「姉さんに……はぁ、汚い部分なんて無い…どこもかしこも全部綺麗だ……はぁ、全部俺に見せて……」

 朔はうっとりとした表情で義姉を見つめた。愛液で濡れた唇を舌先で舐めとる。そしてしなかやかな指先をちいさな薄桃色の花穴にゆっくりと挿入すると、膣内の前衛を優しく傷つけないように淫らに動かし、花芯に深く口付け舌先でゆっくりと小さな蕾を器用に剥くと敏感な実を優しく円を描くようにゆっくりそしてじっくりと舐めた。

「~~~~ッッ!」

 若菜は声も出せない位激しい快楽を感じて背中をそらすと彼の頭に両手をおいたまま絶頂に達した。うねる蜜壺が朔の指をぎゅっとから絡み付くように締め付けられると、朔は喉を鳴らした。自分の愛撫で直ぐに気をやってしまう感じやすい彼女が愛しくて仕方ない。眞液を飛び散らせた若菜の薄桃色の無毛の花弁を舐める。

「おやおや、若菜……声も出ない程気持ちが良かったのですか? こんなに直ぐに気をやってしまうなんて、お前は体は本当に貪欲に出来ていますねぇ……?」

 光明は楽しげに目を細めると、陰茎をそそり立たせたまま若菜の汗ばみ始めた華奢な裸体をゆっくりと撫で、背中に腕を回して支えやわらかな乳房を掌で撫でると乳房に舌を這わせ、突起し始めた胸の蕾の周り、薄桃色の乳輪をゆっくりと焦らすように舐め、ちゅぷりと唇に含まれる蛇のような舌で舐められる。
その間も若菜の小さな粒を舌先で素早く舐め、そして繊細な指先が密壺の奥を目指して指の腹で擦り立てる。指を伝って溢れる蜜が、朔の己自身を熱くさせ雄々しく反り立たせた。
今すぐ愛する彼女の膣内なかで一つになりたい。
 若菜は純白の布団の上でガクガクと体を震わせ銀糸を口元から垂らして目を潤ませていた。
女陰から這い上がる抗えない激しい快楽と胸の蕾の性感帯を刺激される快楽に頭が朦朧としていた。

「んん……姉さん……はぁ、ちゅ……凄い決め付け……ヒクヒクしてる……俺の指と舌で感じてるんだな……ほらもっと俺を感じて……何度でもいけよ……はぁ」

「ふぁぁんん、そ、そんなこと、……あぅぅ、あっあっ、朔ちゃん、はぁ…ぁん、もう、あっあっはぁんん、こうめい、さ、……あんん、はぁぁん、またいっちゃ、いっちゃう、おねが、変になっちゃう、ああ!」

「また、気をやりそうですか? 部屋中お前の蜜の甘い香りで一杯ですねぇ……朔もお前の蜜に狂わされているようだ……ほぉら、気をやるが良い!」

「あっ、やぁぁぁん…っっ!」

 朔の指先の動きと舌先の愛撫がしなやかに激しくなった瞬間、甘い悲鳴と共に若菜は硬直し背中を反らし太股をガクガクと震わせると眞液を飛ばしてしまった若菜の女陰から唇を離した。愛液でキラキラと濡れ光る花弁を見つめると朔は優しくそして妖艶な甘い声で囁く。

「―――そろそろ、始めようか姉さん。菊門を解さないとな」

「はぁ……はぁ…はぅ…ぁ、恥ずかしい……みな、いで」

ゆっくりと体を起こすと若菜の両太腿を押し上げる。梅花色の小さな菊穴が見えた。
 女陰も菊門も既に何度も見ていると言うのに、夜伽にあまり慣れず、初な反応で赤面する若菜に朔は笑みを浮かべた。

 不意に光明が棚から取り出した小さな壺を手渡した。彼が好んで使う潤滑剤で慣れぬ陰間や初物の陰間、自らや朔を解すために使う。
 この潤滑剤には痛みを緩和させるような薬草も使われていた。菊門は女陰と違い愛液では、滑りが悪く傷付けてしまう可能性があるので、未経験の若菜の処女尻には必須な道具である。

「朔、これが必要でしょう? たっぷり濡らしてやらないといけませんからね」

 立て膝をついて艶のある白髪をかきあげると自ら上質なお猪口に酒を注ぎ、口をつける。
 若菜の痴態を鑑賞するつもりなのだろう。

 小さな壺を取るとゆっくりと指先に液体を垂らして人差し指と中指と親指で潤滑油を馴染ませ、先ずは入口の表面を指先で手慣れた手付きでゆっくりと撫でてやる。
 若菜はそれだけでも恥ずかしそうにして腰を引いてしまうが、朔は逃がさぬように引き寄せ指先を浅く挿入させると、指先をゆっくりと出し入れする。肉厚の花弁が、異物を排除するかのように蠢いて指を締め付ける。

「あっ……やっ、はぁっ………? ぅぅ、あっ、ぬるぬる、お尻に入ってっ…はぁ……っ……はぁ、変なかんじ、っ………」

 朔は優しく微笑むとぬるぬるの液体を更に指に垂らすと、中指をゆっくりと挿入させる。
 圧迫感を感じるものの昼間に光明に解された事もあり、痛みは無かった。

「姉さん……痛く無いか……? 大丈夫か?」

 頬を染める若菜を気遣いながら覗き込みつつ、指をくぷくぷと動かすと若菜は徐々に吐息を乱して切なく眉をしかめた。そんな義姉の臍に優しく口付けた。

「はっ……はぁ……っ、大丈夫……っ……はぁん…っ、あっ……はぁ………はぁ……」

 ゆっくりと臍から下腹部へと舌先を這わせて、亀裂まで辿り着くと、若菜の蜜穴に舌先を尖らせ挿入すると鼻の頭で花芯をつつくように動かし、若菜の菊門に二本目を挿入する。
圧迫感に苦しまないよう、丹念に花の壁を愛撫し蜜壺をやわらかく刺激されると、若菜はたまらず布団を握りしめた。

「あはっ! はぁぁんっっ、やぁ、やっっ!あっあっあっ、はぅん、朔ちや……やっ、あっ……あぅ、中で舌が動いて、ひゃあん、それだめぇ…あっあっ…やんっ、お尻熱いよぉ……っ」
「んんっ……ん、姉さん……中を舌で弄られるのも好きだよな。……はぁ、さねが膨らんで可愛いな、菊門に俺の指が二本入ってるから熱いんだ………痛くないか?」

 若菜は頷き甘く、切ない囁きと潤んだ朔に若菜は心臓が高鳴るのを感じた。陰間のような、この背徳的な行為も朔となら嫌ではない。その瞳が声が若菜を愛していると伝えてくれるからだ。

「小さかったお前たち姉弟がまさかこんな淫らに戯れるようになるとは思いもしませんでしたよ……クックックッ……はて、近親相姦は蜜の味か…」

 美青年と美少女の絡み合う姿は美しく、光明を満足させたが同時に嫉妬にも狩られた。不意に光明は口に酒を含むと若菜に近づき口移しで飲ませると、戸惑い飲み干す若菜の唇を再び塞いだ。

「んっ?! んっ…はっ、ちゅ……はぁっ……あっ、あんっ……光明さま、あっっ……あんんんっ、だめ、だめ、二人でそんな……あっ、やっ、やっ、やっ……また、だめ、また気をやっちゃう、はぁん…」

 光明の指先が若菜の下腹部をゆっくりと伝うと恥毛の無いなだらかな亀裂えと指を這わせ、愛液と朔の唾液で濡れた花芯を弄る。
 膣内にうねる義弟の舌先、菊門を犯す二本の指、そして師匠の指先が花芯が撫でると若菜の体は追い詰められていく。濃厚な天上の華の香り、次第に舌を締め付けてくる柔らかな蜜壺。そして肉厚で狭い菊門。
 快楽に頬を染め蕩けた表情を見つめると、ゾクゾクと高揚し、光明は若菜の肩を抱き小さな耳に唇を寄せた。

「はぁ、なんて蕩けた顔をしてるんですか……?菊門と女陰を愛撫されて感じてるとは、はしたない弟子ですね……さぁ、お前がイク所を見せなさい」

 追い詰めるように指の腹で花芯の皮を剥くと、素早く転がすように円を描いて撫でた瞬間、電流が走ったように背中を反らして腰がうち震えた。無垢な霊力を含んだ愛液を口元を寄せて受けとると息を乱しながら言う。
 

「……や、いっちゃう…っ…やぁぁぁん!」
「おやおや、大洪水ですねぇ……私の布団がお前の愛液でびしょ濡れだ……。淫らな子だ」
  「ひぅ、光明さま、ごめんなさ……朔ちゃん…いっぱい、やだぁ…ぁっぅっ」
「んっっっ、はぁ、姉さん……はぁ……全部舐めてやるからな…んん……はぁ…っ、もう我慢できない……」

 興奮したように舌先を慎ましく充血した花弁から離すと、菊門から指先を抜きたっぷりと直下たった陰茎に潤滑液を垂らせる。
 光明に触れられる嫌悪感は勿論あるのだが、若菜が快感に震える姿は欲情を誘った。
 光明もまた、二人の男に責められ制御できない快楽に追い詰められながら無垢な心を保つ愛弟子に支配欲が掻き立てられた。
 光明が手を離すと、朔はゆっくりと若菜の菊門に陰茎を押し当てると、ぬらぬらと潤滑油で濡れたそれを挿入する。傷つけないようにゆっくりと未開の地である腸内を徐々に分け入ると、入り口のキツさ、柔らかく締まった肉の壁が膣内とは異なった感触で摩羅に絡み付いてくる。
 衆道や陰間の菊門を必要に迫られて挿入する時とはまるでちがう感触だ。勿論蜜壺には劣るが、義姉の菊門の処女を奪っているという背徳感が朔の心を切なくさせそして欲情させる。

「っっ……っ、あ、いた、いっ……さくちゃ、はっ、はぁ………いた……いよぉ!」

 菊門の処女を失った若菜は、眉根を苦しげにしかめ涙を溢れさせ布団のシーツを握りしめた。朔は若菜を抱き締めるように覆い被さると、優しく光明に聞こえないように耳元で朔は囁き背中に腕を回させる。
震える若菜の頭を優しく撫でてやった。

「っ……大丈夫か?……姉さん力抜いてみろ……痛みが軽減する…ゆっくりしか動かさないから…な……若菜愛してる」

 朔が耳元で優しく囁くと若菜は彼の背中にすがり付くように抱き付いた。久方ぶりに愛してるの言葉を聴くと徐々に体の緊張が解されていく。まるで二人きりの世界のようだった。
 何時もとは別の場所、直腸に彼の存在を感じるがそれは圧迫感はあれど精神的な苦痛ではなかった。
 朔は優しく労り若菜の涙を唇で吸い上げるように、目尻に口づけする彼に頬を染める。

「っ……はぁっ…はっ、大丈夫だよ……私も…愛……」 

「朔、ちゃんと若菜を犯している所を私に見せなさい。いやらしい尻穴を弟であるお前の摩羅で突かれて感じる愛弟子の淫らな様子をね……」

 愛してると言いかけた若菜を遮るように、光明は腕を組むと艶やかな笑みを浮かべ下品な言葉で促した。その瞳には嫉妬のような仄暗い穢れた光が宿っている。
 愛し合う二人へのものか、愛人の朔に愛していると言われた若菜へかそれとも、若菜が自分以外の男を愛するのが許せないのか。
 それとも全部なのか。
 朔は唇を噛み締めゆっくりと体を起こすと、若菜の両腿を押し上げ、結合部が見えるようにした。慎ましい亀裂は閉じられ、キラキラと愛液を滲ませ、小さな花の蕾が膨らんでいる。そしてその下にある桃色の菊門は、朔の陰茎を根元まで咥え込んでいた。

「あっっ……やっ……恥ずかしいの、や、や、見ないで……二人で見ないでくださっ……やぁんっっ」

 こんな陰間のように淫らな行為をしている自分が恥ずかしくなって若菜は頬を染め、両手で顔を覆う。そんな若菜を見ると身体中に駆け巡るような劣情を感じた。
潤滑油と愛液で濡れた菊門をゆっくりと動き始めると、その肉厚な狭い壁が朔をうっとりとさせた。
 光明は、あえて若菜の顔を見下ろすような位置に座り顔を覆う彼女の手首を掴んで辞めさせ淫らに微笑んだ。

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