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123 現実世界は最高 ※
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夏休み明け9月の登校日
朝から憂鬱だ。
俺を睨みつける美緒とさやか、そして下條の下心丸出しの口説き文句がキモイ。
もうこのグループは駄目だな、このまま自然消滅するだろう。
眼鏡をつけていない坂井公彦とはクラスが別で助かった。
坂井公彦には極力近寄らないようにして学校生活を過ごしている。
初めの頃は奴を警戒して加藤と常に離れず行動していたが、何もしかけてこない。
坂井公彦の存在が不気味だけど、かかわらないのが一番いい、敢えて避けて過ごすようにした。
* * *
坂井公彦に何もされる事もなく季節は流れ12月になった。
定期的に身体が疼くから、その度に加藤をホテルに連れ込んでたら、約束の10回なんてあっという間だった。
それで…まあ…一応「付き合う」事になった。
頻繁に加藤を抱いているからホテル代がかかって仕方がない。
その辺でやるわけにもいかないし、家で家族バレするのは絶対に嫌だ。埃らけの空き教室や、臭い便所でなんかやりたくない。
「付き合う」ことになってホテル代の為に加藤が張り切ってバイトを始めたけど そんな金たかが知れててすぐになくなる。
仕方なしに俺もホテル代と遊ぶ金欲しさに加藤のバイト中に内緒でパパ活することにした。
嫌々始めたパパ活だったけど……現実世界は最高だぜ!!
異世界の奴らときたら強制的にキスして、強制的に抱き散らかす酷い奴らばかりだった。
こっちの世界のパパ達は若い高校生の俺とのデートだけでも喜んでくれる。
Hをしなくてもお小遣いやご飯、プレゼントも貰いたい放題だ。
なんて良い世界なんだろう💗
12月中旬から、パパ達とのクリスマスのデートと言う名のプレゼント回収の予約がびっちり埋まって忙しい。
ケチなパパほどクリスマスから遠い日にちに予定を組んでやった。
* * *
今日は12/22 駄目パパ達のプレゼント回収の最終日
……なんだけど、回収に行きたくなくてホテルで加藤を抱いている。
「あん💗あん💗浜中ぁ💗イク💗イッちゃう💗」
「勝手にイクなって言ってんだろ」
「やだぁ❣️イキたい💗ソコダメェ💗あん💗あん💗」
射精管理で攻められている加藤を泣かすのは楽しい。
「イヤぁ💗つらい、イヤだぁ💗浜中ぁー💗早くイッてぇー💗」
ヤラれっぱなしの加藤が急に腰を振り、花弁を絡めて俺をキュキュッと扱き出した。
「あっ、おい待て…ウッ💗………クソ!!」
搾り取られた。
「浜中ぁ💗先にイッたよね?」
「クソ!!」
「俺もイカかせてもらうよ💗ああん💗あん💗あん💗あああーーー💗💗」
自分で腰を振って絶頂を迎えて俺の胸に倒れ込んで果てた。
「はあ💗はあ💗約束だよ💗愛してるって言って💗」
「はー、女かよ」
「んぅ💗俺いっぱい言ってるのに 浜中 は全然言ってくれないじゃないか💗」
「わかった、わかった、アイシテル」
「ちゅ💗ふふ💗もう一回しようぜ💗今度は普通がいい💗……あ、ちょっと!」
「もう時間だから行く」
「えっ!」
誘って来る加藤をベッドに置いて一人シャワーで汗を流す。手早く服を着替えると裸の加藤が俺の腕を掴んで引き留めてくる。
「どこに行くんだよ。どうせ明日デートするんだらこのままここにいればいいじゃん」
「これから用事があるってホテルに入る前に言っただろ」
「本当だと思わなかったんだよ。それにこんな時間の用事ってなんだよ。だいたい俺達付き合ってるのにクリスマスデートが12/23っておかしいだろ!!」
「面倒だな、加藤 俺達別れるか?」
「! いやだ、別れないっ」
財布を出してテーブルに2万円置く。
「じゃ、これ部屋代な。払っておいてくれ」
「待て、別れないよな?! 明日来るよな??」
「急ぐから」
加藤をふり払ってドアを開けると裸の加藤はついて来れない。
「明日待ってるから必ず来てくれよ。ずっと待ってるから……」
泣きながら叫ぶ加藤を置いて俺はプレゼント回収の待ち合わせ場所に向かった。
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