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105 強制出席
しおりを挟む翌朝
「おはようございます神子様……昨晩は大変お疲れ様でした」
「昨晩じゃねえだろ!!! いててっ、さっきまでヤッてただろお前は!二日連チャンなんてふざけんなよ!!」
すっきりした顔しやがって、てめえ 抱き方がねちっこいんだよっっ!!
馬鹿エイプのせいで全然眠れてないじゃないかっ!!
「ふふふ💚まあまあ、それでは食事にしましょう。今日は勇者達の凱旋パレードですよ」
睨みつけても嬉しそうに笑っているから余計に腹が立つ。
「馬鹿野郎、いつになったら『癒しの露草』をかけるんだ。俺はお前のせいで身体が痛くて座れないんだぞ」
「ああ、『癒しの露草』をあえてかけなかったのは神子様に逃げられないようにするためですよ」
「お前っ、何か嫌なこと考えて……嫌だ!!俺はベッドから出ないからなっ、今日一日はここで寝るっ」
「駄々をこねられては困ります。国民は神子様のお姿を一目見ようと集まっているのですからパレードには必ず参加していただきます。寝るなら馬車の上でお願いします」
包まっていた布団を一気に剥がされた。
「さあさあ、みんな神子様の着替えを手伝ってくれ」
「「「「はい」」」」
「わあっ、やめろっ、ちょっ、あっ、待て、なんだその服っ!!わーーーーーっ!!」
エイプに抱きつぶされた俺が4人のメイド達に抵抗できるわけもなく、キラキラのスケスケの変な布切れを着るというより身体にまかれた。
前に着たやつより布の面積が少ない代わりに 金の糸が使われて豪華になっているけど、腹と尻が丸見えになっているじゃねえかっっ。
「なんだよ、このスケスケはっ!!!こんな恥ずかしい格好で人前に出ろって言うのか!!!」
恥ずかしすぎて逃げるって知ってたんだなコイツっ!!くそっ!!足腰が立たない身体が悔しいっ!!
「ああ、正装をお召しになっただけなのに、更に魅力が増しています。なんて美しいお姿なんてなんでしょう」
「「「「とってもお似合いです神子様」」」」
頬を染めてうっとりするエイプと、声を揃えてお世辞を言うメイド達を怒鳴りつけた。
「ざけんなよっ!! 俺は絶対に行かないからなっ!!」
「そんなこと言っても神子様は凱旋パレードは絶対に出席されます。『愛の奴隷』」
「うあっ、それやめろっ、俺はっ」
頭がクラクラする。
「『愛の奴隷』」
「やめろって、言って…んだっ」
身体がいうことをきかない…力が…入らな…
「『愛の奴隷』」
「っ……はい💗…凱旋パレードは絶対に出席されます💗」
(くそーーっ、またこれかっっ)
「では、神子様のお身体に回復魔法をおかけしましょう」
「はい💗お身体に回復魔法おかけして下さい💗」
(この野郎、このタイミグでかけるつもりだったんだな!!!)
『癒しの露草』
「(痛くなくなった)」
俺の身体を抱き上げて満面の笑みで命令した。
「お身体は大丈夫のようですね。早めの昼食をとりましょうね」
「はい💗お身体は大丈夫です💗早めの昼食をとりますぅ💗」
(全然大丈夫じゃねえぇぇっ)
「ほらほら皆さんパレードは正午です。急いで神子様のお食事の用意をして下さい。」
「お食事の用意をして下さい💗」
(うわーーーーー!!!)
「「「「はい」」」」
嘘だろ、マジで強制出席かよっっ!!!
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