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60 水属性の魔物討伐 初日~最終日 巻きで
しおりを挟む水属性の大きな湖の中に住んでいたラスボスの水竜を勇者達と共に巻きで倒した。
巻きと言ったのはラリーのときとは違い、こいつら凄い勢いでガンガン討伐して行くんだ。
前回は一日1エリアを制圧していったんだが、今回のパーティーは初日、二日目で魔物のエリアを4つ制圧して凄いパワフル、七つあるエリアが一気に半分以上片付いた。
その後は流石に魔物も強くて一日1エリアを制圧して行くことになった。
5日目の今日、全部の魔物を倒し終わった。
皆そんなに俺の身体に飢えていたんだな。
良いだろう。5Pはしんどいんだけどな。
もう俺の頭の中はお前ら4人の男達にめちゃくちゃに抱かれることしかない。
さあ来いお前ら、俺の準備は万端だ!!
「み、みなさ~ん、み、神子様の所に集まってくださーい」
フェリスが勇者達を率先して俺の所に集める。
随分積極的になったじゃないか、昨日まで俺を避けていたのが嘘のようだ。
じゃあ一番に抱かせてやろう。
「あ、あ、集まりましたね。そ、それでは行きます。」
ウォッシュアクアを待つ俺の前でフェリスは『魔法の呪文が詰まった巻物』を広げた。
はぁっ?!
「てっ、転移、魔法学園!」
「ちょっと待て………」
シュンッ!!
「………コラァ…あ、」
前回も見たこの空間………やばい!!
術者から手を放したらどこかに飛んでいって戻って来れないってエイプが言ってた。
術者が行う転移魔法と違って『魔法の呪文が詰まった巻物』は到着までに時間がかかる。
俺は他の勇者と同様に必死にフェリスに抱きついた。
***
転移空間を漂うこと20分、浮いていた足が地面に触れた。
周りの景色がはっきりとしてきて見慣れた建物が目に入る。
「ま、ま、魔法学園に到着しました。み、神子様、み、皆様、おおお、お疲れさまでした。」
なにもないまま魔法学園に帰ってきた………マジかよ。
「神子様お疲れ様。俺達は用事があるから失礼する。おい、馬車を用意しろ、街まで出かける。」
シューライ・ショーカとジュン・ローガックスの二人は楽しそうにフェリス・オークトの手を掴んでグイグイ引っ張っていく。
「オークト様、沢山お世話になったので良い所に連れて行って差し上げますよ💗」
「わ、わたしは、え、遠慮させていただだだだだ」
「私も奢らせていただきますので行きましょう。オークト様。」
オロオロ狼狽えているフェリスを馬車に詰めてさっさといなくなった。
嘘だろ??
俺に見向きもしないでどこかに行っちまったぞ。
どうなっているんだ?
残されたのは俺とメイゴ。
メイゴはまた俺に土下座をする。
「…っ、やだよ。お前とはもうヤラねえよっ!」
後ずさりして逃げているとエイプが走ってくる。
「神子様っ!!」
「エイプ…」
「お疲れさまでした。すぐにお風呂を用意させましょう。」
膝まづいて嬉しそうに俺を見つめる。
「メイゴ」
「………」
メイゴはビクッと身体を震わせ慌てて頭を下げた。
「ご苦労さまでした。自分の部屋に戻りなさい。」
穏やかな声で指示すると俺を姫抱っこして風呂へと連れて行った。
***
はー、風呂は良いね。
ずぶ濡れで冷えてしまった身体を温めてくれる。
身体の汚れは綺麗なお姉さん達がゴシゴシ洗ってくれる。
これでエイプの監視がなければ超最高なのになー。
「エイプ」
「はい」
「次の勇者を部屋に呼んでおけよ。」
「! 神子様お身体をお休みしたほうが良いのではないでしょうか?」
「いい、早く討伐を終わらせたい。」
「畏まりました。誰か、セプター・バンテール伯爵家に魔法学園に迎えに行きなさい。」
後ろに控えていた従者に指示した。
格好良く『早く討伐を終わらせたい』なんて行ったけどな。
俺だってすっごく疲れてんだよ。
身体を休めたいよ。
だけど身体がヤリたくてヤリたくて仕方ないんだよ。
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