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44 理由
しおりを挟むいくら身体が疼いて仕方がなかったとはいえ、4人を相手にヤルべきじゃなかった。
それでもマーチだけはヤバイって事、忘れてなくて絶対に入れさせなかった自分を褒めてやりたい。
『手だけなんて嫌だっ!!』って、アイツ泣いて抗議してたな。
ドロドロべちゃべちゃになった俺の身体をいつもの如くエイプが洗浄したらしく綺麗になっている。
らしいと他人事なのはイキまくって最後の方は気絶していて、起きたら尻に花が咲いていたからだ。
それにエイプ以外に俺の身体を綺麗にしてくれる奴はいないだろう。
ぐったりと身体に力が入らない俺の状態を診て、転移魔法で運ぶのは危険と判断して現地で1日休養をとって、翌日『魔法の呪文が詰まった巻物』で帰還した。
遅れて帰ってきた俺達(主にラリーのこと)を心配していた神官や騎士達は喜んで出迎えた。
その場で立てずに座り込んだ俺を部屋に運んだのはエイプだった。
俺が一番大変だったのに労うのはエイプだけかよ。
1週間で終わるはずの討伐が1日遅れで帰還して、俺の体調を見て魔法学園で、もう一日身体を休ませようということで今日は一人でベッドを使っている。
3人も相手していたケツには、今もなにか入っているような感じがする。
もう少し休ませてくれても良くないか?
なんか俺だけハードスケジュールじゃね?
「神子様、お加減はいかがですか?」
「エイプ………そんなに頻繁に来なくていいぞ。」
時間を見つけてはエイプがちょくちょく俺の様子を見にやってくる。
お前は世話焼き好きのオカンか!
少しは一人でのんびりさせてくれ。
「…あ、思い出した。聞きたいことがあったんだ。」
「はい、なんでしょう?」
「なんであの時、俺に抜かせなかったんだ?そしたら5Pなんて…」
「ごぴー?」
「うー、くそっ!俺が一人で抜いていた時、お前無理やり寝かせて邪魔しただろ。」
「はい。」
「邪魔したから、俺はおかしくなって5人でヤる事になったんだぞっ。そしたら寝込む程大変な事にならずにすんだのに。」
「神子様、申し訳ありません。勇者も神子様も魔物討伐の間、そういうことはしてはいけないのです。神子様の身体の中に精液がないと加護が弱くなり、パーティーが全滅してしまうと古文書に書いてあります。」
全滅って死ぬってことか?
魔物を全部倒して死ぬことがないとわかった途端、ラリーの奴、襲いかかってきやがったのか。
ケダモノめ。
「そういうことか…」
!
「坂井の捜索はどうなっているんだ?」
「まだ見つかっておりません。」
即答かよ。
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「部下に探させています。」
「…次の討伐はお前来ないんだろ?俺が討伐に行っている間、部下じゃなくて、大魔導師のお前自身が魔法でもなんでも使って探してこいよ。見つけてこれなきゃ、もう俺はお前たちに協力しない。身体も触らせないし、やらせない。俺は神子じゃないんだ。」
「………分かりました。必ず、探してまいります。」
「ふん。」
背中を向けて知らん顔すると、エイプは静かに部屋を出て行った。
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