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二人の王様
第2話 打ち合わせ (背後注意)
しおりを挟むナギの身体が震えたのは恐怖や拒絶じゃない。
俺たちは今までに何度も愛を確かめているから、ナギの体は僅かな刺激でも敏感反応するようになっただけ。
手触りの良い滑らかな肌をなぞりながらゆっくりと下へ下へと降ろしていくと、指先は秘めた場所にたどり着く。
すぐにでも抱きたいのは山々だが、いきなり侵入するなんて野暮なことはしない。
蕾の周りを中指の腹でわずかに触れるように円を描いて、ナギの返事を待つ。
そこでだめと言われたら辛いけど止めるしかない。
でも欲しいのは俺だけじゃなかったようで、我慢できなくなったナギが艶のある声を漏らす。
「あっ、あっ、修斗」
「ん?なに?」
「もっ…っ、焦らさないで」
蕾の中にくぬりと中指を少しだけ侵入させるとナギの身体は跳ねてズボンが床におちる。
「んんっ、んっ、やっ、修斗ぉ」
「いや?」
蕾の入り口にある指を動かした。
「やっ、指、いや…」
「やめる?」
俺の胸に顔をうずめて小さく命令する。
「や………、やめちゃ、いやぁ、修斗が欲しい…」
あまりにも可愛い王様の命令で俺の理性は吹っ飛んだ。
ナギを姫抱っこして革張りのソファに横たえ、衣服をすべて取り払った。
ローションは無いから指に唾液を含ませてナギの可愛い蕾に塗り込める。
かき混ぜる水音とナギの声が耳に届く。
「あっ、あっ、んっ、やだぁっ、ダメっ、ダメェっ!!」
「またダメ? 気持ち良くないの?」
指を増やしてぐちゅぐちゅとナギのいい所を擦りながら、中を広げたりして固い蕾をほぐしていく。
「きっ、きもちいっ、んっ、ぁっ、修斗ぉ、来て」
「もうちょっと。広げたほうがいいよ。ナギも痛いの嫌だろ。」
更に指を増やしてバラバラに動かすとナギの腰が揺れてきた。
「あん、いじわるしないで、早くきて……」
「………っ、煽った責任とってくれよ。ナギ」
両膝がナギの胸に付くほど両手で足を抱えあげ、張り詰めた怒張を可憐な蕾に押し当て一息に花弁を開かせた。
「んああああああっ!!!」
最奥に突き上げられたナギの身体はピクピクと痙攣を起こして一人だけで達してしまった。
「ひ、ひど、い、………………やっ、あっ、動いちゃ、やあっ、」
「酷いのはナギの方だよ。煽りすぎ。罰として王様、俺に思いっきり抱かれてよ。」
「ひあっっ…まって、激しっ、あんんっ、あぅンっ」
ナギの抗議の台詞は俺の打ちつける愛の楔によってかき消された。
代わりに聞こえてくるのは恋人達の愛を紡ぐ音と、熱い二人の息遣い。
「あっ、修斗ぉ、んう、ああ、あっ、いいっ、いっちゃうっ、んんんっ」
「はっ、ナギ、イッて、愛してるっ、俺のっ、俺だけの王様っ………っ!!」
ナギ自身を手の中に収めて、深く楔を打ちつけるリズムで同時に扱く。ナギの中に思いの丈をすべて吐き出すと同時にナギ自身も二人の腹の間で白濁を再び放っていた。
「はぁっ、はあっ………もっ、バカっ、優しくしてよ。」
「………ごめん」
煽ったのナギなんだけどなー。
「よし!それじゃあ、これから優しく抱きなおしする。」
「ちょっ!そういうことじゃ………あっ、やっ、修斗…だめぇっ…」
今度は抱き方に不満が出ないよう優しく何度も何度もナギの中にたっぷりと魔法を注ぎ込んだ。
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