13 / 49
1章 2人の出会い
特別編:君が見えた。あいつがいた。
しおりを挟む
路地の中にある電灯がついている公園。
虫が鳴く声、風の音、車などの人工的な音が夕方まで聞こえてくる。
そして夜になると公園にいつもの静寂が訪れる...。はず。
だが今日は掛け声が聞こえる。
海影の声だ。
顧問が入院してから、ここの公園にきて
ボールのトス練習に励んでいる。
「1,2,3.....4...」
海影が、率先的にしている練習がある。
手で連続してボールをトスする。
決して落ちないようにするには
バランスや、ポジション取りをすることが大切だ。
意味がある練習をみっちりとしているようだ。
人通りが少ない公園の前の道から、自転車の音がした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(おっ。 なんだ? バレーの掛け声が聞こえるぞ)
(しかも、どこかで聞いたような声....)
公園を覗いてみる山崎。
そこには海影がいた。
「あ、あれ?? 海影じゃん。 今日も部活あったのに今も自主で練習してるのか」
いきなり喋りかけられて、戸惑う彼女...。
どうやら、久しぶりに話すから少し緊張したらしい。
「あっ!! 山崎君...! なんでこんな所にいるの?」
「俺はこの近くに住んでいるんだ」
「それよりも、練習手伝ってやろうか? 経験長いから、アドバイスできる所はしてやるぞ」
まさかまさか、彼も部活で忙しいのに
私のために手伝ってくれるのかと、とても大切にしてくれてる気がしたし
とっても嬉しかった.......。
「ありがとう...!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ここは、もっと力強く.....」
「今、キッチリとスパイクを決めるんだ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少し休憩をすることにした。
久しぶりということもあり、会話が弾む。
「海影は、ここの近くのどこに住んでいるんだ?」
「うーん、とね。私はあの向こうに見える25号棟の所だよ。ところで山崎君はどこなの??」
「えっとな、俺はその逆の20号棟だね」
「え!!。じゃあ向かいじゃん!」
「ベランダから見えるよ!もしかしたら!!」
「それは、すごいな....笑」
久しぶりに会えて嬉しいのか、#海影_うみかげ__#は、とっても幸せそうに笑っていた。
夜の公園が、賑やかになった。
「よしっ!海影!!」
「練習はじめるか!」
「わかった。もう一息頑張る!」
2人は、練習に打ち込んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真夜中になり練習が終わった。
お互い集中しすぎた為か、もう10時を回っていた。
好きな人といると時間が短く感じるのだろうな。
確実に彼の言葉は海影にとって安心に変わったはずだ。
教えてもらったから、あとは実践するだけだ。これでもっと上を目指せる、と。
「じゃあな!海影!」
「山崎君、今日はありがとう!!本当に助かったよ!」
「また、練習を覗いてみるよ!過酷なこともあると思うけど、頑張って!!」
「ありがとう。じゃあね」
赤面しながら2人が逆の方向に進む。
これぞ、お互いの恋の芽生えともいうのか。
「何もわからなくても助けてくれて、本当に君は優しいね。」
海影が、小さな声で言った。
公園が、いつもの静寂に戻った。
虫が鳴く声、風の音、車などの人工的な音が夕方まで聞こえてくる。
そして夜になると公園にいつもの静寂が訪れる...。はず。
だが今日は掛け声が聞こえる。
海影の声だ。
顧問が入院してから、ここの公園にきて
ボールのトス練習に励んでいる。
「1,2,3.....4...」
海影が、率先的にしている練習がある。
手で連続してボールをトスする。
決して落ちないようにするには
バランスや、ポジション取りをすることが大切だ。
意味がある練習をみっちりとしているようだ。
人通りが少ない公園の前の道から、自転車の音がした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(おっ。 なんだ? バレーの掛け声が聞こえるぞ)
(しかも、どこかで聞いたような声....)
公園を覗いてみる山崎。
そこには海影がいた。
「あ、あれ?? 海影じゃん。 今日も部活あったのに今も自主で練習してるのか」
いきなり喋りかけられて、戸惑う彼女...。
どうやら、久しぶりに話すから少し緊張したらしい。
「あっ!! 山崎君...! なんでこんな所にいるの?」
「俺はこの近くに住んでいるんだ」
「それよりも、練習手伝ってやろうか? 経験長いから、アドバイスできる所はしてやるぞ」
まさかまさか、彼も部活で忙しいのに
私のために手伝ってくれるのかと、とても大切にしてくれてる気がしたし
とっても嬉しかった.......。
「ありがとう...!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ここは、もっと力強く.....」
「今、キッチリとスパイクを決めるんだ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少し休憩をすることにした。
久しぶりということもあり、会話が弾む。
「海影は、ここの近くのどこに住んでいるんだ?」
「うーん、とね。私はあの向こうに見える25号棟の所だよ。ところで山崎君はどこなの??」
「えっとな、俺はその逆の20号棟だね」
「え!!。じゃあ向かいじゃん!」
「ベランダから見えるよ!もしかしたら!!」
「それは、すごいな....笑」
久しぶりに会えて嬉しいのか、#海影_うみかげ__#は、とっても幸せそうに笑っていた。
夜の公園が、賑やかになった。
「よしっ!海影!!」
「練習はじめるか!」
「わかった。もう一息頑張る!」
2人は、練習に打ち込んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真夜中になり練習が終わった。
お互い集中しすぎた為か、もう10時を回っていた。
好きな人といると時間が短く感じるのだろうな。
確実に彼の言葉は海影にとって安心に変わったはずだ。
教えてもらったから、あとは実践するだけだ。これでもっと上を目指せる、と。
「じゃあな!海影!」
「山崎君、今日はありがとう!!本当に助かったよ!」
「また、練習を覗いてみるよ!過酷なこともあると思うけど、頑張って!!」
「ありがとう。じゃあね」
赤面しながら2人が逆の方向に進む。
これぞ、お互いの恋の芽生えともいうのか。
「何もわからなくても助けてくれて、本当に君は優しいね。」
海影が、小さな声で言った。
公園が、いつもの静寂に戻った。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
窓を開くと
とさか
青春
17才の車椅子少女ー
『生と死の狭間で、彼女は何を思うのか。』
人間1度は訪れる道。
海辺の家から、
今の想いを手紙に書きます。
※小説家になろう、カクヨムと同時投稿しています。
☆イラスト(大空めとろ様)
○ブログ→ https://ozorametoronoblog.com/
○YouTube→ https://www.youtube.com/channel/UC6-9Cjmsy3wv04Iha0VkSWg
三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!
佐々木雄太
青春
四月——
新たに高校生になった有村敦也。
二つ隣町の高校に通う事になったのだが、
そこでは、予想外の出来事が起こった。
本来、いるはずのない同じ歳の三人の姉が、同じ教室にいた。
長女・唯【ゆい】
次女・里菜【りな】
三女・咲弥【さや】
この三人の姉に甘やかされる敦也にとって、
高校デビューするはずだった、初日。
敦也の高校三年間は、地獄の運命へと導かれるのであった。
カクヨム・小説家になろうでも好評連載中!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
アマツバメ
明野空
青春
「もし叶うなら、私は夜になりたいな」
お天道様とケンカし、日傘で陽をさえぎりながら歩き、
雨粒を降らせながら生きる少女の秘密――。
雨が降る日のみ登校する小山内乙鳥(おさないつばめ)、
謎の多い彼女の秘密に迫る物語。
縦読みオススメです。
※本小説は2014年に制作したものの改訂版となります。
イラスト:雨季朋美様
黄昏は悲しき堕天使達のシュプール
Mr.M
青春
『ほろ苦い青春と淡い初恋の思い出は・・
黄昏色に染まる校庭で沈みゆく太陽と共に
儚くも露と消えていく』
ある朝、
目を覚ますとそこは二十年前の世界だった。
小学校六年生に戻った俺を取り巻く
懐かしい顔ぶれ。
優しい先生。
いじめっ子のグループ。
クラスで一番美しい少女。
そして。
密かに想い続けていた初恋の少女。
この世界は嘘と欺瞞に満ちている。
愛を語るには幼過ぎる少女達と
愛を語るには汚れ過ぎた大人。
少女は天使の様な微笑みで嘘を吐き、
大人は平然と他人を騙す。
ある時、
俺は隣のクラスの一人の少女の名前を思い出した。
そしてそれは大きな謎と後悔を俺に残した。
夕日に少女の涙が落ちる時、
俺は彼女達の笑顔と
失われた真実を
取り戻すことができるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる