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ポン酢(旧音響)

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6 魔力災害の果てに

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複数話投稿していますご理解のほどよろしくお願いします
前回のあらすじ
 主人公が災害を起こしました
 
        ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
それは、彼女にとって大きな出来事だった

魔力の渦が吹き荒れる
半径十キロ内の魔力の向かう先はただ一つ
彼の作った魔引石である。
魔引石の周囲には純度百パーセントの限界まで圧縮された
最高級の魔石が生成され、その大きさは大きくなり続ける
魔石の直径が1mを超え始めると魔力濃度の急激な上昇により、
植物は急激な成長を始める

「なんか生えてきたんだけどっ!」

その成長スピードはどんどんと増していき、
平原がうっそうとした森へと変化する
魔石が2mを超える大きさになると
その木々たちは、命を得、トレントという魔物へと進化した。

「え、なにこれっ、もしかしなくてもこれのせいだよね。俺なんかやらかしたっ!?!?」

魔石の成長スピードはだんだんと落ちてくる。
範囲内の魔力残量が少なくなってきているのだ。
魔力に濃度を一定にしようとする働きがなかったことが救いだろう
さもなくば、魔石は世界中の魔力を吸い尽くすまで成長するだろう。
かといってその変化がとまるわけではないのだ。
始まりの平原(今では元と言ったほうがいいだろうが)の立地上
全てのプレイヤーの魔法にも影響を及ぼす。
数多くの魔法が規模の大小に関係なくファンブルし、
一部では魔法の飛距離が突然伸び、
哀れなプレイヤーは、自らの魔法で体を焼かれた。
そして魔石の周囲に生えたトレントたちは体を赤く染め更なる進化を遂げる。
その魔の手がこの現象を引き起こした彼本人にも及ぼうとしたとき、
唐突にそのトレントは枯れてしまう、自らの魔力をすべて吸い取られてしまったのだ。

「え、なんで」

妖精族に類するものは魔力を吸い取られることはないのだが本人にとっては
なぜか目の前で枯れたということしか分からない

そして、魔石の大きさが3メートルを超え、成長は止まったもののいまだ
前述したような魔法障害が残っていることを受け、
彼女、シナリオ作成AI S-23y は決断した



この事件を緊急クエストに指定することに



「アカウント名 九十九 様
 あなたを緊急クエスト「魔の森の王」における
 ボスキャラクターに認定いたしました。
 それにより称号「魔を喰らうもの」を授与
 刻印魔法に関する公式の閲覧権限の上昇
 スキル「一部クエスト仕様変更権限」を獲得
 ボスキャラクター専用スキルを一つ選択する権利を獲得
 なお全プレイヤーには今現在次のウィンドウが表示されています。
 
 緊急クエスト「魔の森の王」
 特定のタイミングで挑戦可能 
 秘匿条件(アカウント名 九十九 ログイン時) 
 挑戦回数 全プレイヤーで一日一回
 挑戦人数 200~
 クリア条件 ボスモンスターの撃破
 クエスト報酬 ???
   MVP報酬 称号「英雄」
 ボスサイド勝利条件 ???
 当クエストは全プレイヤーに自動的に受注されます
 クエスト受注まで 0:58:47

 九十九 様のご活躍を期待しています。              」


 称号 「魔を喰らうもの」
   スキル「魔力超速生成」を得る
   一部称号を持つプレイヤー以外とのパーティ編成不可

 称号 「英雄」
   全ステータス+10
   全ステータス+5%

彼が普通のプレイヤーでいられなくなった瞬間である

        ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここから、彼は自分の計画が変わっていくのですが
次回は掲示板回です
次回から本作の二人目主人公も大きく動き始めます
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