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第二部
後日談「愚者達の末路」
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ユベール様の誕生日パーティーから約二ヶ月が過ぎ、ルグラン伯爵夫妻を含む多くの貴族達が王家から呼び出され、それ相応の罰を受けた。俺を当て馬に仕立て上げていた人はみんな最低だと思っていたけど、そのほとんどの貴族が人身売買やら違法薬物取引やら闇オークションやら、まあ色々とヤベエことに手を出していたことが判明した。ユベール様が開発した魔導具で証拠は全て揃っており、爵位を剥奪された者、廃嫡された者、家を潰された者、辺境の地に飛ばされた者、牢獄に幽閉された者など、王家は悪事を働いた貴族達に次々と罰を与えていった。特に酷かったのはルグラン伯爵夫妻だったらしい。
ルグラン伯爵は優秀な当主だと思われていたが、調査の結果、優秀なのは彼の弟だということが明らかになった。伯爵は優秀な弟が気に入らなくて、幼い頃から彼に嫌がらせをしていた。弟の手柄を自分のものにして、弟は無能だと周囲に吹聴して、彼を孤立するよう仕向けたのだ。幼い頃から弟を虐げ、やりたくないことは弟に全て押し付けて、手柄だけ横取りする。そうして周囲を騙し続けて、彼は伯爵家当主の座を手に入れた。
「あの家、当主も最低だったんだな」
「元から最低だけどな。殿下達は彼に伯爵家の当主になってほしいって言ったけど、丁重に断ったんだよな」
「『あんな腐りきった家はさっさと潰してくれて構わない』って言ったんだろ? 凄いなあ」
「そりゃ、あの二人が色々とやらかしているからな。名誉挽回するにしても、ルグラン伯爵家の人間ってだけで嫌悪されるからな。賢明な判断だと思うぜ。もう伯爵家の名前に縛られたくなかったんだろう」
「それで潰すことになったんだな」
「伯爵が伯爵なら夫人も夫人。やっぱりお前以外にも被害者が沢山居たってさ。やり方はパーティーの時と一緒で、宝飾品を壊された、ドレスを汚されたと騒いで強奪。自分よりも身分の低い相手をターゲットにしているあたり、あの女の性格の悪さが滲み出ていて気持ち悪いわ」
ルグラン伯爵夫妻は、俺が思っていた以上に最低最悪の人間だったようだ。横取り、強奪、脅迫。更には殺人示唆と殺人未遂まで。多方面に迷惑をかけ、ユベール様の誕生日パーティーでやらかした二人は陛下と殿下からお叱りを受けたらしい。両家の親は最後まで罪を認めず「私の子は悪くない!」と主張していたそうだが。あの二人があんな性格になってしまったのはきっと親の影響を強く受けてしまったからなんだろうな。伯爵夫人は特に。甘やかして甘やかして、叱ることは一切せず、可愛い可愛いと溺愛し続けた結果、彼女はあんなにも歪んでしまったのだろう。
唯一救いがあるとすれば、ルグラン伯爵の祖父だけがまともだったことだろうか。彼は不遇な扱いを受けていた弟さんを引き取って、自然に囲まれた別邸で二人仲良く過ごしているという。
「自業自得ですね」
「あの二人と侍女は現在、狭い屋敷に幽閉され、ジャノ様と同じ扱いを受けています」
「そうですか」
同じ扱い、というのは食事生活と服装のことだとレイモンさんが補足説明する。豪華な衣装や宝飾品は全て没収され三人に与えられたのは質素な服が数着だけ。食事も必要最低限。俺と同じ状況を想像するだけでゾッとする。
だって、俺が食べるものと言えばよくてパサパサの硬いパン一切れと食べ残しのスープ。悪くて腐りかけの残飯や果物の皮とか切れ端。こんなもの食えるか! と、俺はそれらを一切口にせず全部捨てていた。ちゃんと食べられるパンだけは小鳥さん達に与えていたけど。
「あの二人が外に出ることは二度とありません。一生狭い屋敷に閉じ込められたまま、ジャノが受けた仕打ちを一生受け続けるんです」
「直ぐには死なねえだろう。三日に一度はちゃんとした食事を用意しているって話だからな」
ちゃんとした食事というが、彼らに与えられるのはパンとサラダとスープだけ。贅沢三昧だった彼らからしてみれば耐えられないメニューだろう。食べられるだけ有り難いと感謝すべきなのに、きっとあの三人はまた誰かのせいにして用意した食事も床にぶちまけるのだろう。それで放置するのか無理矢理食べさせるのかは知らないが、生き地獄であることは間違いない。
「お。そろそろいいか? ちょっと待っててくれ」
「はあい」
久しぶりに訪れた文也の店からはとても美味しそうな匂いが漂っていた。まだ煮込んでいる途中だからと文也からルグラン伯爵夫妻達が受けた罰を教えてもらっていた。ユベール様からもリリーちゃんからも「やっぱり全身に痣を残すべきだった」と言われ、俺は苦笑する。まあ確かに最低最悪な人間ではあるけれど、憎むほどの感情は抱いていない。俺に関わりさえしなければ好きにすればいい。薄情かもしれないが、俺はあの人達に対して全く興味がないのだ。罰を受けたと報告を受けても自業自得としか思わないし、呪いを受けたのも自己責任。ユベール様はちゃんと忠告したのに、それを無視して強欲にリリーちゃんを奪おうとしたから呪われたんだ。
「お待たせしました。カツカレーです」
「待ってました! ずっと食べたかったんだよぉ。ありがとう! 文也!」
「あの、私達も食べていいんですか?」
「態々用意してくださらなくても」
「いいんですよ。此処では身分を気にせず料理を楽しんでください」
「ステラ、レイモン。遠慮せずに食べてくれ」
「ユベール様」
「ユベール様が、仰るなら」
ふっくら膨らんだもちもちの白米。じっくり煮込まれてとろとろに蕩けたカレールー。その上にドン! と鎮座する熱々のとんかつ! そして欠かせない福神漬け! 何時も何時も何処から入手しているのか疑問に思うが、美味しいものの前ではそれすらもどうでも良くなってしまう。
「うっま! やっぱ美味いわ! 文也が作るカツカレー!」
「うんうん。美味しいよねえ。フェル! 僕にもカツカレー一つ!」
「うわ!」
「相変わらず、神出鬼没ですね。殿下」
本当、一体何処から現れたのやら。俺とユベール様の間からスッと手が出てきて一瞬ホラーかと思った。殿下は気にせずカウンター席に座って「フェル! 僕もカツカレー食べたい!」とお強請りする。文也は頭に手を置いて深いため息を吐いた後「今日はこれだけですからね」と言ってカツカレーを用意した。
「やったー! ありがとう! フェル!」
こんな風に殿下を甘やかすから、彼は文也を諦められないんだろうな。両想いっぽいし、前に殿下を迎えに来た近衛騎士さん達は既に大歓迎モードだったし、文也が殿下と結ばれるのも時間の問題? まあ、最初から逃げ道は用意されていないだろうけど。心の中で二人の恋を応援しつつ、俺は親友が作ってくれた最高のカツカレーをユベール様達と思う存分堪能した。
ルグラン伯爵は優秀な当主だと思われていたが、調査の結果、優秀なのは彼の弟だということが明らかになった。伯爵は優秀な弟が気に入らなくて、幼い頃から彼に嫌がらせをしていた。弟の手柄を自分のものにして、弟は無能だと周囲に吹聴して、彼を孤立するよう仕向けたのだ。幼い頃から弟を虐げ、やりたくないことは弟に全て押し付けて、手柄だけ横取りする。そうして周囲を騙し続けて、彼は伯爵家当主の座を手に入れた。
「あの家、当主も最低だったんだな」
「元から最低だけどな。殿下達は彼に伯爵家の当主になってほしいって言ったけど、丁重に断ったんだよな」
「『あんな腐りきった家はさっさと潰してくれて構わない』って言ったんだろ? 凄いなあ」
「そりゃ、あの二人が色々とやらかしているからな。名誉挽回するにしても、ルグラン伯爵家の人間ってだけで嫌悪されるからな。賢明な判断だと思うぜ。もう伯爵家の名前に縛られたくなかったんだろう」
「それで潰すことになったんだな」
「伯爵が伯爵なら夫人も夫人。やっぱりお前以外にも被害者が沢山居たってさ。やり方はパーティーの時と一緒で、宝飾品を壊された、ドレスを汚されたと騒いで強奪。自分よりも身分の低い相手をターゲットにしているあたり、あの女の性格の悪さが滲み出ていて気持ち悪いわ」
ルグラン伯爵夫妻は、俺が思っていた以上に最低最悪の人間だったようだ。横取り、強奪、脅迫。更には殺人示唆と殺人未遂まで。多方面に迷惑をかけ、ユベール様の誕生日パーティーでやらかした二人は陛下と殿下からお叱りを受けたらしい。両家の親は最後まで罪を認めず「私の子は悪くない!」と主張していたそうだが。あの二人があんな性格になってしまったのはきっと親の影響を強く受けてしまったからなんだろうな。伯爵夫人は特に。甘やかして甘やかして、叱ることは一切せず、可愛い可愛いと溺愛し続けた結果、彼女はあんなにも歪んでしまったのだろう。
唯一救いがあるとすれば、ルグラン伯爵の祖父だけがまともだったことだろうか。彼は不遇な扱いを受けていた弟さんを引き取って、自然に囲まれた別邸で二人仲良く過ごしているという。
「自業自得ですね」
「あの二人と侍女は現在、狭い屋敷に幽閉され、ジャノ様と同じ扱いを受けています」
「そうですか」
同じ扱い、というのは食事生活と服装のことだとレイモンさんが補足説明する。豪華な衣装や宝飾品は全て没収され三人に与えられたのは質素な服が数着だけ。食事も必要最低限。俺と同じ状況を想像するだけでゾッとする。
だって、俺が食べるものと言えばよくてパサパサの硬いパン一切れと食べ残しのスープ。悪くて腐りかけの残飯や果物の皮とか切れ端。こんなもの食えるか! と、俺はそれらを一切口にせず全部捨てていた。ちゃんと食べられるパンだけは小鳥さん達に与えていたけど。
「あの二人が外に出ることは二度とありません。一生狭い屋敷に閉じ込められたまま、ジャノが受けた仕打ちを一生受け続けるんです」
「直ぐには死なねえだろう。三日に一度はちゃんとした食事を用意しているって話だからな」
ちゃんとした食事というが、彼らに与えられるのはパンとサラダとスープだけ。贅沢三昧だった彼らからしてみれば耐えられないメニューだろう。食べられるだけ有り難いと感謝すべきなのに、きっとあの三人はまた誰かのせいにして用意した食事も床にぶちまけるのだろう。それで放置するのか無理矢理食べさせるのかは知らないが、生き地獄であることは間違いない。
「お。そろそろいいか? ちょっと待っててくれ」
「はあい」
久しぶりに訪れた文也の店からはとても美味しそうな匂いが漂っていた。まだ煮込んでいる途中だからと文也からルグラン伯爵夫妻達が受けた罰を教えてもらっていた。ユベール様からもリリーちゃんからも「やっぱり全身に痣を残すべきだった」と言われ、俺は苦笑する。まあ確かに最低最悪な人間ではあるけれど、憎むほどの感情は抱いていない。俺に関わりさえしなければ好きにすればいい。薄情かもしれないが、俺はあの人達に対して全く興味がないのだ。罰を受けたと報告を受けても自業自得としか思わないし、呪いを受けたのも自己責任。ユベール様はちゃんと忠告したのに、それを無視して強欲にリリーちゃんを奪おうとしたから呪われたんだ。
「お待たせしました。カツカレーです」
「待ってました! ずっと食べたかったんだよぉ。ありがとう! 文也!」
「あの、私達も食べていいんですか?」
「態々用意してくださらなくても」
「いいんですよ。此処では身分を気にせず料理を楽しんでください」
「ステラ、レイモン。遠慮せずに食べてくれ」
「ユベール様」
「ユベール様が、仰るなら」
ふっくら膨らんだもちもちの白米。じっくり煮込まれてとろとろに蕩けたカレールー。その上にドン! と鎮座する熱々のとんかつ! そして欠かせない福神漬け! 何時も何時も何処から入手しているのか疑問に思うが、美味しいものの前ではそれすらもどうでも良くなってしまう。
「うっま! やっぱ美味いわ! 文也が作るカツカレー!」
「うんうん。美味しいよねえ。フェル! 僕にもカツカレー一つ!」
「うわ!」
「相変わらず、神出鬼没ですね。殿下」
本当、一体何処から現れたのやら。俺とユベール様の間からスッと手が出てきて一瞬ホラーかと思った。殿下は気にせずカウンター席に座って「フェル! 僕もカツカレー食べたい!」とお強請りする。文也は頭に手を置いて深いため息を吐いた後「今日はこれだけですからね」と言ってカツカレーを用意した。
「やったー! ありがとう! フェル!」
こんな風に殿下を甘やかすから、彼は文也を諦められないんだろうな。両想いっぽいし、前に殿下を迎えに来た近衛騎士さん達は既に大歓迎モードだったし、文也が殿下と結ばれるのも時間の問題? まあ、最初から逃げ道は用意されていないだろうけど。心の中で二人の恋を応援しつつ、俺は親友が作ってくれた最高のカツカレーをユベール様達と思う存分堪能した。
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