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第二部
大切な人には正直に3
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目を覚ますと身体は綺麗になっていた。あの後、ユベール様が後処理をしてくれたのだろう。ユベール様はまだ眠っている。時間を確認すると五時前だった。外はまだ薄暗く、一、二時間ほど余裕があるのでもう一度横になる。ユベール様と向き合うように寝転ぶと、薄暗くても彼の美貌は輝いているように見える。こうしてユベール様の顔を近くでじっくり観察するのは初めてかもしれない。眠っている時のユベール様は普段よりも少し幼く見える。こんな無防備な姿を見せるのは俺だけなんだと、ちょっと優越感に浸り、ユベール様の胸元に顔を寄せて俺は再び眠りに就いた。
「……あぶなかった。朝から抱き潰すところだった」
ふわふわと夢の中に旅立った俺は、ユベール様が起きていたことも、俺の甘える姿に欲情していたことにも全く気付かなかった。
朝になって起き上がると、身体の負担はほとんどなくむしろスッキリしていた。不思議に思っていると、ユベール様が少しだけ回復魔法を使ってくれたと聞いて納得した。色々とユベール様のお世話になって、俺は何度も何度もユベール様にお礼を言った。
「あぁ、やっぱり綺麗ですね! リリー様!」
「ドレスも素敵です! ありがとうございます! ジャノ様!」
「昨日、じっくり見る時間を作れなかったからね」
顔を洗い、歯を磨き、ユベール様に髪と肌の手入れをされ、着替えを済ませて朝食を楽しんだ後、リゼットちゃんとジョエルちゃんが俺の部屋を訪れた。昨日リリーちゃんを見せると約束していたけど、忙しくて見せる時間を作れなかったのだ。だから今日、二人にリリーちゃんを見てもらうことにしたんだ。
「ジャノさん、会う度に美しくなるから、とても心配だったんです」
「え?」
「ジャノ様は気付いていないかもしれませんが、その……髪の艶とか、肌の輝きが、以前よりも増していて」
「……そうなの?」
「やっぱり、気付いてなかったんですね。いいですか? ジャノさん。絶対に油断しちゃダメですよ! ユベール様と婚約してもジャノさんを狙う不届き者は沢山存在するんですからね!」
「そうです! 昨日のパーティーでも、ジャノさんをそういう目で見てる人を沢山見ました! 気を付けてください!」
「えっと、それは二人にも言えることだし、狙うっていうならユベール様の方が……」
敵意は向けられていたけど、俺にそんな感情を抱く奴が居るのか? と疑問に思う。確かにこのお家に来てからユベール様が俺の髪や肌の手入れを念入りにするから髪はサラサラの艶々だし、肌も弾力があって実年齢より若く見える気がするけど。リゼットちゃんやジョエルちゃんが狙われる可能性の方が高い筈なのに、何故かユベール様達は二人の言葉にうんうんと頷いて「一人で出歩いてはダメ」とか「知らない人に呼び止められても相手にしちゃダメ」とか「勝手に付いて行っちゃダメ」とか、幼い子どもに言い聞かせるように注意された。俺、リゼットちゃん達より大人なのに。
「そろそろ時間ね。ありがとうございます。ジャノさん」
「長い間お世話になりました。ユベール様、ジャノ様、末永くお幸せに」
「うん。二人もね」
二人は俺とユベール様に「では、また」と言って退室した。リリーちゃんを見せたり、二人と話しているとあっという間に時間が過ぎ去り、気付くともうリゼットちゃん達が帰る時間が近付いていた。
「なんだか、とても楽しい時間でしたね」
「俺も楽しかったです。ジャノが一緒なら、どんな時間でも楽しくて仕方ありません」
「ふふ。俺もです」
少しだけ休憩した後、俺達はエントランスホールへ向かった。同じ時間にクレマン様とラナ様も来て、二人にも感謝の言葉を述べる。
「クレマン様。ラナ様。本当にありがとうございます」
「お礼を言うのは私達の方だ。ユベールを選んでくれて、ありがとう。ジャノくん」
「ユベールは少し愛が重……深いけれど、どうか息子をよろしくね。ジャノさん」
「はい」
愛が重いって聞こえた気がしたけど、敢えて気付かないフリをする。暫くするとフランソワさんやステラさん達も集まって来た。殿下が文也と一緒に来たのを見て、俺は少し期待してしまった。腰に手を回そうとすると阻止していたけど、以前よりも文也の表情は柔らかくなっている。ユベール様も少しだけ距離が近付いた二人を見て色々察したようだ。心の中で二人を祝福しつつ、ジルベール様達が来るのを待つ。
「皆さん、本当にお世話になりました」
「ジャノ様、ユベール様とお幸せに」
「ありがとうございます。ジルベール様。ニコラくん」
「ジャノさん! 新しい小説が完成したら読ませてくださいね!」
「私も、新作を楽しみに待っています」
「うん。完成したら連絡するね」
みんなと握手を交わした後、ジルベール様はリゼットちゃんを、ニコラくんはジョエルちゃんをエスコートしてモラン侯爵家専用の馬車に乗る。その後ろに続くのはモラン侯爵家が誇る専属騎士団の騎士達だ。彼らはみんな騎士服に身を包み、立派な馬に乗馬していた。騎士をこんなに近くで見るのは初めてで、格好よくてついつい凝視してしまう。
「みんな、元気でね」
「また店に来いよ。美味いもん作ってやるから」
殿下と文也も別れの挨拶を済ませ、馬車がゆっくりと動き出す。リゼットちゃん達とはまた会えると分かっていても、こうしてお見送りすると寂しいと思ってしまう。リゼットちゃん達を乗せた馬車と騎士さん達の姿が小さくなるまで、俺はその場を動かなかった。
リゼットちゃん達を見送った後、暫くすると煌びやかな黄金の馬車が停まった。王家が所有する馬車なだけあって、やっぱり色々と豪華だ。二人の近衛騎士が殿下の前で片膝をついて頭を垂れる。
「殿下、お迎えにあがりました」
「ありがとう。さあ、行こうか。フェル。君のお店まで送ってあげる」
「お心遣い痛み入ります。殿下。ですが、俺は一人で帰れますのでこの馬車には殿下お一人で……」
「君が使っていた調理器具一式と荷物、全部まとめてあるんだ」
「王太子妃で……フェルナン様のお荷物は我々がお持ちしましょう」
「身分のことはお気になさらず。フェルナン様は殿下の奥方さ……失礼しました! 大切な方なのですから!」
「…………」
「…………」
殿下の嫁確定なの? 近衛騎士さん達、慌てて訂正してるけど全く隠せていないんだよなあ。普通なら猛反対しそうだけど、既に大歓迎モードなのは何故? 何も言えず顔を引き攣らせている文也の腰に腕を回して、完璧なエスコートをして馬車に乗せようとする殿下はとっても楽しそうだ。正気に戻った文也が馬車から降りようとすると、騎士さん達が「どうか殿下と一緒に」と言って馬車の中に押し込んで扉を閉めてしまった。
「じゃあね。ユベール、ジャノくんも」
「殿下もお元気で」
「殿下、ありがとうございました。文也も、色々とありがとう!」
「お前この状況を楽しんでねえか? なんでそんなに嬉しそうなんだよ!」
「えー? だって、殿下の恋が成就したのかなあ、って思ったら」
「してねえ! あの話をしただけだ!」
「はいはい。行こうか。フェル。君のお店に着くまで、二人っきりの時間をたあっぷり、楽しもう。ね?」
「ね? じゃねえんだよ! 離れろ! 顔が近い!」
馬車の窓が閉められ、カーテンで視界を遮られる。窓越しでも文也の叫び声が聞こえてきて、色々と揉めていることが分かる。騎士さん達は気にした様子もなく御者さんに合図をして、自分達も馬に乗る。俺達に丁寧に挨拶をした後、馬車は走り去って行った。
「行ってしまったな。フェルナンくんには、ベルトラン公爵家の専属シェフになってほしかったのに」
「まだ言っているんですか? お父様。彼は善意で協力してくれたんです。無理強いしてはダメですよ?」
「貴方も、フェルナン様にしつこく勧誘するのは止めてください。最初からユベール様の誕生日パーティーまでという約束だったのですから」
「分かっているさ。分かってはいるんだが……」
予想通り、クレマン様とフランソワさんは文也が滞在中、何度も「是非とも専属シェフに」と勧誘していたらしい。文也からは何も聞いていないから、上手くあしらっていたのだろう。
「大丈夫ですよ。彼奴とはまた会えますから」
「え?」
「ジャノくん、それは一体……」
「色々と決まったら皆さんにもお伝えします」
日程はまだ決めていないけど、俺はベルトラン公爵邸で身内だけのパーティーを開こうと密かに計画を立てている。文也が滞在中、振る舞う料理やパーティーを開催する場所、誰を招待するかなど、何度も打ち合わせをしてある程度は決まった。後はリゼットちゃん達の予定や希望を聞いて、日時を決めるだけ。食材の調達に時間がかかるのと、冬場は寒いから春頃を予定している。
「お父様。お母様。楽しみに待っていてください」
「その顔は、二人で何か計画しているのね?」
「はい。クレマン様、その時は広いお庭をお借りしたいのですが」
「勿論。使ってくれて構わないよ。君はもう、私達の大切な家族なのだから」
「決まったら教えてください。楽しみに待っているわ」
「ありがとうございます!」
二人から使用許可をもらえて、俺は「絶対に成功させなければ!」と、より一層気合が入る。ユベール様には予め説明しているから積極的に協力すると言ってくれた。文也一人では大変だろうと食材調達してくれたり、前世で使っていた便利な調理器具を俺達の話を参考にして作ってくれたり。まだ作り始めたばかりだからもう少しだけ時間がほしいと言われたけど、俺達の話から既に作り始めているのがもう凄いんだよな。流石は天才魔道士様だと感心してしまう。とても優しくて、格好よくて、ご両親や仕えている人達のことも大切にしていて。あぁ、やっぱり俺、ユベール様のことが大好きだ。
「……あぶなかった。朝から抱き潰すところだった」
ふわふわと夢の中に旅立った俺は、ユベール様が起きていたことも、俺の甘える姿に欲情していたことにも全く気付かなかった。
朝になって起き上がると、身体の負担はほとんどなくむしろスッキリしていた。不思議に思っていると、ユベール様が少しだけ回復魔法を使ってくれたと聞いて納得した。色々とユベール様のお世話になって、俺は何度も何度もユベール様にお礼を言った。
「あぁ、やっぱり綺麗ですね! リリー様!」
「ドレスも素敵です! ありがとうございます! ジャノ様!」
「昨日、じっくり見る時間を作れなかったからね」
顔を洗い、歯を磨き、ユベール様に髪と肌の手入れをされ、着替えを済ませて朝食を楽しんだ後、リゼットちゃんとジョエルちゃんが俺の部屋を訪れた。昨日リリーちゃんを見せると約束していたけど、忙しくて見せる時間を作れなかったのだ。だから今日、二人にリリーちゃんを見てもらうことにしたんだ。
「ジャノさん、会う度に美しくなるから、とても心配だったんです」
「え?」
「ジャノ様は気付いていないかもしれませんが、その……髪の艶とか、肌の輝きが、以前よりも増していて」
「……そうなの?」
「やっぱり、気付いてなかったんですね。いいですか? ジャノさん。絶対に油断しちゃダメですよ! ユベール様と婚約してもジャノさんを狙う不届き者は沢山存在するんですからね!」
「そうです! 昨日のパーティーでも、ジャノさんをそういう目で見てる人を沢山見ました! 気を付けてください!」
「えっと、それは二人にも言えることだし、狙うっていうならユベール様の方が……」
敵意は向けられていたけど、俺にそんな感情を抱く奴が居るのか? と疑問に思う。確かにこのお家に来てからユベール様が俺の髪や肌の手入れを念入りにするから髪はサラサラの艶々だし、肌も弾力があって実年齢より若く見える気がするけど。リゼットちゃんやジョエルちゃんが狙われる可能性の方が高い筈なのに、何故かユベール様達は二人の言葉にうんうんと頷いて「一人で出歩いてはダメ」とか「知らない人に呼び止められても相手にしちゃダメ」とか「勝手に付いて行っちゃダメ」とか、幼い子どもに言い聞かせるように注意された。俺、リゼットちゃん達より大人なのに。
「そろそろ時間ね。ありがとうございます。ジャノさん」
「長い間お世話になりました。ユベール様、ジャノ様、末永くお幸せに」
「うん。二人もね」
二人は俺とユベール様に「では、また」と言って退室した。リリーちゃんを見せたり、二人と話しているとあっという間に時間が過ぎ去り、気付くともうリゼットちゃん達が帰る時間が近付いていた。
「なんだか、とても楽しい時間でしたね」
「俺も楽しかったです。ジャノが一緒なら、どんな時間でも楽しくて仕方ありません」
「ふふ。俺もです」
少しだけ休憩した後、俺達はエントランスホールへ向かった。同じ時間にクレマン様とラナ様も来て、二人にも感謝の言葉を述べる。
「クレマン様。ラナ様。本当にありがとうございます」
「お礼を言うのは私達の方だ。ユベールを選んでくれて、ありがとう。ジャノくん」
「ユベールは少し愛が重……深いけれど、どうか息子をよろしくね。ジャノさん」
「はい」
愛が重いって聞こえた気がしたけど、敢えて気付かないフリをする。暫くするとフランソワさんやステラさん達も集まって来た。殿下が文也と一緒に来たのを見て、俺は少し期待してしまった。腰に手を回そうとすると阻止していたけど、以前よりも文也の表情は柔らかくなっている。ユベール様も少しだけ距離が近付いた二人を見て色々察したようだ。心の中で二人を祝福しつつ、ジルベール様達が来るのを待つ。
「皆さん、本当にお世話になりました」
「ジャノ様、ユベール様とお幸せに」
「ありがとうございます。ジルベール様。ニコラくん」
「ジャノさん! 新しい小説が完成したら読ませてくださいね!」
「私も、新作を楽しみに待っています」
「うん。完成したら連絡するね」
みんなと握手を交わした後、ジルベール様はリゼットちゃんを、ニコラくんはジョエルちゃんをエスコートしてモラン侯爵家専用の馬車に乗る。その後ろに続くのはモラン侯爵家が誇る専属騎士団の騎士達だ。彼らはみんな騎士服に身を包み、立派な馬に乗馬していた。騎士をこんなに近くで見るのは初めてで、格好よくてついつい凝視してしまう。
「みんな、元気でね」
「また店に来いよ。美味いもん作ってやるから」
殿下と文也も別れの挨拶を済ませ、馬車がゆっくりと動き出す。リゼットちゃん達とはまた会えると分かっていても、こうしてお見送りすると寂しいと思ってしまう。リゼットちゃん達を乗せた馬車と騎士さん達の姿が小さくなるまで、俺はその場を動かなかった。
リゼットちゃん達を見送った後、暫くすると煌びやかな黄金の馬車が停まった。王家が所有する馬車なだけあって、やっぱり色々と豪華だ。二人の近衛騎士が殿下の前で片膝をついて頭を垂れる。
「殿下、お迎えにあがりました」
「ありがとう。さあ、行こうか。フェル。君のお店まで送ってあげる」
「お心遣い痛み入ります。殿下。ですが、俺は一人で帰れますのでこの馬車には殿下お一人で……」
「君が使っていた調理器具一式と荷物、全部まとめてあるんだ」
「王太子妃で……フェルナン様のお荷物は我々がお持ちしましょう」
「身分のことはお気になさらず。フェルナン様は殿下の奥方さ……失礼しました! 大切な方なのですから!」
「…………」
「…………」
殿下の嫁確定なの? 近衛騎士さん達、慌てて訂正してるけど全く隠せていないんだよなあ。普通なら猛反対しそうだけど、既に大歓迎モードなのは何故? 何も言えず顔を引き攣らせている文也の腰に腕を回して、完璧なエスコートをして馬車に乗せようとする殿下はとっても楽しそうだ。正気に戻った文也が馬車から降りようとすると、騎士さん達が「どうか殿下と一緒に」と言って馬車の中に押し込んで扉を閉めてしまった。
「じゃあね。ユベール、ジャノくんも」
「殿下もお元気で」
「殿下、ありがとうございました。文也も、色々とありがとう!」
「お前この状況を楽しんでねえか? なんでそんなに嬉しそうなんだよ!」
「えー? だって、殿下の恋が成就したのかなあ、って思ったら」
「してねえ! あの話をしただけだ!」
「はいはい。行こうか。フェル。君のお店に着くまで、二人っきりの時間をたあっぷり、楽しもう。ね?」
「ね? じゃねえんだよ! 離れろ! 顔が近い!」
馬車の窓が閉められ、カーテンで視界を遮られる。窓越しでも文也の叫び声が聞こえてきて、色々と揉めていることが分かる。騎士さん達は気にした様子もなく御者さんに合図をして、自分達も馬に乗る。俺達に丁寧に挨拶をした後、馬車は走り去って行った。
「行ってしまったな。フェルナンくんには、ベルトラン公爵家の専属シェフになってほしかったのに」
「まだ言っているんですか? お父様。彼は善意で協力してくれたんです。無理強いしてはダメですよ?」
「貴方も、フェルナン様にしつこく勧誘するのは止めてください。最初からユベール様の誕生日パーティーまでという約束だったのですから」
「分かっているさ。分かってはいるんだが……」
予想通り、クレマン様とフランソワさんは文也が滞在中、何度も「是非とも専属シェフに」と勧誘していたらしい。文也からは何も聞いていないから、上手くあしらっていたのだろう。
「大丈夫ですよ。彼奴とはまた会えますから」
「え?」
「ジャノくん、それは一体……」
「色々と決まったら皆さんにもお伝えします」
日程はまだ決めていないけど、俺はベルトラン公爵邸で身内だけのパーティーを開こうと密かに計画を立てている。文也が滞在中、振る舞う料理やパーティーを開催する場所、誰を招待するかなど、何度も打ち合わせをしてある程度は決まった。後はリゼットちゃん達の予定や希望を聞いて、日時を決めるだけ。食材の調達に時間がかかるのと、冬場は寒いから春頃を予定している。
「お父様。お母様。楽しみに待っていてください」
「その顔は、二人で何か計画しているのね?」
「はい。クレマン様、その時は広いお庭をお借りしたいのですが」
「勿論。使ってくれて構わないよ。君はもう、私達の大切な家族なのだから」
「決まったら教えてください。楽しみに待っているわ」
「ありがとうございます!」
二人から使用許可をもらえて、俺は「絶対に成功させなければ!」と、より一層気合が入る。ユベール様には予め説明しているから積極的に協力すると言ってくれた。文也一人では大変だろうと食材調達してくれたり、前世で使っていた便利な調理器具を俺達の話を参考にして作ってくれたり。まだ作り始めたばかりだからもう少しだけ時間がほしいと言われたけど、俺達の話から既に作り始めているのがもう凄いんだよな。流石は天才魔道士様だと感心してしまう。とても優しくて、格好よくて、ご両親や仕えている人達のことも大切にしていて。あぁ、やっぱり俺、ユベール様のことが大好きだ。
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