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第二部
喧嘩を売る相手を間違えると自滅する-1-
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二人は未だに「責任を取れ!」やら「雇ってやった恩も忘れやがって!」やら好き勝手に罵っているが、どれだけ威張り散らしていても全く怖くないのは何故だろう? 周囲の人達もさっきまであんなに騒いでいたのに誰も口を開かず静観している。
「ニナ様!? どうしたのですか!? その痣は……」
「サンドラ! 私、ぅう」
「まさか、お前がニナ様を傷付けたのか!? ニナ様の愛を得られなかったのはお前に魅力がないからだろう! それを、それを全てニナ様のせいにするなど恥を知れ!」
「わあ! その言葉、そっくりそのまま返したい」
「殿下」
「ジャノくんが好きなのはユベールだよね?」
「ちょ! 殿下! みんなが集まる場所でそんな大声で言わなくても……」
「えー? だって婚約発表しちゃってるし、君だって『覚悟はできている』って言ったじゃん」
「いや、まあ、そうなんですけど……」
なんで此処に伯爵夫人の侍女が居るんだ? モラン侯爵家の騎士達に身柄を拘束されているけど、今度は何を企んでいたんだ? もう一人拘束されてるけど、この人もルグラン伯爵家の人間か? 騎士さん達が鬼の形相で睨み付けているのは何故? 殿下もユベール様も全く動じていないし、この騒動も想定内だったってことなんだろうか。そりゃあ対策くらい考えてるよな。俺だってこの二人が何かやらかすかもしれないってずっと不安だった訳だし。
ただ、俺が伯爵夫人を好きだって嘘を吹聴するのはやめてくれ。まだそう思い込んでるの? 俺の態度を見てどうしてそう思えるのかが謎すぎる。好きな子ほどいじめたい、っていうアレか? 理由がどうであれ、自分をいじめてくる人に好意なんて抱けないだろ? そうしなければならない理由があるなら話は別だけどさ。そんなことを考えていたら、ユベール様がにっこりと微笑んで口を開いた。
「俺もきちんと聞いたことはありませんでしたが、今此処ではっきりさせましょう。ジャノ、貴方は伯爵夫人のことをどう思っていたんですか?」
「どうって、はっきり言って大丈夫なんですか?」
「いいと思うよ」
「ジャノが何を言っても、俺が守りますから問題ありません」
「心強いですね。ルグラン様に恋愛感情を抱いたことは一度もありません。何時も何時も仕事中に絡んできてすっごく邪魔でした」
「な!」
「う、嘘よ! ジャノさんは私のことが好きで、意地悪をしたのも、ユベール様達を騙したのも、全部私に振り向いてほしいからなんでしょう!?」
「そうだ! そうやってニナ様を態と傷付けて楽しんでいるんだろう!」
「楽しんでいたのはお前達の方だろう? ジャノが平民だから何をしても許されると、本気で思っているのか?」
「思ってたんじゃない? 僕も彼の調査資料を見させてもらったけど、嫌がらせというより殺人示唆とか殺人未遂だよね?」
「そ、そんなの嘘に決まっている! 俺達を貶める為に、コレとそこの男が共謀して……」
「貴様はレイモンが俺に嘘を吐いていると、そう言いたいのか?」
「ひぃ!」
「もう黙った方がいいんじゃない? 君達が何を言っても火に油を注ぐだけだし」
そう言って、殿下は「本当は僕も優秀な彼がほしかったんだけど、断られちゃったんだよねえ」と、サラッと気になることを口にした。ユベール様が直ぐに「レイモンは俺の専属執事です。手を出さないでいただきたい」と殿下に釘を刺した。二人の会話でどれだけレイモンさんが優秀なのかが分かる。やっぱり一流の執事はみんなほしいって思っちゃうんだな。レイモンさんはユベール様に忠誠を誓っているから引き抜こうとしても無駄だけど。
さっきまで不利な状況だったのに、今はルグラン伯爵夫妻の方が追い込まれている。当然と言えば当然なんだけど、ユベール様は公爵家の嫡男でルグラン様は伯爵家。普通、家格が上の相手に喧嘩を売るような行為は絶対にしないし、貴族社会では常識中の常識だ。
「レイモンを雇ってやると偉そうに言っていたが、俺と同等かそれ以上の金を出せるのか? 職場環境は? 人間関係は?」
「そ、れは……」
「ベルトラン公爵家からルグラン伯爵家に行くんでしょ? 僕だったら絶対に嫌だなあ」
「な! 何故ですか!? 殿下!」
「えー? 少し考えたら分かることじゃない? ベルトラン公爵家の人達は全員一流だよ? 身分や噂だけで人を判断しないし、実力が認められれば平民であっても昇格できるチャンスも与えられる。ユベール達も人として尊敬できるし、仕えてくれる人達をとても大切にしている。些細な怪我や病気でもお医者様を呼んで診察するし、必要と判断した場合は休暇も与える。家族の誰かがそうなっても同じ対応をするよ? 君達の家は、ベルトラン公爵家と同じ対応ができるの?」
「で、できるわよ! 私は優しいもの! ねえ? ダヴィド様! できるわよね!?」
「あ、当たり前だ! 大切にするに決まっているだろう!」
「堂々と嘘を吐かれるといっそ清々しいねえ」
「殿下……」
やっぱりこの人腹黒……笑顔が怖いんだよなあ。もう許してあげてという意味を込めて殿下を見ると不満そうな顔をされた。「僕は君の為に怒ってるんだよ?」と顔で訴えてくるけど、もう追い込まれるところまで追い込まれている状況だからこれ以上公開処刑しなくてもいいと思うんだけどなあ。俺の考えはスルーして、殿下は更に話を続けた。
「言ったよね? 僕は彼の調査資料を見せてもらったって。びっくりしたよ。ジャノくんを雇ったにも関わらず、全く給料を支払っていなかったんだから。しかもみんな自分の仕事を彼に丸投げして、出来ていなかったら食事を与えなかったり屋敷から追い出したり。伯爵夫人を深く愛してしまったが故の暴走、では片付けられないところまでやっちゃってるんだよ。君達は」
「主犯は伯爵夫人の侍女、サンドラ。朝早くから夜遅くまでジャノを扱き使って、食事も寝床も用意せず屋敷から追い出し、ありもしない罪をでっち上げてルグラン伯爵に告げ口していたな? 伯爵夫人の為だと言って」
「街中でも問題ばかり起こして、自分より格下の相手からドレスや宝飾品を奪い取ったり、人気スイーツ店の新作を盗んだりしてたもんねえ。今回も盗むつもりだったんでしょう? フェルが、ジャノくんの為に心を込めて作った料理やスイーツを」
「あー、なるほど。殿下が怒っている理由がやっと分かりました」
なんで殿下がこんなに怒っているのか疑問だったけど、文也が関わっていると知って納得した。文也が作った料理やスイーツのデザインを盗もうと企んでいたのか。そりゃあ殿下が怒る訳だ。ということは、侍女と一緒に身柄を拘束されている男の人は、文也が言ってた先輩とか? そんな筈ねえか。世間は狭いって言うけど、此処で先輩と再会する訳……
「ユベール様。そろそろ鳳凰を下げてもいいですか? 鮮度が落ち……あれ? 先輩?」
「え? マジ?」
「おう。マジマジ。高級レストランでとおってもお世話になった先輩!」
「…………」
世間って、狭いなあ。文也の料理を横取りしてた先輩ってこの人だったのかよ。ルグラン伯爵家に仕えてるみたいだけど、高級レストランが潰れた後、料理の腕を買われて雇われたってことか? 適当に理由を付けて他者の物を強奪する二人と、他者が作り上げた作品を平気で盗む先輩。正に「類は友を呼ぶ」だな。誰も望んでないだろ? こんな嬉しくない再会。
「ニナ様!? どうしたのですか!? その痣は……」
「サンドラ! 私、ぅう」
「まさか、お前がニナ様を傷付けたのか!? ニナ様の愛を得られなかったのはお前に魅力がないからだろう! それを、それを全てニナ様のせいにするなど恥を知れ!」
「わあ! その言葉、そっくりそのまま返したい」
「殿下」
「ジャノくんが好きなのはユベールだよね?」
「ちょ! 殿下! みんなが集まる場所でそんな大声で言わなくても……」
「えー? だって婚約発表しちゃってるし、君だって『覚悟はできている』って言ったじゃん」
「いや、まあ、そうなんですけど……」
なんで此処に伯爵夫人の侍女が居るんだ? モラン侯爵家の騎士達に身柄を拘束されているけど、今度は何を企んでいたんだ? もう一人拘束されてるけど、この人もルグラン伯爵家の人間か? 騎士さん達が鬼の形相で睨み付けているのは何故? 殿下もユベール様も全く動じていないし、この騒動も想定内だったってことなんだろうか。そりゃあ対策くらい考えてるよな。俺だってこの二人が何かやらかすかもしれないってずっと不安だった訳だし。
ただ、俺が伯爵夫人を好きだって嘘を吹聴するのはやめてくれ。まだそう思い込んでるの? 俺の態度を見てどうしてそう思えるのかが謎すぎる。好きな子ほどいじめたい、っていうアレか? 理由がどうであれ、自分をいじめてくる人に好意なんて抱けないだろ? そうしなければならない理由があるなら話は別だけどさ。そんなことを考えていたら、ユベール様がにっこりと微笑んで口を開いた。
「俺もきちんと聞いたことはありませんでしたが、今此処ではっきりさせましょう。ジャノ、貴方は伯爵夫人のことをどう思っていたんですか?」
「どうって、はっきり言って大丈夫なんですか?」
「いいと思うよ」
「ジャノが何を言っても、俺が守りますから問題ありません」
「心強いですね。ルグラン様に恋愛感情を抱いたことは一度もありません。何時も何時も仕事中に絡んできてすっごく邪魔でした」
「な!」
「う、嘘よ! ジャノさんは私のことが好きで、意地悪をしたのも、ユベール様達を騙したのも、全部私に振り向いてほしいからなんでしょう!?」
「そうだ! そうやってニナ様を態と傷付けて楽しんでいるんだろう!」
「楽しんでいたのはお前達の方だろう? ジャノが平民だから何をしても許されると、本気で思っているのか?」
「思ってたんじゃない? 僕も彼の調査資料を見させてもらったけど、嫌がらせというより殺人示唆とか殺人未遂だよね?」
「そ、そんなの嘘に決まっている! 俺達を貶める為に、コレとそこの男が共謀して……」
「貴様はレイモンが俺に嘘を吐いていると、そう言いたいのか?」
「ひぃ!」
「もう黙った方がいいんじゃない? 君達が何を言っても火に油を注ぐだけだし」
そう言って、殿下は「本当は僕も優秀な彼がほしかったんだけど、断られちゃったんだよねえ」と、サラッと気になることを口にした。ユベール様が直ぐに「レイモンは俺の専属執事です。手を出さないでいただきたい」と殿下に釘を刺した。二人の会話でどれだけレイモンさんが優秀なのかが分かる。やっぱり一流の執事はみんなほしいって思っちゃうんだな。レイモンさんはユベール様に忠誠を誓っているから引き抜こうとしても無駄だけど。
さっきまで不利な状況だったのに、今はルグラン伯爵夫妻の方が追い込まれている。当然と言えば当然なんだけど、ユベール様は公爵家の嫡男でルグラン様は伯爵家。普通、家格が上の相手に喧嘩を売るような行為は絶対にしないし、貴族社会では常識中の常識だ。
「レイモンを雇ってやると偉そうに言っていたが、俺と同等かそれ以上の金を出せるのか? 職場環境は? 人間関係は?」
「そ、れは……」
「ベルトラン公爵家からルグラン伯爵家に行くんでしょ? 僕だったら絶対に嫌だなあ」
「な! 何故ですか!? 殿下!」
「えー? 少し考えたら分かることじゃない? ベルトラン公爵家の人達は全員一流だよ? 身分や噂だけで人を判断しないし、実力が認められれば平民であっても昇格できるチャンスも与えられる。ユベール達も人として尊敬できるし、仕えてくれる人達をとても大切にしている。些細な怪我や病気でもお医者様を呼んで診察するし、必要と判断した場合は休暇も与える。家族の誰かがそうなっても同じ対応をするよ? 君達の家は、ベルトラン公爵家と同じ対応ができるの?」
「で、できるわよ! 私は優しいもの! ねえ? ダヴィド様! できるわよね!?」
「あ、当たり前だ! 大切にするに決まっているだろう!」
「堂々と嘘を吐かれるといっそ清々しいねえ」
「殿下……」
やっぱりこの人腹黒……笑顔が怖いんだよなあ。もう許してあげてという意味を込めて殿下を見ると不満そうな顔をされた。「僕は君の為に怒ってるんだよ?」と顔で訴えてくるけど、もう追い込まれるところまで追い込まれている状況だからこれ以上公開処刑しなくてもいいと思うんだけどなあ。俺の考えはスルーして、殿下は更に話を続けた。
「言ったよね? 僕は彼の調査資料を見せてもらったって。びっくりしたよ。ジャノくんを雇ったにも関わらず、全く給料を支払っていなかったんだから。しかもみんな自分の仕事を彼に丸投げして、出来ていなかったら食事を与えなかったり屋敷から追い出したり。伯爵夫人を深く愛してしまったが故の暴走、では片付けられないところまでやっちゃってるんだよ。君達は」
「主犯は伯爵夫人の侍女、サンドラ。朝早くから夜遅くまでジャノを扱き使って、食事も寝床も用意せず屋敷から追い出し、ありもしない罪をでっち上げてルグラン伯爵に告げ口していたな? 伯爵夫人の為だと言って」
「街中でも問題ばかり起こして、自分より格下の相手からドレスや宝飾品を奪い取ったり、人気スイーツ店の新作を盗んだりしてたもんねえ。今回も盗むつもりだったんでしょう? フェルが、ジャノくんの為に心を込めて作った料理やスイーツを」
「あー、なるほど。殿下が怒っている理由がやっと分かりました」
なんで殿下がこんなに怒っているのか疑問だったけど、文也が関わっていると知って納得した。文也が作った料理やスイーツのデザインを盗もうと企んでいたのか。そりゃあ殿下が怒る訳だ。ということは、侍女と一緒に身柄を拘束されている男の人は、文也が言ってた先輩とか? そんな筈ねえか。世間は狭いって言うけど、此処で先輩と再会する訳……
「ユベール様。そろそろ鳳凰を下げてもいいですか? 鮮度が落ち……あれ? 先輩?」
「え? マジ?」
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「…………」
世間って、狭いなあ。文也の料理を横取りしてた先輩ってこの人だったのかよ。ルグラン伯爵家に仕えてるみたいだけど、高級レストランが潰れた後、料理の腕を買われて雇われたってことか? 適当に理由を付けて他者の物を強奪する二人と、他者が作り上げた作品を平気で盗む先輩。正に「類は友を呼ぶ」だな。誰も望んでないだろ? こんな嬉しくない再会。
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