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第二部
誕生日パーティー4
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ルシー様は俺を睨み付けて「私がユベール様の婚約者なんだから!」と叫んで去って行った。「アンタを消すことなんて簡単にできるんだから!」と。これは、フラグというヤツなのでは? ユベール様の誕生日パーティーで断罪イベント発生なんて嫌だよ。折角みんな楽しんでいるのに、ユベール様の特別な日を台無しするのは許せない。
「僕の妹がごめんね。やっぱり連れて来るべきじゃなかった。本当に、ごめん」
「殿下が謝る必要はありません。彼女のことですから、殿下が断っても無理を言って此処に来た筈です」
「……そうだね。ロイヤル・ゼロも自分にこそ相応しいと思い込んでいるようで、何度盗まれそうになったか」
「あぁ。だからローズさんを俺に預けたんですね」
「うん。本当にごめんね。王家で管理しなければならないのは分かっているんだけど、あの子が隙を狙って盗み出そうとしてみんなの仕事を増やすから仕方なく」
殿下が古代魔導具とロイヤル・ゼロをベルトラン公爵家に持って来ていたのにはちゃんと理由があったのか。文也に着てもらいたくて持って来ているとばかり思っていた。帰る時に持って帰るのかと思ったら俺の部屋に置いて「暫く彼女を預かってほしい」と殿下にお願いされ、それ以来ずっとローズさんはベルトラン公爵家で大切に保管している。俺に与えられた部屋で、だけど。突然訳の分からないことを言い出すから俺も殿下の意図が分からず困惑したが、ローズさんを守る為だったんだと知って納得した。
ルシー様とは初めてお会いしたけど、彼女は甘やかされて育ったタイプの女の子だろう。顔立ちは殿下と少し似ているけど性格は真逆。ユベール様も殿下も複雑な表情を浮かべていて、ルシー様のことをあまりよく思っていないのだろう。
「姫様が原因なら仕方ありませんよ。俺も、彼女の性格は熟知しています」
「さっきも言った通り、ユベールとルシーは婚約者じゃないからね? 二人の間には何もないから安心して。あの子がユベールに惚れ込んで、王族という立場を利用してユベールを呼び出してただけだから」
「俺の想い人が見付かるまでという約束ですから、もう姫様の我儘には付き合いませんよ」
「僕からも忠告はするけど、ルシーはあの性格だ。今後も君達に迷惑をかけてしまう可能性が高いから警戒だけはしておいてね」
「分かりました。あの、殿下とルシー様って、仲が悪いんですか?」
不躾だったかな? と聞いてから後悔したけど、殿下は暫く考え込んだ後「家族だとは思っているよ。今はね」と答えてくれた。王子様スマイルだけど、うっすら黒いオーラが見え隠れしているのは気のせいか? 王族だし、人間関係が複雑なのかも。
「僕とルシーは異母兄妹なんだ」
「なるほど」
お母様が違うのか。殿下とユベール様の話から察するに、ルシー様のお母様も色々とアレな性格らしい。子は親の背中を見て育つって諺があるけど、確かにその通りかもしれないと思えてしまう。勿論、違う場合もあるが……
「殿下の方が大変でしょう? 姫様の尻拭いをずっとしてきたのですから」
「もう慣れたよ。だけど、そろそろ限界に近いんだよね。次にあの子が問題を起こしたら、流石の僕でも庇いきれない」
「ルシー様って、そんなに酷いんですか?」
「一言で表すなら我儘だよ」
「我儘ですね」
お二人が言うなら、ルシー様は我儘なんだろう。今日はユベール様の誕生日だからこれ以上聞くのはよくないと思って俺はもう聞かないことにした。知りたい気持ちはあるけど、殿下とは今後も会う機会があると思うし、プライベートの時に教えてくれるならその時に話を聞かせてもらおう。本人が話したくないと言うなら俺も深く追求しない。
ユベール様と少し会話をした後、殿下はルシー様の所へ向かった。本当は文也を探したいが、彼女を一人にするとどんな問題を起こすか分からないからちゃんと見張っていないとダメらしい。完全に問題児扱いだった。
「……疲れたなぁ」
「休憩しますか? ジャノ」
「そうですね。フランソワさんの力作を見てから休もうと思います」
パーティー当日の楽しみだと言って、フランソワさんは俺達に何を作るか秘密にしていた。文也だけは知っていたけど、パーティー当日の料理については一切口にしなかった。クレマン様達は文也のことも紹介したかったようだけど、彼奴は「俺はあくまでサポート役なので」と言って首を縦に振らなかった。まあ、彼奴のことだからサポート役は建前で「目立ちたくない」や「面倒な貴族達に絡まれたくない」が本音だろう。実際、彼奴は貴族達との繋がりがなくても困らないからな。
「今のところ問題はないようですが、まだ警戒しておいた方がいいでしょう」
「はい」
俺に敵意を向けている貴族は多い。ユベール様へ挨拶に来た時「どうして貴様のような犯罪者が」と口にする人も結構いて、まだあの噂が消えていないんだと鬱屈した気持ちになる。ユベール様だけでなく、リゼットちゃん達まで騙して恥ずかしくないのか? と怒りをぶつけられて一瞬思考が停止したなあ。それもユベール様が全否定してくれたから大きな問題にはならなかったんだけど。
「ユベール。さっきフェルナンくんから『完成した』と報告を受けた」
「フランソワさんの最高傑作ですって! 楽しみね!」
「あぁ。フランソワが説明している間にシェフ達が料理を並べるそうだ。私もどんな料理が出されるか知らないから、今からワクワクしているよ」
「料理に関することは全てフェルナンに任せたんですよね?」
「フランソワさんが何度も頭を下げて頼み込んだと聞きましたよ? シェフ達も一緒にお願いしてやっと引き受けてくれたとステラから聞きました」
「彼奴、貴族社会でも十分やっていけそう」
ベルトラン公爵家の専属シェフ、しかも料理長であるフランソワさんが頼み込むって相当だぞ? 文也が作る料理はプロが尊敬するほど凄いってことだよな? 高級レストランを辞めてから彼奴が飾り切りを作っている姿はあまり見なかったから、実は俺もちょっと楽しみだったりする。この世界にカメラかスマホがあれば文也が悪ふざけで作った「東洋の龍」も見れたのに。本当は俺も見たかったんだよな。東洋の龍。
「クレマン様。準備できました」
「ありがとう。フェルナンくん」
「いえ。俺はまだ仕事がありますので」
「うーむ。フェルナンくん、やはり君も紹介すべきだと思うんだが……」
「お気持ちだけで十分です。今日はユベール様の誕生日兼俺の大切な親友の婚約記念パーティーでもあるんですから」
「文也。本当にありがとう。俺が思ってた以上に大きな仕事を任せることになっちゃったけど、お前が考えて作った料理、楽しみにしてるよ」
「フランソワさんの作品が一番凄いけどな。俺が一から作ったのはスイーツだけだ。短期間で考えて作ったからそんなに凄くはねえぞ? あまり期待すんなよ」
「お前の『凄くない』は信用できない」
「いや、本当に大したものは作れてねえから。そのスイーツはユベール様とお前の為に作ったから後で食べてくれ」
「うん」
果たして食べられるのだろうか、という疑問はあるけど文也が俺達の為に作ってくれたんだ。食べないのは失礼だし、彼奴が作る料理が美味しいのはもう分かっている。どれくらいの大きさのスイーツを作ったのかは分からないけど、多分クレマン様やリゼットちゃん達にも食べてもらうこと前提で作っている筈だ。パーティーが終わった後、みんなでゆっくり楽しもう。
「お待たせしました。クレマン様。ラナ様。準備が整いました」
文也と入れ替わるようにフランソワさんがやって来た。クレマン様は再びマイクを持って会場内に集まった方達に注目するよう告げた。すると、一斉にクレマン様達を見て演奏も止まり静寂に包まれる。みんなが注目しているのを確認して、クレマン様がプロのシェフ達が作り上げた料理を楽しんでほしいと説明する。そして、フランソワさんにマイクを渡し、料理について語り始めた。フランソワさん達が心を込めて作った最高傑作であること、この日の為にみんなが満足できる料理を考え作り続けてきたこと、尊敬していたシェフと再会し協力してもらえたことなど。
一通り説明を終えると四人のシェフが白い布で覆われた大きな箱を乗せたワゴンをフランソワさん達の前まで運ぶ。このワゴンも最高傑作の為だけに作られた特注品だ。白い布で覆っている箱も食材の品質や味は勿論、作り上げた形も保存する特殊な魔法が施されているそうだ。高さも自由に調整できて、シェフ達が大きな箱をテーブルにゆっくりと移動させる。移動が完了すると、フランソワさんが前に立って「それではご覧ください」と言って白い布を引っ張った。
白い布が取り払われ、フランソワさんが「最高傑作」と豪語した作品が披露される。細かく丁寧で、色鮮やかな美しい幻の鳥の姿をした立体アートを見た人達はみんな息を呑んだ。クレマン様達もあまりの美しさに見惚れている。勿論俺も驚いたけど、ガチで作りやがったという思いの方が強い。フランソワさんが自信満々に作り上げた幻の鳥について説明しているが、これも多分文也から聞いて覚えたんだろう。おい、文也、冗談じゃなかったのかよ。誰が鳳凰を作れと言った? 確かに縁起のいい幻の生きものとして有名だけどさあ。食材アートって言われるより「鳳凰のフィギュアです!」って言われた方が説得力があるわ。
しかも、立ち姿じゃなくて翼を広げて飛んでいる姿なんだよなあ。掛け軸とかに描かれていそうなアレ。嘴から尾羽の先まで一切手を抜かず丁寧に作られているのがよく分かる。翼も凄いけど、尾羽が一番凄い。流れるような曲線で、一つ一つが違う動きをしている。どうやって作ったの? これ。支えとか主軸とか重力とか全部無視してんじゃん。考え出すと頭が痛くなるから全て「ファンタジーだから」で片付けた方が楽かもしれない。
「僕の妹がごめんね。やっぱり連れて来るべきじゃなかった。本当に、ごめん」
「殿下が謝る必要はありません。彼女のことですから、殿下が断っても無理を言って此処に来た筈です」
「……そうだね。ロイヤル・ゼロも自分にこそ相応しいと思い込んでいるようで、何度盗まれそうになったか」
「あぁ。だからローズさんを俺に預けたんですね」
「うん。本当にごめんね。王家で管理しなければならないのは分かっているんだけど、あの子が隙を狙って盗み出そうとしてみんなの仕事を増やすから仕方なく」
殿下が古代魔導具とロイヤル・ゼロをベルトラン公爵家に持って来ていたのにはちゃんと理由があったのか。文也に着てもらいたくて持って来ているとばかり思っていた。帰る時に持って帰るのかと思ったら俺の部屋に置いて「暫く彼女を預かってほしい」と殿下にお願いされ、それ以来ずっとローズさんはベルトラン公爵家で大切に保管している。俺に与えられた部屋で、だけど。突然訳の分からないことを言い出すから俺も殿下の意図が分からず困惑したが、ローズさんを守る為だったんだと知って納得した。
ルシー様とは初めてお会いしたけど、彼女は甘やかされて育ったタイプの女の子だろう。顔立ちは殿下と少し似ているけど性格は真逆。ユベール様も殿下も複雑な表情を浮かべていて、ルシー様のことをあまりよく思っていないのだろう。
「姫様が原因なら仕方ありませんよ。俺も、彼女の性格は熟知しています」
「さっきも言った通り、ユベールとルシーは婚約者じゃないからね? 二人の間には何もないから安心して。あの子がユベールに惚れ込んで、王族という立場を利用してユベールを呼び出してただけだから」
「俺の想い人が見付かるまでという約束ですから、もう姫様の我儘には付き合いませんよ」
「僕からも忠告はするけど、ルシーはあの性格だ。今後も君達に迷惑をかけてしまう可能性が高いから警戒だけはしておいてね」
「分かりました。あの、殿下とルシー様って、仲が悪いんですか?」
不躾だったかな? と聞いてから後悔したけど、殿下は暫く考え込んだ後「家族だとは思っているよ。今はね」と答えてくれた。王子様スマイルだけど、うっすら黒いオーラが見え隠れしているのは気のせいか? 王族だし、人間関係が複雑なのかも。
「僕とルシーは異母兄妹なんだ」
「なるほど」
お母様が違うのか。殿下とユベール様の話から察するに、ルシー様のお母様も色々とアレな性格らしい。子は親の背中を見て育つって諺があるけど、確かにその通りかもしれないと思えてしまう。勿論、違う場合もあるが……
「殿下の方が大変でしょう? 姫様の尻拭いをずっとしてきたのですから」
「もう慣れたよ。だけど、そろそろ限界に近いんだよね。次にあの子が問題を起こしたら、流石の僕でも庇いきれない」
「ルシー様って、そんなに酷いんですか?」
「一言で表すなら我儘だよ」
「我儘ですね」
お二人が言うなら、ルシー様は我儘なんだろう。今日はユベール様の誕生日だからこれ以上聞くのはよくないと思って俺はもう聞かないことにした。知りたい気持ちはあるけど、殿下とは今後も会う機会があると思うし、プライベートの時に教えてくれるならその時に話を聞かせてもらおう。本人が話したくないと言うなら俺も深く追求しない。
ユベール様と少し会話をした後、殿下はルシー様の所へ向かった。本当は文也を探したいが、彼女を一人にするとどんな問題を起こすか分からないからちゃんと見張っていないとダメらしい。完全に問題児扱いだった。
「……疲れたなぁ」
「休憩しますか? ジャノ」
「そうですね。フランソワさんの力作を見てから休もうと思います」
パーティー当日の楽しみだと言って、フランソワさんは俺達に何を作るか秘密にしていた。文也だけは知っていたけど、パーティー当日の料理については一切口にしなかった。クレマン様達は文也のことも紹介したかったようだけど、彼奴は「俺はあくまでサポート役なので」と言って首を縦に振らなかった。まあ、彼奴のことだからサポート役は建前で「目立ちたくない」や「面倒な貴族達に絡まれたくない」が本音だろう。実際、彼奴は貴族達との繋がりがなくても困らないからな。
「今のところ問題はないようですが、まだ警戒しておいた方がいいでしょう」
「はい」
俺に敵意を向けている貴族は多い。ユベール様へ挨拶に来た時「どうして貴様のような犯罪者が」と口にする人も結構いて、まだあの噂が消えていないんだと鬱屈した気持ちになる。ユベール様だけでなく、リゼットちゃん達まで騙して恥ずかしくないのか? と怒りをぶつけられて一瞬思考が停止したなあ。それもユベール様が全否定してくれたから大きな問題にはならなかったんだけど。
「ユベール。さっきフェルナンくんから『完成した』と報告を受けた」
「フランソワさんの最高傑作ですって! 楽しみね!」
「あぁ。フランソワが説明している間にシェフ達が料理を並べるそうだ。私もどんな料理が出されるか知らないから、今からワクワクしているよ」
「料理に関することは全てフェルナンに任せたんですよね?」
「フランソワさんが何度も頭を下げて頼み込んだと聞きましたよ? シェフ達も一緒にお願いしてやっと引き受けてくれたとステラから聞きました」
「彼奴、貴族社会でも十分やっていけそう」
ベルトラン公爵家の専属シェフ、しかも料理長であるフランソワさんが頼み込むって相当だぞ? 文也が作る料理はプロが尊敬するほど凄いってことだよな? 高級レストランを辞めてから彼奴が飾り切りを作っている姿はあまり見なかったから、実は俺もちょっと楽しみだったりする。この世界にカメラかスマホがあれば文也が悪ふざけで作った「東洋の龍」も見れたのに。本当は俺も見たかったんだよな。東洋の龍。
「クレマン様。準備できました」
「ありがとう。フェルナンくん」
「いえ。俺はまだ仕事がありますので」
「うーむ。フェルナンくん、やはり君も紹介すべきだと思うんだが……」
「お気持ちだけで十分です。今日はユベール様の誕生日兼俺の大切な親友の婚約記念パーティーでもあるんですから」
「文也。本当にありがとう。俺が思ってた以上に大きな仕事を任せることになっちゃったけど、お前が考えて作った料理、楽しみにしてるよ」
「フランソワさんの作品が一番凄いけどな。俺が一から作ったのはスイーツだけだ。短期間で考えて作ったからそんなに凄くはねえぞ? あまり期待すんなよ」
「お前の『凄くない』は信用できない」
「いや、本当に大したものは作れてねえから。そのスイーツはユベール様とお前の為に作ったから後で食べてくれ」
「うん」
果たして食べられるのだろうか、という疑問はあるけど文也が俺達の為に作ってくれたんだ。食べないのは失礼だし、彼奴が作る料理が美味しいのはもう分かっている。どれくらいの大きさのスイーツを作ったのかは分からないけど、多分クレマン様やリゼットちゃん達にも食べてもらうこと前提で作っている筈だ。パーティーが終わった後、みんなでゆっくり楽しもう。
「お待たせしました。クレマン様。ラナ様。準備が整いました」
文也と入れ替わるようにフランソワさんがやって来た。クレマン様は再びマイクを持って会場内に集まった方達に注目するよう告げた。すると、一斉にクレマン様達を見て演奏も止まり静寂に包まれる。みんなが注目しているのを確認して、クレマン様がプロのシェフ達が作り上げた料理を楽しんでほしいと説明する。そして、フランソワさんにマイクを渡し、料理について語り始めた。フランソワさん達が心を込めて作った最高傑作であること、この日の為にみんなが満足できる料理を考え作り続けてきたこと、尊敬していたシェフと再会し協力してもらえたことなど。
一通り説明を終えると四人のシェフが白い布で覆われた大きな箱を乗せたワゴンをフランソワさん達の前まで運ぶ。このワゴンも最高傑作の為だけに作られた特注品だ。白い布で覆っている箱も食材の品質や味は勿論、作り上げた形も保存する特殊な魔法が施されているそうだ。高さも自由に調整できて、シェフ達が大きな箱をテーブルにゆっくりと移動させる。移動が完了すると、フランソワさんが前に立って「それではご覧ください」と言って白い布を引っ張った。
白い布が取り払われ、フランソワさんが「最高傑作」と豪語した作品が披露される。細かく丁寧で、色鮮やかな美しい幻の鳥の姿をした立体アートを見た人達はみんな息を呑んだ。クレマン様達もあまりの美しさに見惚れている。勿論俺も驚いたけど、ガチで作りやがったという思いの方が強い。フランソワさんが自信満々に作り上げた幻の鳥について説明しているが、これも多分文也から聞いて覚えたんだろう。おい、文也、冗談じゃなかったのかよ。誰が鳳凰を作れと言った? 確かに縁起のいい幻の生きものとして有名だけどさあ。食材アートって言われるより「鳳凰のフィギュアです!」って言われた方が説得力があるわ。
しかも、立ち姿じゃなくて翼を広げて飛んでいる姿なんだよなあ。掛け軸とかに描かれていそうなアレ。嘴から尾羽の先まで一切手を抜かず丁寧に作られているのがよく分かる。翼も凄いけど、尾羽が一番凄い。流れるような曲線で、一つ一つが違う動きをしている。どうやって作ったの? これ。支えとか主軸とか重力とか全部無視してんじゃん。考え出すと頭が痛くなるから全て「ファンタジーだから」で片付けた方が楽かもしれない。
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