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第一部
新しいお家2
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不本意だが、青いドレスを着せられ、サファイアとダイヤモンドが嵌め込まれた装飾品を付けられ、惚れ惚れとした表情を向けるユベール様を目の前に、使用人の方が運んでくれた朝食を楽しめるかと言ったら、当然楽しめる訳がない。俺の為に用意してくれた朝食はそれはもうとても美味しそうだったが、ユベール様のお顔が近いせいで物凄く食べにくい。
「どうしたのですか? ジャノ」
「あまり、食欲がなくて……」
「まさか、体調が悪いのですか!? それはいけません! 直ぐにベッドで安静に」
「そこまで病弱じゃありません! 大丈夫です! 食欲湧いてきましたー!」
「そうですか? でしたら、ほら。口を開けてください」
「え?」
「俺がジャノに食べさせたいんです」
「あ、はい」
公爵家の一人息子なだけあって、やっぱり一つ一つの動作が美しいんだよなあ。ナイフとフォークを完璧に使いこなして、一口サイズに切り分けたウインナーを俺の口元に運んでくれた。ユベール様に「さあ、口を開けて?」ともう一度言われたら逆らうことなんてできる筈もなく、俺は大人しく口を開いてウインナーを食べた。
「美味しいですか?」
「はい! 美味しいです! 文也が作ってくれた料理と同じくらい美味しい」
程よく焦げ目のついたウインナーは口に含んだ瞬間ジュワッと肉汁が溢れ出てとても美味しかった。使用人として働いていた頃はこんな豪華な食事なんてできなかったから、なんだか新鮮だ。下っ端の俺が食えるものなんてパサパサの硬いパン一切れなんて日常茶飯事で、飯抜きだったこともある。それでも飢え死にしなかったのは文也のお陰だ。思わず文也のことを思い出して、報告しないとと思っていたら、カラン、と音がして俺は咄嗟に顔を上げた。
「フミヤ、って、誰ですか? ジャノとはどういう関係?」
「親友、ですけど。どうしたんですか? ユベール様。怒ってますか?」
謎の金属音はユベール様がフォークを落とした音だった。何故か絶望したような、それでいて憎悪に満ちた怖い表情をしていて、俺は恐る恐る彼に聞いた。
「ジャノに対しては怒っていません。ただ、ジャノの口から他の男の名前が出てくるのは嫌なんです」
「え?」
「ジャノ。大切にします。絶対に貴方を幸せにします。ですから、他の男になんて目移りしないで」
「俺も男なんですけど」
「ジャノは俺だけの大天使様なんです。他の男になんて、絶対に渡さない」
「親友ですから! それ以上でもそれ以下でもありません! 俺の境遇を唯一知ってる奴で、困ってる時に何時も助けてくれた本当にいい奴なんです! お願いだから、物騒なことは考えないでー!」
「……ジャノが、そう言うなら。ですが、やはり心配なので身元調査はさせてもらいます」
「え?」
「構いませんよね? ジャノ」
ごめん。文也。俺のせいで、色々と面倒なことになるかもしれない。俺もできる限り文也のことフォローするから、兎に角生きて! 逞しく生きて! 我が親友よ!
ベルトラン公爵邸で過ごすようになって早一週間。時の流れは早いな。この生活にも慣れたというか、諦めたというか。ユベール様は毎日のように俺に会いに来ては今日着るドレスを持ってきて、嬉々として俺に着せて宝石も飾ってうっとりと眺めるのが日課だ。最初はやんわりと「あの、普通の服を」と伝えたが、全く聞いてくれず、俺はユベール様が持って来るドレスを着せられ続けている。デザインは違うものの、ユベール様が持って来るのは全て青、紺、水色のドレスばかり。不思議に思ってユベール様に聞いてみると、以前言っていたようにこの世界の貴族達は妻となる相手に自分の色を身に付けてほしいという願望があるのだそう。動物で言うマーキング的な? ちょっと意味は違うか。
基本的には夫となる人の髪や瞳の色と同じ色、若しくは似た色のドレスや宝石を身に付けるのが一般的。髪や目の色が茶色だと何色になるんだろうと興味本位で聞いてみると、オレンジとか黄色の宝石を贈るらしい。自分の色で愛する人を美しく着飾って「この人が私の最愛です」と社交界でアピールして自慢するのがたまらないそうだ。これには他にも意味があって「私の伴侶に手を出したらどうなるか、分かってるだろうな?」という牽制の意味も含まれている。更に貴族がオーダーメイドで依頼する装飾品は、その全てに家の紋章やら魔力やらが刻まれていて、最愛の人を危険から守る盾の役割も担っているとか。高位貴族であればあるほど魔力は強く、一目見て手を出してはならない相手だと周囲が判断するから俺が危険な目に遭うことは滅多にないとユベール様から教えてもらった。
「ところで、ユベール様。お仕事はいいんですか?」
「ジャノが気にすることではありません。俺の優先順位はジャノですから」
「仕事を優先していただきたいのですが」
「ジャノから離れたくありません。やっと再会できたのですから」
「うーん。それなら苦肉の策で、俺もユベール様の職場に行くというのは」
「絶対にダメです。可憐で美しいジャノを公爵邸から出すことはできません。俺が傍に居ますが、拐われたり襲われたりする危険があるので外に出したくありません」
「俺、二十七。年齢的に襲う人なんて」
「ダメと言ったらダメです」
ならばせめて仕事には行ってほしい。ユベール様は天才魔導士だ。この国には絶対に欠かせない凄い人だ。そんな人の貴重な時間を俺なんかの為に使うのはどうかと。正直心が痛む。必要最低限の仕事はしているみたいだけど、何時も俺にくっ付いてるから心配なんだよなあ。
「ユベール様。俺の噂、知っていますか?」
「…………」
「ユベール様が俺のことを大切に思ってくれていることはとても嬉しいです。ですが、真実を知らない人達は俺がユベール様を誑かしたと、俺がユベール様を束縛して離さないとありもしない噂を広めている可能性もあります」
「そんなの、絶対に許さない。俺のジャノを悪く言う奴は全員俺の敵だ」
「その敵を減らす為にも、お仕事はきちんとしてください。何もしていない俺が言っても、説得力皆無ですけど」
そう、偉そうなことを言っているが俺は公爵邸に来てからちっとも働いていない。与えられた豪華な部屋で寝て起きて、朝昼晩きちんと美味しい料理が運ばれて、ユベール様自らお風呂で俺の体を洗ってくれて、その後は丁寧にマッサージされ、髪や肌や爪の手入れも隅々までしてくれて、俺はただユベール様に甘やかされている状態。ドレスに関しては言いたいことはあるが、正直この生活は物凄く天国だ。一度知ってしまったらもうこの生活からは抜け出せないくらいの依存性がある。しかし、このままではいけないのも事実。何もせずぐうたら過ごすのは落ち着かないし、申し訳なさすぎてつらい。
「頑張ったら、ご褒美をくれますか?」
「ん? ご褒美?」
「はい」
「えっと、内容によりますが、どんなことをしてほしいんですか?」
俺がユベール様に与えられるものなんて何もない。平民の俺でも用意できるものだったらいいけど、高価なものや無理難題はちょっと。
「あの時のように、抱きしめて、頭を撫でてほしいです」
「……え?」
「頑張ったら、してくれますか?」
「それだけ?」
「はい」
「そんなことでいいなら。でも、ご褒美になるんですか?」
「勿論です! 俺、頑張ります! 頑張って仕事を片付けて来ます!」
「あ、うん」
いい、のか? やっぱりよく分からないなあ。ユベール様。嬉しそうに手を振って部屋から退室するユベール様を見送って、俺は小さなため息を吐いた。どうして平民の俺をこんなにも大切にしてくれるのか。どうして献身的に尽くしてくれるのか。たった一日しか会っていないのに、ユベール様はその出会いを大切な宝物のように思っているようだ。ユベール様ほどのハイスペックイケメンなら、俺なんかよりももっと相応しい人が沢山居るだろうに。
「やっぱり、あの時のトラウマが……」
心の傷というのは分かりにくい。本人は大丈夫だと思っていても、ふとした時にフラッシュバックしてしまうこともある。ユベール様も大丈夫そうに見えて、実は十年前のトラウマを引きずっているのかもしれない。だったら、それは俺にも責任がある。正直、俺はユベール様のことをどう思っているのか分からない。大切にしてくれるから嫌いではないし、むしろ好きな方だけど、それがユベール様と同じ気持ちかどうかと聞かれたら、やっぱり分からない。
ならば、ユベール様の心の傷が癒えるまで、彼のお願いは可能な限り叶えよう。それが償いになるのかは分からないけど、それでユベール様が喜んでくれるなら、少しでも心が癒やされるなら、今の生活もいいのかもしれない。
「働こうかな」
ユベール様に甘やかされてばかりの生活は居心地がいいが、やっぱり申し訳ないから働きたい。俺が公爵邸でできることなんて限られているけど、何もしないよりかはマシだろう。
「よし!」
そうと決まれば即行動! 俺は座り心地のいい柔らかなソファから立ち上がり、意を決して部屋の外に出た。仕事をもらおう。きっと、俺にできる仕事が何処かにある筈だ。
「どうしたのですか? ジャノ」
「あまり、食欲がなくて……」
「まさか、体調が悪いのですか!? それはいけません! 直ぐにベッドで安静に」
「そこまで病弱じゃありません! 大丈夫です! 食欲湧いてきましたー!」
「そうですか? でしたら、ほら。口を開けてください」
「え?」
「俺がジャノに食べさせたいんです」
「あ、はい」
公爵家の一人息子なだけあって、やっぱり一つ一つの動作が美しいんだよなあ。ナイフとフォークを完璧に使いこなして、一口サイズに切り分けたウインナーを俺の口元に運んでくれた。ユベール様に「さあ、口を開けて?」ともう一度言われたら逆らうことなんてできる筈もなく、俺は大人しく口を開いてウインナーを食べた。
「美味しいですか?」
「はい! 美味しいです! 文也が作ってくれた料理と同じくらい美味しい」
程よく焦げ目のついたウインナーは口に含んだ瞬間ジュワッと肉汁が溢れ出てとても美味しかった。使用人として働いていた頃はこんな豪華な食事なんてできなかったから、なんだか新鮮だ。下っ端の俺が食えるものなんてパサパサの硬いパン一切れなんて日常茶飯事で、飯抜きだったこともある。それでも飢え死にしなかったのは文也のお陰だ。思わず文也のことを思い出して、報告しないとと思っていたら、カラン、と音がして俺は咄嗟に顔を上げた。
「フミヤ、って、誰ですか? ジャノとはどういう関係?」
「親友、ですけど。どうしたんですか? ユベール様。怒ってますか?」
謎の金属音はユベール様がフォークを落とした音だった。何故か絶望したような、それでいて憎悪に満ちた怖い表情をしていて、俺は恐る恐る彼に聞いた。
「ジャノに対しては怒っていません。ただ、ジャノの口から他の男の名前が出てくるのは嫌なんです」
「え?」
「ジャノ。大切にします。絶対に貴方を幸せにします。ですから、他の男になんて目移りしないで」
「俺も男なんですけど」
「ジャノは俺だけの大天使様なんです。他の男になんて、絶対に渡さない」
「親友ですから! それ以上でもそれ以下でもありません! 俺の境遇を唯一知ってる奴で、困ってる時に何時も助けてくれた本当にいい奴なんです! お願いだから、物騒なことは考えないでー!」
「……ジャノが、そう言うなら。ですが、やはり心配なので身元調査はさせてもらいます」
「え?」
「構いませんよね? ジャノ」
ごめん。文也。俺のせいで、色々と面倒なことになるかもしれない。俺もできる限り文也のことフォローするから、兎に角生きて! 逞しく生きて! 我が親友よ!
ベルトラン公爵邸で過ごすようになって早一週間。時の流れは早いな。この生活にも慣れたというか、諦めたというか。ユベール様は毎日のように俺に会いに来ては今日着るドレスを持ってきて、嬉々として俺に着せて宝石も飾ってうっとりと眺めるのが日課だ。最初はやんわりと「あの、普通の服を」と伝えたが、全く聞いてくれず、俺はユベール様が持って来るドレスを着せられ続けている。デザインは違うものの、ユベール様が持って来るのは全て青、紺、水色のドレスばかり。不思議に思ってユベール様に聞いてみると、以前言っていたようにこの世界の貴族達は妻となる相手に自分の色を身に付けてほしいという願望があるのだそう。動物で言うマーキング的な? ちょっと意味は違うか。
基本的には夫となる人の髪や瞳の色と同じ色、若しくは似た色のドレスや宝石を身に付けるのが一般的。髪や目の色が茶色だと何色になるんだろうと興味本位で聞いてみると、オレンジとか黄色の宝石を贈るらしい。自分の色で愛する人を美しく着飾って「この人が私の最愛です」と社交界でアピールして自慢するのがたまらないそうだ。これには他にも意味があって「私の伴侶に手を出したらどうなるか、分かってるだろうな?」という牽制の意味も含まれている。更に貴族がオーダーメイドで依頼する装飾品は、その全てに家の紋章やら魔力やらが刻まれていて、最愛の人を危険から守る盾の役割も担っているとか。高位貴族であればあるほど魔力は強く、一目見て手を出してはならない相手だと周囲が判断するから俺が危険な目に遭うことは滅多にないとユベール様から教えてもらった。
「ところで、ユベール様。お仕事はいいんですか?」
「ジャノが気にすることではありません。俺の優先順位はジャノですから」
「仕事を優先していただきたいのですが」
「ジャノから離れたくありません。やっと再会できたのですから」
「うーん。それなら苦肉の策で、俺もユベール様の職場に行くというのは」
「絶対にダメです。可憐で美しいジャノを公爵邸から出すことはできません。俺が傍に居ますが、拐われたり襲われたりする危険があるので外に出したくありません」
「俺、二十七。年齢的に襲う人なんて」
「ダメと言ったらダメです」
ならばせめて仕事には行ってほしい。ユベール様は天才魔導士だ。この国には絶対に欠かせない凄い人だ。そんな人の貴重な時間を俺なんかの為に使うのはどうかと。正直心が痛む。必要最低限の仕事はしているみたいだけど、何時も俺にくっ付いてるから心配なんだよなあ。
「ユベール様。俺の噂、知っていますか?」
「…………」
「ユベール様が俺のことを大切に思ってくれていることはとても嬉しいです。ですが、真実を知らない人達は俺がユベール様を誑かしたと、俺がユベール様を束縛して離さないとありもしない噂を広めている可能性もあります」
「そんなの、絶対に許さない。俺のジャノを悪く言う奴は全員俺の敵だ」
「その敵を減らす為にも、お仕事はきちんとしてください。何もしていない俺が言っても、説得力皆無ですけど」
そう、偉そうなことを言っているが俺は公爵邸に来てからちっとも働いていない。与えられた豪華な部屋で寝て起きて、朝昼晩きちんと美味しい料理が運ばれて、ユベール様自らお風呂で俺の体を洗ってくれて、その後は丁寧にマッサージされ、髪や肌や爪の手入れも隅々までしてくれて、俺はただユベール様に甘やかされている状態。ドレスに関しては言いたいことはあるが、正直この生活は物凄く天国だ。一度知ってしまったらもうこの生活からは抜け出せないくらいの依存性がある。しかし、このままではいけないのも事実。何もせずぐうたら過ごすのは落ち着かないし、申し訳なさすぎてつらい。
「頑張ったら、ご褒美をくれますか?」
「ん? ご褒美?」
「はい」
「えっと、内容によりますが、どんなことをしてほしいんですか?」
俺がユベール様に与えられるものなんて何もない。平民の俺でも用意できるものだったらいいけど、高価なものや無理難題はちょっと。
「あの時のように、抱きしめて、頭を撫でてほしいです」
「……え?」
「頑張ったら、してくれますか?」
「それだけ?」
「はい」
「そんなことでいいなら。でも、ご褒美になるんですか?」
「勿論です! 俺、頑張ります! 頑張って仕事を片付けて来ます!」
「あ、うん」
いい、のか? やっぱりよく分からないなあ。ユベール様。嬉しそうに手を振って部屋から退室するユベール様を見送って、俺は小さなため息を吐いた。どうして平民の俺をこんなにも大切にしてくれるのか。どうして献身的に尽くしてくれるのか。たった一日しか会っていないのに、ユベール様はその出会いを大切な宝物のように思っているようだ。ユベール様ほどのハイスペックイケメンなら、俺なんかよりももっと相応しい人が沢山居るだろうに。
「やっぱり、あの時のトラウマが……」
心の傷というのは分かりにくい。本人は大丈夫だと思っていても、ふとした時にフラッシュバックしてしまうこともある。ユベール様も大丈夫そうに見えて、実は十年前のトラウマを引きずっているのかもしれない。だったら、それは俺にも責任がある。正直、俺はユベール様のことをどう思っているのか分からない。大切にしてくれるから嫌いではないし、むしろ好きな方だけど、それがユベール様と同じ気持ちかどうかと聞かれたら、やっぱり分からない。
ならば、ユベール様の心の傷が癒えるまで、彼のお願いは可能な限り叶えよう。それが償いになるのかは分からないけど、それでユベール様が喜んでくれるなら、少しでも心が癒やされるなら、今の生活もいいのかもしれない。
「働こうかな」
ユベール様に甘やかされてばかりの生活は居心地がいいが、やっぱり申し訳ないから働きたい。俺が公爵邸でできることなんて限られているけど、何もしないよりかはマシだろう。
「よし!」
そうと決まれば即行動! 俺は座り心地のいい柔らかなソファから立ち上がり、意を決して部屋の外に出た。仕事をもらおう。きっと、俺にできる仕事が何処かにある筈だ。
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