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第一部
当て馬くんの日常2
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十七歳の時、俺は前世の記憶を思い出した。日本で生きていた頃の金森裕人の記憶を。何が切っ掛けだったのかは分からない。前世を思い出した直後、俺は絶句した。とても豪華な部屋に設置してある天蓋付きのベッド。毒々しい赤いシーツの上に縫い付けられている銀色の髪をした美少年。美少年を押し倒して貴族の衣装を剥ぎ取ろうとしている金持ち風の太った男と、彼に便乗してハアハアと荒く息を吐いて美少年の頬を舐めようとするチンピラらしき男数名。
あ、これ絶対にアカンやつ!
俺は慌てて太った貴族の名前を叫んで「け、警備隊に囲まれています!」と咄嗟に嘘を吐いた。こんな嘘ハッタリが通じるとは思っていなかったが、奴らは俺の言葉を信じてくれたらしく、美少年を置き去りにしてバタバタと逃げ出した。残された俺はベッドに押し倒されていた美少年を見る。さらさらの銀色の髪に、宝石を嵌め込んだような透き通った青い瞳。天使とはこの子のことを言うのか。と一瞬思考が飛んだが、このままではダメだと思い俺は怯えて大粒の涙を零す美少年にゆっくり近付いて、ガタガタ震える小さな身体を抱きしめた。
「大丈夫。俺は君に何もしない。約束する」
なるべく優しい声で囁いて、美少年を落ち着かせる為に頭を撫でていると彼は泣き出してしまった。俺は黙って彼の頭や背中を撫で続けた。暫くすると男の子は落ち着いてくれた。乱された服を整えた後、二人で屋敷から逃げ出して警備隊を探した。思ったよりも早く警備隊を見付けられて、俺はその人達に美少年を託した。
襲われはしたけど一応未遂だから精神的ダメージは少ない、筈! でも念には念をってことで、俺は太った貴族の名を報告して、もしかしたら心に傷を負っている可能性もあるから、お医者様に診てもらった方がいいとだけ警備隊に伝えた。当然俺も怪しまれたが、美少年が「お兄ちゃんは俺を助けてくれた。悪い人じゃない」と言ってくれたので、警備隊の人も俺を解放してくれた。
そして、美少年は無事両親の元へ帰ることができ、今では立派な宮廷魔導士様に成長した。父親が宮廷魔導士長で、俺が助けた美少年はなんとこの国でとても有名な公爵家のご令息だったのだ。その事実を知った俺は当然その場でぶっ倒れた。マジか。マジかー。公爵家。敵に回したら秘密裏に処理されるヤツー! アカン! 彼らに俺のことが知られたら人生終わるー! わー! と喚いて文也を困らせてしまったのは苦い思い出だ。
「ベルトラン公爵家の令息って、もう十八になるんだっけ?」
「突然どうした?」
「十八っつったら、婚約者がいても可笑しくない年齢なのに、一人も居ないんだろ?」
「あー。俺も噂で聞いたことあるな。『幼い頃からずっと想い続けている人がいて、その人以外とは絶対に結婚しない』って公言してるんだろ? 雑誌にそう書いてあったって令嬢達が騒いでたなあ」
まあ恋愛は自由だし。あの子の幸せはあの子が掴み取るものだし。たった一日しか関わらなかった俺のことなんてもう忘れてるだろ。宮廷魔導士様の技術であれば俺のことを特定できても不思議ではないのに、十年経った今でも何もないということは、俺には罰を与える価値もないと思って放置しているか、宮廷魔導士長様でも俺を特定できなかったかのどちらか。魔導士は魔力量や魔法の性質で人物を特定するらしい。しかし、俺には魔力というものが一切ない。なので魔法大国と言われているこの国、ヴェルミリオンの技術を以てしても見付けられなかった可能性は高い。
俺も使えるなら魔法を使ってみたかったな。でも、魔法大国と言っても俺みたいに魔力が一切ない人は結構いる。文也もそうだ。魔力は一切なくて、宮廷魔導士様が開発した魔導具で生活をしている。科学か魔法かの違いはあれど、魔導具は電化製品と違いはない。電子レンジやオーブン、冷蔵庫に洗濯機。水道やエアコンなど。平民であっても魔導具が手頃な値段で買えるので、国全体の生活水準はかなり高い。流石にカメラやスマホ、PCといった便利道具はまだ開発されていないけど、その内開発されそうな気はする。
「片想いの相手、お前だったらどうする?」
「現実を見ろ。高貴なお貴族様と孤児の平民なんて無理に決まってんだろ? 恋愛小説じゃあるまいし」
「ま、そうだよな」
「そうだよ。冗談も程々にしろよな。俺、貴族は大っ嫌いなんだから!」
「あんな扱いを受けたら嫌いにもなるわな。お疲れさん」
「マジで気が楽だわー! 明日で終わるし、紹介状渡されたら速攻で破り捨てて燃やしてやる!」
「おお! その意気だ! 相棒! 頑張れよー」
「うん! 俺、頑張る!」
と言っても旦那様の命令を聞いて屋敷追い出されるだけなんだけどな。あー、これでもう我儘で夢見がちな女共の相手をしなくて済むー! 奴らから解放されると思うだけでニヤニヤが止まらない。大丈夫かな? 明日、真顔で居られるだろうか。正直、自信ねえや。
「今日は泊まってけよ。どうせ屋敷には入れないんだろ?」
「文也分かってるー。マジで愛してるぜ相棒!」
「はいはい。分かったから」
俺は当て馬にされることが多く、その度に屋敷から追い出されていた。申し訳ないと思いつつ、俺は毎回文也の店を訪れて事情を話して食事と寝床を用意してもらっていた。今まで貯めていた少ない財産からお金は出したけど、文也はそれを突き返して「困ってる親友から金なんてもらえねえよ」と言った。「無賃労働させられているんだから、この金は大事に仕舞っておけ」と。もう、本当に文也様。マジで文也様が居たから俺は今まで生きてこれたし、理不尽な悪意にも令嬢や夫人達の身勝手で下らない戯れにも耐えることができました。これからは文也様の為に俺の一生を捧げたいと思います! マジで!
翌朝、俺は文也の厚意に甘えさせてもらい、軽やかな足取りでルグラン伯爵邸へと戻った。朝帰りした俺を屋敷の人達は悪意に満ちた目で見てきて、またヒソヒソと話し合っているが、そんなことも俺は気にならなかった。だって今日で終わるから! もう当て馬でいいよ。どれだけ言っても奴らは俺を当て馬としてしか見ていないのだから! ふん!
「旦那様。ジャノです」
転生後の俺の名前はジャノ。容姿はよくある薄い茶色の髪と目をしていて顔立ちも平凡。我が親友はハイスペックイケメンだというのに、何故俺は平凡なのか。ぐぬぬ。前世か。前世でも平凡だったからか。悔しい。
「入れ」
「失礼しま……」
扉を開けて執務室に入ろうとして、俺は足を止めた。絹糸のようなさらさらの銀色の髪。一目でお高いヤツ! とバカな俺でも分かる貴族の衣装に身を包んだ背の高い男性。俺からは後ろ姿しか見えていないが、とても高貴なお方だということだけは分かる。お客様らしき男性を惚れ惚れとした表情で見つめる伯爵夫人。旦那様は俺を睨み付けていて、面倒事に巻き込まれそうな予感がした。こういう予感は当たるんだ。俺の経験上。
「お前の噂は聞いていたが。公爵家のご子息であるユベール・ベルトラン様にも手を出していたとはな。女性だけでなく、男性にも横恋慕するとは本当に見境がないな。これだから平民は嫌いなんだ」
「ユベール様。考え直してください。彼は貴族の女性であれば誰でもいいのです。私も彼に好かれてとても怖い思いをしました。ユベール様には私のような思いをしてほしくないのです。それに、彼の就職先は既に決まっていて……」
「誰が喋れと言った? その耳障りな声をどうにかしろ。不愉快だ」
「え?」
「ユベール様! ニナはその男に襲われた直後で怯えているのです! ですから」
「下らない恋愛劇場は他所でやれ。それに、これは依頼ではない。命令だ。伯爵如きが公爵家に逆らうのか?」
「そ、そんな! ですが、彼は貴族界では本当に評判が悪く! どうせ、昨日だって都合のいい女のところに上がり込んで……」
いやどんだけ女に飢えてんだよ、旦那様が創り上げた俺。最早別人だわ。この世界に生まれて二十七年間、恋人なんてできたことねえよ。令嬢と夫人のせいでな! というか、これって修羅場なのでは? 俺、此処に居ていいの? 取り敢えず「辞めまーす」って言って文也の店に帰っていい? 俺の実家は文也の店だから。貴族の屋敷じゃない。んなもんこっちから願い下げだ。
「何度も言わせるな。彼を俺に渡せ」
「で、ですが」
「人を見る目がない無能だらけの屋敷に、彼を置いておく訳にはいかない。これからは俺が彼を大切にする。辛い思いなんて絶対にさせない。だから、もう我慢しないでください」
「へ?」
何時の間にか腕を掴まれて、腰を抱かれて引き寄せられて、気付いたら銀髪のイケメンさんが俺のほっぺにチューしてた。な、ななな、何事!? 何が起こってるんですか!? これは夢?
「やっと見付けました。ジャノ。もう、絶対に逃がしませんから」
公爵令息の手際の良さよ。ボケッとしている内に俺をさっと姫抱きにして、絶叫する夫人の悲鳴も何やら喚いている旦那様の声も無視して屋敷を後にしてしまった。俺を姫抱きにして歩くユベール様を見て伯爵家に仕える人達が驚愕していた。そりゃそうだ。俺だって「ドウシテコウナッタ?」状態だよ。説明してください。ユベール・ベルトラン様!
あ、これ絶対にアカンやつ!
俺は慌てて太った貴族の名前を叫んで「け、警備隊に囲まれています!」と咄嗟に嘘を吐いた。こんな嘘ハッタリが通じるとは思っていなかったが、奴らは俺の言葉を信じてくれたらしく、美少年を置き去りにしてバタバタと逃げ出した。残された俺はベッドに押し倒されていた美少年を見る。さらさらの銀色の髪に、宝石を嵌め込んだような透き通った青い瞳。天使とはこの子のことを言うのか。と一瞬思考が飛んだが、このままではダメだと思い俺は怯えて大粒の涙を零す美少年にゆっくり近付いて、ガタガタ震える小さな身体を抱きしめた。
「大丈夫。俺は君に何もしない。約束する」
なるべく優しい声で囁いて、美少年を落ち着かせる為に頭を撫でていると彼は泣き出してしまった。俺は黙って彼の頭や背中を撫で続けた。暫くすると男の子は落ち着いてくれた。乱された服を整えた後、二人で屋敷から逃げ出して警備隊を探した。思ったよりも早く警備隊を見付けられて、俺はその人達に美少年を託した。
襲われはしたけど一応未遂だから精神的ダメージは少ない、筈! でも念には念をってことで、俺は太った貴族の名を報告して、もしかしたら心に傷を負っている可能性もあるから、お医者様に診てもらった方がいいとだけ警備隊に伝えた。当然俺も怪しまれたが、美少年が「お兄ちゃんは俺を助けてくれた。悪い人じゃない」と言ってくれたので、警備隊の人も俺を解放してくれた。
そして、美少年は無事両親の元へ帰ることができ、今では立派な宮廷魔導士様に成長した。父親が宮廷魔導士長で、俺が助けた美少年はなんとこの国でとても有名な公爵家のご令息だったのだ。その事実を知った俺は当然その場でぶっ倒れた。マジか。マジかー。公爵家。敵に回したら秘密裏に処理されるヤツー! アカン! 彼らに俺のことが知られたら人生終わるー! わー! と喚いて文也を困らせてしまったのは苦い思い出だ。
「ベルトラン公爵家の令息って、もう十八になるんだっけ?」
「突然どうした?」
「十八っつったら、婚約者がいても可笑しくない年齢なのに、一人も居ないんだろ?」
「あー。俺も噂で聞いたことあるな。『幼い頃からずっと想い続けている人がいて、その人以外とは絶対に結婚しない』って公言してるんだろ? 雑誌にそう書いてあったって令嬢達が騒いでたなあ」
まあ恋愛は自由だし。あの子の幸せはあの子が掴み取るものだし。たった一日しか関わらなかった俺のことなんてもう忘れてるだろ。宮廷魔導士様の技術であれば俺のことを特定できても不思議ではないのに、十年経った今でも何もないということは、俺には罰を与える価値もないと思って放置しているか、宮廷魔導士長様でも俺を特定できなかったかのどちらか。魔導士は魔力量や魔法の性質で人物を特定するらしい。しかし、俺には魔力というものが一切ない。なので魔法大国と言われているこの国、ヴェルミリオンの技術を以てしても見付けられなかった可能性は高い。
俺も使えるなら魔法を使ってみたかったな。でも、魔法大国と言っても俺みたいに魔力が一切ない人は結構いる。文也もそうだ。魔力は一切なくて、宮廷魔導士様が開発した魔導具で生活をしている。科学か魔法かの違いはあれど、魔導具は電化製品と違いはない。電子レンジやオーブン、冷蔵庫に洗濯機。水道やエアコンなど。平民であっても魔導具が手頃な値段で買えるので、国全体の生活水準はかなり高い。流石にカメラやスマホ、PCといった便利道具はまだ開発されていないけど、その内開発されそうな気はする。
「片想いの相手、お前だったらどうする?」
「現実を見ろ。高貴なお貴族様と孤児の平民なんて無理に決まってんだろ? 恋愛小説じゃあるまいし」
「ま、そうだよな」
「そうだよ。冗談も程々にしろよな。俺、貴族は大っ嫌いなんだから!」
「あんな扱いを受けたら嫌いにもなるわな。お疲れさん」
「マジで気が楽だわー! 明日で終わるし、紹介状渡されたら速攻で破り捨てて燃やしてやる!」
「おお! その意気だ! 相棒! 頑張れよー」
「うん! 俺、頑張る!」
と言っても旦那様の命令を聞いて屋敷追い出されるだけなんだけどな。あー、これでもう我儘で夢見がちな女共の相手をしなくて済むー! 奴らから解放されると思うだけでニヤニヤが止まらない。大丈夫かな? 明日、真顔で居られるだろうか。正直、自信ねえや。
「今日は泊まってけよ。どうせ屋敷には入れないんだろ?」
「文也分かってるー。マジで愛してるぜ相棒!」
「はいはい。分かったから」
俺は当て馬にされることが多く、その度に屋敷から追い出されていた。申し訳ないと思いつつ、俺は毎回文也の店を訪れて事情を話して食事と寝床を用意してもらっていた。今まで貯めていた少ない財産からお金は出したけど、文也はそれを突き返して「困ってる親友から金なんてもらえねえよ」と言った。「無賃労働させられているんだから、この金は大事に仕舞っておけ」と。もう、本当に文也様。マジで文也様が居たから俺は今まで生きてこれたし、理不尽な悪意にも令嬢や夫人達の身勝手で下らない戯れにも耐えることができました。これからは文也様の為に俺の一生を捧げたいと思います! マジで!
翌朝、俺は文也の厚意に甘えさせてもらい、軽やかな足取りでルグラン伯爵邸へと戻った。朝帰りした俺を屋敷の人達は悪意に満ちた目で見てきて、またヒソヒソと話し合っているが、そんなことも俺は気にならなかった。だって今日で終わるから! もう当て馬でいいよ。どれだけ言っても奴らは俺を当て馬としてしか見ていないのだから! ふん!
「旦那様。ジャノです」
転生後の俺の名前はジャノ。容姿はよくある薄い茶色の髪と目をしていて顔立ちも平凡。我が親友はハイスペックイケメンだというのに、何故俺は平凡なのか。ぐぬぬ。前世か。前世でも平凡だったからか。悔しい。
「入れ」
「失礼しま……」
扉を開けて執務室に入ろうとして、俺は足を止めた。絹糸のようなさらさらの銀色の髪。一目でお高いヤツ! とバカな俺でも分かる貴族の衣装に身を包んだ背の高い男性。俺からは後ろ姿しか見えていないが、とても高貴なお方だということだけは分かる。お客様らしき男性を惚れ惚れとした表情で見つめる伯爵夫人。旦那様は俺を睨み付けていて、面倒事に巻き込まれそうな予感がした。こういう予感は当たるんだ。俺の経験上。
「お前の噂は聞いていたが。公爵家のご子息であるユベール・ベルトラン様にも手を出していたとはな。女性だけでなく、男性にも横恋慕するとは本当に見境がないな。これだから平民は嫌いなんだ」
「ユベール様。考え直してください。彼は貴族の女性であれば誰でもいいのです。私も彼に好かれてとても怖い思いをしました。ユベール様には私のような思いをしてほしくないのです。それに、彼の就職先は既に決まっていて……」
「誰が喋れと言った? その耳障りな声をどうにかしろ。不愉快だ」
「え?」
「ユベール様! ニナはその男に襲われた直後で怯えているのです! ですから」
「下らない恋愛劇場は他所でやれ。それに、これは依頼ではない。命令だ。伯爵如きが公爵家に逆らうのか?」
「そ、そんな! ですが、彼は貴族界では本当に評判が悪く! どうせ、昨日だって都合のいい女のところに上がり込んで……」
いやどんだけ女に飢えてんだよ、旦那様が創り上げた俺。最早別人だわ。この世界に生まれて二十七年間、恋人なんてできたことねえよ。令嬢と夫人のせいでな! というか、これって修羅場なのでは? 俺、此処に居ていいの? 取り敢えず「辞めまーす」って言って文也の店に帰っていい? 俺の実家は文也の店だから。貴族の屋敷じゃない。んなもんこっちから願い下げだ。
「何度も言わせるな。彼を俺に渡せ」
「で、ですが」
「人を見る目がない無能だらけの屋敷に、彼を置いておく訳にはいかない。これからは俺が彼を大切にする。辛い思いなんて絶対にさせない。だから、もう我慢しないでください」
「へ?」
何時の間にか腕を掴まれて、腰を抱かれて引き寄せられて、気付いたら銀髪のイケメンさんが俺のほっぺにチューしてた。な、ななな、何事!? 何が起こってるんですか!? これは夢?
「やっと見付けました。ジャノ。もう、絶対に逃がしませんから」
公爵令息の手際の良さよ。ボケッとしている内に俺をさっと姫抱きにして、絶叫する夫人の悲鳴も何やら喚いている旦那様の声も無視して屋敷を後にしてしまった。俺を姫抱きにして歩くユベール様を見て伯爵家に仕える人達が驚愕していた。そりゃそうだ。俺だって「ドウシテコウナッタ?」状態だよ。説明してください。ユベール・ベルトラン様!
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