78 / 88
第6章
最後の戦い
しおりを挟む
倒しても倒しても襲いかかってくる騎士達にユリウスは舌打ちをした。彼らはシェルスに洗脳されているだけだ。操られている者を殺す訳にはいかない。夕を守りながら襲いかかってくる騎士達を気絶させるのは難しい。
「ユリウス様! やっぱり俺も……」
「駄目だ! 貴方は俺が護ります!」
「でも、このままじゃ」
ユリウスが騎士達に捕まるのは時間の問題だった。倒しても倒してもキリがない。しかし、弱音を吐いている暇はない。此処で負けてしまえば、自分がシェルスに捕まってしまえば、夕を失ってしまう。シェルスに殺されてしまう。それだけは何としてでも阻止したかった。夕も戦うと言ってくれたが、ユリウスは彼に剣を握ってほしくなかった。
「幼い俺の命を救ってくれたのは貴方だ。今度は俺が、貴方を護る番です。どうか、護らせてください」
「え?」
「ユリウス様が僕のものになるって言うなら、命だけは助けてあげてもいいですよ?」
「黙れ! 貴様の思い通りにはさせない!」
「可哀想なユリウス様。素直に僕の言う通りにしてくれれば、楽になれるって言うのに……」
状況は悪化する一方だった。こんなに多くの騎士を一人で相手をするなんて無茶だ。その証拠に、ユリウスは少しずつ体力を消耗して息も荒くなっている。ユニコーンも加勢しているとは言え、圧倒的に不利なのは一目瞭然。そして、とうとう最悪の事態が起こってしまった。
複数の騎士がユリウスをすり抜けて、黒猫を抱いた夕に剣を振り上げる。慌ててユリウスが駆け寄ろうとするが、他の騎士に邪魔されて身動きが取れない。瞬時に襲ってくる騎士を倒して、ユリウスは急いで夕に手を伸ばした。
ザン!
騎士が切り落としたのは、ユリウスの長く美しい銀色の髪だった。夕を庇うように抱いて攻撃を躱そうとしたが避けきれず、冷たい床に切り落とされたユリウスの髪がぱらぱらと落ちてゆく。ブチン、と髪をまとめていた紐も切れ、短くなった髪がユリウスの顔にかかった。
「ユ、ユリウス様。髪が……」
「貴方が無事なら、髪などどうなっても構わない」
頬にかかる髪に恐る恐る触れて夕は泣きそうになる。長くて綺麗な髪は肩くらいまで短くなり、剣で切られた為に毛先もバラバラ。たかが髪くらいでと思うかもしれないが、夕は自分のせいでユリウスの美しい髪が失われた事実が悲しかった。命のやり取りをしているのだから髪だけで済んで良かったと思うべきなのに、夕は耐えきれずに涙を流して「ごめんなさい」と謝った。
夕の啜り泣く声が響く中、シェルスは楽しそうに笑って騎士達に夕を殺すよう命じた。ユリウスが夕を護るように抱きしめ、その前にユニコーンが立ちはだかる。不利な状況は変わらない。どうすればこの危機を乗り切れるのかユリウスが必死に考えていると、突然二人を囲む騎士達が吹っ飛んだ。
「な、何!? 何が起きてるの!?」
「何って、貴方の計画をぶち壊しに来たんですよ。夜空の神子様。いいえ、偽物の神子と言った方が正しいですね」
カツ、カツ、と靴音を鳴らしながら登場したのは、長い杖を持ったクラウスだった。にっこり、満面の笑みを浮かべて皮肉を言うクラウスを見た瞬間、夕は泣きながら彼の名前を呼んだ。
「ク、クラウスさぁああああああん! クラ、クラウス、さ……ぅう、も、もう、ダメかと、おも……」
「怖かったですね。もう大丈夫ですよ、ユウ様。ユリウス様も、よく一人で耐えられました。夜の神子様を護ってくださった事、神子の証を取り戻してくださった事、心より感謝申し上げます」
「何時も通りでいい。畏まったお前ははっきり言って気持ち悪い」
「珍しく私が褒めていると言うのに。素直じゃありませんね」
幼い子どもをあやすように夕の頭をぽんぽん撫でながら、クラウスは小さなため息を吐いた。クラウスはただ夕を慰めていただけなのに、その手を強く叩き落とされてしまう。ギロリと睨まれ「ユウに触るな」とユリウスから牽制された。「こんな状況で嫉妬しなくても」と愚痴りたくなったが、クラウスは我慢した。
夕は戦争とは無縁の世界で生きてきた。命を奪われるような憎悪や敵意を向けられたのも初めてで、実際に目の前で命のやり取りを見せ付けられて怖かった筈だ。鈴が賊に捕まって人質にされた事はあるが、彼が強いのと敵意を向けていた相手が少なかったので夕は平気だった。しかし、今回はあの時とは違う。少しでも気を抜けば死んでしまう。自分のせいでユリウスが命を落としたらと考えるだけで、夕は気が気ではなかった筈だ。「もうダメだ」と「殺される」と思っていた時にクラウスが現れて、緊張の糸がプツンと切れてしまったのだろう。
「ユウ様は私が守ります。ユリウス様は彼の相手を」
「承知した」
「あの、だったら俺も……」
「貴方は夜の神子です。神子を守るのが守り人の役目。役立たずとか足手まといとか思わないでください。月の神子であるユリウス様を癒せるのは、夜の神子であるユウ様だけ。貴方を失う訳にはいかないのです」
夕の気持ちも、クラウスは分かっていた。本当はユリウスの為に戦いたい筈だ。しかし、ユリウスもクラウスも夕が戦う事を望まない。余計なものを彼に背負わせたくないからだ。他者を思いやれる優しい手を、誰かの血で穢したくない。ユリウスとクラウスは今迄何度も夕に助けられてきた。だから、今度は自分達が夕を助ける番。彼はユリウスの隣で笑っている方が似合っている。その未来を手に入れる為にも、全ての元凶であるシェルスをどうになしなければならない。
「大人しく捕まる気は無さそうですね」
「…………」
シェルスは静かにクラウスを睨み付けていた。計画を台無しにされて不満なのだろう。それはクラウスとて同じ事。彼の一族のせいでクラウスは大切な人を失った。神子よりも大切だった愛しい存在を……勿論、神子を奪った事も許していない。その為、シェルスを誰よりも憎んでいるのはクラウスと言っても過言ではなかった。
「ユリウス様! やっぱり俺も……」
「駄目だ! 貴方は俺が護ります!」
「でも、このままじゃ」
ユリウスが騎士達に捕まるのは時間の問題だった。倒しても倒してもキリがない。しかし、弱音を吐いている暇はない。此処で負けてしまえば、自分がシェルスに捕まってしまえば、夕を失ってしまう。シェルスに殺されてしまう。それだけは何としてでも阻止したかった。夕も戦うと言ってくれたが、ユリウスは彼に剣を握ってほしくなかった。
「幼い俺の命を救ってくれたのは貴方だ。今度は俺が、貴方を護る番です。どうか、護らせてください」
「え?」
「ユリウス様が僕のものになるって言うなら、命だけは助けてあげてもいいですよ?」
「黙れ! 貴様の思い通りにはさせない!」
「可哀想なユリウス様。素直に僕の言う通りにしてくれれば、楽になれるって言うのに……」
状況は悪化する一方だった。こんなに多くの騎士を一人で相手をするなんて無茶だ。その証拠に、ユリウスは少しずつ体力を消耗して息も荒くなっている。ユニコーンも加勢しているとは言え、圧倒的に不利なのは一目瞭然。そして、とうとう最悪の事態が起こってしまった。
複数の騎士がユリウスをすり抜けて、黒猫を抱いた夕に剣を振り上げる。慌ててユリウスが駆け寄ろうとするが、他の騎士に邪魔されて身動きが取れない。瞬時に襲ってくる騎士を倒して、ユリウスは急いで夕に手を伸ばした。
ザン!
騎士が切り落としたのは、ユリウスの長く美しい銀色の髪だった。夕を庇うように抱いて攻撃を躱そうとしたが避けきれず、冷たい床に切り落とされたユリウスの髪がぱらぱらと落ちてゆく。ブチン、と髪をまとめていた紐も切れ、短くなった髪がユリウスの顔にかかった。
「ユ、ユリウス様。髪が……」
「貴方が無事なら、髪などどうなっても構わない」
頬にかかる髪に恐る恐る触れて夕は泣きそうになる。長くて綺麗な髪は肩くらいまで短くなり、剣で切られた為に毛先もバラバラ。たかが髪くらいでと思うかもしれないが、夕は自分のせいでユリウスの美しい髪が失われた事実が悲しかった。命のやり取りをしているのだから髪だけで済んで良かったと思うべきなのに、夕は耐えきれずに涙を流して「ごめんなさい」と謝った。
夕の啜り泣く声が響く中、シェルスは楽しそうに笑って騎士達に夕を殺すよう命じた。ユリウスが夕を護るように抱きしめ、その前にユニコーンが立ちはだかる。不利な状況は変わらない。どうすればこの危機を乗り切れるのかユリウスが必死に考えていると、突然二人を囲む騎士達が吹っ飛んだ。
「な、何!? 何が起きてるの!?」
「何って、貴方の計画をぶち壊しに来たんですよ。夜空の神子様。いいえ、偽物の神子と言った方が正しいですね」
カツ、カツ、と靴音を鳴らしながら登場したのは、長い杖を持ったクラウスだった。にっこり、満面の笑みを浮かべて皮肉を言うクラウスを見た瞬間、夕は泣きながら彼の名前を呼んだ。
「ク、クラウスさぁああああああん! クラ、クラウス、さ……ぅう、も、もう、ダメかと、おも……」
「怖かったですね。もう大丈夫ですよ、ユウ様。ユリウス様も、よく一人で耐えられました。夜の神子様を護ってくださった事、神子の証を取り戻してくださった事、心より感謝申し上げます」
「何時も通りでいい。畏まったお前ははっきり言って気持ち悪い」
「珍しく私が褒めていると言うのに。素直じゃありませんね」
幼い子どもをあやすように夕の頭をぽんぽん撫でながら、クラウスは小さなため息を吐いた。クラウスはただ夕を慰めていただけなのに、その手を強く叩き落とされてしまう。ギロリと睨まれ「ユウに触るな」とユリウスから牽制された。「こんな状況で嫉妬しなくても」と愚痴りたくなったが、クラウスは我慢した。
夕は戦争とは無縁の世界で生きてきた。命を奪われるような憎悪や敵意を向けられたのも初めてで、実際に目の前で命のやり取りを見せ付けられて怖かった筈だ。鈴が賊に捕まって人質にされた事はあるが、彼が強いのと敵意を向けていた相手が少なかったので夕は平気だった。しかし、今回はあの時とは違う。少しでも気を抜けば死んでしまう。自分のせいでユリウスが命を落としたらと考えるだけで、夕は気が気ではなかった筈だ。「もうダメだ」と「殺される」と思っていた時にクラウスが現れて、緊張の糸がプツンと切れてしまったのだろう。
「ユウ様は私が守ります。ユリウス様は彼の相手を」
「承知した」
「あの、だったら俺も……」
「貴方は夜の神子です。神子を守るのが守り人の役目。役立たずとか足手まといとか思わないでください。月の神子であるユリウス様を癒せるのは、夜の神子であるユウ様だけ。貴方を失う訳にはいかないのです」
夕の気持ちも、クラウスは分かっていた。本当はユリウスの為に戦いたい筈だ。しかし、ユリウスもクラウスも夕が戦う事を望まない。余計なものを彼に背負わせたくないからだ。他者を思いやれる優しい手を、誰かの血で穢したくない。ユリウスとクラウスは今迄何度も夕に助けられてきた。だから、今度は自分達が夕を助ける番。彼はユリウスの隣で笑っている方が似合っている。その未来を手に入れる為にも、全ての元凶であるシェルスをどうになしなければならない。
「大人しく捕まる気は無さそうですね」
「…………」
シェルスは静かにクラウスを睨み付けていた。計画を台無しにされて不満なのだろう。それはクラウスとて同じ事。彼の一族のせいでクラウスは大切な人を失った。神子よりも大切だった愛しい存在を……勿論、神子を奪った事も許していない。その為、シェルスを誰よりも憎んでいるのはクラウスと言っても過言ではなかった。
99
お気に入りに追加
784
あなたにおすすめの小説
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
【書籍化進行中】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
前世の記憶がうっすら残る私が転生したのは、貧乏伯爵家の長女。父親に頼まれ、公爵家の圧力と財力に負けた我が家は私を売った。
悲壮感漂う状況のようだが、契約婚は悪くない。実家の借金を返し、可愛い継子を愛でながら、旦那様は元気で留守が最高! と日常を謳歌する。旦那様に放置された妻ですが、息子や使用人と快適ライフを追求する。
逞しく生きる私に、旦那様が距離を詰めてきて? 本気の恋愛や溺愛はお断りです!!
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2024/09/07……カクヨム、恋愛週間 4位
2024/09/02……小説家になろう、総合連載 2位
2024/09/02……小説家になろう、週間恋愛 2位
2024/08/28……小説家になろう、日間恋愛連載 1位
2024/08/24……アルファポリス 女性向けHOT 8位
2024/08/16……エブリスタ 恋愛ファンタジー 1位
2024/08/14……連載開始
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる