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第5章
小さな悪戯2
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ドン! と何かを突き飛ばす音が聞こえたのと、凄まじい力で引っ張られたのはほぼ同時だった。
「悪戯にしては悪質だな。クラウス」
「おやおや、そんな顔も出来るのですね。ユリウス様」
未だに何が起こったのか分からず混乱している夕を抱きしめて睨んでくるユリウスを見ながら、クラウスは楽しそうに笑った。多くの王族貴族に言い寄られても興味すら示さず、表情も一切変わらなかったユリウスがこんなに分かりやすい嫉妬をするのがクラウスは嬉しくて仕方なかった。
「そう警戒しいでください。貴方から奪うつもりはありません」
「……次はない」
吐き捨てるように告げて、ユリウスは固まったままの夕の手を引いて去ってしまった。少しからかい過ぎたかと思うも、夕に自覚させるには丁度いい機会だからクラウスは反省も後悔もしていない。ユリウスもクラウスが本気ではない事を知っているが、好きな相手を自分以外の誰に奪われるのは例え演技でも許せないらしい。
「あんなに分かりやすく嫉妬していると言うのに、ユウ様は鈍感ですね」
クラウスが突然夕を口説いたのは、丁度この近くをユリウスが通りかかったからだ。ユリウスがどれだけ夕を必要としているかを知ってもらう為と言うのが半分、ユリウスがどんな反応をするのか気になってと言うのが半分で、クラウスは夕にちょっかいを出した。結果は予想通りの反応で、例え演技でも夕に手を出すべきではないとクラウスは学んだ。
「相手はユリウス様ですから、距離を置くのは不可能でしょう」
今はまだ理性が働いているのでユリウスが夕を無理矢理縛り付けるような事はしていないが、もし夕がユリウスから離れると言って本当に離れてしまったら彼はどんな手を使ってでも夕を繫ぎ止めるに違いない。健気で一途と言えば聞こえは良いが、言い方を変えれば愛が重く執着心が強いと言う事だ。だから、夕には一刻も早くその事に気付いてほしい。彼に対して色々五月蝿く言っている連中など放って置けばいい。シェルスが何かしてくるのなら全力で邪魔してやればいい。一番厄介なのはユリウスが暴走する事だ。夕がユリウスから離れようとした時、夕が誰かに傷付けられた時、自分の知らない所で彼が殺されそうになった時、間違いなくユリウスは怒りに支配され暴走する。
「諦めてユリウス様の寵愛を受けてください。ユウ様」
ユリウスは夕を手放す気など一切ないのだ。ユリウスだけが夕に恋をしているのではなく、恐らく夕もユリウスに恋をしている。所謂、両片想いと言うやつだ。ならば、多少強引な手法を取っても問題にはならないだろう。お互い好きだと気付くのは時間の問題だとクラウスは考えている。
「ユウ様が心配でしたが、今後はユリウス様がユウ様を護るのであの自称婚約者は更に手を出しにくくなるでしょうね」
とは言え、まだ安心はできませんから、何時でも対応できるように周囲を警戒しておきましょう。
そんな事を考えながら、クラウスは天を仰いだ。
クラウスが本気でない事は分かっていた。ユリウスが好きな相手が夕である事を知った上で口説いていただけに過ぎないと思っても、心の奥底から込み上げてくる感情を制御できずにいた。半ば無理矢理夕を連れて自室に戻った瞬間、夕をベッドに連れて行き、ユリウスはそのまま彼を押し倒した。
「ユリウス、さま?」
状況が分かっていない夕が不安そうにユリウスを見上げる。抵抗せず、危機感もない夕を愛おしいと思うのと同時に、その無防備な姿が腹立たしい。夕の事が本当に好きなのに、本当は傷付けたくないのに、このままこの部屋に閉じ込めて自分だけのものにしてしまおうかと言う独占欲が心を支配する。
「貴方は、酷い人です」
「え?」
「もっと危機感を持ってください。あのままクラウスに襲われていたら……」
「あ、れは……からかわれただけだと、思います」
クラウスに口説かれた時は驚いたが、ユリウスとの会話を聞いてからかわれただけだと夕は思った。どうすれば良いのか分からず、パニックに陥っていたらユリウスに助けられ夕は安堵した。しかし、ユリウスの機嫌は悪いままで夕は困惑した。
「クラウスが本気だったら、どうしていたんですか? こんな風に押し倒されて、手足の自由を奪われて、どうやって抵抗するんですか?」
「ん!」
両手をまとめて頭上で押さえ付けられ、もう片方の手でシャツを捲り上げられる。こんな状況に陥って初めて、夕はやばいと思った。自分が今危機的状況にあると漸く夕が理解したと気付いても、ユリウスの手は止まらなかった。やめて、いやです、と抵抗してもユリウスは止めるつもりはなく、もうこのまま夕の全てを自分のものにしてしまおうと考えていた。
見知らぬ他人に夕を傷付けられるくらいなら、他の誰かに奪われるくらいなら、そうなる前に夕を手に入れてしまえばいい。暫くはこの部屋に閉じ込めて繋ぎ止め、その間に彼専用の部屋を作って俺以外誰にも会わせないようにすれば……
「やめ、ユリウス様、やめて、ください! 怖い、です!」
物騒な事を考えていたユリウスは、必死に訴える夕の声を聞いて正気に戻った。自分が夕に何をしようとしていたのか、どう考えていたのかを思い返して顔面蒼白になった。恐怖に怯えて涙を流している夕。シャツを捲られ、拘束していた両手は掴んでいた力が強過ぎたせいで赤くなっていた。
「ユウ……」
やってしまった。嫌われてしまっただろうか。夕の事が好きで、彼の嫌がる事は絶対にしたくないと、彼の意思を尊重しようと心掛けていたのにクラウスが夕を口説く姿を見て暴走してしまった。シェルスに付き纏われ、家臣達から夕の事を悪く言われ、苛立っていたのは事実だ。夕が傍に居るからまだ我慢できていたが、その苛立ちは無くならず、クラウスの行動によってユリウスの心の中で燻っていた怒りが爆発した。
怯える夕をそっと抱き起こし、ユリウスは弱々しい声で「済みません」と謝った。最低な事をしてしまった。いくら優しい夕でも、今回の事は許してくれないだろう。この部屋を嫌がって、本当にクラウスの部屋へ行ってしまうかもしれない。そんなのは嫌だと思っても、ユリウスは夕を引き止められない。
「良かった。何時ものユリウス様に、戻ったんですね」
「え?」
「えっと、その、俺、嬉しかったんです。ユリウス様が来てくれて」
「それは、どう言う」
夕は困ったように笑いながら「俺も、よく分からなくて」と言った。あの時、ユリウスに助けられて安堵したのは確かだ。クラウスに口説かれた時は驚きしか無かったが、ユリウスに押し倒された時は勿論恐怖もあったのだが、それと同時に夕はドキリと胸が高鳴った。今まで見た事のない真剣で必死なユリウスの表情は格好良かった。
「これからも、ユリウス様の傍に居ても良いですか?」
夕はまだ自分の気持ちがよく分かっていない。しかし、ユリウスの傍に居たいと言う思いは本物だった。嫌われたかもしれないと思っていたユリウスは、夕から一番欲しい言葉を言われ、彼を傷付けないように優しく抱きしめた。
「貴方は、本当にズルい方です」
何時も何時も、ユリウスの欲しい言葉を言って何があってもユリウスを拒絶しない。怖い思いをしたと言うのに、それすらも許してユリウスを甘やかす。本人にその自覚は無いが、ユリウスはダメだと分かっていても夕の優しさに甘えてしまう。恐る恐る抱きしめ返してくれる仕草とか、ゆっくり休んでくださいと言う思いやりのある言葉とか、夕のそう言う所がズルくて愛おしくて、彼を抱きしめたままユリウスは暫く動かなかった。
「悪戯にしては悪質だな。クラウス」
「おやおや、そんな顔も出来るのですね。ユリウス様」
未だに何が起こったのか分からず混乱している夕を抱きしめて睨んでくるユリウスを見ながら、クラウスは楽しそうに笑った。多くの王族貴族に言い寄られても興味すら示さず、表情も一切変わらなかったユリウスがこんなに分かりやすい嫉妬をするのがクラウスは嬉しくて仕方なかった。
「そう警戒しいでください。貴方から奪うつもりはありません」
「……次はない」
吐き捨てるように告げて、ユリウスは固まったままの夕の手を引いて去ってしまった。少しからかい過ぎたかと思うも、夕に自覚させるには丁度いい機会だからクラウスは反省も後悔もしていない。ユリウスもクラウスが本気ではない事を知っているが、好きな相手を自分以外の誰に奪われるのは例え演技でも許せないらしい。
「あんなに分かりやすく嫉妬していると言うのに、ユウ様は鈍感ですね」
クラウスが突然夕を口説いたのは、丁度この近くをユリウスが通りかかったからだ。ユリウスがどれだけ夕を必要としているかを知ってもらう為と言うのが半分、ユリウスがどんな反応をするのか気になってと言うのが半分で、クラウスは夕にちょっかいを出した。結果は予想通りの反応で、例え演技でも夕に手を出すべきではないとクラウスは学んだ。
「相手はユリウス様ですから、距離を置くのは不可能でしょう」
今はまだ理性が働いているのでユリウスが夕を無理矢理縛り付けるような事はしていないが、もし夕がユリウスから離れると言って本当に離れてしまったら彼はどんな手を使ってでも夕を繫ぎ止めるに違いない。健気で一途と言えば聞こえは良いが、言い方を変えれば愛が重く執着心が強いと言う事だ。だから、夕には一刻も早くその事に気付いてほしい。彼に対して色々五月蝿く言っている連中など放って置けばいい。シェルスが何かしてくるのなら全力で邪魔してやればいい。一番厄介なのはユリウスが暴走する事だ。夕がユリウスから離れようとした時、夕が誰かに傷付けられた時、自分の知らない所で彼が殺されそうになった時、間違いなくユリウスは怒りに支配され暴走する。
「諦めてユリウス様の寵愛を受けてください。ユウ様」
ユリウスは夕を手放す気など一切ないのだ。ユリウスだけが夕に恋をしているのではなく、恐らく夕もユリウスに恋をしている。所謂、両片想いと言うやつだ。ならば、多少強引な手法を取っても問題にはならないだろう。お互い好きだと気付くのは時間の問題だとクラウスは考えている。
「ユウ様が心配でしたが、今後はユリウス様がユウ様を護るのであの自称婚約者は更に手を出しにくくなるでしょうね」
とは言え、まだ安心はできませんから、何時でも対応できるように周囲を警戒しておきましょう。
そんな事を考えながら、クラウスは天を仰いだ。
クラウスが本気でない事は分かっていた。ユリウスが好きな相手が夕である事を知った上で口説いていただけに過ぎないと思っても、心の奥底から込み上げてくる感情を制御できずにいた。半ば無理矢理夕を連れて自室に戻った瞬間、夕をベッドに連れて行き、ユリウスはそのまま彼を押し倒した。
「ユリウス、さま?」
状況が分かっていない夕が不安そうにユリウスを見上げる。抵抗せず、危機感もない夕を愛おしいと思うのと同時に、その無防備な姿が腹立たしい。夕の事が本当に好きなのに、本当は傷付けたくないのに、このままこの部屋に閉じ込めて自分だけのものにしてしまおうかと言う独占欲が心を支配する。
「貴方は、酷い人です」
「え?」
「もっと危機感を持ってください。あのままクラウスに襲われていたら……」
「あ、れは……からかわれただけだと、思います」
クラウスに口説かれた時は驚いたが、ユリウスとの会話を聞いてからかわれただけだと夕は思った。どうすれば良いのか分からず、パニックに陥っていたらユリウスに助けられ夕は安堵した。しかし、ユリウスの機嫌は悪いままで夕は困惑した。
「クラウスが本気だったら、どうしていたんですか? こんな風に押し倒されて、手足の自由を奪われて、どうやって抵抗するんですか?」
「ん!」
両手をまとめて頭上で押さえ付けられ、もう片方の手でシャツを捲り上げられる。こんな状況に陥って初めて、夕はやばいと思った。自分が今危機的状況にあると漸く夕が理解したと気付いても、ユリウスの手は止まらなかった。やめて、いやです、と抵抗してもユリウスは止めるつもりはなく、もうこのまま夕の全てを自分のものにしてしまおうと考えていた。
見知らぬ他人に夕を傷付けられるくらいなら、他の誰かに奪われるくらいなら、そうなる前に夕を手に入れてしまえばいい。暫くはこの部屋に閉じ込めて繋ぎ止め、その間に彼専用の部屋を作って俺以外誰にも会わせないようにすれば……
「やめ、ユリウス様、やめて、ください! 怖い、です!」
物騒な事を考えていたユリウスは、必死に訴える夕の声を聞いて正気に戻った。自分が夕に何をしようとしていたのか、どう考えていたのかを思い返して顔面蒼白になった。恐怖に怯えて涙を流している夕。シャツを捲られ、拘束していた両手は掴んでいた力が強過ぎたせいで赤くなっていた。
「ユウ……」
やってしまった。嫌われてしまっただろうか。夕の事が好きで、彼の嫌がる事は絶対にしたくないと、彼の意思を尊重しようと心掛けていたのにクラウスが夕を口説く姿を見て暴走してしまった。シェルスに付き纏われ、家臣達から夕の事を悪く言われ、苛立っていたのは事実だ。夕が傍に居るからまだ我慢できていたが、その苛立ちは無くならず、クラウスの行動によってユリウスの心の中で燻っていた怒りが爆発した。
怯える夕をそっと抱き起こし、ユリウスは弱々しい声で「済みません」と謝った。最低な事をしてしまった。いくら優しい夕でも、今回の事は許してくれないだろう。この部屋を嫌がって、本当にクラウスの部屋へ行ってしまうかもしれない。そんなのは嫌だと思っても、ユリウスは夕を引き止められない。
「良かった。何時ものユリウス様に、戻ったんですね」
「え?」
「えっと、その、俺、嬉しかったんです。ユリウス様が来てくれて」
「それは、どう言う」
夕は困ったように笑いながら「俺も、よく分からなくて」と言った。あの時、ユリウスに助けられて安堵したのは確かだ。クラウスに口説かれた時は驚きしか無かったが、ユリウスに押し倒された時は勿論恐怖もあったのだが、それと同時に夕はドキリと胸が高鳴った。今まで見た事のない真剣で必死なユリウスの表情は格好良かった。
「これからも、ユリウス様の傍に居ても良いですか?」
夕はまだ自分の気持ちがよく分かっていない。しかし、ユリウスの傍に居たいと言う思いは本物だった。嫌われたかもしれないと思っていたユリウスは、夕から一番欲しい言葉を言われ、彼を傷付けないように優しく抱きしめた。
「貴方は、本当にズルい方です」
何時も何時も、ユリウスの欲しい言葉を言って何があってもユリウスを拒絶しない。怖い思いをしたと言うのに、それすらも許してユリウスを甘やかす。本人にその自覚は無いが、ユリウスはダメだと分かっていても夕の優しさに甘えてしまう。恐る恐る抱きしめ返してくれる仕草とか、ゆっくり休んでくださいと言う思いやりのある言葉とか、夕のそう言う所がズルくて愛おしくて、彼を抱きしめたままユリウスは暫く動かなかった。
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