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第2章
日記1
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急いでリベルテの居る砂浜へ鈴が向かうと、夕が必死にリベルテの名を呼んでいた。
「リベル!」
倒れているリベルテの背にナイフが深々と刺さっている光景を目の当たりにし、鈴も慌てて駆け寄った。
「リベル……」
「鈴! 手を貸してくれ! このままじゃ、リベルがっ」
「っ」
夕に言われ、鈴は我に返り、リベルテを城に運ぶ事にした。なるべく出血しないように、傷口が悪化しないように慎重に。そうして何とか城に辿り着き、鈴はクラウスとユリウスを慌てて呼び、今までの経緯を説明した。
説明を終え、クラウス達がリベルテを医務室に運ぶのを見届け、鈴はその場に膝をついた。
『そう遠くない未来、ボウヤは深い眠りに就く。海の宝玉の穢れを浄化した反動でね。命の危機はないが、眠ってしまうと数日は目を覚まさない』
「はや、すぎ、るんだよ」
人魚に言われていた事を思い出し、鈴は一人愚痴る。急激な眠気に襲われ、鈴は眠らないように目に力を入れる。
様子の可笑しい鈴を心配した夕が慌てて駆け寄って来る姿が、鈴の掠れる視界に映った。泣きそうな表情で名前を呼ぶ夕に、鈴は人魚から貰った海の宝玉と本と水の入った小瓶を渡す。
「こ、れを……リ、ベルに……」
伝えたい事を夕に伝えると、鈴は眠気に逆らえず、そのまま眠ってしまった。
目が覚めて、リベルテは泣きたくなった。ベッドから起き上がり、痛みを全く感じない事を不思議に思っていると、突然バンッと勢い良く扉が開き、リベルテはビクリと肩を震わせた。
「リベル! 無事か!? 怪我は!? 痛みは!? ちゃんと、生きてるよな!?」
「ユ、ウ?」
ベタベタと体を触る夕に、リベルテは頭が付いて行かない。覚えているのは、突然背後から刃物で刺された事と、刺した者が残した台詞。
『お前達が死ねば、ヒスイが蘇る』
ヒスイと言う人物に、心当たりはない。誰かに恨まれているのかと思うも、邪魔者扱いされる事に慣れたリベルテは、考える事を放棄した。
どうでも良い。シンジュの居ない世界で、彼奴を憎み続けるのは、本当に疲れる。シンジュの居る場所へ行けるなら、天国でも地獄でも良かった。この世界じゃないなら、死の世界でも良かった。それなのに……
「なんで、俺、生きてるんだ?」
「リベル?」
気が付くと、リベルテは泣いていた。死にたかった。終わらせてほしかった。この世界で生きるのは、リベルテにとって拷問だった。シンジュを失って六年、その六年間、リベルテはずっと目標もなく生きていた。
「俺なんか、誰も必要としてねえだろ。彼奴の邪魔にしかならねえ存在なのに、なんで、俺は、まだ生きてるんだよ」
「リベル……」
「放っておけよ! 俺は、俺はっ、好きだったシンジュを護る事すら出来ない! 彼奴に敵う事も、周囲に認められる事もない! 俺が生きてたって、誰も喜ばない! あのまま、死なせてくれれば……」
バチンッ!
言い切る前に、リベルテは頬に痛みを感じた。夕がリベルテに平手打ちしたと気付くのに、少しだけ時間が掛かった。
「巫山戯た事、言うんじゃねえよ」
「ユ、ウ?」
「死んでも誰も悲しまない? 生きてても誰も喜ばない? それ、本気で言ってんのかよ」
リベルテは何も言う事が出来なかった。夕の目を直視出来ず、リベルテは視線を逸らす。しかし、胸倉を掴まれ、強引に夕と視線を合わせられてしまった。
「答えろよ! お前が刺された時、俺がどんな気持ちだったか知らねぇだろ! ユリウス様とクラウスさんがどれだけ心配したか知らねえだろ! 鈴が助けを呼ばなかったら、お前、本当に死んでたかもしれないんだぞ! それなのに、死ねば良かった? 巫山戯るな!」
「い!」
「この事、シンジュが知ったらどう思う? 自分の命を投げ捨てて迄、お前の命を護ろうとしたシンジュの気持ちを、お前は裏切るのかよ!」
何を言われたのか分からなかった。シンジュが、護ろうとした? 俺の命を? どうして。なんで、そう言い切れる? シンジュの事をあまり知らない夕が、どうしてシンジュの事を話せるんだ?
リベルテが疑問に思っていると、夕が一冊の本を取り出し、リベルテに渡した。
「これ……」
「鈴に頼まれた。この本を、お前に渡してくれって」
「…………」
青い表紙の本。この本に、リベルテは見覚えがあった。六年前、シンジュと出会って暫く経った頃、リベルテがシンジュに贈った本。シンジュが殺された後、彼のものは全て処分された。この本も、処分されたと思っていた。
「シンジュの、日記……」
小さく呟くと、夕が「そうだ」と言い、リベルテは本の表紙を撫で、ゆっくりと日記を開いた。
ページを捲る度に、リベルテは表情を歪めた。
「なん、だよ……これ……」
日記には、シンジュが浜辺にいた理由も、何故泣いていたかも、シンジュの本当の気持ちも、全て書かれていた。
シンジュは泡となった姉を生き返らせる為に、仲間達に無理矢理人間にされてしまった。姉を死に追いやったユリウスを殺す事が、人魚族の目的だった。姉を失い、故郷を失い、シンジュに残されたのは、王子を殺すと言う残酷な使命のみ。
王子を殺さなければ、シンジュは海に帰れない。でも、本当は殺したくなかった。ユリウスは、姉を殺していない。救えなかっただけで、ユリウスはずっと姉の死を悔いていた。その事実を知った時、シンジュは「出来ない」と思った。
それでも、仲間達から何度も「殺せ」と言われ、シンジュは泣いて謝り続けた。泣いて、謝って、けれど仲間は許してくれなくて……
そんな時、何時もリベルテが傍にいてくれた。とても優しくてくれた。初めてリベルテと出会った時から、シンジュはリベルテに恋をした。リベルテと一緒に過ごす日々は、本当に幸せで、本当の目的すら忘れてしまえる程、楽しい日々だった。
でも、それは叶わない淡い恋。シンジュの本当の目的を知ったら、きっとリベルテは軽蔑する。何度も言おうとして、結局言えなかった。拒絶されるのが怖くて、突き放されるのが怖くて、シンジュは本当の事を話せなかった。
ずっと、リベルさまのそばにいたい
リベルさまと、いきたい
ころしたく、ないよ……
つらい、くるしい、たすけて……
リベル、さま
滲んだ文字にそっと触れ、リベルテは静かに涙を流した。
「バカ、だなぁ……なん、で、俺……」
気付けなかったんだろう。シンジュが、泣いていた理由も、苦しんでいた理由も……何も、気付けなかった。シンジュが何処かに行ってしまうのが怖くて、消えてしまうのが怖くて、何も聞けなかった。
「ちゃんと、聞いておけば……俺が、シンジュの話を聞いていれば、シンジュは……」
「リベル」
シンジュが何度も死のうとしたのは、ユリウスを殺さなければ、泡となって消えてしまうからだった。ユリウスを殺せないシンジュは、自分の死を選んだ。自分が消えてしまえば、ユリウスもリベルテも悲しまない。人魚族は、シンジュに王子を殺せと命令したが、シンジュは殺さなかった。
六年前の満月の夜。あの日、シンジュは最初から泡になるつもりで、城から姿を消した。
ごめんなさい。
日記に、謝罪の言葉を残して……
「リベル!」
倒れているリベルテの背にナイフが深々と刺さっている光景を目の当たりにし、鈴も慌てて駆け寄った。
「リベル……」
「鈴! 手を貸してくれ! このままじゃ、リベルがっ」
「っ」
夕に言われ、鈴は我に返り、リベルテを城に運ぶ事にした。なるべく出血しないように、傷口が悪化しないように慎重に。そうして何とか城に辿り着き、鈴はクラウスとユリウスを慌てて呼び、今までの経緯を説明した。
説明を終え、クラウス達がリベルテを医務室に運ぶのを見届け、鈴はその場に膝をついた。
『そう遠くない未来、ボウヤは深い眠りに就く。海の宝玉の穢れを浄化した反動でね。命の危機はないが、眠ってしまうと数日は目を覚まさない』
「はや、すぎ、るんだよ」
人魚に言われていた事を思い出し、鈴は一人愚痴る。急激な眠気に襲われ、鈴は眠らないように目に力を入れる。
様子の可笑しい鈴を心配した夕が慌てて駆け寄って来る姿が、鈴の掠れる視界に映った。泣きそうな表情で名前を呼ぶ夕に、鈴は人魚から貰った海の宝玉と本と水の入った小瓶を渡す。
「こ、れを……リ、ベルに……」
伝えたい事を夕に伝えると、鈴は眠気に逆らえず、そのまま眠ってしまった。
目が覚めて、リベルテは泣きたくなった。ベッドから起き上がり、痛みを全く感じない事を不思議に思っていると、突然バンッと勢い良く扉が開き、リベルテはビクリと肩を震わせた。
「リベル! 無事か!? 怪我は!? 痛みは!? ちゃんと、生きてるよな!?」
「ユ、ウ?」
ベタベタと体を触る夕に、リベルテは頭が付いて行かない。覚えているのは、突然背後から刃物で刺された事と、刺した者が残した台詞。
『お前達が死ねば、ヒスイが蘇る』
ヒスイと言う人物に、心当たりはない。誰かに恨まれているのかと思うも、邪魔者扱いされる事に慣れたリベルテは、考える事を放棄した。
どうでも良い。シンジュの居ない世界で、彼奴を憎み続けるのは、本当に疲れる。シンジュの居る場所へ行けるなら、天国でも地獄でも良かった。この世界じゃないなら、死の世界でも良かった。それなのに……
「なんで、俺、生きてるんだ?」
「リベル?」
気が付くと、リベルテは泣いていた。死にたかった。終わらせてほしかった。この世界で生きるのは、リベルテにとって拷問だった。シンジュを失って六年、その六年間、リベルテはずっと目標もなく生きていた。
「俺なんか、誰も必要としてねえだろ。彼奴の邪魔にしかならねえ存在なのに、なんで、俺は、まだ生きてるんだよ」
「リベル……」
「放っておけよ! 俺は、俺はっ、好きだったシンジュを護る事すら出来ない! 彼奴に敵う事も、周囲に認められる事もない! 俺が生きてたって、誰も喜ばない! あのまま、死なせてくれれば……」
バチンッ!
言い切る前に、リベルテは頬に痛みを感じた。夕がリベルテに平手打ちしたと気付くのに、少しだけ時間が掛かった。
「巫山戯た事、言うんじゃねえよ」
「ユ、ウ?」
「死んでも誰も悲しまない? 生きてても誰も喜ばない? それ、本気で言ってんのかよ」
リベルテは何も言う事が出来なかった。夕の目を直視出来ず、リベルテは視線を逸らす。しかし、胸倉を掴まれ、強引に夕と視線を合わせられてしまった。
「答えろよ! お前が刺された時、俺がどんな気持ちだったか知らねぇだろ! ユリウス様とクラウスさんがどれだけ心配したか知らねえだろ! 鈴が助けを呼ばなかったら、お前、本当に死んでたかもしれないんだぞ! それなのに、死ねば良かった? 巫山戯るな!」
「い!」
「この事、シンジュが知ったらどう思う? 自分の命を投げ捨てて迄、お前の命を護ろうとしたシンジュの気持ちを、お前は裏切るのかよ!」
何を言われたのか分からなかった。シンジュが、護ろうとした? 俺の命を? どうして。なんで、そう言い切れる? シンジュの事をあまり知らない夕が、どうしてシンジュの事を話せるんだ?
リベルテが疑問に思っていると、夕が一冊の本を取り出し、リベルテに渡した。
「これ……」
「鈴に頼まれた。この本を、お前に渡してくれって」
「…………」
青い表紙の本。この本に、リベルテは見覚えがあった。六年前、シンジュと出会って暫く経った頃、リベルテがシンジュに贈った本。シンジュが殺された後、彼のものは全て処分された。この本も、処分されたと思っていた。
「シンジュの、日記……」
小さく呟くと、夕が「そうだ」と言い、リベルテは本の表紙を撫で、ゆっくりと日記を開いた。
ページを捲る度に、リベルテは表情を歪めた。
「なん、だよ……これ……」
日記には、シンジュが浜辺にいた理由も、何故泣いていたかも、シンジュの本当の気持ちも、全て書かれていた。
シンジュは泡となった姉を生き返らせる為に、仲間達に無理矢理人間にされてしまった。姉を死に追いやったユリウスを殺す事が、人魚族の目的だった。姉を失い、故郷を失い、シンジュに残されたのは、王子を殺すと言う残酷な使命のみ。
王子を殺さなければ、シンジュは海に帰れない。でも、本当は殺したくなかった。ユリウスは、姉を殺していない。救えなかっただけで、ユリウスはずっと姉の死を悔いていた。その事実を知った時、シンジュは「出来ない」と思った。
それでも、仲間達から何度も「殺せ」と言われ、シンジュは泣いて謝り続けた。泣いて、謝って、けれど仲間は許してくれなくて……
そんな時、何時もリベルテが傍にいてくれた。とても優しくてくれた。初めてリベルテと出会った時から、シンジュはリベルテに恋をした。リベルテと一緒に過ごす日々は、本当に幸せで、本当の目的すら忘れてしまえる程、楽しい日々だった。
でも、それは叶わない淡い恋。シンジュの本当の目的を知ったら、きっとリベルテは軽蔑する。何度も言おうとして、結局言えなかった。拒絶されるのが怖くて、突き放されるのが怖くて、シンジュは本当の事を話せなかった。
ずっと、リベルさまのそばにいたい
リベルさまと、いきたい
ころしたく、ないよ……
つらい、くるしい、たすけて……
リベル、さま
滲んだ文字にそっと触れ、リベルテは静かに涙を流した。
「バカ、だなぁ……なん、で、俺……」
気付けなかったんだろう。シンジュが、泣いていた理由も、苦しんでいた理由も……何も、気付けなかった。シンジュが何処かに行ってしまうのが怖くて、消えてしまうのが怖くて、何も聞けなかった。
「ちゃんと、聞いておけば……俺が、シンジュの話を聞いていれば、シンジュは……」
「リベル」
シンジュが何度も死のうとしたのは、ユリウスを殺さなければ、泡となって消えてしまうからだった。ユリウスを殺せないシンジュは、自分の死を選んだ。自分が消えてしまえば、ユリウスもリベルテも悲しまない。人魚族は、シンジュに王子を殺せと命令したが、シンジュは殺さなかった。
六年前の満月の夜。あの日、シンジュは最初から泡になるつもりで、城から姿を消した。
ごめんなさい。
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